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Monday, March 01, 2010

Le Silence Est d'Or

沈黙は金: 劣等生たる日本人

バンクーバーオリンピックは幕を閉じたが、フィギュアスケートの採点を巡る議論は依然として続いている。そんな中、国際スケート連盟が来季からの新ルール導入を示唆。少なくとも現行のシステムに不備があるのは間違いないと思う。

回転不足で「中間点」導入へ=高難度ジャンプ挑戦を促進

採点法に関しては自称専門家に任せるとして、気になったのは浅田が負けた直後の感想に採点を疑問視する声があまりにも多かったこと。中には以前から指摘していた人もいるようだが、結果が出た途端に噴出するのでは説得力に欠ける。

KMFIS (kmfis) on Twitter 12:20 PM Feb 26th

「キム・ヨナと浅田の立場が逆なら採点方法なんかにフォーカスしないでしょ?公正さとか正義を隠れ蓑にするのは止めようぜ。いつまでも言ってると国民性まで疑われる」

事が起こらなければ表面化しないのは世の常とはいえ、一貫した主張でなければ正当性はないに等しい。逆の立場ならこんな議論は起こらないわけで、どこかの国で起ころうものなら擁護する側に回る人さえいるはず。

上位5チームの通算成績 優勝:日本(5勝3敗) 2位:キューバ(5勝3敗) 3位:韓国(6勝1敗) 4位:ドミニカ(5勝2敗) 5位:プエルトリコ(4勝2敗)

例えば第1回のワールドベースボールクラシック。日本は見事世界一になったわけだが、見てのように通算成績はチャンピオンのそれとは程遠い。しかも日本は3位の韓国に1勝2敗と負け越している。この時恵まれた勝ち方だと指摘した日本人が何人いただろう。

都合のいいことは当然のように享受し、都合の悪いことにはヘリクツを並べ立てて応戦する。採点方法に固執(フォーカス)するのは正義感でもスケート界の未来でもなく、日本(浅田)が韓国(キム・ヨナ)より上だと思いたいがための自己欺瞞に過ぎない。

キム・ヨナの高得点に納得できる? - ネットリサーチ 納得できない76.7%

ネット上には隣国を蔑むことでしかアイデンティティーを見出せない人が大勢いる。他人の懐をうかがっても一銭も入って来ないように、そんなことをしても自らの学力は1ミリも上がらない。日本が立派な国だと自負したいのなら、黙って満点を取ることだ。

関連サイト:
「女王」キム・ヨナの戴冠を予測する英語メディアの心配事
キムヨナ選手の「世界最高得点」の意味を考える
メダル数で圧倒した韓国の五輪戦略を日本は真似るべきか

Monday, February 08, 2010

Far East Japan

遠くなっていく日本

ツイッターつぶやきが意外な波紋 「貴乃花投票者だれか取材競争」

「だれが貴乃花親方に入れたのか、これからヨーイドンの取材競争です。朝日新聞がツイッター上でこうつぶやいたことに、異論が相次いでいる。取材活動で造反者が分かってしまい、無記名投票の意味がなくなるといった批判が多い。取材には真実を追求する役割があるが、どうなのか」

「松尾貴史さんは、ツイッター上で何でそんなアホなことするんですか?やめるべきですと発言し、それが100人に引用のリツイートされる反響を呼んでいる。松尾さんは、取材競争をすれば、何のための無記名投票か分からなくなると懸念を明かした。そして結果として、相撲界の圧力に加担することになると批判している」

テレビや映画の世界では、人質交換の場所として遊園地が使われる。公衆の面前では下手な真似はできないので、約束通り事が運ぶだろうというのが理由だ。相撲協会は一般的に密室運営といわれているが、仮に造反者が分からないままならどうなるか。全ては内部で処理され、何らかの理由をつけて闇に葬られるのがオチだろう。

無記名投票の意味がなくなるのは認めるとしても、それ以前に無記名投票である意味が理解できない。貴乃花が立候補したのは古い体質を変えることにあるはずで、無記名にしたところで(内部で)造反者が判明するのは時間の問題。相撲界の圧力に加担するのはどちらなのかよく考えてもらいたい。

国民の敵 田中良紹の「国会探検」

「主権者である国民が選んだ新政権が初めての予算案を組み、それを審議しようとしていた矢先に思い込みによって現職議員を逮捕し、ガセ情報をマスコミに書かせ、国民生活に直結する予算審議を妨害した日本の検察は民主主義の原理を無視した国民の敵である」

