Friday, April 04, 2014

Opening Roster 2014

ヤンキース 2014: オープニングラインナップ

[先発] CC Sabathia | 防御率過去3年3.00-3.38-4.78(被安打率.272)

去年は球速の低下により大幅に数字を落とした。オープン戦では新たにカッターを加えた投球にチャレンジしていたものの、キレは平凡で球速も戻っていない。これといった強調材料もなく、それでもなおこの位置で投げさせるのは疑問。

[先発] Hiroki Kuroda | 防御率過去3年3.07-3.32-3.31

MLBデビュー以来全て防御率3点台と安定感は抜群。懸念材料は特にないが、今シーズンは引退を考えたようなので、その点が不安といえば不安。

[先発] Ivan Nova | 防御率過去3年3.70-5.02-3.10

オープン戦では多少打ち込まれたが、ストレート/変化球とも標準以上なので、淡白な投球さえしなければ去年に準じた数字(やや出来すぎだが)は残せると思う。

[先発] Masahiro Tanaka | 防御率2.14 被安打率.190 奪三振率11.1/9回(ST)

こちらでの投球しか見たことがないので何とも言えないが、スプリッター/スライダーを多投していたのが気になる。決め球のスプリッターもいわれるほどではなく(すっぽ抜けも多かった)、球威も平凡なので好投するとすれば低めの投球が条件。個人的にはあまり期待していない。

[先発] Michael Pineda | 防御率1.20 被安打率.246 奪三振率9.6/9回(ST)

肩の手術から復帰。全盛期と比べて球速が5マイルほど落ちている(多少速く見える)一方で、三振は大半が(キレる)スライダーと好投する要素はある。ジラルディによれば球速が戻る可能性もあるそうで、5番手なら現状ではベストの選択。

追記: 先日の初登板では6回に95マイル(平均92.9/2011年平均94.2)を記録と球速はかなり戻っていた。これなら5番手としては十二分。試合を作れる投手が増えたので、(当初の予想より)もう少しは勝てるかも知れない。


ブルペンは可もなく不可もなく。フェルプス、ウォーレンと長いイニングを任せられる投手が2人いるので、対左用にニュニョではなく角度のあるカブラルを入れて欲しかった。セットアップの人選は不明だが、制球難さえなければ球威があり変化球もいいベタンシスが適任。

追記: YESのジャック・カリーによればセットアップはケリー(Pretty Sure)とのこと。

[抑え] Dave Robertson | 防御率過去3年1.08-2.67-2.04

リベラの成績(特に晩年)が制球力にあったことを踏まえると、奪三振率も高く制球難が改善されてきたロバートソンに特別な不安はない。見えない部分で言えばプレッシャーのかかった場面でどうかだが、大幅に期待を裏切ることはないだろう。

[CF] Jacoby Ellsbury | 出塁率過去3年.376-.313-.355

走力/守備(弱肩)は魅力だが、その一方で怪我がち。つい先日もふくらはぎの故障で戦列を離れていた。ヤンキースタジアムなら多少HRは増えるかも知れないが、それよりも怪我なくリードオフの役目を果たすことが重要。7年153Mはちょっとあり得ない。

[SS] Derek Jeter | OPS過去3年.743-.791-.542(17試合)

現役最後のシーズン。一昨年の成績からすればまだまだやれる気もするが、(それなりの理由があるとはいえ)去年、今年(オープン戦打率.137)といいイメージは浮ばない。レジェンドだけに、多少不調でも使い続けなければならない(だろう)のも辛いところ。

[RF] Carlos Beltran | OPS過去3年.910-.842-.830

左打席では多少見劣る(OPS対右.846対左.878)ものの、年齢による衰えを感じさせずある程度の期待はできる。ア東でどうかという部分はあるが、それよりもエルズベリー同様怪我が心配。長打不足を補える1人。

[C] Brian McCann | OPS過去3年.817-.698-.796

盗塁阻止率(通算24%)は低いが、去年のステュワート(OPS.566)と比べると打撃面では大幅にグレードアップ。左投手は相対的に苦手。アメリカンリーグ、長打力に関してはベルトランに同じ。

[1B] Mark Teixeira | OPS過去3年.835-.807-.609(15試合)

9割半ばだったOPSも2010年から一気に低下。去年は手首の故障(後に手術)もあったが劣化は否めない。テシェイラ本人のコメントによれば手首が100%元の状態に戻ることはないそうで、オープン戦の不調(打率.086)をそのまま引きずる可能性あり。カギになる選手の1人。

