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Sunday, January 03, 2010

2K10, GRD

2010年最初の出来事

GR DIGITALを手に入れてから1週間。ようやく写真を撮りに行ってきた。本当は早朝のタイムズスクエアを撮りたかったのだが、何となく断念。どうせ試すなら暗い方が好都合ということで、日が落ちかけた夕方に出かけた。


(C)Copyright Invisible KMFIS

確かにレンズは明るい。これなら多少暗くても手ブレを気にしなくていいし、天気がよければ動きを止めた写真も撮れる。細かい設定などは後回しにするとして、まずはクリップ感覚でシャッターを切るのがいいかも知れない。

難点はズームで人の表情が抜けないこと。単焦点の宿命とはいえ、これが思いのほか辛かった。しっかり抑えるにはあからさまにカメラを向けるしかないので、注意しないと同じような写真ばかりになってしまう。被写界深度の関係上、中途半端なボケも多少気になる。

初めて使った感想としては、とりあえずそんなところ。この写真は帰宅後に撮ったもので、どういうわけかタバコの灰が立っている。茶柱ならぬ灰柱。寒い中撮りに行ったはいいが、結局はこれが一番の収穫だった。

関連記事:Decay

製品情報 / GR DIGITAL III
Flickr: Camera Finder: Ricoh: GR Digital 3

Monday, June 15, 2009

Mortal

皮肉と暗喩が交錯する秀作

Stranger Than Fiction (主人公は僕だった)
監督マーク・フォースター 2006年 アメリカ

作品というのは作者の意図とは無関係に一人歩きしてしまうものだが、この映画にコメディやファンタジーを感じる人はセンスがない。ホテルニューハンプシャーと聞いて着ぐるみが思い浮かぶようならその時点で終わり。小説の主人公はタイトル通りでも、主役はもちろん僕ではない。

「今は避けられてもいつかは捕まる」

結末を変えたのは小説中の主人公が実在したからではなく、他人のために命を投げ出すような人間性に尊さを感じるから。既定の結末が普遍的な宿命(悲劇)に対する暗喩だとすれば、それを受け入れられない気持ちの表れとも解釈できる。宿命を全うする道しかない中で人はどう生きればいいのか。それこそがこの作品のテーマなのだと思う。

「何気ない日常は崇高であり、だからこそ生きられる」

どこにでもあるような情景をバックに、物語はこんな言葉で幕を閉じる。何気ない日常に価値があるのはあくまで相対的なもので、喜びがなければ生きられないという意味において崇高というだけ。これが作者の答なら、アクセントは間違いなく後半の部分にある。事実は小説より奇なり。生きることは考えるより遥かに難しい。

「悟りという事は如何なる場合にも平気で死ねる事かと思っていたのは間違いで、悟りという事は如何なる場合にも平気で生きていることであった(正岡子規)」

関連記事:
Andrea Bocelli, Canto Della Terra

関連サイト:
人間の生きる意味 - 教えて!goo

Tuesday, March 17, 2009

Twitter

Twitter: What are you doing?
Twitter をはじめよう! - GreenSpace

遅ればせながらTwitterを始めた。前から興味はあったんだけど、イマイチ使い方が分かんなくて。といっても自分なりの使い方を見つけただけだから、ちゃんと理解したわけじゃない。ということで初心者の感想。

「記事にするほどじゃなくても気にはなる」

1日に何度も更新する人は別として、ブログを書いてるとこういうことって多い。そんな時はTwitterが便利。敷居が低いから、結構気軽に書けるんだよね。ガジェットを使えばブログからもアップできるし、そんなに手間もかからない。

Twitter ガジェット - Google 検索

ブログを持ってない人はソーシャルブックマークの代わりに使える。これもブラウザのアドオンで対応できるから、思うほどは面倒じゃない。自分はまだ使ってるんだけど、ローカルのブックマークはもういらないね。

TwitterFox - TwitterまとめWiki

それとブログによくコメントする人にもお勧め。フォローし合えば、そこで会話が成立するらしいから。ていうかこれが本来の使い方か。そう考えるとブログのコメント欄もブックマークみたいになくなりそう。

Feed2JS: Build a Feed You Can Cut 'n Paste
クリボウの Blogger 入門: Feed2JS の使い方

フィードを表示できるのもいい。更新情報を載せたり、ちょっとしたニュースとか使い道は結構ある。個人的にはこれが一番大きかった。Twitterだとパーソナリティーが出やすいから、人によっては読者が増えるかも。表示のさせ方はいろいろあると思うけど、とりあえず今はこれを使ってる。

アルファブロガーを魅了する“ミニブログ”

字数制限が140っていうのも気に入ってる。毎回作文の試験を受けてる感覚っていうか、スリルがあるんだよね。ただURLも字数に数えられちゃうから、そういう意味ではちょっと不満。どういう基準でURLが短縮されるのかは分からない。

B.B. King Blues Club & Grill, Lucille Cafe (ページランク6)
Twitter / BBKingBluesClub (ページランク7)

今でこそ企業のブログに驚く人はいないけど、ちょっと前は考えられなかった。そして今度はTwitterがデフォルト。ここなんか本家よりページランク高いんだから笑っちゃう。この店の年齢層とか考えたってかなりヘン。一応は更新情報として使ってるみたい。

東京が投稿数1位、Twitter日本語版開始

ブログ好きの日本人だけにやっぱりって感じ。実際いろんなとこでミニブログタイプのサービスも始ってるし。面白いのはこれだけネットに依存する人がいて、IT投資マインドが極端に低いこと。(下記リンク2ページ目参照)

