Wednesday, June 25, 2008

June24,08 @ PIT L5-12

Rasner rattled
Box Score (MAJOR.JP)

野球という名のコメディ

今季のヤンキースには代走要員がいない。足の速い選手がいないのではなく、右打者(対左投手)や長打力に魅了されてしまう野球観がそうさせている。その結果ベンチ入りしたのはダンカンとエンズバーグ。両選手とも結果が出ず、出場機会は減っていった。

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まずはエンズバーグがDFA。すっかりベンチウォーマーと化したダンカンも、ついにはマイナー降格になる。ちっぽけな実績にしがみつくしか術がなく、いつまでもこんなことを繰り返しているようではお世辞にもプロとは言いがたい。

ヤンキースの控えに必要なのは俊足の選手。ダンカンの存在価値がなくなった時点で外野手に絞られるはずだが、実際はその控えさえいない状態。その一方で内野手の控えは2人。ただしゴンザレスに至っては、10日余り出場機会がない。

ジャスティン・クリスチャン 外野手 右投右打 28歳 55試合 .309 HR4 打点39
盗塁18 出塁率.360 長打率.455 (3A Scranton/WB)

この日レフトに入ったのは、マイナーから上がってきたクリスチャンという選手。数字を見る限り足は速そう。もっともこれはデーモンが出場できないためで、あくまでも暫定的な措置。期待した自分が甘かった。活躍したのでしばらくは置いておくかも知れないが、個人的にはガードナーの方がよく見える。

ブレット・ガードナー 外野手 左投左打 24歳 75試合 .295 HR3 打点29
盗塁29 出塁率.414 長打率.443 (3A Scranton/WB)

先発のラズナーは5回を投げて被安打10、7失点という内容。相変わらず球が高く、好投時にみせる左右のコマンドも機能していなかった。防御率は4.50まで跳ね上がったが、率直に言って今までが出来すぎ。最終的にはこの辺に落ち着くと思う。

「野球の平均得点は5点前後」

先日のペティット(10失点)もそうだが、試合が壊れるまで続投させた理由が分からない。内容がいいのならまだしも、この日のラズナーは4回までに被安打8(5失点)。出来が悪いのは明らかであり、続投させるのは勝負を捨てるに等しい。

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逆にレッズ戦に初先発したガイスは、6.2回被安打4(投球数75)で降板。その後のブルペンがさらに4点を失い、勝負が決まった。信頼度の問題なのだろうが、結果論と固定観念に支配されていては好結果など出るはずがない。

「アメリカの銀行は事業内容に金を貸し、日本の銀行は会社名に金を貸す」

抑えたという既成事実は、内容が伴ってこそ意味がある。どんな球を投げ、どんなヒットを打たれたのか。他の判断基準は存在しない。これは野球に限らず全てに言えること。どれだけ立派な家も土台がないと倒れてしまうように、長期的な視野とはそういうものだ。

それにしても、投手11人体制というのはどうかと思う。一時的なものとはいえ、前述のゴンザレスを降格させればこんなことは起こらない。ラズナーを続投させた理由がブルペンの温存なら、それこそ自業自得。未だに捕手が3人いるのも理解に苦しむ。

「We Stunk」

試合後にこんなコメントを残したジラルディだが、本当に臭う(Stink)のは誰なのか。軽々しくWeなどと言わないでもらいたい。愚痴を言ったらキリがないので、今日のところはこのへんで。

Video:
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