「民主主義にとって最も重要なのは国民が自らの権利を行使する選挙であり、次に国民の意思を代表し、国民の権利を拡張する国会である。従って国民の代表である議員は最大限に尊重されなければならない」

「ところが国民は、自分の生活を考えるより政治家が叩かれてその地位を失っていく様を見る方が面白い。リンチの時の大衆心理と一緒でもっとやれ!となる。自分たちの代表を殺す事は天に唾する行為で、唾が自分に戻ってくるとはつゆほども考えない。こういう国民を下衆(ゲス)と言う」

民主主義であろうとなかろうと、国民の自意識が低ければその国家は繁栄しない。情報とは単なる判断材料であり、検察がガセ情報を書かせたとしてもそれを鵜呑みにする方が悪い。下衆が選んだ議員を盲目的に尊重しろというのも矛盾しているし、何より槍玉に上がった自民党議員も国民によって選ばれていることを忘れている。

松井ショック エンゼルス、BP予想で2位転落!?

「大リーグ分析に権威のある米サイト、ベースボール・プロスペクタス(BP)が5日までに、今オフのトレードを分析。メジャー30球団登録選手の今季成績を占い、順位予想を行った。(中略)ア・リーグ西地区のエンゼルスは、去年の地区優勝から一転2位転落と、松井ファンにはショッキングなデータが出た」

「数字に強いベースボール・プロスペクタスだけに、説得力がある反面、チームの結束力や勢い、監督の采配などが考慮に入っていない部分もある。日本人ファンとしてはそうあって欲しくないデータではある」

数字に強いというなら、過去の実績ぐらい調べて書けないものか。肝心の信憑性に触れていないのでは話にならない。単なる紹介記事といってしまえばそれまでだが、あまりにも程度が低すぎる。

相撲界を批判しながら、加担することに気づかない人たち。原理や主義を主張する一方で、矛先を特定の外にしか向けられない評論家。スーパーのチラシほどの価値もない記事。これが日本だとはいわないが、知れば知るほど日本が遠くなる思いだ。

関連記事:
Chickens First
Believe Yourself
Possible

Friday, July 24, 2009

Gutsy Gatti

両方を手に入れた男

多かれ少なかれ、人はこだわり(美学)を持ちながら生きている。ただしその形を保持できるケースは稀で、大半は世の中に適合しながらスタイルを変えていく。一般的には社会性といわれているが、実際は適合ではなく受容に近い。


(C)Copyright Getty Images

スタイルを変えざるを得ないのは、個人の位置づけが社会の評価で決まるため。経済力や名声はその延長線上にあるから、そこを目指す人にとっては必要条件。極論すれば(社会の)是非は問題ではない。

仕事の成果は効率に左右されるが、数学のように答は保証されていない。一方で結果が全てのような側面があり、何らかの形で達成してしまえば評価の対象になる。つまりプロセス(方法論)を重視しておきながら、安易に結果を評価するという矛盾が存在する。

殺害容疑で妻を逮捕、元世界王者ガッティ氏殺害事件
Arturo Gatti: REMEMBERING ARTURO GATTI

大好きなガティが死んだ。明らかに不利なノーガードで打ちまくるスタイルで世界の頂点に立った男。社会性や矛盾を拳で叩き潰すような強さと闘志。実力以上にファンを魅了したのも、娯楽性だけが理由ではない。

「結果を出してこそプロ」

ベストを尽くしても思った通りの結果が出ない時、同じように自己を責める人がどれだけいるだろうか。働いている以上は全員がプロであり、どんな職業であろうと同じこと。余計なお世話だとは思うが、こんな発言をする人にガティの素晴らしさは分かるまい。

Playlists Updated:
ガティのテーマ曲、AC/DCのThunderstruck. R.I.P.

