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Monday, February 23, 2009

Summary: NYY 2008-5

2008年のヤンキース: まとめ

これまで書いてきた通り、選択肢のあった(と思われる)選手の成績は著しく悪い。余地の問題もあるので一概には言えないが、それを差し引いても悪すぎる。特に大半が中軸で起用されたダンカン、ファーンズワース放出の代償ロバートソンは愚の骨頂。反対に(投手陣の中で)唯一結果を出したガイスは、勝負と無関係な起用が多かった。

主力組と比べれば影響が小さいとはいえ、ちょっとしたことが勝敗を分けるのも事実。ましてや162試合もあるのだから、当然それはゲーム差となって表れる。ちなみに前述のロバートソンはジラルディのお気に入りの選手。先日(YESの番組中)も自らセットアッパー候補に上げていたが、そういう意味では監督の野球センスが生んだ結果と言える。

「そしてこのニュース(チェンバーレインのブルペン転向)。ファンならご存知かと思うが、まったくもって馬鹿げている。先発陣に余力があるならまだしも、今季は近年でもワーストの部類。詳しくは次回に持ち越すが、この愚かさは目に余る」(3/26投稿)

「ブロンクスボンバーズよろしく、今年も見事に打ち勝つチームが出来上がった。ブルペンはそれなりなので継投次第という気もするが、肝心の先発がこれでは勝てる気がしない。前半で躓くくようなら、ヤンキースの松井は今年で見納めかも知れない」(4/1投稿)

チェンバーレインのブルペン転向に始まり、その後に起こった先発陣の崩壊。ムシーナの活躍で何とか格好はついたものの、チーム作りにおける見極めの甘さは弁解の余地がない。さらに問題なのは、目に見えるトラブルにその場凌ぎの対処しかしなかったこと。例年になく怪我人に悩まされたシーズンではあったが、それならそれでやり方はある。

野手が共同作業で得点するのに対し、投手はたった1人でマウンドに立つ。前者なら多少のほころびはカバーできても、先発投手の場合はそう簡単ではない。ましてやエースが故障したとなれば、きちんと対処しない限り好結果は望めない。

以下は先発投手を中心としたシーズンの動向。詳しくは省略するが、事情を知っている人なら言いたいことは分かると思う。日付のリンクは当該または関連記事、その他はこちらで検索できる。いずれにしても、甘さだけが際立ったシーズンだった。(終わり)

3/19 当初の予定を変更して、チェンバーレインに再びブルペン入りを命じる。
4/30 ヒューズが勝ち星のないまま(0-4、防御率9.00)DL入り。復帰は7月以降、代役はマイナー契約のラズナー。

5/05 結果の出ないケネディ(防御率8.37)が調整を理由にマイナー落ち。ケネディとは無関係としながらも、首脳陣がチェンバーレインの先発転向プランを認める。
5/09 ケネディの代役井川が先発。3回6失点で降板。

5/10 ラズナーが連勝。
5/15 わずか8イニングの調整でケネディが再び先発、結果は5回5失点。入れ替わりで井川がマイナー通告。

5/21 チェンバーレインの先発転向を発表。ラズナーは無傷の3連勝。
5/27 ケネディがDL入り。ここまでの成績は9試合に投げて防御率7.41。
6/03 チェンバーレインが初先発。

6/16 走塁中に故障したウォンがDL入り。復帰は早くて8月初め、シーズン絶望ともいわれる。チームは首位から5.5ゲーム差の3位。
6/27 ウォンの代役ポンソンが獲得後初先発。
7/26 好調な投手陣に支えられてオールスター明け8連勝。首位とは3ゲーム差。

7/31 トレード期限終了。投手の補強は中継ぎのマルテのみ。ただしファーンズワースはパッジとのトレードで放出。
8/03 一時は好調だったラズナーが防御率5点台に突入。
8/06 チェンバーレインがDL入り。

8/08 故障明けのケネディが2回5失点でまたも降板、直後にマイナー通告。
8/15 首位レイズとは10.5ゲーム差、2位レッドソックスからも離される。
8/23 16ヶ月ぶりにパバーノが登板、5回7安打3失点。

9/01 ポンソンが先発。3回9安打6失点で、ラズナー同様防御率はついに6点台。
9/06 1週間に1ゲームずつ縮めていけばとキャッシュマン。この時点でチームは首位から9ゲーム差の3位。2位のレッドソックスからも7ゲーム差とプレーオフ進出は絶望的。

9/09 不振のラズナーを見切り、ルーキーのアセベスが先発。
9/17 復帰したヒューズが先発。1失点に抑えたものの、内容が悪く5回持たずに降板。
9/23 プレーオフ進出の可能性がなくなり終戦。

関連記事:Summary: NYY April 2008

Summary: NYY 2008-1

Sunday, January 04, 2009

Summary: NYY 2008-4

2008年のヤンキース: 選択肢(その4)

Richie Sexson リッチー・セクソン 1塁手 .250 HR1 打点6
試合数22 出塁率.371 盗塁0 長打率.393

ご存知マリナースの不良債権。ジアンビの控えとしてシーズン途中に獲得した。左投手に対しては期待通りの数字(.325)を残したものの、結局は1ヶ月余りで解雇。エンズバーグにしてもそうだが、こういう希望的(おそらく長打)な補強はいただけない。

Ivan Rodriguez イバン・ロドリゲス 捕手 .226 HR2 打点3
試合数32 出塁率.265 盗塁4 長打率.333

ファーンズワースとのトレードで獲得。モリーナの打撃力が低いとはいえ、ファンタジーベースボールのような感覚は目に余る。期待された打撃もご覧の通りで、盗塁阻止率(*1)にいたっては雲泥の差。その後のブルペンに苦労したことを考えると、愚の骨頂としか言いようがない。(*1)ロドリゲス.269 モリーナ.440

Xavier Nady エグゼビアー・ネイディ 外野手 .267 HR11 打点34
試合数54 出塁率.318 盗塁0 長打率.476

パイレーツ在籍時ほどの活躍はできなかったが、勝負強いバッティングでチームに貢献。貴重な右打者ということもあり、少なくとも来季以降に繋がる補強にはなった。移籍後の打率が示すように、リーグの壁を越えられるかがカギ。

Cody Ransom コーディー・ランサム 3塁手 .276 HR2 打点6
試合数28 出塁率.344 盗塁0 長打率.552

セクソンの代役として昇格。内野ならどこでも守れるユーティリティープレーヤーで、わずかながら外野の経験もある。バッティングは未知数ながら、俊足ということもあって控えとしては悪くない。実績がないので難しいが、もう少し早くベンチ入りして欲しかった。

Summary: NYY 2008-1
Summary: NYY 2008-5

Tuesday, December 23, 2008

Summary: NYY 2008-3

2008年のヤンキース: 選択肢(その3)

