Wednesday, October 31, 2007

Contrastive Sunday-2

対照的な日曜日。

その俳優とはオリバー・プラット。以前このブログでも紹介したことがあるが、Bronx Is Burningというテレビシリーズでスタインブレナーを演じていた人物だ。レジー・ジャクソンをAロッドに例えるなら、監督の解雇も含めて今季のヤンキースと内容も似ている。

ヤンキースのオーナーになってから実に30年以上。かつてはビッグボスと呼ばれたスタインブレナーも、ついに第一線から退いた。巨額の資金を投じたチームは2000年を最後にチャンピオンから遠ざかり、今年の10月もわずか4試合。もはや哀愁さえ漂っている。

そんな彼がワールドチャンピオンの決まったその夜、目の前を通り過ぎて行った。もちろんスタインブレナー本人ではないし、仮にそうだとしても驚くことではない。ただその場にいた者としては、そこに何か運命的なものを感じてしまう。

寝る間際に、もう1つ気づいたことがある。いつもなら車のアラームやわめき声が聞こえるはずが、なぜかまったく聞こえてこない。この日の気温は摂氏5度、日曜の夜ということもあるだろう。この近所だけかも知れないが、いつも以上に静かだった。

映画を観て満足げだった友人
ワールドシリーズを放映していた店
最後は7連勝のレッドソックス
朝まで盛り上がるボストン

ハンバーガーを選んで後悔した自分
そこを通りかかったオリバー・プラット
7連勝の後は4連敗のロッキーズ
静まり返ったニューヨーク

こじつけている部分もあるとはいえ、全てが好対照。後で知ったのだが、スタインブレナー役のオリバー・プラットは大のレッドソックスファンらしい。直接は関係ないが、最後に付け加えておく。

Contrastive Sunday-1

Monday, October 29, 2007

Contrastive Sunday-1

ハンバーガーを選んだ愚か者。

昨日の夜はある映画に誘われていた。結局は行かなかったのだが、今となってはかなり後悔している。本題に入る前に、その映画のモチーフとなっている人物について少し書いてみようと思う。

ジョイ・ディヴィジョンというバンドがいた。たった2枚のアルバムを残しただけだったが、その後に与えた影響は絶大。ポストパンクにおける最も重要なバンドの1つで、30年近く経った現在でもフォローワーは多い。比べものにならないが、インターポールなどはその典型的な例だろう。



ジョイ・ディヴィジョンの音楽性を言葉で表現するなら、絶望と混沌の美学。これは中心人物であるイアン・カーティスの内面そのもので、彼自身がジョイ・ディヴィジョンと言ってもいい。そのイアン・カーティスはセカンドアルバム完成直後に自殺、バンドが短命に終わった理由もここにある。

時間の経過と共にジョイ・ディヴィジョンは伝説となり、イアン・カーティスは次第に神格化されていった。そんな流れの中で製作された映画がControl、妻のデボラ・カーティスが書いたTouching from a Distanceが原作になっているらしい。

Control :: Official Movie Website

映画に行かなかった理由は2つある。1つは監督が写真家で有名なアントン・コービンだったこと。彼の写真が嫌いなわけではないのだが、ディペッシュモードなどのミュージックビデオを見る限り映像作家としての印象はよくない。写真家としても過大評価されているという認識があり、どうもこの手の人には嫌悪感を持ってしまう。

2つ目はイアン・カーティスにそれほど思い入れがないこと。ジョイ・ディヴィジョンは好きなバンドだし、数こそ少ないが素晴らしい曲もある。ただ前述した神格化されるほどの人物とは思えず、祭り上げられている部分が引っかかる。

何事も疑ってかかる性格というか、単なるあまのじゃくというか。結局後悔しているのだから、自分で自分が嫌になる。それもこれもこのトレーラーを観てしまったせい、相手の術中にはまっているのかムラムラしてしまった。いずれDVDでも買って観ると思うので、機会があればレヴューする。関係者のインタヴューがメインのロングバージョンはこちら

映画は断ったが、その後の食事には合流した。とは言っても食べたのはハンバーガー、店自体もレストランというよりバーに近い。ここには2、3度来ているが相変わらず美味い。値段も手頃で、ハンバーガーとビール2杯で12ドル(税、チップ込み)ほど。深夜までやっているのもいい。5thアヴェニューとは違ったニューヨークを知りたい人にはお勧め。

Corner Bistro: Home Page
Corner Bistro loc: New York, NY - Google マップ

この日はワールドシリーズの第4戦。店内のモニターでもその模様が映し出されていたが、ヤンキースとは無関係なためか観ている人はほとんどいなかった。宿敵のレッドソックスが王手をかけていることも理由の1つかも知れない。いずれにしてもここがニューヨークということを忘れるほど、静かな空気が流れていた。

いつものようにタバコを吸いに外へ出ると、面白い人に出くわした。バネの付いた短い竹馬とでも言えば分かるだろうか。とにかくそんなものを履いて歩いている人で、身長は2メートル以上にもなっていた。

時間は午後11時をまわっていて、当然辺りは暗い。人通りも少ない所なので、誰かに見せるのが目的にしてはあまりにも意味がない。何でもありのニューヨークなら珍しいことではないが、未だにあれが何だったのか気になっている。

姿が見えなくなったので向きを変えると、今度は見覚えのある人が携帯片手に目の前を通り過ぎて行った。俳優なのは間違いないのだが、名前はおろか何に出ていたかさえ思い出せない。友人たちに聞こうにも、ヒントが有名な俳優では聞くだけムダ。結局その場では分からず終い。家に帰ってワールドシリーズを見届けた後、ベッドに入った。

レッドソックスやロッキーズ、この日会った友人の宗派であるギリシャ正教のこと。いつものクセで、寝ようとするといろんなことが頭を駆け巡る。そうこうしているうちに、例の俳優が出ている番組と役柄を思い出した。実はその役柄がポイントで、これが記事を書くきっかけになった。もったいぶるようで申し訳ないが、疲れてきたので続きは次回

Playlist Updated:
ジョイ・ディヴィジョンのShe's Lost Control。映画のタイトルControlは、おそらくこの曲が元になっていると思う。本編ではこんな感じで使われているようだが、はっきり言って強烈にカッコいい。