Play Sub Tracks

関連ビデオ:
Arturo Gatti's Greatest Hits

Arturo "Thunder" Gatti - The Official Web Site
アルツロ・ガッティ - Wikipedia

Monday, February 02, 2009

Super Bowl Sunday

スティーラーズ最多V6/NFL

アメリカ人にとってスーパーボウルは特別。以前にも書いたように、多くの人がこのイベントを楽しみにしている。今年は不況ということもあり、視聴者数もわずかながら過去最高を更新。ピザ屋はいつになく忙しかったことと思う。

高級紳士服、不況で“たたき売り”

ニューヨークでは未だにセールをやっている店が少なくない。(高額な)不動産投資などは別だが、表面的ではあっても不況がもたらすメリットは確実にある。実はこの日、よく行くレストランが30%オフだった。テレビのない店内は案の定満員。現金なのは自分だけではないらしい。

「翌日の始業時間は2時間遅れ」

帰宅したのはちょうど決勝のタッチダウン直前。何となく眺めていると、今度はこんなコメントが聞こえてきた。確認はしていないが、ピッツバーグにある公立の学校が対象になっているとのこと。スーパーボウルがいかに特別か、これ以上の説明は必要ないだろう。

NBC - Heroes vs. NFL

このビデオは番組中に放送されたヒーローズ(NBC)のコマーシャル。役柄が分からないことにはさっぱりだと思うが、去年のプリズンブレイク(FOX)よりは面白い。それにしてもジェニファー・ハドソンの国歌斉唱(下記リンク参照)は見応えがあった。

Jennifer Hudson performs "The Star Spangled Banner" at Super Bowl XLlll

関連ニュース:
ジェニファー・ハドソン家族殺害事件 義兄を逮捕

Sunday, June 15, 2008

No Pain, No Gain

テレビ朝日│第108回全米オープンゴルフ
2008 U.S. Open Championship

スポーツの魅力の1つに一体感というものがある。プロフェッショナルなプレーもそれはそれで素晴らしいが、双方が同じ空気に包まれる感覚は格別。部外者であってもその雰囲気は伝わって来るから、かなり動物的な欲求なのだと思う。

NBC Sports video: Tiger's third round

これはUSオープン3日目のタイガー・ウッズ。左ひざの痛みに顔を歪めながら、随所にみせるスーパーショット。まるで自分がプレーしているかのように応える観衆。今思い出しても鳥肌が立つ。13番のイーグルは是非見て欲しい。あの一体感は尋常ではなかった。

人間は感動するために生きているというが、あそこへ飛び込みたくなった自分は紛れもなくその1人。問題はその先のプレーヤーになれるかどうか。ギャラリーのままで終わっては意味がない。

追記:プレーオフの末、タイガー・ウッズが今大会3度目の優勝。最終日とプレーオフをいずれも土壇場で追いつくという離れ業だった。これでメジャー大会は14勝目。あと4勝で歴代1位のジャック・ニクラスに追いつく。

Video:U.S. Open Playoff: Super Highlight

関連記事:There's A Will, There's A Way

Thursday, April 10, 2008

Burger At MSG

NBA.com: Knicks 109, Bobcats 107 Boxscore

アメリカの4大スポーツといえばフットボールと野球、バスケットにホッケー。こちらに住んでずいぶん経つが、実は野球以外観たことがない。一番の理由は興味が持てないこと。フットボールは子供の頃から好きだが、会場に出向くとなると気が重い。勝敗に至る過程が好きなので、ライブ感にあまり惹かれないというのもある。


(C)Copyright Invisible KMFIS

行ったことがない場所には行ってみたいし、食べたことがないものは食べてみたい。一生のうちで体験できることは限られているのに、人間の貪欲さは果てしない。アメリカに住んでいるのだから、一度ぐらいは観てみたい。そんな風に思っているところに、偶然ニックス戦のチケットが手に入った。

いわゆるクラブシートというやつで、額面は240ドル。早速ウェブサイトでチェックすると、前から10列目ぐらいだった。会場はマジソンスクエアガーデン、自宅からは歩いて5分と近い。渡りに船とまではいかないが、予定もなかったので行くことにした。

後で知ったことだが、ニックスは15チーム中14位。対戦相手のボブキャッツも13位で、どちらもすでにプレーオフ争いから脱落している。そのためか空席が目立ち、アトラクションも空しく盛り上がっていなかった。だからこそチケットが手に入ったのだろう。

それなりに観たつもりだが、やはり興味が持てなかった。得点ごとに攻守が変わるのはいいとして、難易度が低いので点差がつきにくい。素人目にはどうしてもミス合戦のように見えてしまう。プレー自体は確かに凄いが、ゲームとしては好きになれない。

特に不満はないものの、感覚的には体育館にハンバーガーを食べに行った気分。小さいカメラしか持っていけなかったので、ロクな写真が撮れなかったのが残念だった。一応以下にアップしてあるので、よかったらどうぞ。

NBA Knicks 109, Bobcats 107 - a set on Flickr
View as slideshow on Flickr

Video:
Knicks 109, Bobcats 107 (F) (Sympatico / MSN Video)