Shelley Duncan | シェリー・ダンカン 1塁手 .175 HR1 打点6
試合数23 出塁率.262 盗塁0 長打率.281

左には右の理屈で15試合にスタメン出場。左投手に対しても.225と歯が立たず、得点圏打率は.143とさらに悪い。そのほとんどが主軸での起用だったことから考えても、ジラルディ采配における最大の失態の1つと言える。

スタメン時の打順 4番×3 5番×3 6番×8 9番×1

本来データというのは、考えや感じたことを立証するためにある。未来を予測することもあるとはいえ、それには十分なサンプルが必要。去年の成績がよかった(対左.303)のは事実だが、サンプル数(33打数)は少ない。そもそもあのフォームで打てると思う方がおかしいわけで、見かけ上の数字に頼っているようではプロとは程遠い。

2008年マイナー成績 .231(212打数49安打)

3Aでも通用しない選手が要の4番。他チームの事情は分からないが、こういうケースはそう多くはないと思う。資金力があるから頭を使えないのか、単にオーナーの人選に問題があるのか。これで常勝軍団というのだから、開いた口が塞がらない。

Morgan Ensberg | モーガン・エンズバーグ 3塁手 .203 HR1 打点4
試合数28 出塁率.263 盗塁0 長打率.243

過去の実績を買われてマイナー契約、結局は開幕メンバー(ベンチ)に選ばれた。獲得時にも書いたように、成績は2006年を境に下り坂。名目上はジアンビの控えだが、ユーティリティープレーヤーであることぐらいしか強調材料がない。前述のダンカンと共に、代走要員がいない状況を作り出した選手。案の定シーズン途中に解雇された。

Wilson Betemit | ウィルソン・ベテミット 1塁手 .260 HR6 打点24
試合数83 出塁率.287 盗塁0 長打率.422

右打席の弱さ(.233)は残るものの、ユーティリティープレーヤーとして一応の役目は果たした。野球選手としては理想的な体型。メジャーの水に慣れてきたのか、今季は課題の打撃力にも多少の成長が見られた。まだまだ伸びシロのある選手なので、新天地で頑張って欲しい。

Brett Gardner | ブレット・ガードナー 外野手 .202 HR0 打点12
試合数37 出塁率.263 盗塁11 長打率.279

打撃不振のカブレラに代わって昇格。ファインプレーやサヨナラヒットなど目立った活躍はあったが、実際は印象ほどの貢献はしていない。捕球力は高く走力は非凡。ただし肩が弱いので、センターで起用するには無理がある。

シーズン後半にオープンスタンスを矯正(*1)したが、肝心の軸足に重心が残る問題はそのまま。強い打球は期待できないので、打率を残すとすれば内野安打を連発することぐらいしかない。ジラルディお気に入りの選手だが、現状ではカブレラに軍配。(*1)同時期にカノーも矯正

関連記事:Whatta Man

Summary: NYY 2008-1
Summary: NYY 2008-4

Wednesday, December 17, 2008

Summary: NYY 2008-2

2008年のヤンキース: 選択肢(その2)

Billy Traber | ビリー・トレーバー 中継ぎ投手 0勝0敗 防御率7.02
試合数19 投球回16.2 与四球7 被安打率.324 WHIP1.80

左投手(ブルペン)は必ずしも必要ないと明言していたジラルディだったが、補強に失敗したこともあって開幕メンバーに名を連ねた。オープン戦の防御率は1.0。前年の被安打率(対左)は.176だったものの、終わってみればご覧の通りの成績。投球を見れば分かりそうなものだが、左打者にも通用しない(被安打率.410)のでは話にならない。

Chris Britton | クリス・ブリトン 中継ぎ投手 0勝0敗 防御率4.09
試合数14 投球回22.0 与四球9 被安打率.287 WHIP1.55

全てにおいて平凡で、間違いなくマイナーレベルの投手。かつて在籍していたビームにしてもそうだが、ベンチ入りどころか40人枠にいることすら理解できない。役割のほとんどがモップアップとはいえ、それなら伸びシロのある若手を試すべきだったと思う。

Carl Pavano | カール・パバーノ 先発投手 4勝1敗 防御率4.99
試合数6 投球回30.2 与四球8 被安打率.289 WHIP1.34

6試合で4勝と実害こそないが、トミー・ジョン明けの投手を終盤の構想(先発)に入れていたのは問題。ポンソンやラズナー(後述)なども含めて、見当違いの試算は今季の結果を語る上で外せない。これについては日を改めて書く予定。

Sidney Ponson | シドニー・ポンソン 先発投手 4勝4敗 防御率6.29
試合数14 投球回73.0 与四球32 被安打率.326 WHIP1.74

怪我で離脱したウォンの代役として獲得。パバーノ同様実害は少ない(*1)が、逆にもう少しまともな投手なら何試合かは拾えた。実際負けた5試合のうち、3試合は完全にゲームを壊して(平均自責点6.0)いる。(*1)先発した試合のチーム成績は9勝5敗

Darrell Rasner | ダレル・ラズナー 先発投手 5勝10敗 防御率5.38
試合数22 投球回110.1 与四球36 被安打率.298 WHIP1.54

昇格当初の好投が忘れられなかったのか、結局はボロボロになっても使い続けた。悪い投手ではないが、開幕時のマイナー契約が示す通りいわゆる当落線上の選手。パバーノとポンソンの3人で防御率5点オーバーではこの結果も当然だろう。

Edwar Ramirez | エドワー・ラミレス 中継ぎ投手 5勝1敗 防御率3.98
試合数54 投球回54.1 与四球24 被安打率.214 WHIP1.23

シーズン途中に昇格。課題の制球難が多少解消(*2)され、中継ぎとしては一応の成績を残した。本来はストレートとチェンジアップ主体の投手だが、スライダーのキレが上がればもう少しはやれる。選択肢のあった投手の中では、ガイスに次ぐ評価。(*2)四球/9回6.0→3.9

関連記事:Opening Roster 2008-1

Summary: NYY 2008-1
Summary: NYY 2008-3

Sunday, November 30, 2008

Summary: NYY 2008-1

2008年のヤンキース: 選択肢(その1)

「ヤンキース傘下にはおよそ200人の選手がいるが、その中でベンチ入りを許されるのはわずかに25人。その25人をいかに選び、適材適所に配置するか。極論するなら、この作業でシーズンの大勢が決まると言ってもいい」

ヒューズやケネディの例を挙げるまでもなく、今季のヤンキースは選択ミスが多かった。主な敗因が故障者なのは事実としても、戦力を生かしたシーズンとは言いがたい。今さら書くのも気が引けるが、選択肢があったと思われる選手を振り返ってみたい。