日本語ブログは世界一!──浅井信雄に聞く「世界における日本の順位」

WBCの熱狂ぶりと野球ファンの割合みたいなもんで、これだから日本はエキゾチック(風変わり)っていわれるんだよ。そういえばスパムの問題はどうなんだろう。2ちゃん辺りから湧いてきたりして。あ、すでに3つも来てた。

関連ニュース:
GoogleもTwitterにアカウント開設 1日で2万人がフォロワーに

Tuesday, February 03, 2009

Lost Control

シーズン1は壮大な伏線だった→結局は膨大な伏線だけだった

手当たり次第に罠を仕掛けるハンターというか、オカズだらけで収拾のつかないダンスミュージックというか。好き放題に散らかしておいて、必要に迫られたものしか片付けない。しかもそのタイミングは1年に1度、片付くどころかさらに散らかっていく。



これが個人的なLostの感想。シーズン3で見限ったはずが、謎が解けていくとの情報を信じて結局は見てしまった。設定自体はそれなりに面白いと思うが、率直に言って状況と手法(戦略)がマッチしていない。

登場人物はもっとシェイプアップできるし、長期的に続けるならフラッシュフォワードは効率が悪い。芸能人のマラソンのように、これでは完走しても意味がない。このビデオはボックスセットに収録されているもので、事前に目を通してもやはり分からなくなった。

関連記事:
Sorry Excuse My Life
24 Redemption

LOST - Wikipedia

Friday, December 12, 2008

13 Hours

13時間の隔たり

ニューヨークから東京までは、飛行機で約13時間。待てど暮らせどではないが、毎度のことながらその遠さを実感する。それだけ離れていれば文化や習慣が違うのも当然。日本で生まれ育ったとはいえ、驚かされることは少なくない。

東京・大阪・福岡でのビジネスホテル宿泊はルネッサンスホテルグループ

今回は事情があってホテルに泊まったのだが、ここはかなりお勧め。ビジネスホテルでありながら、デザインホテル並の造り。高級ホテルのような格式はないものの、コストパフォーマンスはかなり高い。(この料金では)ニューヨークならモーテルにも泊まれないから、改めて日本の凄さを感じてしまう。

特にお勧めなのがジュニアスイート。1人1万円前後でゴージャスな気分を味わえる。日頃からブティックホテルを利用しているカップル、家族で国内旅行をする人などは1度試してみるといいだろう。

「様変わりした吉野家」

吉野家に行くのは楽しみの1つ。牛丼が特に好きというわけではないが、なぜか勝手に足が向く。ところが今回は少し面食らってしまった。というのも名物のカウンターがなく、全てテーブル席。それぞれにお茶が置いてあり、注文まで取りに来てもらえる。

あの殺伐とした雰囲気がなくなったのは惜しいが、これはこれで悪くない。前述のホテル同様、あの手この手で取り組む姿勢は日本ならではだろう。ちなみにニューヨークにある吉野家は、日本とは違ってかなり不味い。

「日本人と携帯電話」

電車に乗っている時に限らず、その前後も携帯電話にかじりつく人が目立つ。スポーツ新聞や本の代わりなのだろうが、言ってみれば中毒の状態。メールにしても元々はなかったわけで、あの光景はかなり異様。一昔前はメガネだった日本人の形容が、携帯を手にするポーズに変わるのも時間の問題かも知れない。

「ウォシュレット」

ニューヨークは古い建物が多いこともあって、ウォシュレットが付いたトイレは少ない。公共機関やホテルでもそれほど多くはないので、ないものとする先入観が働く。今泊まっているホテルにはそのウォシュレットが付いているのだが、恥ずかしいことに3日ぐらい気づかなかった。こちらも大雑把なアメリカとは大きく異なる。

上野の杜 韻松亭いんしょうてい

今回の滞在で最も印象に残った店。窓から見える景色が抜群で、正統派の日本を満喫しながら飲める。値段が値段なので気軽にとはいかないが、びっくりするほど高くもない。次回はこんなところで仲間と再会できたらと思う。

ここでの生活も今日で終わり。日本を離れる寂しさと浪費したことに対する嫌悪感。そして自分の居場所に戻れる嬉しさが入り交ざる。13時間は確かに長いが、それだけで世界が一変すると思えばむしろ短い気もする。やはり早く帰りたい。

Monday, November 24, 2008

24 Redemption

Redemption: 履行、償い

連続ドラマに慣れてしまうと、2時間で完結する映画に物足りなさを感じることがある。複雑に絡み合うようなプロットは期待できないし、あったとしても収拾がつかないうちに終わるのがオチ。視聴者を(いい意味で)欺く回数も制限されるから、そこを見抜かれると全てが台無しに成りかねない。



映画のいいところは、時間に制約がある分フォーカスを絞れること。特にメッセージ色の強い作品には有効で、逆にこれを連続ドラマでやると散漫になりやすい。娯楽映画が主流の時代とはいえ、何かを表現する上では必要な媒体だと思う。

これは来年1月に始るシーズン7の序章。シーズン間を補完するエピソードはこれまでもあったが、今回は2時間枠での放送となった。率直なところ、出来はかなり悪い。プロット自体に奥行きがなく、トレーラー的な扱いにしてもインパクトに欠ける。何のための2時間枠なのかと言いたくなるほどで、少なくとも単体で見る価値はない。

ホテルルワンダに出演したハキーム・ケイ=カジームがほぼ同じ役柄を演じていたのも気になった。ミスキャストというわけではないが、こうなると感情移入が難しい。以下のリンク先に詳しいストーリーがあるので、興味がある人はどうぞ。