[DH] Alfonso Soriano | OPS過去3年.759-.821-.791

去年はヤンキース移籍後58試合で17HRと大活躍。彼がいなければ4位は確定的だったわけだが、年齢的なものや久しぶりのアメリカンリーグなど(打撃が荒いだけに)不安材料は多々ある。HR25本ぐらい打ってくれれば御の字という選手。

[LF] Brett Gardner | OPS過去3年.713-.804(16試合)-.759

オープンスタンス矯正の甲斐あってかそれなりの選手になってきたが、体重移動がないフォームは相変わらずで、バットコントロールでも磨かない限り今がピークという気がする。評価の高い守備(弱肩)/走塁も判断の悪いところがあり多少割引き。追い込まれても振らないといわれるように四球は選べる。オフに4年52Mで契約延長。バントは上手い。

[2B] Brian Roberts | 出場試合過去3年39-17-77

不運な怪我もあったものの、度重なる故障で近年はまともに試合に出ていない。センスはあるがそれは過去の話という年齢になってしまった。カノーを手放してしまった以上(打てる二遊間は希少)、この程度で我慢するしかないのだろう。

[3B] Kelly Johnson | OPS過去3年.717-.678-.715
極端に悪くはないが、劣化したAロッドと比べても数字的には見劣る。ほとんど経験のない3Bの守備はオープン戦を見る限り特に問題なし。右翼の狭いヤンキースタジアムの利を生かして20本打ってくれれば上出来。

[控え] Francisco Cervelli(C), Dean Anna(SS), Yangervis Solarte(2B/3B), Ichiro Suzuki(OF), *Brendan Ryan -DL

オープン戦好調だったセルベリ(捕球力に難あり)とソラルテに多少期待できるぐらいで、基本的には単なる控えに近いメンバー。イチローに関しては前回も書いたように、去年のOPSが規定打席達成75人中74位とスタメンで使うには無理がある。反面バント/守備/走塁いずれもハイレベルなので、控えとしては申し分ない。プラトーン起用については以下を参照。

OPS対左/右(2013): ガードナー.744/.767 エルズベリー.641/.863 イチロー.753/.590

[総評] サバシア以外の4人は防御率3点台を期待できるとはいえ、未知数の部分も多く投手力は去年(チーム防御率3.94)より若干いい程度。打撃面では(去年ほどではないにしても)長打不足は否めず、機動力を考慮してもやはり去年より若干いい程度。数字自体は多少違うが、得失点差はPECOTAのはじき出したものに近くなると思う。強力な先発陣のレイズ、王者レッドソックスには及ばないとみて今年は3位と予想しておく。

PECOTA予想2014: 得点713/失点683(去年は得点650/失点671で終了)


#NYYHS2014 - Twilog(今オフの主な動き)

Friday, February 21, 2014

Summary: NYY 2013

3位タイでプレーオフ進出ならず

今季は主力の相次ぐ故障で最下位すらあり得ると思われていたヤンキースだが、終わってみれば85勝77敗と堂々の勝ち越し。これをもってジラルディを世紀の名監督と称する人もいるほどで、故障者さえ出なければプレーオフ進出を果たせたとみる向きが多い。

試合を見ていれば分かることだが、今季のヤンキースは決して強くなかった。勝ち星こそ積み上げているものの、内容は惨憺たるもの。得点650/失点671が示す通り、超がつくほどの貧打に並の投手力というチームに過ぎず、得失点差通りの結果(pythWL参照)になっても何ら不思議ではなかった。

参考: ピタゴラス勝率 - Wikipedia

一般的に得失点差と勝率が(いい意味で)相関しない要因は2つある。1つ目は監督の手腕によるもの。検証はしていないが、最近では2009年のマリナーズ (監督ドン・ワカマツ)がそれに該当するといわれている。

2死1塁(走者イチロー)でほぼAAAレベルの下位打線でも動かず、右というだけでフランシスコを使い続ける(打率.114でシーズン途中解雇)ジラルディはもちろんこれに当てはまらない。むしろ悪い方の部類だろう。

2つ目は単なる巡り合わせ。最も分かりやすい例は、勝つ時は僅差で負ける時は大差というパターン。対戦相手に恵まれたのもその一因(主砲2人が不調なブルージェイズ相手に4-5月だけで7つ勝ち越しなど)ではあるが、個人的には今季のヤンキースが勝ち星を積み上げられたのはこれが大きかったと思っている。

