Wednesday, July 30, 2008

Trading Game

ヤ軍トレードで松井居場所なくなる!?
How Xavier Nady And Damaso Marte Will Impact The Yankees

これで主力級の外野手が5人。シェフィールドを放出した一昨年と同じ形になった。プレーオフを狙うためには仕方がないとはいえ、松井にとっては厳しい状況。復帰するだけならセクソン辺りと入れ替われば済むが、来季のスタメンとなると簡単にはいかない。

アブレイユとの契約は今年一杯。ネイディには年俸調停の資格(Arbitration Eligible)があり、貴重な右打者ということもあって残留が濃厚。これについてはキャッシュマンも認めている。松井とデーモンの契約はもう1年残っているので、単純に考えればアブレイユをリリースすることで収まる。

RF:アブレイユ→ネイディ LF:デーモン DH:松井

ヤンキースファンならご存知の通り、アブレイユの評価は数字以上に高い。リードオフマンとしてのデーモン同様、不動の3番打者として確立されている印象さえある。故障が少ない(*1)のもポイント。俊足強肩と強調材料は多い。(*1)10年連続150試合+

アブレイユ(05→08) 打率:.330/.297/.283/.283 HR:24/15/16/11 
出塁率:.405/.423/.369/.359

年々下降する成績と契約年数。再契約の妨げになるとすればこの2つだが、100打点をクリア(*2)すれば折り合いはつく。契約年数は3年が争点になりそうで、ステディな実績からすれば無理な話ではない。(*2)現在104打点ペース

RF:アブレイユ LF:デーモン 1B:ジアンビ→ネイディ DH:松井

もう1つ関係してくるのはジアンビの去就。再契約しなければファーストをネイディに固定できるので、松井の枠は確保される。ネイディの守備力やポサダの動向にもよるが、個人的にはこれがベスト。カギを握るのはむしろこちらの方かも知れない。

井川、戦力外で逆に好機? 「自分の夢を達成したい」

40人枠から外れても、最初に結んだ契約はそのまま残る。最低年俸程度(*3)で出すぐらいなら自由契約にしても大差はないわけで、何のことだかさっぱり分からない。(*3)ヤンキース側が年俸の大半を負担するトレード

ウェーバー公示 (メジャーリーグ) - Wikipedia

以前よりもトレードしやすくなったのは事実だが、チャンスと言えるほど事態は好転していない。ちなみにこれを書いたのは、連続ドラマの作風で知られる丹羽政善という人。今頃は誰かの記事で忙しいことだろう。

ヤンキース、好捕手ロドリゲスを獲得

全盛期のパッジならまだしも、捕手としてはモリーナの方が上。野手の穴を埋めるのもいいが、肝心の先発はどうするつもりなのか。詳しくはまた後日。

関連記事:July26,08 @ BOS W10-3

Sunday, July 27, 2008

July26,08 @ BOS W10-3

Make that streak eight
Box Score (MAJOR.JP)

死球を喜ぶ田舎者

連勝を8まで延ばし、首位とは3ゲーム差。いよいよ追撃モードに入った。この8試合を振り返ってみると、4点以上取られたのはわずかに1度。平均失点は1.9だから、はっきり言って負けようがない。先発投手の重要性については常々書いているが、少なくともモデルケースにはなると思う。

MLB=ヤンキース、ネイディ外野手とマルテ投手を獲得
Yanks complete deal for Nady, Marte

先日の記事でキャッシュマンの不可解なコメントを指摘したが、やはりこういうことだった。本人は隠しているつもりでも、つい本音が出てしまったらしい。まずは獲得した2選手の紹介から。成績は2008年、カッコ内は生涯成績。

Xavier Nady | ゼイビアー(ハビエル)・ネイディ 外野/1塁手 右投右打 29歳
打率.327(.281) HR13 57打点 1(15)盗塁 出塁率.384(.337)

出塁率は低いものの、その他の数字はまずまず。右打者で足も速くないことから、今季の成績はそれなりに価値がある。かなりの強肩(*1)で、定位置はライト。わずか3試合ながらサードを守ったこともある。(*1)今季の捕殺はリーグトップの10

対左投手(今季) ネイディ:.313 デーモン:.270 アブレイユ:.283 ジアンビ:.230 カノー:.325 松井:.342

右打者の獲得が懸案といわれるヤンキースだが、実際に苦手(*2)としているのはジアンビぐらい。ダンカンなどの起用法を見ても分かるように、この辺の感覚は刷り込みによるところが大きい。とはいえ長打力とファーストを守れるのはプラス。DHのポジションも空いているので、戦力アップになったのは間違いない。(*2)通算では.269

Damaso Marte | ダマソー・マルテ 中継ぎ投手 左投左打 33歳
防御率3.45(3.21)三振率9.1(9.6) 四球率3.1(4.0) 被安打率.217(.223)