24: CTU なにわ支部: 24: Redemption

関連記事:Double Take

24 Redemption Official Website

Thursday, March 06, 2008

Sorry Excuse My Life

言い訳と後悔ばかりの人生

一時はミュージシャンとして成功するが、兄との確執でバンドは解散。その後はドラッグに溺れ、乗っていた飛行機は墜落。40人あまりの生存者と共に、何もない島での生活が始まった。ここでは地位や名誉は何の役にも立たない。生身の人間として、どれだけ価値があるのかが試される。


(C)Copyright ABC Television Network

音楽を奪われた彼に残っていたのは、利己的で奥行きのない人間性。当然信頼など勝ち取れるはずもなく、疎外感に苛まれるようになる。状況を改善するためにも、自己と向き合おう。そう決心したまではよかったが、簡単にリセットできるほど積み上げてきた時間は軽くない。

そんな時、ふとある女性に惹かれているのに気づく。なかなか思いは伝わらなかったが、それでもいい。時には憎まれ罵倒されながらも、ただひたすら思い続けた。彼女を守るのは自分しかいない。使命感と愛が交錯しながら、彼は新しい生き方を見つけていく。

自我を捨て、他人を思いやることが全て。以前とは違った自己を確立した彼は、自然と周りから受け入れられるようになった。その思いはついに彼女にも届くが、ある男から思いも余らぬ運命を告げられる。

その男に見えるのは未来の断片。数日後には死ぬ運命にあり、それは誰も止めることはできない。行動を変えることで一時的には回避できるが、軌道はすぐに修正され死ぬこと自体は変えられない。実際何度も助けられたが、その度に新たな運命はやって来た。

それでも彼は戦い続けた。死ぬのは時間の問題とはいえ、今の自分には守るべきものがある。たとえ死ぬ運命でも、指をくわえて見ているわけにはいかない。そんな彼の元に、新たな断片が届く。もちろん戦うつもりだったが、今回は少し様子が違っていた。

死ぬ運命に変わりはないものの、断片の最終章は彼女が救出されるシーン。死を拒否することはできるが、そうなれば彼女が助かる断片も消える。未だ救出の見込みもない。彼は運命を受け入れ、1枚のノートをその男に託す。そのノートには、人生で最高の瞬間が記されていた。

「Five Best Moments Sorry Excuse My Life (Greatest Hits) 」

これはLostに出てくるチャーリーの物語。最悪な思い出の中から、一生懸命探している姿が今でも頭から離れない。こんなことに感情移入するのは、自己を投影してるからでもある。実際自分なりのベスト5を考えてみたが、何一つ思い浮かばなかった。

一般的な生活をする人にとって人生とは曖昧で、実像は掴みにくい。オリンピック選手のような抑揚はないので、そういう意味ではこれで普通なのかも知れない。ただ何もないというのはやはり問題。まだ死ぬような歳ではないが、何かを思い知らされた気がする。

LOST Video Island - "How To Save A Life"

このビデオは、そんなチャーリーに捧げるオマージュ。曲がハマり過ぎているというのもあるが、本編を見ている時より切なくなる。ビデオの最後に出てくるRIPはRest in Peace、ノートに書かれた1位はこれだった。

「The Night I Met You」

関連サイト:Greatest Hits (Lost) - Wikipedia, the free encyclopedia

Monday, February 18, 2008

Friendly Rivalry-1

新世代DVD:東芝、HD完全撤退を19日午後に発表 - 毎日jp

今から20年ほど前、VTRの規格(ベータとVHS)でも同様の争いがあった。性能面で圧倒的に優位に立ちながら、結局はベータ陣営(主幹ソニー)の敗北。当時はいわゆるベータ派だったので、自分のことのように悔しかった記憶がある。

Toshiba D-R400: DVD Recorder* with 1080p** Upconversion

このニュースの直後、偶然にも東芝製のDVDレコーダーを買った。お目当てはアップコンバート(アップスケーリング)という機能。画素数をHDレベルまで拡張してくれるため、ふれこみ通りなら(HDテレビでは)DVDがより鮮明になる。

アップスケーリングとは 【アップコンバート】 - 意味・解説 : IT用語辞典

買うまでは半信半疑だったものの、いざ使ってみるとなかなかいい。画面のザラつきがなくなり、全体的にも滑らか。デジタル放送とまではいかないまでも、そう遠くもない。録画機能のないものならさらに安いので、現状の画質に不満な人は試してみるといいだろう。

この機種を選んだ理由はいくつかある。まずは互換性。使っているテレビが同じ東芝製ということで、他のブランドは選びたくなかった。価格のわりに、レビューが高評価だったことも大きい。ただそれとは別に、東芝というブランドに思い入れがあったのも事実。ソニーが嫌いというのもあるが、従来のブランド名を貫いているところに好感が持てる。

パナソニックのようにあか抜けているわけでもなく、発音もしにくい。そんなハンデがありながら、アメリカでも立派にやっているところが何とも力強い。これはタグライン(コーポレートスローガン)にも表れていて、オリジナリティーに欠ける(*1)タグラインを平気で使っているソニーとは根本的に体質が違う。

Leading Innovation (東芝)
Like No Other (ソニー)

ちなみに東芝を英語で発音するとトシィバ(シィにアクセント)。自分ではそれっぽく発音したつもりだったが、残念ながらすぐには通じなかった。(*1)代表的なのはHummerのLike Nothing Else