成績はいずれも終戦が決まった9月21日時点のもので、出場機会の少ない選手はあらかじめ除外してある。成績が悪くてもそれに代わる選手がいるとは限らないので、必ずしも選択ミスという意味ではない。

Damaso Marte | ダマソー・マルテ 中継ぎ投手 1勝3敗 防御率5.40
試合数24 投球回18.1 与四球10 被安打率.194 WHIP1.25

ネイディと共にシーズン途中で加入。本来はこんな投手ではないが、結局は力を出し切れずにシーズンを終えた。代わりに解雇されたホーキンスが抜群の成績を残した(*1)のは皮肉な構図。(*1)アストロズ、防御率0.43

Ian Kennedy | イアン・ケネディ 先発投手 0勝4敗 防御率8.17
試合数10 投球回39.2 与四球26 被安打率.309 WHIP1.92

わずか3試合の実績(*2)にすがった挙句、最後には完全に見切られた。完調ではなかったのは事実としても、この選択ミスが終戦に繋がったと言ってもいい。もう少しはやれるはずだが、場合によっては井川と同じような処遇になりそう。(*2)07年、防御率1.89

LaTroy Hawkins | ラトロイ・ホーキンス 中継ぎ投手 1勝1敗 防御率5.71
試合数33 投球回41.0 与四球17 被安打率.275 WHIP1.44

アメリカンリーグ東地区に弱いデータ(*3)はあったものの、前年の実績(ロッキーズ)を買われてのヤンキース入り。結局はその懸念を払拭できないままチームを去った。(オフの)補強らしい補強がこのホーキンスぐらいだったことを考えると、こちらも皮肉な構図と言える。(*3)防御率は概算で5.3

Dan Giese | ダン・ガイス 中継ぎ投手 1勝3敗 防御率3.16
試合数19 投球回42.2 与四球14 被安打率.221 WHIP1.17

故障者続出(先発)による苦し紛れの昇格。ケネディとは逆で、何度好投しても信頼を勝ち取ることはなかった。ラズナーなどと比べても球速(*4)は変わらないので、単に印象の問題だと思う。それに拘らず先発で起用し続けていれば、少しは違ったかも知れない。(*4)90マイル前後

David Robertson | デビット・ロバートソン 中継ぎ投手 3勝0敗 防御率6.08
試合数22 投球回26.2 与四球13 被安打率.277 WHIP1.54

形の上ではタイガースに放出したファーンズワースの代役。昇格直後の好投が印象的だったのか、結局は最後までベンチに残った。ジラルディによれば下からの報告だけで昇格させたようで、実際の投球は見ていないらしい。

Summary: NYY 2008-2

Saturday, October 04, 2008

ALDS 2008 G-2 BOS 7 @ LAA 5

Sox are all business
Box Score (MAJOR.JP)

強さと哲学

敵地であっさり4点を先制するレッドソックスと、簡単に主導権を渡さないエンジェルス。強い者同士がやればこうなるという見本のような試合で、活字にすることが恥ずかしくなるほど見応えがあった。エンジェルスファンにとっては悔しいだけかも知れないが、近年まれに見る名勝負だと思う。

それにしてもレッドソックスは強い。ユーキリスに1番を打たせたかと思えば、今度は小柄で実績のないペドロイアが4番。マニーを放出してもきっちり穴は埋めてくるし、主力の故障は全員野球で切り抜ける。他人の庭はよく見えるとはいえ、一本調子のヤンキースとは根本的に野球観が違う。

この差はどこから生まれたのか。暴論を承知でいえば、オーナーの人生哲学が関係している。製造業で身を起こし、売却後はオーナー専業となったジョージ・スタインブレナー。現役の投資家で、目先にこだわらない合理性が信条のジョン・ヘンリー。これも暴論になるが、NTTとソフトバンクに例えると分かりやすい。

そんな違いが(オールドスクールとして知られる)トーリの起用であり、松坂の1億ドルに繋がっているのだと思う。ヤンキースが強かったのも保守思想が成功したのも昔の話。もちろん保守がいけないということではないが、少なくともそれだけで通用するほど現代社会は甘くない。

Video:
Recap: BOS 7, LAA 5 Gm 2
Bay's three-run blast

関連サイト:
ジョージ・スタインブレナー - Wikipedia
マーケットの魔術師たちに学ぶ 「ジョン・ヘンリー」

Monday, September 29, 2008

September28,08 @ BOS G-1 W6-2

Mussina gets 20th win
Box Score (MAJOR.JP)

有終の美、それぞれの風景

この3連戦はどちらにとっても消化試合。悪天候の影響もあって、いつになく間が抜けたシリーズになった。その一方で、他地区では熱い戦い(後述)が続行中。矛盾を承知で言うなら、こんな試合を見る人の気が知れない。

ヤ軍ムシーナ19勝も…14年連続POならず

セレモニーの成功はレギュラーシーズン敗退がその一因。かつてのような強さがあればまだしも、行き場を失ったファンはそこにフォーカスせざるを得ない。達成すれば史上最年長とはいえ、ムシーナに注目が集まった背景にはそんな悲しい事情もある。

ヤンキースのムシーナ、最年長の39歳で20勝

そのムシーナは3点の援護を受け、6回73球で降板。100球を超えても続投を志願することがあるだけに、本調子ではなかったのだと思う。途中危ない場面もあったが、何とかブルペンが持ちこたえて記録達成。故障を抱えながら力投したリベラの活躍が光った。

「守護神リベラと女房役のモリーナ」

投手の勝ち星は、自分だけでコントロールできるものではない。打線の援護はもちろんのこと、ブルペンや捕手のリードにも大きく左右される。試合後にはチームメイトから祝福を受けたムシーナだが、この2人に対する反応が特別だったのはそういうことだろう。

マイク・ムシーナ / 通算成績 270勝153敗 防御率3.68 奪三振2813 
投球回3562.2 被安打率.255 WHIP1.19 完投57

引退が噂される最終年に自身初の20勝。最初の10シーズンをオリオールズで過ごしたことが幸いして、最年長記録のおまけまで付いた。この試合がムシーナの一人舞台だったのは言うまでもないが、The Final Seasonは彼のための言葉という気がする。

ムシーナ 20勝9敗/23勝11敗/3.37 チェンバーレイン 3勝1敗/8勝3敗/2.76 
ペティット 14勝14敗/15勝18敗/4.54  *順に個人成績/チーム成績/防御率

話は逸れるが、未だに勝ち星が投手の指標となっているのは理解に苦しむ。20勝したから凄いのではなく、チームに12の貯金をもたらしたというところに価値がある。逆に14勝を上げたペティットで借金3。勝ち星がいかに表面的な数字なのかが分かるはずだ。