1点差ゲーム: 30勝16敗

ではなぜ接戦に強かったのか。いろいろ考えてみたが、少なくとも見かけ上の要因では説明がつかない。ブルペンがよければそんなイメージも浮ぶが、悪いから接戦になってしまうケースもあるわけで、せいぜい言えるのは終盤を担うリベラとロバートソンがある程度安定していたことぐらい。前述の例でお分かりのように、試合展開を読みきった采配はほぼ皆無だったと断言できる。

ブルペンの防御率3.66(リーグ平均3.68、2012年はブルペン防御率3.43で1点差ゲーム22勝25敗)

故障者の復帰後の成績は以下の通りで、試合数が少なく怪我が完治していなかったなどの理由はあるものの、劣化傾向にある選手が多いだけに故障さえしなければといい頃のイメージを重ねるのは間違い。前述の恵まれたシーズンだったことを加味すれば、フルメンバーならプレーオフ進出できたとは言えない。

OPS(11→13): グランダーソン.916→.811→.723 テシェイラ.835→.807→.609 Aロッド.823→.783→.771 ジーター.743→.791→.542

今季のことだけで言えば、オフの補強が最もまずかった。できもしない総年俸削減(Aロッドに支払い義務なしで2014年はすでに192/189M)に固執するあまり怪我がちなユーキリスと衰えを隠せないウェルズやイチローを獲得してしまうなど、この組織の考えることはさっぱり分からない。以下当該選手の個人成績と関連ツイート。

ユーキリス(1年12M): OPS.648(出場28試合)
ウェルズ(2年13M): OPS.631(2014年1月解雇/サラリーは全て初年度支払い済み)
イチロー(2年13M): OPS.639(規定打席達成75人中74位)

*ハンター(2年26M): OPS.800(タイガースと契約)

KMFIS 「年俸負担させるとはいえ、何が悲しくて2年連続OPS.650以下の選手(イチロー)獲得する必要あんのよ。同じ外野手でシーズン前クビにした28歳のマックスウェルはHOUで頑張ってるぞ。代わりにクビにしたワイズだってOPS.778。故スタインブレナーの遺言か?」

KMFIS 「絶対に打たないとは言わないけど、過去2年の打率.222で2年13Mは高い。ウェルズ程度なら内野も守れるムステリエイでいいじゃん。実績にすがって何度失敗してもこれだから。総年俸189Mに抑える話も白紙だな」

KMFIS 「営業サイドの意向、スウィッシャーの穴(2番含めて)、外野手不作...いろいろと理由はあるんだろうけど、正直活躍するとは思えない。チャベス (3M/年)→ユーキリス(12M/年)、マーティン(17M/2年)→イチロー(13M/2年)この辺もよく分からん」

KMFIS 「ユーキリス(来季開幕時34歳)2012年は122試合の出場でOPS.745(通算.867)→1年12M」

KMFIS 「総年俸削減しないといけないしそんなには払えない(マーティン)→え?あいつ(Aロッド)また故障?しょうがない単年で来てくれるの探すか(ユーキリス)→え?もう目ぼしい外野手いない?しょうがない2年契約飲むか(イチロー)→結構払っちゃったよ→捕手放置」

あの戦力であそこまで戦えるのだから補強すれば勝ち負けという人がいるが、前述したようにそういう足し算は成り立たない。(大きな)故障こそしていないが 球速落ちで大幅に数字を落としたサバシアも含め、不良債権予備軍ばかりでチーム力が上向かない状況をどう乗り切るのか。フロントの能力とチームの過渡期を象徴したようなシーズンというのが個人的な感想。最後につい先日のキャッシュマンのコメントを載せておく。

「(昨年より良いチームになったのかは)私にも分からない。カノ、ペティット、リベラという主力選手がいなくなった。重要な選手たちを失い、新たに重要な選手を加えた。ただ昨年だってケガ人が出なければ優勝争いできていたと思うし、今年のチームも優勝が狙える陣容のはずだ」

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Opening Roster 2013
Yankees At The Break 2013


Thursday, July 18, 2013

Yankees At The Break 2013

前半戦のヤンキースと今後

まずは先発投手から。開幕時に書いたように、サバシアの球速落ちはやはり一過性のものではなく、そのせいで思うような投球ができていないのが現状(本人曰くこれがベスト)。ペティットも生命線のヒザ元に落ちるスライダーが決まらず、のらりくらりと打者をかわすのが精一杯。最近は低めにボールが集まってきたヒューズも、相変わらずコマンドゼロ/球種2つの袋小路から抜け出せないでいる。