東芝のHD撤退に株価は好感、損失額・ブランド低下は限定的の見方 Reuters

消費者を置き去りにしたとの声も聞かれる東芝だが、意外にも株価は上昇。この記事によれば、早期に見切りをつけたことが評価に繋がったようだ。いずれにしても次世代メディア(DVD)はこれで一本化。ハードのコストダウンは時間の問題で、1年もすれば手の届く価格になるだろう。

次世代DVD - Wikipedia

前回の雪辱を果たしたソニーと違って、個人的には2連敗。当事者でもないのに言うのもおかしな話だが、考えてみると似たようなケースは多い。コカコーラとペプシがいい例で、ほとんどの人がそのどちらかを支持していると思う。ということで、次回はそんなライバル関係を身近なところで書いてみる。

Friendly Rivalry-2

Wednesday, January 30, 2008

Drive Safe-1

Samsung - 20x Internal DVD±RW/CD-RW Super Multi Drive
SH-S203N/BSBN

ビデオの整理が目的で、新しいドライブを買った。ドライブが2台あるとディスク同士のコピーはさすがに速いが、それ以外のメリットは思ったほどなかった。ただこのドライブは最大で20倍速、あらゆるメディアに対応していることもあって重宝はしている。


(C)Copyright 20th Century Fox (original picture) / Modified By KMFIS

日本円に換算しても1万円しないので、DVDを使った作業を日常的にしている人なら元は取れると思う。またバンドルされているNero Express(*1)というソフトがなかなかの優れもの。そういう意味では、古いドライブを使っている人にもお勧めだ。(*1)シェアウェア、今ならトライアル版のNero 8.2.8.0がダウンロードできる

LightScribe (ライトスクライブ)

このドライブを買ったもう1つの理由は、LightScribeに対応していること。詳しくはリンク先を読んでもらうとして、プリンターが不要なところが魅力的だった。早速使ってみたので、簡単にレビューしてみる。

最大のポイントは、書き込み時間の長さ。品質は3段階から選べるが、通常モードでも20分前後はかかる。仕上がりがいいのならまだしも、ご覧の通り(写真中)コントラストが甘い。レーザープリンターでラベル印刷(写真左)したものと比べるとよく分かると思う。

当該サイトにはプロ並みのディスクを作成と書かれているが、看板に偽りありとはまさにこのこと。お世辞にも実用的とは言えない。かなり安くなったとはいえ、専用ディスクが割高なのも減点材料だろう。

メリットらしいメリットは見当たらないが、あえて挙げるなら元の画像が汚くてもごまかせること。この画像もウェブ上で拾った。コントラストが甘いので、逆にこの程度でも使えるというわけだ。個人的にはお勧めしないが、それでも使いたいという人もいると思う。以下にちょっとしたコツを書いたので、参考にしてみて欲しい。

元の画像:
モノクロの方が仕上がりがいいので、カラーの場合は事前に変換してから使うこと。その際コントラストを上げておくとムラが出にくい。雰囲気としてはファックスの少し手前、2階調にならないギリギリまで上げるときれいに出る。

白抜き:
黒で印刷するため、ソフト上(Nero Express)で色指定はできない。タイトルやディスク番号などの文字を白抜きにする場合は、予め画像化する必要がある。黒と言っても厳密には濃いグレーなので、白抜きにした方がコントラストはつきやすい。

ディスク選び:
現時点で用意されているのはこの5色(参考写真)。なるべく明るい色を選ぶと、きれいに出ると思う。今回使ったもの(写真右)と色調はかなり違うが、この写真通りなら黄色が一番いい。

LightScribe Control Panel:
設定タブにある、ラベルを暗くするを選んでおく。書き込み時間は長くなるが、これもムラを予防する対策の1つ。ライティングソフトとは別個に存在するので注意が必要。

次回はリッピングに関するレビュー。

Thursday, January 24, 2008

Double Take

連続ドラマとキャスティング。

最近は映画ばかり観ている。先日の記事でもタイトルを列挙したが、ついにはプリズンブレイクにまで手を出した。24に飽き気味だったというのもあるが、評判通り面白い。

個性的なキャラクターと絶妙なキャスティング。登場人物が入れ替わっていく24に慣れてしまったせいか、かなり新鮮だった。唯一残念なのは、シーズン2で終わらなかったこと。もちろんその後の展開次第だが、個人的にはここで終わるべきだったと思う。


(C)Copyright 2003 Dreamworks LLC.

キャスティングは24もそれなりに上手いが、それとは別に気づいたことがある。砂と霧の家という映画を観ていたら、見覚えのある親子(写真)が出てきた。母のナディを演じているのはショーレ・アグダシュルー、息子役はジョナサン・アードー。実はこの両者、24のシーズン4でも同じ親子役(ディナとベルーズ)を演じている。

中東系の俳優自体貴重なのかも知れないが、そうだとしてもこのキャスティングはない。前述の映画は2003年だから、24サイドはそれを承知で起用したことになる。登場人物が多いとはいえ、もう少し配慮すべきだろう。ちなみにこの映画に出てくるナヴィ・ラワットも、24のシーズン1に出演している。

今やアメリカは空前の(連続)ドラマブーム。一度は棚上げになったプリズンブレイクも、Lostや24のヒットがきっかけになったらしい。人気番組は数知れず、そうなると否がおうにも目にする機会が多くなる。前述のような同じ設定というわけではないが、以下に複数のテレビシリーズ(24を基準)に出演している俳優を挙げてみた。