90マイル半ばのストレートとスライダー主体の典型的なパワーピッチャー。コントロールが悪いため、低い被安打率が結果に反映されない。2000年にはヤンキース傘下のチームに所属。サイドスローに近い角度のあるフォームが特徴。

参考ビデオ:Marte K's Ortiz

シーズン前には右や左(投手)に拘らない方針だったはずが、結局はオフの補強(左投手)に失敗しただけ。ネイディの付属品という可能性はあるものの、おそらくヤンキース側が希望してのことだと思う。

セットアッパーや抑えなどの起用もあり得るが、基本的には左のワンポイント。制球が悪いので、緊迫した場面は避けたほうがいいだろう。ホーキンス(DFA)と入れ替わったという点で、多少の戦力アップは見込める。

前述の通り、勝ち星を積み上げるには先発投手の好投が条件。ネイディの加入で打撃陣に穴はなくなったものの、肝心の先発が現状維持ではあまり意味がない。ムシーナやペティットにしても今までのようにはいかないはずで、ウォンが復帰したところで5番手(*3)の問題は残る。(*3)現状ではラズナーが有力

ウォシュバーンの獲得やヒューズの復帰などオプションはあっても、その程度の試算で乗り切れるかは疑問。打てないから打つのか、打てないから打たせないのか。1人の投手に9人の打者という構造を考えれば、どちらを取るべきかは言うまでもない。

デーモン、Aロッドへの“報復死球”にも「野球の一部」

報復がどうかは別として、このプレーを喜ぶレッドソックスファンが実に多かった。今に始ったことではないが、こういう精神構造は理解できない。レッドソックスは好きなチームだが、ファンには正直ヘドが出る。

気になる松井の処遇はまた明日にでも。

Video:
Daily Rewind Game Recap
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Xavier Nady on being a Yankee

関連記事:Trading Game

Friday, July 25, 2008

Phoenix Round-About: Day 4-2

アリゾナ旅行: 最終日(その2)

ニューヨークを出ると、真っ先に考えるのがタバコの値段。詳しくは別の機会に書くが、タバコ税の高騰は圧制と呼ぶに相応しい。そういうわけで、帰る前にまとめて買っていくことにした。まがい物を掴まされないように、場所はレストランで聞いてある。


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教わった通りに行ってみたが、それらしい店は見つからなかった。人に聞いてもラチがあかず、タバコのために飛行機に乗り遅れるのもバカバカしい。半ば諦めかけたところで、新聞を売っている2人組に遭遇。そのうちの1人が場所を知っているという。調子がよすぎるのは気になったが、騙されたつもりで案内してもらった。

世間話をしながら5分ほど歩き、目的の場所に到着。お礼のチップを渡そうとすると、その新聞売りが近くにいた警官に呼び止められた。騙されたわけではないので事情を説明したが、頷くだけで受け付けてくれない。それどころか、すでに手錠がかけられている。どうやら今回の件とは関係なく逮捕されたらしい。

いずれは捕まるにしても、案内させなければこんなことは起こらない。犯罪(容疑)者相手に罪悪感というのもヘンな話だが、とにかくそんな気持ちだった。面白いのは、時間が経つにつれチップを払わなくて得したと思えてきたこと。これだから聖人にはなれない。

肝心のタバコは1カートン28ドル。あまりの安さについ言い値で買ってしまったが、今思えば吹っかけられたのかも知れない。帰り際にそこを通ると、例の新聞売りはまだ捕まっていた。念のためもう1度説明してみたが、同じように頷くだけ。後ろ髪を引かれる間もなく、車へと急いだ。

こんなことがあったから言うわけではないが、ノガレスの治安は悪い。身の危険を感じることはないものの、街全体が軽犯罪に包まれているような雰囲気がある。仮に来ることがあったら、徒歩での入国を強くお勧めする。幸い車は無事、フライトにも何とか間に合った。

初めてニューヨークに来たのは12年前。当時はまだ日本に住んでいたが、あの時のことは今でもよく覚えている。全てを受け入れる間口の広さ。飲み込まれることを恐れず、肌の色や国籍を超えてそこに生きる人たち。ちょっと街を歩いただけで、そんな雰囲気が伝わってきた。

アリゾナ州はネイティブアメリカンが多い(*1)ことで知られている。実際ホテルやレストランの従業員、宿泊客の中にそれらしい人を何人も見かけた。そんな背景からか、ここには共存する姿勢がある。(*1)カリフォルニア州に次いで2位

ニューヨークとは方向性が違うにしても、こういう空気は実に気持ちがいい。たった数日とはいえ、いろんな意味で来てよかったと思う。(終わり)

Playlist Updated:
帰りの飛行機で繰り返し聴いていた曲、City Of Dreams. 以前こんな記事を書いたことがあるが、やはりニューヨーク(*2)が好きらしい。(*2)同名のサントラに収録

Play Sub Tracks

Phoenix Round-About: Day 4 - a set on Flickr
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Phoenix Round-About: Day 1

