Farewell To Yankee Stadium-2
Lights dim in Bronx
Box Score (MAJOR.JP)
ルースの選択
セレモニーは大成功のうちに終わったが、試合に勝たなければ意味がない。仮に負けるようなことがあれば、永遠に汚点を残すことになる。ただそれに相応しいオーダーを組まなければならない事情もあり、単純に勝てばいいというわけでもない。オールスターを想像してもらえば分かりやすい。
基本的にはシーズン中のオーダーで問題ないが、捕手のポジションは難しい。故障中のポサダを起用するわけにもいかず、正捕手のパッジは移籍したばかり。結果は在籍期間が認められてモリーナ。ポサダは始球式(*1)に参加することで、最古参としての面目を保った。(*1)投げたのはベーブ・ルースの娘、ジュリアさん
「I would give a year of my life If I can hit a home run in the first game in this new park」
「最初のゲームでHRを打てるなら、生涯のうちの1年を差し出してもいい」
「I'm very happy to have hit the first home run in this stadium. God only knows who'll hit the last」
「第1号のHRを打てて非常に嬉しい。最後が誰なのかは、神のみぞ知るところだろう」
これは放送中にあったベーブ・ルースのコメント。そのせいで寿命を縮めたかは別として、誰が打つかは確かに気になる。理想的なシナリオはキャプテンのジーター、順当ならAロッドかジアンビ。相手が左のウォータースなので、ネイディの可能性も十分。もちろんヤンキースの選手とは限らない。
まずは伏兵のデーモンに逆転3ラン。そして同点に追いつかれた4回には、モリーナが勝ち越しの2ランを放つ。先発ペティットの出来が悪かっただけに、どちらも試合の主導権を奪う貴重なものだった。結局ヤンキースはそのまま逃げ切り、控え捕手のモリーナが栄誉を手中にした。決勝打ということもあり、歴史に深くその名を刻んだことだろう。
「The Final Season」
こんなキャッチフレーズで挑んだ今季のヤンキースだったが、まさかのレギュラーシーズン敗退。このタイミングで途切れるのは、何とも間が悪い。ただ考えてみると、プレーオフの可能性があればこの日を特定できなかったはず。レギュラーシーズン最後ということでセレモニーはやったかも知れないが、少なくともここまで盛り上がらなかったと思う。
就任1年目で地区Vのトーリ監督、「勝利はやはりいい」
伏兵中の伏兵モリーナや、この日ヒットがなかったキャプテンのジーター。低勝率(.522)ながら、マニーの驚異的な活躍(*2)でプレーオフを決めた前任のトーリ。ベーブ・ルースではないが、神の選択というのは本当に面白い。願わくば、今度は違う形でシナトラを聴いてみたい。(*2)移籍後.398 17HR 53打点
Video:
Yankees fans salute Jeter
Jeter's emotional speech
Rivera induces last out at Yankee Stadium
関連サイト:
Farewell Yankee Stadium yankees.com
さよならヤンキー・スタジアム特集
Farewell To Yankee Stadium-1
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