デニス・ヘイスバート(パーマー大統領): The Unit
マイケル・オニール(ウォルシュ): The Unit
ツィ・マー(チェン): The Unit
エリック・バルフォー(マイロ): Law & Order

特に気になるにはデニス・ヘイスバート。売れっ子なのは分かるが、どちらも主役級。同じFOXで、同時進行というのもいただけない。The Unitがよく出来ているだけに、パーマー大統領の人物像が重なってしまうのは惜しい。もっともこれらは全て視聴者サイドからの見方。戦略的にはむしろ成功しているのかも知れない。

参考サイト:プリズン・ブレイク - Wikipedia

Saturday, January 05, 2008

Weakend-2

カラス、死。ハツカネズミ。

規則正しい生活とはよくいったもので、生活習慣というのはプログラムのように体に染み込んでいる。年が変わることをきっかけに生活を変えるつもりでいたが、そう甘くはなかった。そもそも新年の抱負など小バカにしてきただけに、自分の愚かさが身に浸みる。

House Of Sand And Fog, Hotel Rwanda, Sometimes In April,
The Cure, Der Tunnel, Wicker Park, Ocean's Eleven, Beyond Borders, Der Untergang, Layer Cake, United 93, Derailed, Sex Traffic,
Hard Candy, Thirteen Days, The Notebook, Hyper Sonic, Elizabethtown, Around The Bend, The Unit, CSI, Criminal Minds

ブログという穴を埋めるための理想は理想のまま、結局シフトできず5日が過ぎた。時期的なものもあるにせよ、やったことといえば溜まっている映画を適当に観ただけ。これだけの本数がありながら、書きたくなるような映画はほとんどなかった。そんなわけで、今回は以前書き忘れた映画の話を。

タイプこそ違うが、これから書く2本は死がモチーフの1つになっている。死の解釈や概念は人類最大の命題、少なくとも個人的にはそうだ。仮にそれがいいものであれば、死に急ぐ人が増える。逆に苦しいものなら、刻一刻と迫る時限爆弾を抱えているようなもの。当然平常心ではいられないので、生活することさえままならない。

どちらにせよ人類の存続という観点では、知らないほうがいい。むしろそう出来てていると言った方が正確だろう。一応これが現段階での結論だが、その一方で死を恐れる老人が少ないというのも事実。時間が解決しないものはないという言葉があるように、その時が来れば分かるのかも知れない。

Elephant (エレファント)
監督ガス・ヴァン・サント 2003年 アメリカ

グッドウィルハンティングで有名なガス・ヴァン・サントの作品。カンヌ国際映画祭で、最高賞のパルムドールと監督賞を初めて同時受賞した作品でもある。ストーリーはリンク先を読んでもらうとして、これほどの事件をパンフォーカス的に描いているのが印象に残った。

ドラマチックな展開はなく全てが並列、事件そのものは映画の一部分でしかない。あえてそこにフォーカスしなかったのは、誰しもが持っている邪悪さや日常を表現したかったからだと思う。当初はなぜタイトルがエレファントなのか疑問だったが、Wikipediaに答が書いてあった。偶然にしても、自分が感じ取ったものと同じだったのは素直に嬉しい。

エレファント - Wikipedia

この映画には細かな手法がいくつか使われている。覚えているのはワイドレンズの併用とコマ飛ばし(*1)。頻度が低いので気づかない人もいるかと思うが、浮遊感や独特のリアリティはこれによるところが大きい。(*1)意識的に1つのカットから数コマ脱落させること。正式な名称は分からない。

ガス・ヴァン・サントは多作型ではなく、撮る映画にはある種の一貫性がある。感覚にマッチする題材が少ないためだと思うが、まったく同じタイプがアラン・パーカー。商業主義と戦いながらギリギリのところでやっていく様は、実に勇ましいし共感できる。前述の出し惜しみ感しかり、ガス・ヴァン・サントからのプレゼントなら処分に困ることはないだろう。

My Life Without Me (死ぬまでにしたい10のこと)
監督イザベル・コイシェ 2003年 カナダ/スペイン

タイトル(原題)だけなら、今すぐベストムービーに入れてもいいほど素晴らしい。この言葉だけで考えさせられる人も少なくないと思う。ところが邦題はご覧の通り、陳腐としか言いようがない。処々の事情があるのは分かるが、少なくとも「私のいない私の人生」にできないものか。こんなタイトルでは作者のメッセージは半減、愚鈍な人なら自分なりにしたいことを探すのがオチだ。

トリュフォーの有名な映画に「Jules Et(And) Jim」というのがあるが、邦題は「 突然炎のごとく」 。ある女性を起点にした「ジュールとジム」の物語で、実際それ以上でも以下でもない。説明がましいタイトルにしなかったのは、そこにこそメッセージがあるから。作品が一人歩きするのは仕方がないにしても、こういう形では本末転倒。この程度の意識では、(伝統的なものを除けば)日本の文化が育たないのも無理はない。

いつもの調子でつい話が逸れたが、映画の方もタイトルに負けず劣らず素晴らしい。我が子への思い、死者の願い。単なるエゴと言えなくもないが、この世から消え去った後でさえ望むことの尊さには心を打たれた。拡大解釈するなら、エコロジーや宇宙開発も全てはまだ見ぬ人類や地球のため。前述のエレファントと対比させて考えてみても、人間とはつくづく厄介な生き物だと思う。

「思ったことを言わないと死んでしまう大人は素敵」

10年以上前に、こんなことを言われたことがある。素敵とは言いすぎだが、よくも悪くも自分という人間に相応しい形容。達観も静観も性に合わないし、結果的に出来の悪いハツカネズミであっても構わない。ということで義務的なブログは止めて、これからは書きたい時に書くつもり。更新頻度は落ちるが、言いたいことは山ほどあるのでまたそのうちに。