Thursday, July 24, 2008

July22,08 vs MIN W8-2

Five in a row
Box Score (MAJOR.JP)

ポサダと松井、キャッシュマン

これで後半戦は5連勝。首位とのゲーム差も5月14日以来の3.5に縮まった。好調の要因は何と言っても投手陣。長打の減少などで得点力こそ落ちたが、先発が安定しているため惨敗するゲームも少ない。後半の追い上げが恒例になっているとはいえ、内容はかなり違う。

平均失点 7月:3.4 過去10試合:2.9 シーズン通算:4.2

先発以上に安定しているのがブルペン。中でもラミレスファーンズワースは、先発投手ならノーヒッター(*1)という活躍。両者とも重要な役割を任されているだけに価値がある。(*1)過去9イニング被安打ゼロ

ブルペンの防御率 過去20試合:1.69 シーズン通算:3.41(両リーグ6位)

この日マスクを被ったのは3番目の捕手モーラー。ラズナーとの相性を考慮してのものらしく、試合前にはそれを裏付けるデータ(防御率)が紹介されていた。解説のアル・ライターは肯定していたが、実際は相性というよりリードの問題だと思う。

W/モーラー:3.06(6試合) W/モリーナ:5.00(3試合) W/ポサダ:9.88(3試合)

決定権は投手にあっても、配球は捕手によって変わる。シンカーボーラーのウォン(左打者の場合)を例に取ると、ポサダならストライクからボールになる外角中心。これだと甘く入ることは少ないが、打者に読まれやすいというデメリットがある。

逆にモリーナは内角を要求することも少なくない。死球や失投の危険性はあるものの、打者にとっては手が出しにくい。どちらも一長一短あるが、球種の少ないウォンのようなタイプはこれだけで大きな差が出る。ラズナーの生命線は左右のコマンド。モーラーとの相性は別として、ポサダで機能しないのは頷ける。

MLB=ヤンキースのポサダが再び故障者リスト入り
Posada to go on DL; MRI on Tuesday

痛みが残った状態で復帰させ、さらに捕手として起用していたのは問題。捕手3人体制の謎は解けたが、これでは同情の余地がない。前回と同じ轍を踏むとは、まったく何を考えているのやら。

追記:記事の内容が変わっていたので加筆。はっきりとは言えないが、ポサダが症状を隠していた疑いがある。

松井秀と同じ決断! ポサダが手術回避で今季復帰狙う

シーズン中に手術をしなければ、来季の開幕に間に合わない可能性がある。たとえ間に合ったとしても、手術の影響が出るのは必至。記事にもあるように、遅れれば遅れるほど状況は悪くなる。それでもリハビリを容認するのはなぜか。

捕手としては平均以下でも、打撃は一流。左打者の多いヤンキースにとって、ポサダの打力は捨てがたい。セクソンがダメならジアンビとの併用でファースト。松井が復帰できないようならDH。またはその両天秤。優勝争いするには、多少の犠牲は仕方がないということなのだと思う。

もう1つ考えられるのは、来季の構想。ジアンビの契約は今シーズンで切れる。年俸的な旨みでもない限り、残留はまずあり得ない。その一方で、捕手としてのポサダはモリーナに比べると明らかに劣る。後継者が育たないことも加味すれば、必然的にファーストはポサダ。これなら手術後の影響を危惧する必要もない。

ジアンビが故障→DHが空く→デーモンがDH→カブレラのセンターが実現

ヤンキースというのは面白いチームで、アクシデントがなぜかプラスに転じる。これは去年の例だが、ジアンビが故障しなければセンターは未だにデーモンだったかも知れない。マイナー契約だったラズナーの次は正捕手モリーナ。実に上手く出来ている。

松井、左ひざ手術回避へ…治療方針決定は来週以降に
松井完治より貢献で手術拒否、GMは困惑

松井の故障は棚障害と軟骨損傷。手術は簡単なもので、早期の復帰が可能との見方もある。本当のところは分からないが、仮に右ひざと同じ症状なら今すぐ手術するメリットはない。プレーすることで悪化する可能性はあるものの、ポサダ同様流動的にしておくのが得策だろう。

身びいきかも知れないが、どうもキャッシュマンのコメントが引っかかる。根本的には松井のわがままだとしても、判断を決めかねているのも事実。そもそもこんなコメントをする必要がどこにあるのか。ただ単に、現場と意見が合わなかったとしか思えない。それとも...