サバシアが中3日で新天地10勝目、ブルワーズ「首位」に
ブルワーズがWCでプレーオフへ

記事にあるサバシアは、結局この日も中3日(*1)で登板。見事完投勝利を収め、チームを26年ぶりのプレーオフへと導いた。サバシアといえば、シーズン途中にインディアンズから移籍した選手。今季終了後にはFAとなるが、選手生命を犠牲にしたその姿勢は一生語り継がれることだろう。(*1)3度連続

最強左腕サンタナ、中3日の完封劇でメッツ救う
メッツ本拠地ラストゲームは最悪の結末に 「言葉ない」と選手たち

こちらも中3日で志願の登板。男は態度で示すとばかりに結果は出したものの、結局は報われなかった。これでメッツは2年連続の失速。球場が新設されるという点では同じだが、ヤンキース以上に耐え難いものがある。以下は先日のブルージェイズ戦にあった、ジーターのコメント。なぜ載せたかは、分かる人には分かると思う。

「(ムシーナの20勝について)もちろんできるだけのことはするつもりだよ。ただ.....俺はいつだって勝つために全力を尽くしてるんだけどね」

Video:
Daily Rewind Game Recap
Post Game Plus

関連サイト:
Farewell Shea Stadium mets.com
シェイ・スタジアム - Wikipedia

Friday, September 26, 2008

Farewell To Yankee Stadium-2

Lights dim in Bronx
Box Score (MAJOR.JP)

ルースの選択

セレモニーは大成功のうちに終わったが、試合に勝たなければ意味がない。仮に負けるようなことがあれば、永遠に汚点を残すことになる。ただそれに相応しいオーダーを組まなければならない事情もあり、単純に勝てばいいというわけでもない。オールスターを想像してもらえば分かりやすい。



基本的にはシーズン中のオーダーで問題ないが、捕手のポジションは難しい。故障中のポサダを起用するわけにもいかず、正捕手のパッジは移籍したばかり。結果は在籍期間が認められてモリーナ。ポサダは始球式(*1)に参加することで、最古参としての面目を保った。(*1)投げたのはベーブ・ルースの娘、ジュリアさん

「I would give a year of my life If I can hit a home run in the first game in this new park」
「最初のゲームでHRを打てるなら、生涯のうちの1年を差し出してもいい」

「I'm very happy to have hit the first home run in this stadium. God only knows who'll hit the last」
「第1号のHRを打てて非常に嬉しい。最後が誰なのかは、神のみぞ知るところだろう」

これは放送中にあったベーブ・ルースのコメント。そのせいで寿命を縮めたかは別として、誰が打つかは確かに気になる。理想的なシナリオはキャプテンのジーター、順当ならAロッドかジアンビ。相手が左のウォータースなので、ネイディの可能性も十分。もちろんヤンキースの選手とは限らない。

まずは伏兵のデーモンに逆転3ラン。そして同点に追いつかれた4回には、モリーナが勝ち越しの2ランを放つ。先発ペティットの出来が悪かっただけに、どちらも試合の主導権を奪う貴重なものだった。結局ヤンキースはそのまま逃げ切り、控え捕手のモリーナが栄誉を手中にした。決勝打ということもあり、歴史に深くその名を刻んだことだろう。

「The Final Season」

こんなキャッチフレーズで挑んだ今季のヤンキースだったが、まさかのレギュラーシーズン敗退。このタイミングで途切れるのは、何とも間が悪い。ただ考えてみると、プレーオフの可能性があればこの日を特定できなかったはず。レギュラーシーズン最後ということでセレモニーはやったかも知れないが、少なくともここまで盛り上がらなかったと思う。

就任1年目で地区Vのトーリ監督、「勝利はやはりいい」

伏兵中の伏兵モリーナや、この日ヒットがなかったキャプテンのジーター。低勝率(.522)ながら、マニーの驚異的な活躍(*2)でプレーオフを決めた前任のトーリ。ベーブ・ルースではないが、神の選択というのは本当に面白い。願わくば、今度は違う形でシナトラを聴いてみたい。(*2)移籍後.398 17HR 53打点

Video:
Yankees fans salute Jeter
Jeter's emotional speech
Rivera induces last out at Yankee Stadium

関連サイト:
Farewell Yankee Stadium yankees.com
さよならヤンキー・スタジアム特集

Farewell To Yankee Stadium-1

Tuesday, September 23, 2008

Farewell To Yankee Stadium-1

時の重さと儚さと

ヤンキースタジアムが長い歴史(*1)の幕を閉じた。最終戦のチケットは高いもので数万ドル。地元メディアはもちろん、全国紙までもが特集を組むほどの過熱ぶりだった。(*1)最初のゲームは1923年4月18日

その一方で、チームはレギュラーシーズンでの敗退が確定的。13年もの間続いていたプレーオフ進出が途切れようとしている。そんな経緯からか、最終戦といわれても正直ピンとこない。ブログを書いていなかったら気にも留めなかったと思う。

A Tribute To Yankee Stadium With Frank Sinatra
A Tribute To Yankee Stadium With Frank Sinatra / 高画質

ところが前日の放送を見て気が変わった。番組終了間際に流れたこの映像。どんな人にも思い出があり、そこに優劣は存在しない。彼らが精一杯生きたからこそ今がある。当時のことは知るはずもないが、自然といくつもの心象風景が浮かんできた。おそらくはバックで歌うシナトラのせいだろう。

松井秀、「聖地」最後の試合にスタメンでセレモニー参加

演出的にはオールスターとほぼ同じだが、これが実によかった。いつまでも鳴り止まないバーニーコール。全ての選手と関係者に贈られる惜しみない拍手。世代を越えてチームを愛する気持ちが伝わってくる。特にボビー・マーサーの家族が現れた時は、ちょっと堪えきれなかった。アボットが参加しなかったのが唯一の心残り。

Matsui's Grand Slam 2003 Home Opener / 解説ボビー・マーサー他

なぜこれほどまでにヤンキースが好きなのか。理由はいろいろあるが、はっきり言えるのはヤンキースがこの街のアイコンだということ。ニューヨークが好きならファンになるのは自然なことで、たとえ金満チームと批判されようと変わらない。こればっかりは、住んだ者にしか分からないだろう。

スタジアムを新設するチームは他にもある。その地域性から注目されたのは事実だが、ニューヨークだけが特別ではない。ヤンキースファンにとって特別なだけ、ただ単にそれだけのことだ。(続く)

Video:
Fans on the field
A Fan's Take-Part 1
A Fan's Take-Part 2
Yankee Stadium memories

ヤンキー・スタジアム - Wikipedia

Thursday, September 18, 2008

September17,08 vs CWS W5-1

Offense comes alive
Box Score (MAJOR.JP)