Weakend-1

Saturday, December 22, 2007

Because Of Thin

6042 from VTech® DECT 6.0 technology

新しい電話を買った。それまで使っていたものが壊れたためだが、これがなかなかいい。特に気に入ってるのは、携帯電話並みに「薄い」ところ。機能的にも問題なく、手にフィットするデザインも使いやすい。


(C)Copyright VTech Communications

この写真は買ったものとは別の、Vtech i5871という上位モデル。日本では未発売とのことだが、見覚えがある人は多いはず。もしかしたら写真を見た瞬間、ピンときた人もいるかも知れない。

I noticed that CTU uses them on 24. Go Jack. : Customer Reviews

実はこれ、日本でも人気の「24」で使われていた電話。どのシーンかは覚えていないが、独特のデザインなので気にはなっていた。これが目当てではなかったが、実際売り場に並んでいたら迷っていたと思う。

この電話には、DSS (Digital Spread Spectrum)が採用されている。どんなものなのか調べてみると、機密性に優れていて盗聴されにくいシステムらしい。単に最先端の技術というだけかも知れないが、傍受や回線に関するプロットが多いだけに面白い。

【楽天市場】アメリカ限定発売! ブイテック電話機ハンズフリー&留守電機能付きVtech i5871 Phone/with Answering

どうしても欲しいならこちらで入手可能。ただし5倍近くするので、海外発送してくれるベンダーを探すか誰かに頼んだ方がいい。

「薄い」「24」で思い出すのは、シーズン5の大統領。あの薄っぺらな人格なくしてシーズン5は語れない。演じているのはグレゴリー・イッツェンという人。まさにハマリ役という感じで、キャスティングの上手さには今さらながら関心させられる。

ただよくよく考えてみると、あれが演技によるものなのかは疑問。それぞれのキャラクターになりきるのが俳優だとしても、その一方で本来の自分を演技に活かすのも俳優。数で言えば後者の方が圧倒的に多いと思う。

目元が厳しい人に気弱な人は少ないし、頭がよさそうに見えれば実際裏切られることも少ない。先日の血液型の話ではないが、やはり顔つきと内面にもある程度の傾向はある。

関連記事:Strange Night

思慮深く誠実、どんな時にも冷静。そんな正反対の人物像を重ねてみたが、どうやってもイメージが沸かない。他の出演作を見るべきなのかも知れないが、そこまでするほど興味もない。

気が向いたので特典映像(Disc12)を見ると、偶然にも答があった。ローガン大統領を演じる彼ではなく、自分自身を演じるグレゴリー・イッツェン。先入観は否定しないが、自分にはその違いが分からなかった。

Tuesday, August 28, 2007

Weakend-1

何もない週末に見つけたこと。

ここ数日は何もする気になれなかった。とは言っても、何もしないわけにもいかない。ヤンキース戦がある時間帯はまだいいが、それが終わると何をしていいか分からなくなる。

やるべきことを放置しても生きていけるのだから、そういう意味での不満はない。ただ本人レベルではそれなりに苦痛、ハツカネズミが羨ましいと思うほどだ。探すのも面倒なので、結局は目の前にあった映画で手を打った。

映画や本は体現するまでに時間がかかるせいか、躊躇することが多い。そのくせ飛び込んでしまえば止まらなくなる。例えるなら、ジェットコースターに乗る前と後の感覚に近い。そんなわけで、この週末は狂ったように映画を観て過ごした。

Be Cool (ビークール)
監督F・ゲイリー・グレイン 2005年 アメリカ

このシリーズの面白さは、何と言っても主人公(チリ・パーマー)のキャラクターに尽きる。目的達成までのプロセスは前に出ることだけ、絶対に引かず正攻法のみで全てを手に入れてしまう。そんな古典的とも言える方法論が、現代人にとっては魅力的なのだろう。

多様化した現代社会において、何かを成し遂げるのは簡単ではない。美味いだけのラーメン屋は儲からないし、才能以前にデザイナーにはパソコンのスキルが要求される。反対に味よりもスタイル先行のフュージョン料理や、技術をデザインと勘違いした自称ウェブデザイナーは多い。

正攻法のチリ・パーマーはどんな時代であっても実像であるべき、決して希少価値としての偶像であってはならない。本質が忘れ去られるようでは、その先はたかが知れている。作者の意図は別だろうが、この映画からはそんなメッセージを受け取った。

「けんのみを取る」

余談だが、任侠の世界にこんな言葉がある。先手を取ることで優位に立てという意味で、けんのみとは剣の峯のことらしい。まさにこれがチリ・パーマーの交渉術。一般的にも力関係は会った瞬間に決まるとされているが、それは海を越えても変わらないようだ。

あと2本分書くつもりだったが、疲れてきたので次回。

Be Cool Official Website

Weakend-2

Sunday, July 22, 2007

Night In, Night Out

それぞれの夜、そして朝。

Hard Eight (ハードエイト)
監督ポール・トーマス・アンダーソン 1996年 アメリカ

眠れない時はパソコンの前に座るか、溜まっているDVDを観て過ごすことが多い。昨日の夜はかなり涼しかったが、なぜか眠れず後者。ポール・トーマス・アンダーソンと言えばマグノリア、ラストシーンを除けば印象はいい。普段なら散々迷うところだが、カジノが舞台だったこともあってこれに決定。