Video:
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Monday, July 21, 2008

July20,08 vs OAK W2-1

Yanks get the sweep
Box Score (MAJOR.JP)

貧打に助けられ3連勝

この3連戦でヤンキースの先発についた自責点はいずれも1。アスレチックスの投手力が高い(*1)こと。あと1本が出ない打線を考えると、これが勝因と言ってもいい。ラズナーやポンソンなら負け越しでもおかしくないので、そういう意味ではツキもあった。(*1)チーム防御率は3.42でリーグトップ

盗塁数 3/4月:10 5月:18 6月:22 7月:12

これまで盗塁の少なさを散々指摘してきたが、5月を境に一変。今ではすっかり平均レベルになった。データを重視するジラルディだけに、付け焼刃のセイバーメトリクスでも実践していたのかも知れない。

セイバーメトリクス - Wikipedia

得点効率(期待値の絶対数)だけに固執してしまうと、勝負には勝てない。例えば終盤で4点リードなら、1点にフォーカスすることが勝利への近道。逆に初回から1点を取りにいっても、それほど意味がない。つまり効率を取るか得点の可能性を取るかは、あくまで状況次第。統計的には成り立つとしても、やり方によって拾える試合の数は違ってくる。

第1戦 4回2死1塁(スコア6-1) 第2戦 6回無死/1死1塁(スコア2-1)

走らせるようになったのはいい傾向だが、有効な盗塁はそれほど多くない。これはこのシリーズで実際にあった場面。第1戦では盗塁、第2戦では打たせている。打たせるのが間違いとは言わないが、二者択一なら順序が逆。

NYY カウント0-2:.194 カウント1-2:.181 カウント2-2:.200 チーム打率.267

またカウントを悪くしての盗塁も目立つ。見ての通り、打率というのは追い込まれると極端に落ちる。どの程度関与しているかは分からないが、得点圏打率(*2)が低い理由の1つはこれだと思う。(*2).255、リーグ11位

セクソン(対左/右投手) 06年:.204/.282 07年:.238/.195 08年:.338/.178

最後に先日獲得したセクソンについて。相手投手によってジアンビと併用するつもりなのだろうが、打率の面では期待できない。こういうデータがアテにならないのはダンカンで実証済。出塁率の安定したジアンビに一本化できないのは理解に苦しむ。もはや捕手ではなくなったポサダ、ガードナーの話題はまた後ほど。

ダンカン(対左投手) 07年:.303 08年:.225 

Video:
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関連記事:
June6,08 vs KC L1-2
June13,08 @ HOU W2-1

Saturday, July 19, 2008

Hero

名は体を表す

平等なものは何かと問われたら、真っ先に死と答える。象徴的な表現に聞こえるかも知れないが、誰にでも例外なく訪れるという意味では真理。平等にして冷徹。それが死であり、時が経つということだと思う。

野茂英雄 引退の報に触れて 鉄矢多美子「Field of Dreams」

レールを踏み外して生きてきた自分にとって、野茂はヒーロー。本人の気持ちを考えると残念だが、今回の引退でその思いはいっそう強固になった。大事なのは結果ではなく姿勢。たとえ成功しても、社会が成熟しなければ意味がない。

ほとんどの人が自分のことで精一杯だとしても、こんな人がいないと世の中は変わっていかない。名は体を表すというが、彼こそ日本の誇り。正真正銘のヒーローだろう。以下は印象に残ったコメント。

野茂メジャーからアマチュアまで架け橋

「僕は高校で野球をやり、まだ続けたいと思った時に、たまたま社会人野球に入れたからよかった。もし、受け皿がなかったら、野球をやめていたかもしれない」
「打たれることは恥ずかしいことではない。逃げることは恥ずかしいこと」

野茂引退「悔い残る」苦渋の決断

「リタイヤすることにした。自分の中ではまだまだやりたい気持ちが強いが、自分の気持ちだけで中途半端にしていても周りに迷惑をかけるだけだと思った」
「引退する時に悔いのない野球人生だったという人もいるが、僕の場合は悔いが残る」
「いつまでも投げていたい。草野球の投手でもいいんです」

野茂ノーヒッター2度あの時はこう語った

「僕は、花があるうちにやめるんじゃなく、落ちぶれてボロボロになっても投げ続けようと決めました」
「金額よりやることに意義がある。チャリティーには何らかの形で貢献したい」
「メジャーは見に来なければ分からない。選手ならばやってみなければ分からない。
日本からもっと選手が来て、大リーグでプレーすることが当たり前のようになればいい」

ほんの少しでも世の中がよくなったら、あなたは喜びを感じないだろうか。

関連記事:英雄野茂と運命のいたずら

野茂英雄|公式ウェブサイト - BALLPLAYERS.JP -

Thursday, July 17, 2008

Kmfis At The Break

2008 All-Star Game | MLB.com: Events

実はこの日、セントラルパークの別のイベントに行ってた。集まったのは6万人っていう話だから、ヤンキースタジアムより多いことになる。よりによってオールスターの時にって思ったけど、家でテレビ見るよりは全然マシだった。帰ってきてもやってたのには驚いたよ。

ゲームもよかったけど、その前のセレモニーはさらによかった。往年の名選手が守備位置ごとにグラウンドに並んで、まずは一人一人紹介。その後に各リーグの代表選手がそこへ走っていくんだけど、ファンからは尊敬の念みたいなものが伝わってきた。