Play Sub Tracks

Saturday, October 27, 2007

End Of An Era-1

ヤンキースの12年(その1): 無能な成功者

成功という言葉を辞書で引いてみると、次のようなことが書いてある。1.物事がうまく進行して、よい結果が出ること。2.事業を成し遂げ、社会に相当の地位を占めること。この場合のよい結果とはあくまでも社会が対象であり、逆に当人だけの認識なら誰も成功とは呼ばない。つまり成功とは相対評価に過ぎず、本質とは別の領域にある。

朝は機嫌が悪いから喋りたくない。こんな我がままは許されても、結婚式に普段着でいけば常識がないと非難される。どちらのケースも本質的には同じなのに、なぜこうまで符号が違ってくるのか。そう、全ては多数決で決まるから。

ではその大多数の人の判断が正しいかと言えば、必ずしもそうとは言えない。社会に適応することが目的の保守思想が基軸になっている以上、むしろ間違っていることの方が多いと思う。

他国を侵略することが正義、黒人は家畜と同じ。いまどきこんな考えを持っている人はいないわけで、多数決などまったくアテにならない。確かに何かを成し遂げることは難しいから、それに対して一定の評価はしてもいい。ただし等倍の評価を与えるとなると話は別、ステレオタイプと言われても仕方がない。

ホームレスに堕落者の烙印を押すのではなく、少なくともその中の一部には然るべき理由があると考えるべき。重犯罪者の多くが幼少期の家庭環境に問題があるように、結果だけで判断すれば好転するものもしなくなる。

能書きが長くなったが、名将と言われるトーリにも同じことが言える。ヤンキースの監督に就任して以来12年連続プレーオフ進出、そのうちワールドシリーズは4度制覇。就任時期と成績を短絡的に結びつければ輝かしい功績ということになるが、それ以外の要素も多々あり事はそう単純ではない。

監督を評価する要素は主に3つある。1つ目は指揮官としての能力。これについては疑う余地がないほどレベルが低い。今まで散々書いてきたので省略するが、興味があればブログ内検索でもして読んでみて欲しい。相当数の記事がヒットすると思う。

2つ目はチームをまとめ上げる、文字通りのマネージャーとしての能力。先日も書いたがトーリシンパは生え抜きや主力選手に限られていて、立場上迎合している可能性は否定できない。実際トーリの去就が自身の動向に影響すると明言していたリベラは、辞任後に態度を一変させている。

関連記事:リベラ「トーリ退任はFAと関係ない」

またシェフィールドプロクター、その他の選手の言動を見てもまとまっていたとは到底思えない。さらに言えば選手は一生を懸けてプレーしているわけで、チーム内の問題はあくまでも二の次のはず。見えない部分も多いことから、これ以上の憶測は止めておく。

3つ目はチーム作りに関する能力。GMの仕事だと思われがちだが、実際は監督の意向も強く反映されている。投手力強化を主眼におきながら、結局は長打に魅了されてしまう野球観。右や左に拘った挙句、左の中継ぎがいない今季のプレーオフ。何の役にも立たない投手コーチなど、挙げればキリがない。

詳しくは後日触れるが、キャッシュマンを含めてこんなチームにしてしまった責任は限りなく大きい。このように、いずれの要素も名将と呼ぶには対極。個人的にはこの説明で十分だと思うが、成績が成績だけに納得しない人もいるだろう。そこで次回はその成績にスポットを当てて考えてみる。

Tuesday, October 23, 2007

ALCS 2007 G-7 CLE 2 @ BOS 11

Final chapter Red by many
Box Score (MAJOR.JP)

ロフトンルーゴの明暗。

スコアだけを見ればレッドソックスの圧勝だが、実際はどちらが勝ってもおかしくない内容だった。以下はこの試合のポイントになった場面。いずれのプレーもある共通点があるので、意識して読んでみると面白いかも知れない。

1点を先制したレッドソックスは2回、無死1.3塁のチャンスを掴む。ここでルーゴが最悪の併殺打、1点を追加して攻撃終了。(参考写真

レッドソックスは4回、またも1死1.3塁のチャンス。ペドロイアの打球はセカンドゴロ、併殺打となってこの回無得点に終わる。ただし1塁ランナーのルーゴはタッチアウト、止まっていれば併殺崩れの間に得点できた。(参考写真

インディアンズは5回、先頭のロフトンがレフトフェンス直撃のヒット。いわゆるフェンウェイパークダブルかと思われたが、マニーの好返球もあってクロスプレーに。判定はアウトだったが、スローで見ると完全にセーフ。その後インディアンズが得点していることから、誤審がなければ同点。(参考写真

1点を追うインディアンズは7回、ロフトンがショート後方のフライを打ち上げる。ルーゴがこれを落とし、ロフトンは2塁へ。続くグティエレスの打球は3塁線を破る当たり。ところがロフトンは3塁ストップ。サードベースコーチが止めたためだが、これは明らかに判断ミス。コーチがいなければ、ロフトンはホームへ走っていただろう。(参考写真

もうお分かりかと思うが、全てのケースにロフトンとルーゴが関係している。さらに興味深いのは、ミスを連発したルーゴが勝ったレッドソックス側の選手だということ。仮にレッドソックスが負ければ、戦犯になるのはまず間違いない。逆に正しい判断をしたロフトンのプレーは得点に結びつかなかった。

結果的には大差がついているのだから、地力の違いと思う人もいるだろう。ただインディアンズが同点に追いついていれば、エースのサバシアを投入するなどの選択肢があったのも事実。

そうなればレッドソックスも攻め方が変わってくるはずで、一概に同じ結果になるとは限らない。レッドソックスの地力は認めるが、今回に限ってはホームフィールドアドバンテージが大きかったように思う。

試合が終わった瞬間、インディアンズのマルチネスが泣いていた。攻守の要な選手だけに、余計辛かったのだと思う。単純だと言われそうだが、こういうのを見るとすぐに好意を持ってしまう。Fxxkと叫びながら怒りをあらわにしていたイチローとは対照的で、すっかりファンになってしまった。(参考写真

数少ないインディアンズファンのために、このシリーズの敗因を1つだけ書いてみる。3勝1敗で迎えた第5戦。エース同士の投げ合いで負けたわけだが、率直に言ってサバシアを引っ張りすぎた。

この日のサバシアはストライクとボールがはっきりしていて、出来は数字(6回2失点)ほどよくなかった。6回を終わった時点で投球数も100+、強力なブルペンにスイッチするべきだったと思う。案の定7回に2失点。相手がベケットだったこともあって、これが致命傷になった。