(C)Copyright Invisible KMFIS

観ている途中で、窓の外から話し声が聞こえてくる。午前3時を過ぎていたが、アウトドア好きなアメリカ人なら珍しいことではない。ところがよくよく聞いてみると声が近い。てっきり通りで話していると思っていたが、そうではないらしい。気になったので窓を開けて確かめると、隣のビルの屋上に人影が見えた。

夏になると、時々ここへ上がってくる人がいる。天気がよければ日光浴、夜はビールを持ち込んで喋るのがお決まりのパターンだ。暗くてよく見えなかったが、声からすると男女のカップル。女の方はアジア人のアクセントがあった。こっちから見えるなら、相手にも見えるはず。ヘンに思われるのも嫌なので、窓を閉めて映画の続きを観た。

ストーリーは単純で、アイディア的にも乏しい。あえて褒めるならロードムービーのような退屈さの中に、それぞれのキャラクターを際立たせた作品というところ。特別なメッセージは感じなかったが、映像もきれいで悪い映画ではない。

この映画はポール・トーマス・アンダーソンの処女作らしく、調べていると弱冠26歳という言葉が頻繁に出てくる。確かに映画監督としては若いが、他の職業ならそうは言われないだろう。ではなぜ映画界だけが特別なのか。

映画とはメッセージを伝える媒体。例外はあるが、多くの監督は何かを伝えたくて映画を撮る。人生経験を積むことでメッセージの精度が上がり、結果としてレベルの高い映画になる。先入観によって排除されている部分もあるにせよ、考え方としては間違っていない。これについては以前書いたことがあるので、興味があればそちらをみて欲しい。

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もう1つの理由は、映画界自体の構造にある。一昔前の日本を例に挙げると、助監督を数十年務めなければ監督にはなれない時代があった。そんなタテ社会的な構造が、今でも残っているということなのだと思う。されに言えば、制作費の問題もある。巨額の費用がかかるだけに、経験や実績の少ない監督は敬遠されやすい。

理由を挙げればキリがないが、弱冠という表現が一種の褒め言葉として認知されているのには抵抗がある。映画を評価する上で、そんな言葉はまったく必要ないからだ。20歳だろうと100歳だろうといいものはいい、個人的にはそれだけで十分だと思っている。

さらに下らない映画をもう1本、観終わった頃にはすっかり朝になっていた。ふと屋上のカップルのことを思い出し、窓を開ける。まだそこにいたのには驚いたが、それよりもその光景があまりにも美しい。不謹慎なのは承知で、写真を撮ってしまった。

たった数メートルの距離とはいえ、過ごし方がまるで違う。映画を観て過ごすことに劣等感は感じないが、眠っている2人をこっそり写真に撮った自分が恥ずかしい。もっともこんな光景は滅多にお目にかかれないから、そういう意味では安く済んだのかも知れない。

Friday, June 22, 2007

Fact-Finding

適当に観た2本。

Executive Action (ダラスの熱い日)
監督デヴィッド・ミラー 1973年 アメリカ

ジョン・F・ケネディ暗殺から10年、ある仮説を元に計画から犯行までを描いた作品。同じ題材を扱ったJFKは余りにも有名だが、大きく違うのは加害者の視点で進行していくこと。



エンディングにあるナレーションによると、事件後の3年間で18人もの重要証人が何らかの理由で死亡している。ある保険計理人が計算したところ、その確率は実に10京分の1。これが事実なら、人為的な何かが働いているのは間違いない。

現在非公開の極秘報告書が公開されるのは2039年。それまで生きているかどうか分からないが、公開されたとしても真相は永遠に闇だろう。この闇が唯物論で定義できるものなのか、またはそれ以外のものなのか。個人的にはこちらの方に興味がある。

疑惑を暴いていくような面白さはなくエンターテイメント性も低いが、JFKより18年も前に公開されたという点に価値があると思う。動画は事件についてのもので、この映画とは直接関係はない。

The Prince & Me (プリティ・ガール)
監督マーサ・クーリッジ 2004年 アメリカ

いわゆるシンデレラストーリー。いつもならまず観ないタイプの映画だが、どういうわけか最後まで観てしまった。主役のジュリア・スタイルズが好きなわけでも、話が面白かったわけでもない。それなのに途中で止めるどころか、終わった後には温かいものさえ感じた。

愛の意味はある程度分かっているつもりだが、その前に恋が付くと自信がなくなる。人を好きになってドキドキするような感覚は、20歳位を最後に覚えがない。では誰も好きにならないかというと、好きにはなる。あいつもこいつも好き、極論すれば好きな人だらけ。

人間も所詮は動物、後付けの倫理観や道徳に縛られているに過ぎない。自信がないと書いてはみたが、実を言うと男と女の関係はこういうものだと思ってきた。遠距離恋愛は続かない場合が多いし、恋愛結婚であっても離婚は珍しくない。それを証明する材料はいくらでもある。

そんな恋愛観しか持てないにもかかわらず、なぜかこの映画を肯定する自分がいる。こういう人もいるかも知れない、一言で表現するならこんな気持ちに近い。否定する理由がないならそう思って当然だが、これが歳をとることだと思うと気が滅入る。

The Prince & Me Trailer (QuickTime)

Friday, March 16, 2007

Reaction-2

偶然にも残りの2本はヴェンダース

Chambre 666 (666号室)
監督ヴィム・ヴェンダース 1982年 フランス

カンヌ映画祭に出席した監督たちが、映画の未来とテレビとの関係について語った短編。まず最初に感じたのは、このテーマ自体が愚問だということ。確かに時代を考慮すれば、ビデオの台頭が相対的な脅威になっていたのは事実。