防御率: CC4.07 黒田2.65 ペティット4.39 ヒューズ4.57 フェルプス5.01

フェルプス(現在DL)はよくやっているとは思うが、球速不足なためか頭打ち。肩の手術から復帰したピネイダはそれなりに球速は出ていると聞くが、故障前のような豪腕投球はできないはずで、救世主になれるほどの活躍は期待薄。ポテンシャルが高く復帰後2戦連続で好投したノーバには多少期待が持てるとはいえ、結局のところある程度計算できるのは黒田だけ。強調材料がほとんどないだけに、今後も有利な展開は増えそうにない。

防御率: 先発3.96 ブルペン3.27

ブルペンはトレード候補と噂されるチェンバーレインの不調を除けば特に問題なし。中でもエプリーに代わって昇格したクレイボーンは非常に四球が少ない投手で、(まだまだ信頼を勝ち取っていないが)彼の加入でかなり層が厚くなった。これまで同様試合の中盤までに主導権を握れば、高い確率で勝ちを拾えるだろうと思う。

OPS: ハフナー.721 ウェルズ.647 カノー.917 ガードナー.761

打撃陣ではユーキリスとテシェイラが今季絶望。早期復帰が見込まれていたグランダーソンとジーターも再び故障し、言ってみればAAAのラインナップで戦っているような有様。ハフナーと(特に)ウェルズは春先の活躍がまるで夢だったかのような不調ぶりで、戦力になっていると言えるのはカノーとガードナーぐらい。5点取られればその時点で負けというような試合が続いている。

チームの平均得点: 3.9(リーグ13位) 5失点以上した試合: 5勝25敗(勝率.167)

今のところジーターはオールスター明け早々、Aロッドは今月22日、グランダーソンは来月復帰と言われている。この3人が揃えばが貧打は多少解消されると思うが、しばらくはDHとの併用になるので単純な足し算にはならないし、それだけでシーズンを勝ち抜くまでの戦力に到達するかは疑問。残るは外部からの戦力ということになる。

追記: 大腿部の張りで戦列を離れていたジーターのDL入りが発表された。復帰時期は未定だが、7/12までさかのぼって適用されるので復帰は最短で1週間後。代役はマイナーで打撃好調だったリルブリッジ。

前述の3人の復帰を前提にすると、補強ポイントはオーバーベイ(OPS.745)より打力の高い(または同レベルの右打ち)1塁手。ジーターやAロッドがDHに入った時のことまで考慮すれば、三遊間を守れてニックス/クルーズ/ニュニエズ (OPS.607/.488/.556)より打てる内野手も欲しい。そういう意味では名前が挙がっているフィリーズのマイケル・ヤング(OPS .759)は一応フィット(その2つを満たす)する。

ジーターDH
ガードナーCF
カノー2B
Aロッド3B
グランダーソンLF
オーバーベイ1B
ヤングSS
イチローRF
ステュワートC

前半戦を終わってヤンキースは51勝44敗。投手力が高いので多少割り引いて考えなくてはいけないが、それでも得失点差-2で貯金7は出来すぎ。実際勝率5割(現在)を超えているチームには21勝26敗と負け越しているし、ブルージェイズ(8勝1敗)を除けば同地区のいずれのチームにも勝ち越していない。試しに以下のような計算をしてみたが、実質的な戦力は得失点差に近いのではないかと思う。

(BOS現在の勝率.598*対戦勝率.333(2勝4敗)+BAL...)*100/対戦チーム数(17)=251(勝率5割のチームと1勝1敗なら250)

恵まれた前半戦のボーナスを生かし主力の復帰で勝ち星上積み。トレードでさらに強化すればひょっとして...と思えないこともないが、恵まれた分の揺り戻しが来ないとも限らず、そもそもその主力がどれだけ活躍できるかは大いに疑問が残る。仮にAロッドが出場停止にでもなれば、とてもではないがいいイメージは浮かばない。というわけで順位予想は開幕時と同じ4位。参考までにESPN採用のプレーオフ進出確率を載せておく。

BOS: 88.3% TB: 72.4% BAL: 39.2% NYY: 20.4% TOR: 4.1%(7/18時点)

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Opening Roster 2013

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