ここからは余談だが、サバシアの後を受けたベタンコートは1イニングを無失点。ランナーさえ出していない。ところが翌8回からはなぜかペレスに継投、さらに3点を失う。

翌日に試合がないことや、ペレスが調子を落としていることを考えると実に不可解。まるで先日辞めたどこかの監督を見ているようだった。参考までに前述のベタンコートは調子も抜群で、おそらくブルペンでも最高の投手という認識だと思う。

それにしてもレッドソックスは強い。むしろ強くなったと言うべきかも知れない。図体だけはでかいが、ハリボテのようにもろいヤンキースとはやはりモノが違う。

Sunday, October 21, 2007

No Question

松井秀の動向に影響!?トーリ監督辞任決定
Torre declines Yankees' contract offer

興味深いのは大方の予想に反して、チーム側が続投を要請していたこと。すでに実権を譲った後とはいえ、プレーオフ中にあったスタインブレナーのコメントとはまるで逆。考えが変わったのか説得されたのかは分からないが、新しい時代というならこちらの方だろう。

関連記事:ALDS 2007 vs CLE G-4 L4-6

オファーは自主的な退団が目的の形式的なもの、確かにそういう見方もできる。万が一受け入れられても後任探しの手間が省けるし、リベラに代表されるトーリシンパのケアをしなくて済むというメリットもある。大きな変化を望まず、リスク回避の保守思想ならこれがベストかも知れない。

"We obviously wanted Joe Torre to come back; that's why we made him the offer." 我々は続投を望んでいたからこそオファーした。

これは記事中にあるレヴィン球団社長のコメントだが、単純に言ってしまえばこれが真相だと思う。ただし続投を強く望んでいたわけではなく、それは減俸したことで分かる。

2億ドルに達する総年俸からすれば無意味なのだが、人間の心理とはそんなもの。スタインブレナーの顔を立てたというのもあるかも知れない。発想は短絡的で望んでいたものも違うが、偶然にもベストの選択をしたというわけだ。

結果的にトーリはこのオファーを蹴ったわけだが、これに関してAロッドの代理人で知られるスコット・ボラスが面白いコメントをしている。以下はその要約。

減俸を認めてまでチームに残れば、選手たちは仕事欲しさに弱気になったと考えるもの。
トーリ監督にとって、到底受け入れられるものではなかった。

一概には言えないが、こちらではミスを認めることを損と考える人が多い。この場合に当てはめると、減俸を認めることは自分の力不足を認めることになる。いかにもアメリカ的な考え方だが、これが日本ならまったく逆が成り立つ。

減俸を認めてまでチームに残れば、選手たちは潔さと強い責任感に惹かれるもの。
トーリ監督にとっては苦渋の決断になったが、私はそんな彼を支持する。

結局のところ、プレーオフ進出を功績と見るか最低限と見るかで全てが違ってくる。個人的には後者だが、これについては近日中に改めて書くつもり。いずれにしても悔い改めることが根幹にあるはずのキリスト教社会において、ミスを認めることが損とは面白い。

関連サイトのアンケートなどを見ても分かるが、世の中にトーリ支持者は多い。特に日本人はその傾向が強く、保守的な国民性と松井ファンが多いことが理由だろう。国民性の部分では条件も揃っているので分からなくもないが、松井との関係を理由に盲目的に支持するのはどうかと思う。

後先考えずに体たらくな補強した挙句、オプションを行使してまでFAを阻まれたシェフィールド。トーリ自身が心中すると決めた試合で結果が出せず、それを苦に野球用具を燃やしたプロクター。いずれも厄介払いの形でトレードに出されているが、こういう事実をどう考えているのだろう。

関連記事:11 On 11, June26,07 @ BAL L2-3

松井との関係だけが問題で、単に対岸の火事なのか。それともトーリに非はなく、両者の人間性に問題があるとでも言うつもりだろうか。主力選手がトーリを支持しているのは事実だが、立場上迎合している可能性を否定できるのか。主力選手以外のコメントに耳を傾けたことはあるのか。

知りもせず知ろうともせず、思考を怠って自分の意見を持つことなど何の意味もない。もちろん誰が何をしようと自由。ただしその程度のレベルなら、好みの範囲で止めておくのがよろしい。そこに下らないヘリクツを付けようとするから、MAJOR.JPに代表される見当違いな記者ばかりになる。

この記事のタイトルはトーリの口癖で、疑いようもないと強く断定する時に使う言葉。今回の件に対してのメッセージというのもあるが、実はもう少し意地が悪い。というのもこのタイプの言葉が口癖の人は、ほぼ間違いなく程度が低い。

達観していることを誇示したいがために出てくるのだろうが、それで相手が納得すると思っているところに本当の愚かさがある。お疲れ様という気持ちがないわけではないが、無能な人間が恵まれる世の中を容認することになるので言わないことにする。

Friday, October 12, 2007

Heaven Or Las Vegas-6

クリックしなかったのが全て。

軽い時差ぼけもあって、翌日は夕方まで寝ていた。性懲りもなくカジノにも行ってみたが、勝てる気もしなかったので適当に切り上げてレストランへ。

店の名前はRao's本店はニューヨークにある。聞くところによると予約は最低でも1年待ちで、マフィアか有名人以外のお客は少ないらしい。もっともここはその本店ではなく、仮にそれが事実だとしてもそういう店はムシが好かない。


(C)Copyright Invisible KMFIS

案の定、美味くも何ともなかった。値段に見合っていないと言うべきかも知れない。おまけに前述のクーポンも使えず終い。系列ホテルでは使えるはずだったが、よく読むとこのシーザースだけは対象外。まったく何もかも上手くいかない。すでにカジノに行く気力もなく、ラスベガス最後の夜はこうして更けていった。

後の祭りとはよく言ったもので、今となってはデスバレーが恋しい。たったこれだけのことを学習するために、いったいいくらの授業料を払ったのだろう。ホテル代を考えれば1500ドルぐらいの価値はあるから、今回はそれでバランスを取るしかない。

ということでこの教訓を元に、週末は博打のメッカに行ってくる。(終わり)

Play Slideshow: Heaven Or Las Vegas 0420-2307

Heaven Or Las Vegas-1

Thursday, October 11, 2007

Heaven Or Las Vegas-5

ラスベガスの楽しみ方。

忘れていたわけではないが、タイミングを逃したこともあって半年も放置してしまった。このまま終わらせないのも気持ち悪いので、今さらながら続きを書いてみる。

翌日は昼過ぎに起床、ジャックポットを出したせいか目覚めもいい。例えるなら、買ったばかりの服を着て出かける朝の心境に近い。前日はロクに食べていなかったので、早速ホテル内のバフェでブランチを取ることにした。懐が温かい上に、ポイントが使えるので持ち出しはゼロ。この上なく優雅なひと時だったが、そんな気分も長くは続かなかった。