2人のフィル

この日は怪我から復帰したヒューズが先発。リハビリ登板を始めた時期(8/4)からするとかなり遅い。ポンソンとの兼ね合いや投球制限の問題もあるが、マイナーで結果が残せなかった(*1)のが理由だろう。(*1)6試合、防御率5.90

フィル・ヒューズ 投球回4.0 被安打4 与四球2 自責点1 投球数89

そのヒューズはわずか4イニングで降板。全体的にボールが高く、マイナーでの成績を象徴するような内容だった。この投手の場合、自身のストレート(*2)を過信しているようなところがある。コマンドでも身につければ別だが、ひょっとするとこのまま埋もれてしまうかも知れない。(*2)平均91マイル

フィル・コーク 防御率0.00 投球回10.0 被安打3 与四球1 奪三振6 
被安打率.097 WHIP0.40 (通算成績)

ヒューズの後を受けたコークがこの日も好投。未だに無失点を続けている。率直に言ってかなりの逸材。ここ数年ではチェンバーレイン、ウォンに次ぐ投手だと思う。本来は先発なので、来季は是非ローテーション入りして欲しい。詳しくは後日改めて書く予定。

「ヤンキースでのドラフト1位指名選手の昇格は1995年のジーター以来となる」

これはウィキペディアにあったヒューズに関する記述。事実だとすれば、組織に欠陥があるのは疑いようがない。一掃セールが必要なのは、選手だけではないらしい。

Do the Yankees need to make wholesale changes for the 2009 season?

Video:
Daily Rewind Game Recap
Post Game Plus

参考サイト:
Phil Coke Minor League Statistics

Wednesday, September 10, 2008

September9,08 @ LAA W7-1

Yanks even up series
Box Score (MAJOR.JP)

ガラスの帝国

不振の続くラズナーに代わり、この日はルーキーのアセベスがマウンドに上がった。すでにブルペンでは2試合投げているが、先発としてはこれが初登板となる。結果はご覧の通りの好投。

アルフレド・アセベス 投球回7.0 被安打5 自責点1 奪三振2 無四球

打者によって使い分ける2種類のストレート(*1)が効果的で、カーブやチェンジアップのキレもまずまず。ボールが高めに浮かないところもいい。球速は91マイルとやや速い程度だが、去年のヒューズぐらいの活躍はできそう。(*1)左打者にはツーシーム、右打者にはカッター

審判が語る投手のメジャー昇格に必要な要素とは? <平林 岳>

この人の書くことは相変わらず分からない。立場上の特異性はまったく感じられず、単にメジャー傘下で審判をしているだけ。挙句の果てには趣旨から逸脱して、自らの抱負まで語っている。見出しが全てのスポーツ新聞とはいえ、もう少しどうにかならないものか。

「4人に共通して言えることは、95マイル(約153キロ)程度のファストボール(速球)をしっかりとアウトコース低めにコントロールできるということです」

能書きはこれぐらいにして本題に。実際こんな投手がいたら昇格どころではないのだが、前半の部分は共感できる。投手にとって球速は大きな武器。ウェブなどの成功例はあるものの、一流といわれる投手の多くは90マイル台半ば。この日の相手先発サンタナ(*2)がいい例だろう。(*2)最速98マイル、防御率3.23

チェイス・ライト* タイラー・クリッパード* ジェフ・カーステンズ* マット・デサルボ* 
イアン・ケネディー* ダレル・ラズナー* ダン・ガイス* フィル・ヒューズ 
ジョバ・チェンバーレイン *平均球速90マイル以下

これは過去2年に先発したルーキー。成功しているのはチェンバーレインぐらいで、半数はベンチ入りさえしていない。ドラフト指名権や(資金力に頼る)チームカラーを考慮しても、このレベルの投手が飽和してしまうのは問題。故障者が出た途端にこのモロさでは、何のためにマイナー組織があるのかと言いたくなる。

関連記事:July26,07 @ KC L0-7

Video:
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Aceves on his first win

Monday, September 08, 2008

September7,08 @ SEA L2-5

No win No. 18
Box Score (MAJOR.JP)

マジック-12(*1)

勝負事ではミスをした方が負けるといわれる。もちろんそれで勝てる場合もあるが、相手にチャンスを与える分だけ損。テニスのように直接は結びつかなくても、162試合もやればその差は勝率となって表れる。

城島、狙い通りのけん制 サインプレーでピンチを脱す

ヤンキースはこの日、2つのミスを犯した。1つ目は記事中にあるピックオフプレー。2塁ランナーなら分からなくもないが、リードする必要のない1塁ランナーとなると同情の余地がない。ちなみにカウントは0-1、2塁ランナーのジーターもスタートしていなかった。

イチロー、バント転がして1歩前進M15

2つ目はこのバントヒット。といってもムシーナの悪送球ではなく、判定(*2)に抗議しなかったことが問題。1塁までの走路はベースラインの外側と決められていて、イチローは明らかに内側を走っていた。ファーストのジアンビと交錯したのが何よりの証拠。守備妨害で抗議してもおかしくない。(*2)ルール上はアウト

参考ビデオ:イチロー、バントヒットで大台までM15

野球にミスはつきものとはいえ、怠慢プレーやメンタルエラーは言語道断。流れが変わったなどと言うつもりはないが、こんな野球をしていては勝てるものも勝てない。(勝率3割台の)マリナーズに負け越すのも当然だろう。

BOS 5割(20試合)→94勝 NYY 全勝(19試合)→95勝

(*1)ヤンキースがプレーオフに出場するには地区2位以上が絶対条件。したがってレッドソックスが残り20試合のうち12勝すれば、プレーオフの可能性は消滅する。対象チームが入れ替わった場合でも、レイズの勝ち数に並ぶには9勝(10敗)が必要。

Video:
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Sunday, September 07, 2008

September6,08 @ SEA W7-4

Yanks hanging tough
Box Score (MAJOR.JP)

1週間に1ゲームずつ縮めていけば By Cashman

全国放送のESPNにはすっかり相手にされなくなったヤンキース。勝っても負けても心が揺れることはなく、自分でも何のために見ているのか分からない。おおよそファンの態度とは言えないが、そんな日々が続いている。そういうわけで、今回は試合と関係のない話。

手首の故障でレイズ戦を欠場したアブレイユだが、この日は3安打3打点。今季の打点を87(*1)に伸ばした。これを受けて、解説のケン・シングルトンが去年の最終戦であったエピソードを紹介。記憶力が鈍ったのか、まったくの初耳だった。(*1)99打点ペース

「ジーターの3ベース(1死後)は、本当ならインサイドパークHRだった。3塁で止まったのは、続くアブレイユの打点が99と知っていたから。ところがアブレイユはポップフライ。ジーターにしてみれば、何やってんるんだって感じだろうね。結局はその後に2打点稼いでクリアしたけど」