数字とかじゃなくて、野球ファンとして純粋に称える気持ちっていうかさ。親がいて自分がいるように、彼らがいたから今があるわけでしょ。あの声援は、アメリカの野球を支えてきた全ての人に対する賛辞だと思う。

「リスペクト(Respect)」

ここ10年ぐらいで認知された言葉だけど、どうしても薄っぺらに聞こえる。猫も杓子もリスペクト!何かにつけてリスペクト!誰かを敬うことがカッコいいみたい。自意識が低いのは今に始まったことじゃないけど、ちょっと目に余るね。個性と人権も輸入した段階で違うものになっちゃってるし、もうグチャグチャ。

「大きなおまけ」 球宴を特別視するイチローの一問一答
イチロー、行きそうになった/MLB球宴

この人の頭の中に、自己顕示欲以外のものってないのかね。これでも日本の誇りっていうんだから、世の中どうかしてる。そもそもブーイングなんかしてたっけ?勝つために送りバントまでしてる試合で、1人だけHR狙ってるってどうよ。さすがシアトルの大将。英語が下手で得することもあるらしい。それでもリスペクト?

「ブログを始めてちょうど2年」

トラフィックが増えれば維持しようとするし、減ればそれなりの危機感を持つ。どちらにしてもやることは同じ、書くしかない。書きたい時にだけ書くつもりが、結局はこんな惨状。増えても減っても気分しか変わらないのに、まったく何やってんだか。だいたい2年も続けててこの数字じゃね。

「インヴィジブル寿司」

誰もが好きなトロがなくて、ネタも古い。店内は簡素で、メニューはなぜか横文字。おまけにしょっちゅう休んでる。これじゃ繁盛しなくて当たり前。営業するだけで満足ならともかく、そうじゃないから始末が悪い。 要するにこれって、世間でいう頑固オヤジの店か。

関連記事:Talk To Kmfiself-1

Monday, July 14, 2008

MLB All-Star Sunday

2008 All-Star Game: Sunday | MLB.com: Events

昨日はヤンキースタジアムに行ってきた。と言ってもヤンキース戦ではなく、マイナーリーグのオールスター。特に興味もなかったが、事情が事情だけに仕方がない。友人のお陰で最悪の事態は免れたものの、それでも1人150ドル。もう少し出せば本物のオールスターに行けたと思うと、さらに気が滅入る。


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開始時間を過ぎても、何となく入る気になれない。天気だけはよかったので、写真を撮りながらスタジアムの周辺をウロウロしていた。するとビデオカメラを持った女性を発見。よく見ると、YESの番組に出演していた彼女だった。

自慢にもならないが、未だにサインというものをもらったことがない。有名人と一般人を区別すること自体理解できないし、もらったところで部屋に飾るのは美的に無理。大好きな松井であっても欲しいとは思わない。

ところがブログを書くようになってから、こういうものには反応するようになった。情けないと思いつつも、足は自然と彼女の方へ。話しかけようとするが、名前はおろか番組名すら思い出せない。唯一浮かんだのがこのフレーズ。

I Say Hi, You Say Deki

これが思いの外大ウケで、すぐさまハイタッチ。自分も松井ファンだと告げると、こんなポーズ(写真)までとってくれた。彼女の名前はシェリー。番組中と同じ気さくなキャラクターが印象的だった。詳しくはリンク先を参照。

スタジアムに入ってみると、予想通り空いていた。余ったチケットを業者に委託していたのだが、これでは売れるわけがない。本来なら60ドルするチケットが、最終的には10ドル前後で叩き売り。間抜けな人は、自分たちだけではなかったらしい。

「そこのパペルボン(のTシャツ)、座れ!」

試合はほとんど見ていなかったが、このヤジが最高だった。立つ度にヤジられるので、まるでしつこいコントでも見ている気分。その後にあったポール・オニールの大合唱といい、やはり野球はファンなくして語れない。

その他の写真は以下にアップしてある。

MLB All-Star Sunday - a set on Flickr
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Saturday, July 12, 2008

July11,08 @ TOR L0-5

No support
Box Score (MAJOR.JP)

ブロンクスボンバーズの面影

ブルージェイズの先発は、好投手のハラデー。ここまでの防御率は2.88で、過去にはサイ・ヤング賞の経験もある。結果はご覧の通りのシャットアウト負け。チャンスらしいチャンスもなく、わずか2安打と手も足も出なかった。

「好投手の前には強打も屈する」

シーズンを勝ち抜く力はあっても、プレーオフでは歯が立たない。近年のヤンキースはこんな状態が続いている。短期決戦を理由にする人もいるかと思うが、個人的にはちょっと違う。打撃には波があり、同じハイレベルなら投手の勝ち。結果として、この日のような試合になりやすい。