食事を終えるとカジノに直行、何の躊躇もなくスロットを回し始めた。それなりに戦略は立てていたのだが、これがまったく話にならない。前日の勝ち分はほんの数時間でなくなり、見る見るうちに差し込まれていく。気づけばいつもの夢遊病者に成り下がっていた。

そうこうしているうちに夕食の時間が近づく。この日は別のホテルにあるBouchonというレストランにいく予定になっていて、事前に予約もしてあった。実際食事どころではなかったが、キャンセルするわけにもいかず仕方なくその場を後にした。

タクシーに乗ろうと正面玄関に出ると、そこには本来のラスベガスが広がっていた。ドレスアップした人たちと何台ものリムジン。きらびやかなネオンに照らされたその様は、ニューヨークとは一味違った雰囲気がある。

それなりに有名なレストランらしいが、今となっては何を食べたか覚えていない。もっともすでに夢遊病者と化していただけに、直後であっても同じだったと思う。

せっかく外に出たので、散歩がてら他のホテルにも行ってみることにした。と言っても目的はもちろんカジノ。特にアトランティックシティーでは何度もジャックポットを出しているバリーズには、どうしても行きたかった。

着いてみるとシーザース同様空いていた。数時間遊んでみたものの、やはり結果は思わしくない。その後パリスにも寄ってみたが、今度は遊ばれただけ。重い足を引きずりながら、泊まっているシーザースに戻る。

相変わらずカジノは盛り上がっていなかったが、バーは満員でクラブには行列が出来ていた。皆一様に笑みを浮かべ、誰一人としてつまらなそうには見えない。それどころか、ラスベガスの夜を満喫しているといった雰囲気。

そんな光景を見ているうちに、ようやくあることに気づいた。そう、ラスベガスとは賭博をするところではないのだ。カジノはおまけみたいなもので、ラスベガスの魅力は街全体を楽しむことにある。

昼は観光やショッピング、車で遠出するのもいい。夜は生バンドでも見ながら酒を飲み、踊りたくなればクラブがある。それでも物足りなければ、カジノで遊べばいい。ラスベガスとはそんなところだ。スロットがシブイのも、盛り上がってないのもこれで合点がいく。

時すでに遅しとはまさにこのこと。散財した今となっては、とてもではないがそんな楽しみ方はできない。できるのはサルのようにスロットを回すことだけ。

それから何時間が経っただろう。半ばヤケクソだった自分のところに、インカムをつけた係員が近づいてきた。機械が故障したわけでもなく、もちろん呼んでもいない。

「KMFISさんですよね?」
「そうですが.....」
「こちらには初めてですか?」
「はい.....」
「ようこそシーザースへ」

こんな会話の後、20ドルのクーポンを手渡された。スロットには会員カードが差さっているので、名前が分かっても不思議ではない。ただ初めて来た人全員を対象にしているとも思えず、ラッキーな気分にはなった。

説明によれば、このクーポンは系列ホテルならどこでも使えるらしい。幸い翌日はホテル内の有名レストランで食事する予定。焼け石に水というかゼロが2つ足りないのだが、文句を言ったらバチが当たる。いい加減見切りをつけて、その日は部屋に戻った。(続く

Heaven Or Las Vegas-1

Wednesday, October 10, 2007

ALDS 2007 vs CLE G-4 L4-6

Season skids to a halt
Box Score (MAJOR.JP)

いつもの野球でいつもの10月。

この日は中3日(自身初)でエースのウォンが先発。さすがのトーリも、去年の失態が頭にあったのだろう。ファンの期待を一身に背負ったウォンだったが、先頭のサイズモアにいきなりHRと幸先が悪い。その後ハフナーにはレフト前、ペラルタにもセンター前に運ばれあっという間に2失点。スタジアムのボルテージは一気に下がり、暗雲が立ち込めてくる。


(C)Copyright Invisible KMFIS

初回を終えて被安打3の2失点。結果だけを書くとこうなるが、実際は数字ほど悪くない。甘かったのはサイズモアに対してだけで、ハフナーには外角一杯のシンカー。ペラルタにはボール球を持っていかれ、打球自体も完全な当たり損ねだった。

参考:Peralta goes 3-for-4

ハフナー(左打者)のヒットは通常の守備位置ならサードゴロ。ヒットになったのはライト寄りのシフトを敷いていたためだが、ハフナーは言わずと知れたスプレーヒッター。ましてやシンカーボーラーのウォンなら、レフト方向の打球は当然多くなる。ベンチのメンタルエラーは明らかで、この1点は確実に余分。

2点を追うヤンキースはその裏1死1.2塁のチャンスを掴むが、後続が倒れ無得点。いずれのランナーもヒットで出塁しているだけに、3連打か長打期待の野球はこんな状況でも変わらないらしい。

拙攻に助けられたインディアンズは翌2回、先頭のグティエレスがヒットで出塁。当たりはよくなかったものの、次打者のブレイクもヒットで続く。ここで相手ベンチは送りバントのサインを出すが、ウォンの2球目がすっぽ抜けシャペックの胸元を直撃。スローで見ると明らかにファールだが判定は死球。トーリの抗議も及ばず、無死満塁のピンチを迎える。

まだ序盤とはいえ、ここで大量失点すれば試合は決まる。エースと心中するか、継投して凌ぐか。この試合最大のポイントであり、後がないヤンキースにとってはシーズンを左右する決断になる。

前述の通り、この日のウォンは悪くなかった。シンカーもキレていたし、特に球が高かったということもない。変化球の少ない淡白な配球だったものの、評価するならBマイナスといったところ。もちろん好調時と比べれば見劣るが、少なくとも前回よりはマシだった。

トーリが選択したのは継投、マウンドにはムシーナが上がる。試合後にトーリ自身もコメントしているように、これには賛否両論あって然るべき。個人的には反対だが、継投が間違いだとは言えない。ただしムシーナがマウンドに上がるとなると疑問は残る。

失点と勝率の関係から、投手は能力順に起用するのがセオリー。これについては何度も書いているので省略するが、継投する以上は好結果が期待できなければ意味がない。平たく言えば、エースを降ろすのだからそれなりの覚悟が必要ということになる。