Tuesday, February 05, 2008

Super Week

ジャイアンツ、17年ぶり3度目のスーパーボウル制覇

スーパーボウルといえばアメリカでナンバーワンのスポーツイベントだが、このためだけに制作されたCMを楽しみにしている人も多い。実際36.3%の人が、このCM目当てにチャンネルを合わせるというデータもある。



今回の視聴者は9750万人で過去最高、テレビ番組としても史上2番目の数字らしい。それだけに広告料も破格で、たった30秒のスポットが3億円。もちろん制作費は別だから、つまらないCMは作れないというわけだ。

総額300億円にも及ぶ広告収入は、その全額が中継権を持つテレビネットワークに入る仕組み。もちろんNFLには売却金が支払われるはずだが、権利を獲得したFOXは笑いが止まらないだろう。

Dig(掘る)と題されたこのビデオは、そんなFOXの看板番組であるプリズンブレイクの自社広告。出来はイマイチだが、ただのテレビ番組にこれだけお金をかけてしまうところが何ともアメリカらしい。なお今回放映されたCMは、以下のサイトで全て見れる。

2008 Superbowl Commercials from Super Bowl XLII

またスーパーボウル当日は、宅配ピザの注文が最も多い日としても知られている。つまり誰かの家に集まって観るのが一般的で、そういう意味ではビールの消費量が相当数ある日とも言える。

実は今回、そんな集まりに初めて参加した。本来スポーツは1人で観るのが好きなのだが、地元チームということもあってそれなりに楽しめた。ちなみにこの日はピザではなくチゲ鍋。

NFL JAPAN:NFL2007:チーム紹介:ニューヨーク・ジャイアンツ

これによると、チーム名の由来はMLBのニューヨークジャイアンツ(現サンフランシスコジャイアンツ)。あまりにも平凡な名前なので考えたこともなかった。またヤンキースやドジャースというチームがNFLに存在したというのも驚き。

レギュラーシーズンは10勝6敗、ワイルドカードから栄冠を手にしたニューヨークジャイアンツ。初戦を除けば1タッチダウン差以内と、その勝ち方も全てが僅差。一方の敗れたペイトリオッツは、圧倒的な破壊力でレギュラーシーズン無敗。

まるで比較にならないが打撃偏重のヤンキースを見るようで、改めて一発勝負の怖さと非常さを痛感する。何はともあれ、ニューヨークに勝利をもたらしてくれたのは嬉しい。

米大統領選:スーパーチューズデー 指名争いの「天王山」

スーパーサンデーが終わると、今度はスーパーチューズデー。今年は例年より1ヶ月ほど早く行われるため、奇しくも同じ週になった。ジャイアンツ同様、ニューヨークのヒラリー・クリントンが過半数を奪えるかどうかが見どころ。

Playlist Updated:
Dig、鍋で思い出すアーティストといえばPop Will Eat Itself. 彼らの音楽性は、言ってみれば美味しいヤミ鍋。デタラメなノリが最高にカッコいい。

Play Sub Tracks

参考サイト:
スーパーボウル狂想曲 (BusinessWeek):NBonline
CNN.co.jp:スーパーボウル視聴者数、過去最多の9750万人

Monday, September 10, 2007

Amateur Express

全米オープンテニス2007
The US Open 2007 - Grand Slam Tennis - Official Site by IBM

毎年この時期になると、会場に行かなくても気分だけは味わえる。コマーシャルは言うに及ばず、NEW YORK POSTには4ページのカラー広告。ロックフェラーセンターなどでは屋外の観戦が可能で、街にはビルボードが溢れている。


(C)Copyright Invisible KMFIS

仕掛け人は公式スポンサーのAmerican Express(以下アメックス)。マーケティング的によほどマッチしているのか、このイベントにかける意気込みは相当なものがある。そんな中、日本人向けフリーペーパーにこんなことが書いてあった。

「アメックスの会員は、会場で無料の小型テレビがもらえる」

仰天してもおかしくない内容だが、実際は少し驚いた程度。感心したと言った方が正確かも知れない。実は去年会場に行く機会があって、その時には耳にかけるタイプのラジオをもらっていた。

ラジオとテレビでは雲泥の差だが、テクノロジーの進化における1年は大きい。それならPDAをもらえる日もそう遠くはない。そんなことを考えていたら、自然とこんなタイトルが浮かんできた。