調べてみると、実際はポップフライではなく四球。個人記録が命のイチロー君なら、間違いなく振っていたことだろう。ちなみに当のジーターは、次打者のヒットで生還。最終的に得をしたのは、記録に事欠かないAロッドだった。

2007年 ニューヨークヤンキース全日程 (アーカイブ)

これは去年の試合が視聴できるページ。一応ログインが必要だが、形式的なものなので確認メールなどは来ないと思う。使い方はResult欄にある任意の試合を選んで、その後に表示されるスコアボード(イニング)をクリックするだけ。

Video:
Daily Rewind Game Recap
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参考サイト:
Game Wrapup NY Yankees 10, Baltimore 4

Sunday, August 24, 2008

August23,08 @ BAL W5-3

Pavano (1-0)
Box Score (MAJOR.JP)

カギを握る意外な2人

この日の先発は、16ヶ月ぶりの登板となるパバーノ。ボールが高く、全体的にキレも悪かった。手術後にしては球速は出ていたが、緩急(*1)という点では物足りない。同じシンカーボーラーのポンソンの方がよく見えた。(*1)ストレート88、変化球80マイル

カール・パバーノ 投球回5.0 被安打7 自責点3 与四球1 奪三振5 投球数91

故障明けなら上出来とも言えるが、相手の拙攻に助けられたのも事実。マイナーで調整中のヒューズに結果が出ていない(*2)だけに不安は残る。以下はヤンキース在籍時の成績。(*2)防御率8.47/4試合:3A Scranton/WB

2005-07年 登板数19 5勝6敗 防御率4.77 投球回111.1 被安打率.311

エースのウォンは今季絶望。少なくともレギュラーシーズンでの復帰はないといわれる。パバーノがダメなら単純に駒不足。今季のヤンキースは間違いなく終わりだろう。そんな中、故障中のチェンバーレインが投球練習を再開した。

今回の投球数は35、月曜日には45に増やす予定らしい。順調なら9月中旬頃には復帰できそうだが、問題はそれまで持つかどうか。レンジャースをクビになったポンソンと不良債権のパバーノ。今季の命運がこの2人にかかっているというのも面白い。

2回ウラ/無死満塁 平凡なセンターフライ(1失点)→1死2.3塁→ショートゴロ(1失点)→2死3塁→ヒット(1失点)

久しぶりにいい試合だったが、反省材料もある。これは逆転された2回の失点経過。見ての通り、1塁ランナーにタッチアップを許したのが痛い。通常なら1死1.3塁だから、上手くいけば1失点で終わっていた。(*3)1死1.3塁→ショートゴロ併殺

この日もセンターはデーモン。おかげで松井がスタメンでいられるわけだが、守備(肩)を軽視して失うものは見た目以上にある。バランスの問題とはいえ、重要なセンターラインぐらいは押さえて欲しい。

Baseball Toaster: Bronx Banter : Cool Hand Mo

限界説をあざ笑うような活躍をみせているリベラだが、この日は特に凄かった。あれほど曲がるカッター(93マイル)はちょっと記憶にない。このシリーズでバットボーイを務めているのは実の息子。試合終了後のハイタッチが微笑ましかった。

Video:
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Matsui's solo shot

Friday, August 22, 2008

August21,08 @ TOR L3-14

Short night for Sidney
Box Score (MAJOR.JP)

馬から落馬、惨めな惨敗

どんな負け方をしても1敗は1敗。162試合もやれば、こういう日もある。そう割り切れればいいのだが、実際は惨めをいくつ重ねても足りない。知らぬが仏とはよくいったもので、こんな時は予備知識がわずらわしい。

さてと、まずはポンソンから。アンラッキーなヒットでランナー溜めて、ガツンとやられた。まあ今までが出来すぎっていうか、ここまでよく持ったよ。球はそれなりに速いし、シンカーもキレる。低めに投げれば通用するはずだけど、そろそろ捨てられるかもね。

その後のロバートソンも悪かった。タイミングの問題で書かなかったけど、この投手もたいしたことない。ストレートとカーブの二刀流じゃ厳しいでしょ。同じタイプのヒューズでも苦労してるのに、それを小粒にした感じだから。でもなぜか信頼されてるんだよな。

デビッド・ロバートソン 防御率5.96 投球回22.2 被安打21 与四球12

そのロバートソンはランナーを2人残して降板。代わったのが左のトレーバー。これにはマジで笑った。左が続くのが理由なんだけど、7点差ですよ。7点差!相手があのハラデーじゃすでにゲームオーバーだって。勝負を捨てない執念を感じる?

まあそうなんだけど、それなら第1戦でリンドの時にマルテじゃないか?ほぼ勝てない試合では気にして、接戦で放置じゃ筋が通らないよ。トレーバーはモップアップだって?モップアップでも左にこだわる綿密な采配か。覚えておこう。

ビリー・トレーバー 投球回2.1 被安打7 与四球1 自責点4

その結果がこれ。シーズン前にも書いたように、この投手はダメ。ブリトンにしてもそうなんだけど、どうしてこういう選手がブルペンにいるんだろう。ヤンキースって金持ちじゃなかったっけ?ああ、だから高い金出して獲ったホーキンスを捨てたわけか。

MLB Salaries (2008)- CBSSports.com

しかしファーンズワース出してブルペンが崩壊してるんじゃ、どうしようもない。チーム批判した罰?なるほど、シェフィールドやプロクターと同じ運命ってことか。てことはここに単打製造機がいれば、今頃鉄格子の中だな。罰だのいじめだのって、プロの世界も意外とレベル低いんだ。

平均失点 7月:3.4 過去10試合:2.9 シーズン通算:4.2
ブルペンの防御率 過去20試合:1.69 シーズン通算:3.41 (7月22日現在)

「この8試合を振り返ってみると、4点以上取られたのはわずかに1度。平均失点は1.9だから、はっきり言って負けようがない。」

オールスター明けに8連勝。投手陣が絶好調だったわけだけど、どうもこれを基準にしてた気がする。先発投手は結局補強しないし、ファーンズワースとかホーキンスとかさ。普通に考えたって、こんな数字は異常。反動っていうより、ポテンシャルの問題ね。

企業なんかもそうだけど、業績がいい時こそ次の手が打てるわけでしょ。いったん破綻したら、次の手もクソもないんだから。まさに今のヤンキースがそう。ここがニューヨークじゃなかったら、こんな会社はすぐ潰れる。事情は違うけど、テシェイラ獲ったエンジェルスとか見習って欲しい。

次の手はパバーノとヒューズ?ヒューズはいいけど、パバーノはトミー・ジョン明けだから厳しいと思うよ。だいたいこうなってから復帰しても遅いし。ていうか、1人隠してないか?ケネディだよ。闇に葬るつもりでも、そうはいかない。将棋の1手詰めじゃないけど、その程度の構想だと破綻するのも無理ないね。