無死満塁とは野球において最も得点期待値が高い。すでに2点のビハインド、負けた時点でシーズンは終わる。それを考慮した結果の継投なはずであり、当然答は1つしかない。

「能力最上位の投手を登板させること」

具体的には制球力や三振率の高いリベラとチェンバーレイン。次打者が左のサイズモアなのでペティットも該当する。リベラやチェンバーレインは後半の僅差で、ペティットは明日の先発予定。まだ2回だからロングリリーフができる投手で.....こんな思考で勝てるなら、世の中は成功者で溢れかえっていることだろう。

もっとも前述の3人を起用できる監督などまずいないので、そういう意味で非難するつもりはない。ただしこの場面でウォンを降ろさない監督はいる。エースを降ろしてムシーナでは納得しろという方が難しい。

長々と書いてしまったが、実はここからが本題。ウォンの降板もムシーナの起用も、所詮野球人と思えば我慢はできる。ただ4回の1死満塁の場面だけは、どうしても納得がいかない。ここなら少なくともチェンバーレインは出せるだろう。

前日の試合に5点リードで2イニング、今度は温存しての惜敗」

これまで散々書いてきたが、指揮官としてのトーリを語るならこの一行で十分。オールドスクールとかのレベルではなく、単純に能力が低すぎる。擁護派はマネージャーとしての資質を強調することが多いが、そんなあなたには次の一行をプレゼントする。

「シェフィールドとの再契約を容認する監督」

スポーツマンシップも何もあったものではない。トーリの一存ではないだろうが、容認すること自体が問題なのである。洗脳されているのなら話は別だが、こんな監督を心底尊敬するとしたら誰であろうと軽蔑する。事情がよく分からない人はこちらを参照

いずれにしても今年のヤンキースは終わった。投手力強化を主眼にしながら、結局は打撃偏重に逆戻り。またもプレーオフ進出という中途半端な結果で、これでは永久に間違いに気づかない。

トーリが辞めれば多少の期待は持てるが、資金力のあるうちはそう多くも望めない。これがニューヨークという街の地域性、そう納得するしかないのかも知れない。

"His job is on the line, I think we're paying him a lot of money. He's the highest-paid manager in baseball, so I don't think we'd take him back if we don't win this series." The Boss to Torre: Win or else

彼の仕事はどっちつかずで、どうやら金を払い過ぎたようだ。
球界最高年俸(約8億)である以上、負ければ引き止めることはないだろう。

これはオーナーのスタインブレナーが日曜日の時点で答えたものだが、実際はあまりアテにならない。というのも今季の続投はある選手の直訴によるものだそうで、書類上は解雇されていたらしい。マイケル・ケイのコメントなので、ほぼ間違いないと思う。

「短期決戦の難しさ」

ニュースはほとんど見ていないが、世間ではこんなキーワードで書かれた記事が飛び交っていることだろう。これについては日を改めて書くつもりでいる。

写真は98年のマンハッタンパレード。ここに住んでいればまた見る機会はあると思うが、その時までファンでいられる自信はない。

追記:自分の記事を読んでいて気づいたのだが、去年のリベラは4試合で1イニングしか投げていなかった。やはり名将さんには辞めてもらいましょう

Video:
Post Game Plus season finale
Kay and O'Neill on the season's end
Season recap

Monday, October 08, 2007

ALDS 2007 vs CLE G-3 W8-4

Yanks rally, force Game 4
Box Score (MAJOR.JP)

いつもの野球で初勝利。

この試合はどうしても先制する必要があった。先に点を与えてはいけないと言った方が正確かも知れない。先制することのアドバンテージは何度も書いているが、それ以外にもう1つ大きな理由がある。状況を分かりやすくするため、今回はインディアンズの視点に立って説明してみる。

好投手2人で連勝し、ALCSは目前。ただしこれに負けると、次の先発は4番手のバード。ヤンキースが中3日でエースのウォンを立ててくれば、ある程度の苦戦は覚悟しなければならない。つまりこの試合に全力を注ぐことが、勝ち上がるための最短距離になる。

先発のウエストブルックは微妙ながら、少しでも出来が悪ければ強力なブルペン(下記参照)にスイッチすればいい。早い段階でリードすればまず勝てる。ざっと考えて、こんな図式になると思う。

ベタンコート:1.47 フルツ:2.92 ルイス:2.15 ペレズ:1.78 (いずれも防御率)

インディアンズにとっては理想的な展開だった。まずはジーターのエラー絡みで1点先制。ニクソンのHRでリードを広げ、その後先発のクレメンスが負傷降板。さらにポサダの怠慢なキャッチングで労せず3点目。

一方のヤンキースは2つの併殺でチャンスを潰している。3回に1点を失ったものの、残り5イニングで2点のリード。ブルペンを総動員すれば、勝てる試算は十分に成り立つ。実際この通りの野球をやっていれば、少なくとも接戦には持ち込めた。

話は変わって2004年のALCS第4戦。レッドソックスの先発は防御率の最も悪い(5.42)デレク・ローで、ヤンキースはここまで3連勝している。負ければペドロシリングとの対戦は避けられないため、当然ここが勝負どころになる。

エースのムシーナは中4日で登板が可能(*1)だったが、トーリが選択したのは肩に不安があったエル・デュケ。投手継投なども含め、ここで勝負をかけなかったことがその後の敗戦に繋がった。(*1)第3戦が雨天延期だったため

長期的な展望が不可欠なシーズン中と違って、短期決戦では前述のような勝負勘が必要になる。この試合で言えば、先発のウエストブルックを引っ張り過ぎたのが敗因。いつもの野球で好機を逃していたヤンキースに、みすみすチャンスを与える結果となった。

そのお陰で勝てたのだから文句はないが、こんなレベルでは所詮野球人と言われても仕方がないだろう。

5点差の7回に登板したチェンバーレイン。これに関してマイケル・ケイが面白いことを言ってたので紹介しておく。

どうしてあの場面でチャンバーレインを出すんだ?
必要なら明日も投げさせるってトーリは答えてたけど、そんなものは当たり前。
後がないんだから、明日はもちろん全員が投げる。
ブルペンにはリベラとチェンバーレインしかいないみたいだ。

記憶を辿っているので不正確かも知れないが、おおよそこんな感じだったと思う。セプテンバーコールアップでブルペンが増えても、結局使ったのは同じ投手ばかり。それで結果が出ているのなら問題ないが、逆に大事な試合を落としている。

勝たなければ後がないのは分かるが、はっきり言ってチキン。そういう思考なら、去年のALDSでなぜウォンをニューヨークに帰したのか。温存して今日の試合に3イニング投げさせた方が効率がいい。そうは思いませんか?