「What's Next?」

このタイトルで書くのはいいとして、その前にウラを取る必要がある。まずヒットしたのは元の記事を書いた人のブログ、内容はフリーペーパーとほぼ同じだった。

USオープン・テニス、関連無料イベント増加中

この人のブログは何度か読んだことがあるが、よくぞここまでと思えるほどニューヨークに関することが書いてある。下手なガイドブックを買うより内容は濃いし、写真のクオリティーや文章力もそれなりに高い。

ただこういう人たちからは主張が感じられないのも事実、意地悪な言い方をすれば情報を垂れ流しているに過ぎない。世の中の役に立っているのだから非難するつもりはないが、どこかズレている気がする。

U.S. Open to test handheld units; AmEx covering cost

次に見つけたのが、そのテレビの写真が載っている記事。ざっと読んだところ、確かに無料(*1)と書いてある。ただアメックス側の記述を見つけないことには意味がない。確証がなければ記事にできないし、タダだからこそ書く価値もあるというもの。

そう思ってさらに探すこと30分、ついにそのページを見つけた。(*1)よく読むと下の方に同じことが書いてあった

A deposit of $350 will be charged to the Cardmember's American Express Card for the rented TV. Upon return of the TV, the deposit will be cancelled.

テレビをレンタルするには、供託金として$350が必要。
いったんカードにチャージされ、返却された時点でキャンセル扱いとする。

真相は分かったものの、正直困ってしまった。タイトルは変えれば済むが、前述の通り書く価値がない。仮に書いたとしても、今度は他人の粗探しをしているような内容になってしまう。かと言って調べた労力を形にしないのも惜しい。

そもそもこのブログはトーリの粗探しがメイン、間違いは正さねばならない。利己的でデタラメな自己完結なのは分かっているが、そういうわけで今回はそれにすがらせてもらう。

この写真は去年のUSオープンに出場したリンゼイ・ダベンポート、第4ラウンドでシュナイダーを下した直後に撮影した。

Tuesday, June 19, 2007

There's A Will, There's A Way

第107回全米オープンゴルフ
2007 U.S. Open Championship

久しぶりにゴルフを観た。野球にかまけていると、なかなか他のスポーツを観るチャンスがない。そういう意味では新鮮で、メジャー大会ということもあってかなり楽しめた。ちなみに優勝したのはアルゼンチン出身のカブレラという選手、PGAツアー初勝利がU.S.オープンという偉業を成し遂げた。

ゴルフはメンタルのスポーツと言われる。メンタルの影響を受けないスポーツなどないに等しいが、持続的な集中力とミリ単位の精度を要求されるだけに間違ってはいない。感情のコントロールは立派な技術であり、それはトッププロほど徹底されているように見える。内面までは分かり得ないが、それを表に出す選手が少ないのは偶然ではないだろう。

ゴルフと言えばタイガー・ウッズ、弱冠31歳にして生きる伝説と化している人物だ。全てが突き抜けた領域にあり、前述のメンタル面においても例外ではない。ただしこのタイガー、感情の起伏はかなり激しい。

ミスショット後にクラブを投げつけるのは日常茶飯事で、大事なパットを外せばあからさまに落ち込む。反対にここ一番で見せるガッツポーズは、ゴルフということを忘れさせるほどの迫力がある。

常識的な見方をすれば、こういう選手はゴルフ向きではない。ところが実際はその逆で、実に安定した成績(*1)を残している。 そんな杓子定規が通用しないのが、タイガーのタイガーたる所以なのだろう。(*1)世界ランキングUSPGA部門別ランキング

気持ちがキレそうでキレない、レッドゾーンまではいくが壊れる寸前で思い止まる。その振幅の大きさがスーパーショットを生み、タイガーチャージの原動力になっている気がする。今回は残念ながら敗れたが、タイガーの魅力が色濃く反映された大会だった。

松井秀喜と谷亮子、そしてタイガー・ウッズ。尊敬に値する人物は誰かと聞かれたら、真っ先にこの3人が思い浮かぶ。それぞれタイプは違うものの、共通しているのは勝利への執着心。我々一般人にとっては、目標という言葉に置き換えると実感が湧くはずだ。

優先順位が分かっていても、その通りに生きられないのが人間。それを妨げているのは些細なことであり、一時的な欲望に打ち勝てない結果でもある。せっかくこの世に生まれたのだから、願わくばこんな生き方をしてみたい。結果はどうであれ、生き抜いたという自負に勝るものはないのだから。




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