それにしてもよく打たれた。21本ってシーズンワーストらしいけど、ノーヒッターやられるより恥ずかしいかも。ハラデーが待ちくたびれてたよ。松井にHR打たれたのは、きっとそのせいだな。関係ないけど、ブリトンって江夏に似てない?特に体型。どうでもいいか。

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Hideki Matsui on moving on from the 14-3 loss

Wednesday, August 20, 2008

August19,08 @ TOR L1-2

Costly mistake
Box Score (MAJOR.JP)

松井秀「7番・DH」で58日ぶり復帰

最初の2打席はいずれもポップフライ。バットの芯ではとらえていない。記事中のコメントにもあるように、やはり2ヶ月のブランクは大きい。最後の打席は見逃しの三振。際どいコースだったが、これは主審のストライクゾーンが広すぎた。

ラズナー 投球回6.2 被安打3 失点1 投球数86

この日の先発はラズナー。数字ほどの出来には見えなかったが、球速(*1)は普段より出ていたので調子はよかったと思う。早いカウントから打ってきたブルージェイズ打線にも助けられた。(*1)最速90マイル

7回ウラ ウェルズ(右)→リンド(左)→オーバーベイ(左)→降板→ステアーズ(左)

リンドのHRがきっかけになったのか、ラズナーは7回2死ランナーなしで降板。次打者が一発のあるステアーズとはいえ、それならオーバーベイの方が遥かに怖い。左打者が問題なら、ウェルズを打ち取った時点で継投すればいい。もっとも代わったベラスも右投手。投球数からいっても、ここでの降板は解せない。

バーネット 投球回8.0 被安打5 失点1 奪三振13 投球数120

唯一考えられるのは、右手人差し指にできたマメ(Blister)の影響。情報が少ないので何とも言えないが、おそらく無関係。一方のバーネットは120球の力投。ラズナーとは条件が違うものの、続投が好結果に繋がった。

ラズナー 投球回5.0 被安打10 失点7 投球数87 (6月24日パイレーツ戦)

試合が壊れるまで放っておくこともあれば、打たれなくてもあっさり継投。いったんは中継ぎに降格させておきながら、ケネディに結果が出ないとすぐに先発。一貫性のなさは先日も書いたばかりだが、もう少し何とかならないものか。

ついでに書いておくと、ケネディを中継ぎで起用しないのも疑問。少なくともブリトンよりは活躍するはずで、ロングリリーフがいない(*3)ブルペン事情もある。井川のように見切られたわけではないだろうが、それに近いものはありそうだ。(*3)ガイスは故障中

松井秀の復帰でセンター守ったデーモンが致命的ミス

好投手のバーネットが相手なら、打撃を優先するのは分からなくもない。デーモンの調子が落ちている(*2)のは事実としても、ガードナーでは役不足。野球にエラーはつきものなのだから、そういう意味では仕方がない。(*2)過去4試合、17打数1安打

「臨機応変といえば聞こえはいいが、何かにつけてこの姿勢なのはいただけない。」

プロである以上捕るのは当たり前。ただし慣れというものはある。昨日はファースト、今日はセンターでは当然ミスは出やすい。相手投手によって打者を使い分けるのも結構だが、効率的かといえばそれは違う。地に足をつけた構想、ルティーンワークの持つ意味を考えてもらいたい。

それにしても4、5番で7三振(残塁6)は酷すぎる。特にジアンビは全打席が三振。ジグザグ打線は忘れて、一刻も早く打順を見直すべきだろう。

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Rasner's strong start
Damon's costly error

Saturday, August 16, 2008

August15,08 vs KC L3-4

The Bronx is yearning
Box Score (MAJOR.JP)

大ナタとパニックの分岐点

首位レイズとは10..5ゲーム差、ワイルドカードでも大差をつけられているヤンキース。そんな状況に危機感を持ったのか、ここにきて大幅にロースターを入れ替えてきた。まずはマイナー降格となったカブレラから。

メルキー・カブレラ 打率:.242 HR:8 打点:36 盗塁:9

打撃不振が理由とはいえ、外野の要を外してしまうのはどうかと思う。失点を防ぐことは打撃で貢献するのと同じ。パッジの起用にしてもそうだが、打撃面にしか目が向かないのは理解に苦しむ。

代わって上がってきたのはガードナー。捕球力は微妙ながら、肩はカブレラに比べてかなり劣る。センターにおける肩の重要性は、去年のデーモンで実証済み。実際この日も最初の失点(*1)はカブレラなら防げていた可能性が高い。(*1)浅いセンターフライ→犠飛

ブレット・ガードナー 打率:.143 HR:0 打点:7 盗塁:5

肝心の打撃面も期待薄。軸足に重心を残したままのフォームが問題で、これだと強い打球は飛ばせない。よほどのバットコントロールがあれば別だが、そうでない限り打率は残せないと思う。活路があるとすれば、弱い打球で内野安打を連発することぐらいだろう。

カブレラ/打率 2006年:.280(130試合) 2007年:.273(150試合)

一概には言えないが、このデータからすると現在の状態はスランプ。放っておけば.260ぐらいまでは回復しそうに見える。待つ余裕がないのは分からなくもないが、逆に言えば未知の魅力に賭ける余裕もない。ましてや守備力を下げての起用。ガードナーに結果が出なければ、どんな言い訳も通用しない。

ヤンキース、セクソンに戦力外通告

わずか22試合(28打数)、1ヶ月あまりでDFA。守備面では多少貢献した気もするが、それ以外にどんな意味があったのだろう。ダンカンほどの実害はないにしても、これがプロの仕事というのだから情けない。

コーディー・ランサム 打率:.255 HR:22 打点:71 出塁率:.338 盗塁:9 (3A Scranton/WB)

カブレラを押しのけて上がってきたのがこの選手。同じユーティリティープレーヤーならベイサックがいるのだが、セクソンの代わりということで長打力を優先したらしい。あと1本が出ない(*2)打撃陣にあって、巧打力の低い選手がなぜ必要なのか。やはりこのチームは病気としか言えない。(*2)得点圏打率.258、両リーグ19位

得点圏打率/出塁率 5番ジアンビ:.206/.393 6番ネイディ:.327/.385

あと1本といえば、この2人の打順も分からない。ジグザグ打線を組みたいがためにジアンビが5番なわけだが、どうみても順序が逆。この日も入れ替わっていればという場面(*3)があった。(*3)初回2死1.2塁でジアンビ凡退、ネイディは第1打席でヒット

一貫性のない采配は安定した結果を生まないもの。まだまだシーズンは続くが、ただ単にメチャクチャにして終わるという気がする。いずれにしても、カブレラの降格はチェンバーレインのブルペンスタートと同じぐらいショッキングだった。