Video:
Hughes halts Tribe
Cano's single plates three
Cabrera's RBI single

Saturday, October 06, 2007

ALDS 2007 @ CLE G-2 L1-2

Yanks dig 0-2 hole
Box Score (MAJOR.JP)

いつもの野球で連敗。

インディアンズの先発はシンカーボーラーのカルモーナ。前日のサバシアとは違って右投手だが、左打者の多いヤンキースにとっては同様に手強い相手。スタッツを見ても分かるように、まともなピッチングをされたら攻略は難しい。過去10試合の防御率は2.82と絶好調、さらに敵地とマイナス材料しか見当たらない。

そのカルモーナだが、実際は数字以上のピッチングだった。90マイル台半ばのシンカーを低めに集め、許したヒットはわずかに3本とほぼ完璧。HRは打たれたものの、これは打ったカブレラを褒めるべきで失投ではない。

一方のヤンキースはペティット。毎回ランナーを背負う苦しいピッチングが続いたが、味方の守備や拙攻に助けられ7回途中まで無失点。1メートルずれていればHRという打球もあり、ツキもあったと思う。

終始インディアンズに押される展開も、カブレラのHRでヤンキースがリード。ただペティットの出来やブルペン比較から言って、このまま逃げ切るのも難しい。追加点を欲しいところだが、カルモーナの前になす術がない。

ペティットの招いたピンチを救い、その後不運にも(*1)失点したチェンバーレイン。抑えのリベラには2イニング投げさせた。最後は力尽きたが、今回は仕方がない。仮にこんな感想を持ったとしても、そう間違ってはいないと思う。(*1)ビデオ参照、詳細はこちら

関連記事:松井秀、羽アリにやられサヨナラ連敗

前述の通りカルモーナから打ったヒットは3本。そのうち1本はHRだから、残りは2本しかない。これで点を取れというのは確かに難しいが、不可能かと言えばそれは違う。この試合に限れば十分に可能性があった。以下はリードした4回以降の攻撃。

4回 ヒット→無死1塁→エンドラン→1死2塁
5回 四球→無死1塁→ショートゴロ併殺
7回 セカンドゴロエラー→無死1塁→三振→1死1塁→ファーストゴロ

これだけの好機がありながら、動いたのはたったの1度。後は何の策もないまま攻撃を終えている。チャンスは掴むものであって、待つものではない。

スモールボールが嫌いなのは分かるが、それで通用しないのは実証済み。せめてこんな時ぐらい柔軟に対応できないものか。シーズン中散々書いてきたことだが、まさに1点を軽視し1点に泣く野球と言える。

関連記事:May17,07 @ CWS L1-4

面白いのは同点に追いつかれた後の9回、2死1塁の場面で盗塁させていること。投手継投もそうだが、事が起こってから対応しているのでは意味がない。負けるべくして負けた、個人的にはそう思っている。

残るは3連勝しかないが、明日のウエストブルックを攻略すれば勝機はある。ただしトーリがパニックにならなければの話で、去年のようにおかしなことをすると簡単に負けるかも知れない。

関連記事::ALDS 2006 @ DET G-3 L0-6

Video:
Post Game Plus
Kay and O'Neill preview Game 3

Friday, October 05, 2007

ALDS 2007 @ CLE G-1 L3-12

Yanks unravel in fifth
Box Score (MAJOR.JP)

いつもの野球とロフトンのベストアンサー

このブログを読んでいる人なら分かるかも知れないが、ワイルドカードでのプレーオフ進出はあまり嬉しくない。一時は絶望的な状況だったのだから、出られるだけマシと思う人もいるだろう。確かにそうだが、それは地区優勝の可能性がなければの話。

ヤンキースは最後の10試合で4つの星を落としているが、うち3試合は1点差のゲーム。少なくとも2試合(*1)は勝てる要素があり、いずれもラミレスとカーステンズの起用が敗戦に繋がっている。面白いことに、両者ともプレーオフには出場していない。

(*1)September21,07 vs TOR L4-5, September25,07 @ TB L6-7

レッドソックスとは最終的に2ゲーム差だったから、地区優勝の可能性は十分にあったことになる。なぜそれほどまで地区優勝に執着する必要があるのか。過去の記事と重複することも多いと思うが、もう一度整理してみたい。

ホームフィールドアドバンテージ:
ディビジョンシリーズは3勝すれば勝ち抜け。試合は2戦すつなので、ホームチームに圧倒的な分がある。

エースのウォンと短期決戦:
ウォンの防御率(*2)はホームとアウェイで極端に違う。ランナーを背負うと被安打率が上がる(*3)ことから、メンタルの弱さが原因だろう。

(*2)ホーム2.75 アウェイ4.91 (*3)ランナー○.296 ランナー×.249

よりプレッシャーのかかるプレーオフ、さらに敵地となると当然期待はできない。勝ち上がるためには2敗しかできないが、そのうちの1つをエースで落とすのはやはり不利。

モメンタム:
かわされた競走馬が失速するように、仮に地区優勝すればレッドソックスは敵ではない。理論的な裏づけはまったくないが、少なくとも敗北感だけは与えられる。

野球に勝者と敗者が存在する以上、貪欲さと冷静さを兼ね備えた者が勝つ。大事な試合にチェンバーレインを温存し敗戦、翌日に10点リードで登板させているようではその時点で負けている。

形に拘った結果だとは思うが、そういうことはやるべきことをやってからにして欲しい。地区優勝したところでホームフィールドアドバンテージは確定しないが、目標がワールドチャンピオンなら死にもの狂いで取りに行くべきなのである。

試合のことはあえて書かない。シーズン中ずっと言ってきたことだし、今さら書くのもバカバカしい。1つだけ言うなら、勝てる可能性はあった。

追記:気になったので書いておくが、9点差の9回2死ランナーなしで代打ジアンビ。これは貪欲ではなく愚かと言う。だいたいこんな起用をされて、選手が快く思うわけがない。

Video:
Cano's long ball
From the Desk

Thursday, October 04, 2007

Playoff Roaster 2007-2

2007年プレーオフ出場選手(野手編)