ヤンキース共同オーナーの激に首脳陣も「その通り」

この発言があったのは今月2日。直後の試合で18得点したものの、根本的には解消されていない。ベストメンバーではない(*1)ので仕方がないが、それ以上に相手投手のレベルが高い印象がある。そこで起点と思われる6月28日までさかのぼって調べてみた。
(*1)松井DL:6/27、デーモンDL:7/5

6勝7敗 平均得点3.46 相手先発の平均防御率3.96(4点未満9人)

およそ7割の投手が防御率4点未満。クオリティスタートの基準(*2)から言っても、簡単に攻略できる相手ではない。半数以上は負けているので、ブルペンを含めた防御率はさらに下がると思う。(*2)6回3失点、防御率4.5

49勝44敗 平均得点4.58(4.61) 打率.267(.264) 出塁率.338(.332)  長打率.413(.410) *カッコ内はリーグ平均

これは7月11日現在の打撃スタッツ。見ての通り、今季のヤンキースにブロンクスボンバーズの面影はない。故障者が多いのは事実だが、他チームが常にベストメンバーというわけでもない。100試合近く消化しているのだから、これが実力ということだろう。

Former Yankee great Murcer dies at 62

つい先ほど、ボビー・マーサーが他界した。死因は脳腫瘍。分かっていたとはいえ、いざ現実になると切ない。ジラルディが泣き崩れるのを見て、もらい泣きしてしまった。本当にお疲れ様でした。

ボビー・マーサー - Invisible Search

Video:
Daily Rewind Game Recap
Bobby Murcer Book Signing

参考サイト:
2008 American League (AL) Statistics and Awards - Baseball-Reference.com

Thursday, July 10, 2008

July9,08 vs TB W2-1

Yankees take both
Box Score (MAJOR.JP)

全員野球で完勝

現存のヤンキースタジアムは、今年で見納め。オールスターに1人でも多く出場させたいヤンキースだが、松井をターゲットにしたプロモーションは空振りに終わった。残るは32番目の選手を決めるファイナルボート。これにジアンビがエントリーされている。

Jason Giambi's mustache sparks promotion - NJ.com

最近のジアンビは、口ひげ(Mustache)がトレードマーク。メディアで取り上げられることも多いので、ファンの間でも浸透しつつある。この日は先着2万人にその口(付け)ひげが配られた。プロモーションの一環とはいえ、選手やTVクルーまで付けてしまうところがアメリカらしい。

Power of the 'stache (Photo Gallery)

勝ってご機嫌だったのか、試合後のインタビュー(Post Game Plus参照)でジラルディまでもが口ひげを付けていた。さらに面白いのは、American Mustache Instituteという団体がこのプロモーションをサポートしていること。全米口ひげ協会と書くと、いっそう間抜けな響きになる。

肝心の試合は、先発のポンソンがよかった。制球難で毎回ランナーを背負ったのは減点だが、シンカーのキレは抜群。横の変化だけなら、好調時のウォンと遜色がない。元気のないレイズ打線とはいえ、6回1失点は極上の部類だろう。

主役のジアンビも攻守にわたって活躍。好投手のバルフォーから低めの変化球を上手く打ったアブレイユ、2回を無失点に抑えたリベラなどヒーローは多い。文字通りの全員野球で、文句のつけようがないゲームだった。

「シンカーボーラーと左打者」

一般的に右投手には左打者が有利とされているが、これには例外がある。特にポンソンのようなシンカーボーラーは、左打者であっても打ちにくい。この日のレイズは右打者に代えて左を3人並べてきたが、いずれも無安打。結果的に相手を助ける形になった。

松井秀喜 対右投手.297 対ハラデー.225(40打数9安打)
ロイ・ハラデー 対左打者.262 対右打者.248

あまりいい例とは言えないが、参考データ(通算)を載せておく。松井のようなプルヒッターには、ある程度当てはまると思う。

Longoria, Hart are fans' final All-Stars

追記:プロモーションの甲斐もなく、ジアンビは落選。大方の予想通り、レイズのロンゴリアが選出された。

Video:
Daily Rewind Game Recap
Post Game Plus
Final Vote Campaigns

Wednesday, July 09, 2008

Phoenix Round-About: Day 4-1

アリゾナ旅行: 最終日(その1)

いつのことを書いてるんだと言われそうだが、話の続きを。野球も見たし、ヴォルテックスにも行った。残るはメキシコ、国境の街ノガレス。元々は計画になかったのだが、目と鼻の先にある海外は捨てがたい。フライトがその日の夕方だったこともあって、最悪入国できれば満足。不法入国者ではないが、そんな心境だった。


(C)Copyright Invisible KMFIS

ノガレスまでは車で3時間ほど。通常はアメリカ側にある駐車場に車を止め、そこから徒歩で入国する。もちろん車でも入国はできるが、そうなると保険が効かないなどの不都合が生じる。駐車場の住所が分からなかったので、とりあえずインフォメーションセンターを目指すことにした。