関係ないが、Xavier(ネイディ)はエグゼビアーと読むのが正しいとのこと。学生時代はゼイビアーと呼ばれていたこともあるそうで、間違いというわけでもないらしい。

Video:
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Brett Gardner on being back with the team

Tuesday, August 12, 2008

August11,08 @ MIN L0-4

No offense in opener
Box Score (MAJOR.JP)

政治家も顔負け

YESのアナウンサーといえばマイケル・ケイ。結果論的なところはあるものの、自チームでも平気で批判する姿勢は好感が持てる。また声のトーンで勝敗が分かってしまうほどのヤンキースファンで、仕事を忘れて熱弁することも少なくない。

この日は打率トップのデーモンがスタメンから外れた。代わってレフトに入ったのはルーキーのクリスチャン。ジラルディによれば休養を与えるためとのことだが、相手投手は左のパーキンス。ジアンビが外されている(*1)ことから考えても、これが理由なのは間違いない。(*1)代わりに入ったのはセクソン

結果はそのパーキンスの前にわずか4安打。3本は左のアブレイユとカノーによるもので、クリスチャンとセクソンはいずれもヒットを打っていない。試合中にも指摘していたマイケル・ケイだが、こうなると止まらない。

「(デーモンの欠場は)非理論的。どんな説明であろうと受け入れられない。デーモンは首位打者であり、ここまで11試合連続ヒット中。ヤンキースはゲームに勝たなければいけないわけで、レフトはデーモンに決まっている。ジラルディは休養のためと言っているが、それならDHで使えばいい。まったく納得がいかない。」

怪我の再発という点を除けば、全ては正論。過去2試合のデーモンはDHで出場しているので、このタイミングで休ませるのは説得力に欠ける。リードオフマンというのは最も多く打席がまわる打順。絶好調のデーモンを外すのは、どう見ても得策ではない。さすがのフラハティ(解説者)も擁護できなかったのか、これには全面的に同意していた。

YANKEES ON DEATH WATCH - New York Post
Yankees Postgame Reaction | Joe Girardi (WMP)

「クリスチャンは左投手に対して抜群の成績(*2)を残している。これがデーモンに代えてスタメン起用した理由だ。」(*2)23打数9安打、.391

試合後のインタビューで、ジラルディはこんな風に答えている。ビデオ(リンク下)を見てもらえば分かるように、これ以上は喋らないと言わんばかり。休養を理由にした試合前と食い違っているのも問題だが、ここまでレベルが低いと笑いさえこみ上げてくる。

ケネディ / 防御率 2007年:1.89(19イニング)→2008年:8.17(39.2イニング)
ダンカン / 対左投手 2007年:.303(33打数)→2008年:.225(40打数)

まず第一にサンプル数が不十分。データというのは考えを立証するためにあるもので、これでは順序が逆。デビューしたばかりのルーキーに当てはまるはずがない。第二に左投手といっても、これには能力の劣る中継ぎ投手との対戦も含まれている。サンプル数が少ないことも含めて、先発投手に対しての指標にするのはおかしい。

左なら打てるのかという問題もある。仮に相手が全て左投手だとしても、シーズン通して3割打つのは簡単ではないはず。スイッチヒッターなら話は別だが、そうでない限りは打撃技術そのものを重視すべき。今季のデーモンは左投手に対して.296。首を振りながら話すマイケル・ケイの気持ちは痛いほど分かる。

それにしても今季のヤンキースは醜い。チェンバーレインのブルペンスタートに始まり、ダンカンとエンズバーグの不可解な起用。野手の補強に終始する野球観など挙げればキリがない。拾える試合が5つあれば、ゲーム差は5つ縮まる。故障者が続出したのは事実だが、もう少しやり方があったと思う。

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Sunday, August 10, 2008

August9,08 @ LAA L4-11

Bullpen shell-shocked
Box Score (MAJOR.JP)

継投すれば逃げ切れる

この日の先発はガイス。上がってきた当初は球筋だけを見て批判的に書いたが、明らかに見当違いだった。変則的なデリバリーに加え、精度の高いコマンド。常にプレートの左端(ファースト寄り)を使って投げるので、左打者は特に打ちにくい。球速と変化球は物足りないものの、左右のコマンドさえ機能すればある程度のピッチングはできる。

そのガイスは6回を終えて1失点。打たれたヒットは3本と内容もいい。投球数(83)からいっても続投が常識的だが、なぜか継投。ご覧の通りの醜い試合にしてしまう。ペティットやラズナーは何点取られようと100球前後投げさせるのに対し、信用のないルーキーは内容を度外視して早期降板。

「抑えたという既成事実は、内容が伴ってこそ意味がある。どんな球を投げ、どんなヒットを打たれたのか。他の判断基準は存在しない。これは野球に限らず全てに言えること。」

ゲームが生き物である以上、型に当てはめた戦術は通用しない。先入観や固定観念などもっての外で、何のために人間が指揮しているのかを考えるべき。続投させれば勝てたとは言わないが、こういうミスは後で必ず響いてくる。

ダン・ガイス 投球回6.2 被安打4 自責点0 投球数75

ガイスの初先発は6月21日のレッズ戦。実はこの時もまったく同じような形で負けている。選手の頑張りを生かすも殺すも指揮官次第。過去のことはさておき、少なくとも学習ぐらいできないものか。

Video:
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A-Rod and Giambi hit back-to-back homers

Friday, August 01, 2008

July31,08 vs LAA L6-12

Tough night for Andy
Box Score (MAJOR.JP)

降板基準が命取り

昨日の今日でペティットが炎上。好調が続いていた(*1)ので無理もないが、こんなことでは先が思いやられる。ムシーナで落とすようなら、マッチアップから言っても負け越しが濃厚。ここは打撃陣に期待するしかない。(*1)過去10試合の防御率3.18

「決勝点は6回の7点目」

結果的には大差がついたが、勝てる要素がなかったわけではない。明らかに出来の悪かったペティットを5回で降板させていれば、違った結果になった可能性はある。今に始ったことではないが、降板基準が投球数というのはどうかと思う。

5回終了時 被安打:9 失点:6 与四球:2 投球数:93(通常は110球前後で降板)

「先日のペティット(10失点)もそうだが、試合が壊れるまで続投させた理由が分からない。内容がいいのならまだしも、この日のラズナーは4回までに被安打8(5失点)。出来が悪いのは明らかであり、続投させるのは勝負を捨てるに等しい。」

神頼みが通じなかったのか、ペティットの後を受けたブリトンがさらに6失点(自責点3)。ブルーニー復帰までの繋ぎ役なのだろうが、ファーンズワースがいればと思ったのは自分だけではないはず。DFAになったホーキンスにマイナーリーガーの井川。ブリトンに席を譲るのは納得がいかないだろう。

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