ジョニー・デーモン 外野手 33歳 左投左打
141試合 .270 12本 63打点 27盗塁 出塁率.351
得点圏.281 過去10試合.390 ポストシーズン.278
(Photo: Jim Mclsaac/Getty Images)
シーズン後半の好調でどうにか帳尻は合った格好だが、それでも他チームと比較すると物足りない。特に出塁率は致命的で、プレーオフに進出している同リーグのリードオフマンとは4分以上の開きがある。獲得と起用の理由は未だもって謎。

デレク・ジーター 遊撃手 33歳 右投右打
156試合 .322 12本 73打点 15盗塁 出塁率.388
得点圏.354 過去10試合.404 ポストシーズン.314
(Photo: Sipkin/Daily News)
故障の影響もあって盗塁こそ少ないが、その他の数字はほぼ例年通り。ライト方向の打球が多いので、1塁にランナーを置くと効果的。通常なら2番が最適だが、デーモンの出塁率が低いのであまり意味がない。現状では勝負強さを生かせる3番がベスト。

ボビー・アブレイユ 外野手 33歳 右投左打
158試合 .283 16本 101打点 25盗塁 出塁率.369
得点圏.286 過去10試合.220 ポストシーズン.333
(Photo: Al Bello/Getty Images)
こちらもほぼ例年通りの活躍。ただし8年連続で続いていた100+四球は途切れた。その影響で出塁率は大きく下がっている。走攻守揃った穴のない選手で、左投手も言われているほど苦にしない。ベネズエラ出身のラテン系だがやや短気。

アレックス・ロドリゲス 三塁手 32歳 右投右打
158試合 .314 54本 156打点 24盗塁 出塁率.422
得点圏.333 過去10試合.333 ポストシーズン.280
(Photo: Keivom/Daily News)
今季はメジャー最高年俸に相応しい成績。得点と長打率を含めると少なくとも4冠は達成しているはずで、MVPもほぼ当確。ヤンキースをプレーオフに導いたのはAロッドと言ってもいい。荷が重いのは分かっているが、もう一度力を貸して欲しい。

松井秀喜 DH 33歳 右投左打
143試合 .285 25本 103打点 4盗塁 出塁率.367
得点圏.247 過去10試合.244 ポストシーズン.311
(Photo: Sipkin/Daily News)
故障やスランプに苦しみながらの100打点。得点力の高いヤンキースとはいえ、143試合での達成は簡単ではない。例年と大きく違うのが得点圏打率、この数字ではさすがに寂しい。舞台が変われば打撃も変わる、そう思うしかないだろう。

ホーヘイ・ポサダ 捕手 36歳 右投両打
144試合 .338 20本 90打点 2盗塁 出塁率.426
得点圏.291 過去10試合.378 ポストシーズン.241
(Photo: Corey Sipkin/Daily News)
メジャー13年目、36歳にして開眼。打率の自己記録を一気に5分も上げた。チーム1、2を争う鈍足だけに決してフロックではない。ただし捕手としてはほとんどのカテゴリーが平均以下。最古参の生え抜きなせいか、怠慢プレーも多い。

ロビンソン・カノー 二塁手 24歳 右投左打
160試合 .306 19本 97打点 4盗塁 出塁率.353
得点圏.290 過去10試合.356 ポストシーズン.206
(Photo: Winslow Townson/AP)
奇しくも開幕前に予想した通りの成績。数字そのものは下がったが、打率との関係で言えば出塁率に成長の後が見える。下位打線での97打点も立派。併殺時の強肩や華麗な守備は隠れたファインプレー。貢献度だけならチームでも指折りだろう。

メルキー・カブレラ 外野手 23歳 左投両打
150試合 .273 8本 73打点 13盗塁 出塁率.327
得点圏.272 過去10試合.154 ポストシーズン.000
(Photo: Keivom/Daily News)
昨年に引き続き、故障者による穴をしっかりと埋めた。対象がジアンビとデーモンなので、むしろそれ以上の活躍と言える。捕球力が高く強肩と守備はすでに一流の域。後は打撃と確実性ぐらいだが、放って置けば成長するはず。

ダグ・ミンケイビッチ 一塁手 33歳 右投左打
72試合 .277 5本 24打点 0盗塁 出塁率.349
得点圏.258 過去10試合.424 ポストシーズン.258
(Photo: Linda Cataffo/Daily News)
シーズン前半は極度の不振。故障もあってフィリップスにレギュラーを奪われたものの、今度はそのフィリップスが故障して返り咲いた。復帰後は絶好調だが、基本的には守備の人。ジアンビ同様バットが下から出てくるタイプなので、多くは望めない。

ホセ・モリーナ 捕手 32歳 右投右打
69試合 .257 1本 19打点 2盗塁 出塁率.274
得点圏.357 過去10試合.333 ポストシーズン.375
(AP Photo/Kathy Willens)
モリーナ三兄弟の次男。シーズン途中でポサダの控えとして加入した。扱いは控えだが捕手としては申し分ない。バッティングも数字ほど悪くなく、左投手に強いことと右中間に打てるのは強調材料。人柄もよさそうで、ベンチでは数少ない松井の話し相手。

ジェイソン・ジアンビ 一塁手 36歳 右投左打
83試合 .236 14本 39打点 1盗塁 出塁率.356
得点圏.269 過去10試合.172 ポストシーズン.290
(Photo: Robert F. Bukaty/AP)
故障により離脱したが、これが躍進の最も大きな要因なのは知られていない。DHのポジションを明け渡すことでカブレラのセンターが実現、肩が弱く故障がちなデーモンの起用にも幅が出た。本人には失礼だが、アスレチックス時代とはすでに別人。

シェリー・ダンカン 外野手 28歳 右投右打
34試合 .257 7本 17打点 0盗塁 出塁率.329
得点圏.222 過去10試合.211 ポストシーズンN/A
(Photo: Frank Franklin ll/AP)
ヒットのうち実に3分の1以上がHRという典型的なプルヒッター。ただし巧打力は低く、強調材料は少ない。長打力を買われたのだろうが、率直に言ってマイナーレベル。その一方で走攻守揃ったトンプソンはDFA、やはりこのチームは病気。

ウィルソン・ベテミット 三塁手 25歳 右投両打
121試合 .229 14本 50打点 0盗塁 出塁率.333
得点圏.303 過去10試合.227 ポストシーズン.500
(Photo: Charlie Riedel/AP)
プロクターとのトレードで加入したユーティリティープレーヤー。フォームや体型からすると打てそうに見えるが、実際は大味なバッティング。バントは平均以上で、足も遅くはない。当然守備は上手いが、今頃トレードを後悔しているかも知れない。