インフォメーションセンターには昼過ぎに到着。教えてもらった住所をナビに入力し、駐車場に向かう。10分ほど走ると車線が狭くなり渋滞。先はよく見えなかったが、雲行きが怪しい。とはいえナビを頼りにする他はなく、引き返そうにもこの渋滞では不可能。そんな思いをよそに、車は進んでいく。

急に視界が開け、車が大きく揺れた。見渡せば皆一様にギャップ(*1)を通っている。アメリカ側の駐車場に行くつもりが、なぜか国境ゲートに来てしまったらしい。成す術がないとはまさにこのこと。押し出されるように、メキシコに入国した。(*1)スピードを落とさせるための段差

ゲートを越えただけで、何もかもが違う。目的もなくただ群がる人々。今ではすっかり見なくなった電線。カラフルでありながら、どこか陰のある建物。国が違うのだから当然だが、心の準備がなかったので余計にインパクトがあった。

予め調べてあったのは、レストランの住所だけ。駐車場の場所は見当もつかない。すぐ近くに1台分のスペースが空いていたが、駐車場には見えなかった。係員らしき人に尋ねてみたものの、案の定英語は通じない。路上駐車は避けたかったが、こうしているうちにもフライトの時間は近づいてくる。ダメ元でチップを渡し、祈るような気持ちで車を止めた。

目指すはLa Rocaというレストラン。ノガレスではかなり有名らしいが、誰に聞いても反応が鈍い。それもそのはず、客層はほぼ100%外国人。決して高くはないが、現地の人からすれば手が出ない金額。行きたくても行けない店を尋ねられて、気分がいいはずがない。料理は美味しかったが、こういう時は本当に困る。(続く

Phoenix Round-About: Day 1

Sunday, July 06, 2008

July5,08 vs BOS W2-1

Closer survives rally
Box Score (MAJOR.JP)

チキン采配で辛勝

ムシーナの調子がいい。これで過去10試合の防御率は3.10、そのうちクオリティースタートは7度と実に安定している。クオリティースタートの定義は別としても、先発投手の役割は相手に主導権を与えないこと。中盤まで試合が作れれば、自ずとチームの勝率は上がってくる。

「ムシーナのことなので何かしら考えてくるだろう」

ピッチングが頭打ちになると、その都度投球スタイルを変えてくるのがムシーナ。ずっとこう書いてきたのは、そんなクレーバーさが理由になっている。今季の前半は変化球を多投することで凌ぎ、ここ最近はツーシームがウイニングショット。心配された球速も90マイル弱まで回復し、しばらくは安心して見ていられそう。

前々回:8回110球(2-4) 前回:6回103球(1-2) 今回:6回89球(2-0)

これはムシーナの過去3回の投球内容。カッコ内は降板時のスコアを示している。同じことを感じた人も多いかと思うが、89球で降板させたのは解せない。出来が悪かったのならまだしも、得点圏にランナーを進めたのはたったの1度。特別な事情でもない限り、代える理由は見当たらない。

「好調なブルペンと勝ちパターン」

チーム状態が悪いので分からなくもないが、型で勝てるほど野球は甘くない。継投すれば抑えられるという幻想と、1次元的なデータに頼る野球観。6回終了時には勝ちを確信していたのだろうが、実際は危なかった。8回2死1塁で盗塁させなかった(*1)ところに、勝負勘のなさが見て取れる。(*1)走者Aロッド、打者ベテミット

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Saturday, July 05, 2008

Changes

「人は変わる」

以前は仲がよくても、長い間会っていないとそのギャップに驚くことがある。結婚して家庭を持てば守るものが生まれ、管理職に就けば疑問を持つ機会も減る。抱いていた夢や思想は消え去り、より現実的な価値観へ移行する人がほとんどだろう。

双方が同じ段階を踏んでいる限り、ギャップは生まれない。つまり変わったと感じるのは、変わっていない側からの感覚ということになる。あの頃の情熱はどこへ行った?と言えば、いつまで経っても幼稚と返されるのがオチ。所詮負け犬の遠吠えでしかない。

「人は変わらない」

無神経な人はいつまでも無神経。どんなに指摘したところで、ある程度の年齢になってしまうとまず変わらない。他人なら気にもならないが、それが近しい人物だと話は別。変わって欲しいと思うエゴと入り混じった形で、喧嘩になるほど必死になる。

ところが親に何を言っても無駄なように、結局は何も変わらない。そもそも人を変えようとすること自体が不毛。その時間と労力を他に使った方がいい。達観した人生観を持っている人ほど、この傾向は強い。

「人は変われる」

犯した過ちを悔い改めて、それまでの自分と決別できる人がいる。数こそ少ないが、重犯罪者が牧師になるケースはそう珍しくない。大きなきっかけが必要不可欠とはいえ、変われるのは事実。そうでなければ、人類に未来はない。

