Summary: NYY 2008-3
2008年のヤンキース: 選択肢(その3)
Shelley Duncan | シェリー・ダンカン 1塁手 .175 HR1 打点6
試合数23 出塁率.262 盗塁0 長打率.281
左には右の理屈で15試合にスタメン出場。左投手に対しても.225と歯が立たず、得点圏打率は.143とさらに悪い。そのほとんどが主軸での起用だったことから考えても、ジラルディ采配における最大の失態の1つと言える。
スタメン時の打順 4番×3 5番×3 6番×8 9番×1
本来データというのは、考えや感じたことを立証するためにある。未来を予測することもあるとはいえ、それには十分なサンプルが必要。去年の成績がよかった(対左.303)のは事実だが、サンプル数(33打数)は少ない。そもそもあのフォームで打てると思う方がおかしいわけで、見かけ上の数字に頼っているようではプロとは程遠い。
2008年マイナー成績 .231(212打数49安打)
3Aでも通用しない選手が要の4番。他チームの事情は分からないが、こういうケースはそう多くはないと思う。資金力があるから頭を使えないのか、単にオーナーの人選に問題があるのか。これで常勝軍団というのだから、開いた口が塞がらない。
Morgan Ensberg | モーガン・エンズバーグ 3塁手 .203 HR1 打点4
試合数28 出塁率.263 盗塁0 長打率.243
過去の実績を買われてマイナー契約、結局は開幕メンバー(ベンチ)に選ばれた。獲得時にも書いたように、成績は2006年を境に下り坂。名目上はジアンビの控えだが、ユーティリティープレーヤーであることぐらいしか強調材料がない。前述のダンカンと共に、代走要員がいない状況を作り出した選手。案の定シーズン途中に解雇された。
Wilson Betemit | ウィルソン・ベテミット 1塁手 .260 HR6 打点24
試合数83 出塁率.287 盗塁0 長打率.422
右打席の弱さ(.233)は残るものの、ユーティリティープレーヤーとして一応の役目は果たした。野球選手としては理想的な体型。メジャーの水に慣れてきたのか、今季は課題の打撃力にも多少の成長が見られた。まだまだ伸びシロのある選手なので、新天地で頑張って欲しい。
Brett Gardner | ブレット・ガードナー 外野手 .202 HR0 打点12
試合数37 出塁率.263 盗塁11 長打率.279
打撃不振のカブレラに代わって昇格。ファインプレーやサヨナラヒットなど目立った活躍はあったが、実際は印象ほどの貢献はしていない。捕球力は高く走力は非凡。ただし肩が弱いので、センターで起用するには無理がある。
シーズン後半にオープンスタンスを矯正(*1)したが、肝心の軸足に重心が残る問題はそのまま。強い打球は期待できないので、打率を残すとすれば内野安打を連発することぐらいしかない。ジラルディお気に入りの選手だが、現状ではカブレラに軍配。(*1)同時期にカノーも矯正
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