ブロンソン・サルディーニャ 外野手 24歳 右投左打
10試合 .333 0本 2打点 0盗塁 出塁率.417
得点圏1.000 過去10試合.333 ポストシーズンN/A
(Photo: Robert F. Bukaty/AP)
コリアンとチャイニーズの血を引くハワイアン。バッティングにはセンスを感じるが、おそらく代走要員だろう。ミドルネームが長い(20文字、リンク先参照)ことで有名で、直訳するとマウイの暖かい外套。ファーストネームは俳優のチャールズ・ブロンソンから。

*選手名をクリックすると詳細チャートへ(スタメンのみ)

Playoff Roaster 2007-1

Wednesday, October 03, 2007

Playoff Roaster 2007-1

2007年プレーオフ出場選手(投手編)

チンミン・ウォン 先発 27歳 右投右打
19勝7敗 防御率3.70 投球回199.1 三振104 四死球67
被安打率.265 WHIP1.29 過去10試合の防御率4.16
(Photo: Ed Betz/AP)
名実共にヤンキースのエース、常時90マイル台半ばのシンカーを投げる。今季はスライダーを増やすことで三振も取れる投手に成長したが、やはり野手の間を抜ける打球が続くと崩れやすい。またランナーを背負うと投球が不安定になることがある。

アンディ・ペティット 先発 35歳 左投左打
15勝9敗 防御率4.05 投球回215.1 三振141 四死球70
被安打率.286 WHIP1.43 過去10試合の防御率4.18
(Photo: Bill Kostroun/AP)
被安打率が高いので、毎回のようにランナーを出すのが特徴。ペティットといえばカーブの印象が強いが、実際はカッターの比率が高い。これといったウイニングショットはないものの、そのカッターが低めに決まれば好投する。

ロジャー・クレメンス 先発 45歳 右投右打
6勝6敗 防御率4.18 投球回99.0 奪三振68 与四死球36
被安打率.261 WHIP1.31 過去10試合の防御率4.17
(Photo: Gall Burton/AP)
45歳にして未だ90マイル以上のストレートを投げる怪物。ただし足の故障が思わしくないようで、ALDSには出場しない可能性もある。ウイニングショットはシンカー軌道のスプリッター、スライダーも投げる。

マイク・ムシーナ 先発 38歳 右投左打
11勝10敗 防御率5.15 投球回152.0 三振91 四死球39
被安打率.311 WHIP1.47 過去10試合の防御率5.92
(Photo: Julle Jacobson/AP)
どの数字をとってもかつての面影はない。ただ最近は落ちていた球速も戻り、ツーシームを上手く使ったピッチングで復調しつつある。伝家の宝刀はナックルカーブだが、緩急で勝負するタイプだけに球速がカギ。

フィル・ヒューズ 先発 21歳 右投右打
5勝3敗 防御率4.46 投球回72.2 三振58 四死球31
被安打率.235 WHIP1.28 過去10試合の防御率4.08
(Photo: Reinhold Matay/AP)
最速93マイルのストレートと70マイル台前半のスローカーブが特徴。WHIPの割に防御率が悪いのはストレートに頼り過ぎるためで、そうでなければある程度のピッチングはできる。資質はそれなりに高いが、劇的な成長もなさそう。

ルイス・ビスカイーノ 中継ぎ 33歳 右投右打
8勝2敗 防御率4.30 投球回75.1 三振62 四死球45
被安打率.235 WHIP1.45 過去10試合の防御率9.00
(Photo: McIsaac/Getty Images)
90マイル台前半のストレートとキレのあるスライダーが武器。被安打率は低いが、制球難のため結果が出ない。デイリーの愛称通りブルペン最多の77試合に登板、現在は軽度の故障を抱えている。トーリの信頼は厚い。

カイル・ファーンズワース 中継ぎ 31歳 右投右打
2勝1敗 防御率4.80 投球回60.0 三振48 四死球29
被安打率.256 WHIP1.45 過去10試合の防御率8.31
(Photo: Doug Benc/Getty Images)
100マイルに達するストレートと90マイル弱のスライダー。これだけの資質がありながら、今季も結果が出ず中継ぎに降格。制球難はもちろん、とにかく球が高い。メンタルは弱く、故障がちなのも難点。ごく最近ワインドアップに変えた。

ホセ・ベラス 中継ぎ 26歳 右投右打
0勝0敗 2S 防御率5.79 投球回9.1 三振7 四死球7
被安打率.176 WHIP1.39 過去10試合の防御率5.79
(Photo: Reinhold Matay/AP)
故障によりシーズンの大半を棒に振ったが、パワーを買われてのロースター入り。90マイル台半ばのツーシームとタテに曲がるスライダーが持ち味で、レッドソックスの岡島と同じ頸(けい)反射を使って投げる。一にも二にも制球次第。

ロス・オーレンドルフ 中継ぎ 25歳 右投右打
0勝0敗 防御率2.84 投球回6.1 三振9 四死球2
被安打率.208 WHIP1.11 過去10試合の防御率2.84
(Photo: Unknown/AP)
春季キャンプで最も気になった投手。長身から投げ下ろすヘビーシンカーに特徴がある。以前のウォンを一回り小さくしたと言えば分かりやすいかも知れない。野球選手には珍しく名門プリンストン大出身、ランディ・ジョンソンとのトレードで獲得した。

ジョバ・チェンバーレイン 抑え 22歳 右投右打
2勝0敗 1S 防御率0.38 投球回24.0 三振34 四死球7
被安打率.145 WHIP0.75 過去10試合の防御率0.71
(Photo: Audrey C. Tiernan/Newsday)
最速100マイルのストレートと反則とも言えるスライダーで打者をねじ伏せる豪腕投手。勝負度胸も満点で、とてもルーキーとは思えない。リベラに繋ぐセットアッパーでの起用が濃厚だが、それに拘わらず重要な場面で使って欲しい。

マリアーノ・リベラ 抑え 37歳 右投右打
3勝4敗 30S 防御率3.15 投球回71.1 三振74 四死球18
被安打率.248 WHIP1.12 過去10試合の防御率3.72
(Photo: Doug Benc/Getty Images)
防御率は悪いが、WHIPは超一流。以前と比べれば見劣るものの、立派なクローザーであることに変わりはない。高めに浮く投球さえしなければ、そうは簡単に打たれないはず。球種は90マイル台半ばのカッターとツーシームの2つ。

Playoff Roaster 2007-2

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