生の願望がある限り、社会への適合は必須。これは自然なことで、それを否定するつもりはない。ただ思うのは、迎合していては変わるものも変わらないということ。自己犠牲の精神がなければ変革は起こりえないし、非現実的な情熱にこそ原動力がある。

幼稚であっても、空回りであってもいい。人は変われるなら、そこに賭けてみたい。だからと言って何をするわけではないが、この気持ちだけは忘れないでいようと思う。上手に生きるのも人生なら、もがき苦しむのもまた人生。何だか酒が飲みたくなってきた。

Playlist Updated:
変わると言えばこの曲、David BowieのChanges. ライブに遅刻したせいで、東京ドームの外で聴いたのを思い出す。

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Wednesday, July 02, 2008

July1,08 vs TEX L2-3

Loss to Rivera
Box Score (MAJOR.JP)

頭も弱いヤンキース

YESの放送では試合終了後にブースレポートと呼ばれるコーナーがある。試合の反省点や今後の展望が中心で、ホストはマイケル・ケイ。解説者をパートナーに、スタジオとの掛け合い形式で行われる。以下はその中の一幕。まずはマイケル・ケイのコメントから。

「(9回無死1塁で)バントさせなかったのは理解に苦しむ。同点にしないことには勝てないわけで、代走を送ったのに結局盗塁もバントもしない。しかもカブレラは18打席連続ノーヒット中。右打席は.198と悪い。バントする条件は、これ以上なく揃っていたはずだ。」

普段から結果論の多いマイケル・ケイだが、この時に限ってはリアルタイムでも指摘していた。個人的にもまったく同意見。補足すると、カブレラはチーム一バントが上手い。成功すれば上位に回ることを考えても、ここは100%バント。これを受けて、解説のケン・シングルトンは苦し紛れにこう答えている。

「カブレラがサインを見落とした可能性もあるし、(代走のゴンザレスに)盗塁させるつもりだったのかも知れない。ただおそらくは、その後に左打者(デーモン、ガードナー)が続くことが理由になっていると思う。」

サインの見落としはさておき、ゴンザレスの足はそれほど速くない。相手投手が左のウィルソンだとしても、バントさせないことと何の関係があるのか。この日オフのジーターは、すでに代打(ガードナーの打順)の準備をしている。スタジオ側はここで終わりたかったようだが、マイケル・ケイがヒートアップ。さらに番組は続く。

「左が続くと言うが、お世辞にもまともな理由とは言えない。ヤンキースの左打者は単なる左打者ではなく、リーグを代表する選手ばかり。左対左を恐れる必要などないわけで、まったくもってナンセンスだ。」

対左投手: デーモン.287 アブレイユ.316 カブレラ.198

ジラルディといえば、相性や左投手を重視して日替わり打線を組むことで有名。表面的なデータなどアテになるはずもないが、ファンタジーでもやっているつもりなのだろう。ただしそれには一貫性がない。このデータが何よりの証拠になる。肝心の真相は、ケン・シングルトンの言う通りだった。

Another Dark Night For Yankee Bat Men - New York Post

「ウィルソンに対して左打者は結果が残せていないし、バントが成功してもジーターが敬遠されれば同じこと。(1塁走者の)ベテミットにストレートの四球を与えたことやあと1本が出ない打線を考えると、バントするのが正しいとは思わない。カブレラに打たせて、無死1.3塁の状況を作ることに期待した。」

C.J. ウィルソン (08年/通算): 対左打者.268/.190 対右打者.222/.284

こんな理屈に納得する人がいるだろうか。ウィルソンが左打者に強いのは事実だが、今季に限っては当てはまらない。相性でいってもデーモンは6打数(1安打)、アブレイユは2打数(0安打)とサンプル数も不十分。当のカブレラも3打数でヒットがない。

どんな場合でもリスク回避とは言わないが、送りバントが成功すれば一石二鳥。併殺が防げるだけでなく、同点のチャンスも生まれる。打率が.240そこそこで現在スランプ中、右打席の不得意なカブレラにヒットを期待。しかも1.3塁というのだから、開いた口がふさがらない。

実はこの試合、初回の無死2塁では珍しくバントをさせている。皮肉にも得点できなかったのだが、どうみても順序が逆。初回にできて、この状況でできない理由がない。結局のところ、単に右打者に賭けたとかそんな理由なのだと思う。言い忘れたが、そのカブレラはショートへの併殺打に終わった。

「ポサダが復帰後に阻止した盗塁は1つ」

ちらっと聞いただけだが、今季の盗塁阻止率(.171)からすれば不思議ではない。この日も4つの盗塁を許し、送球エラーも記録。特に9回の三盗(*1)は間接的な敗因と言ってもいい。後の祭りとはいえ、こういう選手と4年契約では先が思いやられる。(*1)無死3塁→前進守備→野手の間を抜けるヒット

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Joba's six strikeouts

関連記事:Hot Stove 2008-1

参考サイト:Batter vs. Pitcher Stats MLB.com: Stats




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