ただしそれとテレビは本質的に無関係、単にメディアとしてビデオを使っていたに過ぎない。フィルムとビデオの関係について語るならまだしも、そうでなければ少なくとも10年前にするべき話である。

百歩譲ってテレビの存在が映画界にとって脅威だとしても、それで何かが揺らぐようならその時点で映画など撮る資格はない。そんな監督ばかりなら滅ぶのも必然、困るのは彼ら自身である。レベルの低いテーマではあるが、そこから派生した生の声には見るべきものがあった。特に印象に残ったのは、マルーン・バグダディのコメント。

「映画というのは、自分自身の人生と深く重なっている部分がある」

仮にほとんどの記憶を失ったとすれば、どんな映画も空虚に感じるはず。なぜならそのストーリーや主人公にに自己を投影できず、感情移入もできないからである。映画と自己を対比させることで何かを感じ、そこから何かを学ぶ。それが映画であり、そこにこそ存在意義がある。映画とはそういうものだと思う。

「自分の映画を撮ることは、どれだけ人生経験を積んだか自問することでもある」

人生経験によって、どれだけ伝える価値のあることを学んだかという意味。これは人間にとっての生きる意味と言えなくもない。喜びの大きさをどれだけ噛みしめられるか、悲しみの大きさをどれだけ実感できるか。全ては記憶を重ねればこそ分かること。好きな曲のタイトルにOld And Wiseというのがあるが、この場合最も相応しい言葉だと思う。

残念だったのは、全ての監督が芸術としての映画を否定しなかったこと。断言してもいいが、映画は芸術ではない。一部の映画が芸術に属するというだけである。そもそも芸術というのは、対価を求めない自己表現なはず。対価が前提の映画に当てはめるのは、根本的に間違っている。

一歩引いたスタンスがなければ、それこそ芸術のための芸術になってしまう。ロックスターをいくらきどったところで、真のロックスターにはなれないのである。いずれにしてもヴェンダースからコマという映画だった。

Land Of Plenty (ランドオブプレンティ)
監督ヴィム・ヴェンダース 2004年 アメリカ/ドイツ

アメリカの誤った方向性だけをクローズアップし、それぞれのキャラクターに代弁させているだけの映画。本人は問題提起しているつもりだろうが、この程度なら中学生にもできる。本編中のセリフにもあるように、確かにテロの被害者は報復を喜ばないだろう。ただそれだけの理由で片付けられるほど、問題は単純ではない。

あまり軽はずみに書いてしまうと誤解を招くので、これについては日を改めてきちんと書きたいと思う。それにしてもヴェンダースの映画は無駄に長い。パリテキサスは好きな映画だが、ここまで酷いともう一度観る必要がありそうだ。ミッシェル・ウイリアムズの演技だけが唯一の救いだった。

追記:調べてみると前述のマルーン・バグダディは、43歳の若さで事故死していた。好意を持つ人はなぜか短命、今降っている雪には意味があるのかも知れない。

Reaction-1

Wednesday, March 14, 2007

Reaction-1

仕事から解放された反動からか、一気に4本の映画を観た。
どれも特にお勧めではないが、感じたことを書いてみようと思う。

Warm Spring (ルーズベルト 大統領の保養地)
監督ジョゼフ・サージェント 2005年 アメリカ

HBOのお家芸である実話もの、エミー賞受賞作品。急性灰白髄炎にかかったことで政治生命を絶たれ、政治とは無縁の生きがいを見つける。その生きがいとは人種や身分の違いを越え、世の中のために生きること。奇しくもこれは大統領に最も求められる姿であり、結果的にその後の布石となっているところが興味深い。

「自由などいらない、ただあなたと共に生きて行きたいだけ」

これはこの映画で最も印象に残ったセリフ。人間は自分のために生まれてきたという言葉があるが、その対象は自分自身とは限らない。最終的には自分に帰結するという見方もできるが、私利私欲を押しのけて自己を封印することは並大抵ではない。便利語である人それぞれという言葉が真の意味を持つ数少ない例であり、尊重すべき生き方である。

Thirteen (あの頃欲しかった愛のこと)
監督キャサリン・ハードウィック 2003年 アメリカ/イギリス

ラストシーンを除けば、よく出来た映画だと思う。美術監督出身のためか特にカット割りが見事、錯乱した思春期の精神構造や臨場感が上手く表現されている。

この映画を観て感じたのは体罰の重要性。誤解しないでもらいたいが、体罰賛成と言っているわけではない。ただし人権的な観点からの体罰反対は賛成しかねる。そもそも人権の定義とは何か。辞書には人として誰もが共通に持っていて、おかすことのできない権利とある。表現が曖昧すぎて要領を得ないが、人であることが前提なのは間違いない。

あなたが大人と言われる年齢なら、子供の頃を思い出してみて欲しい。今と同じ理解力や洞察力、倫理観を持っていただろうか。社会のしくみも知らず、経験も乏しい子供が大人と同じ能力を持っていることなどまずあり得ない。

好き勝手な考え方しかできず、都合が悪くなれば理由もなく反抗する。少なくとも自分の子供の頃はそうだった。それでも生きてこれたのは、親という存在があったから。大人になった今となっては、単に生かされていたとさえ感じる。赤ん坊が放っておくと死んでしまうように、ある意味でこれは真理だと思う。

回りくどくなったが、同じ人間という括りだけで人権を持ち出すことに問題がある。極論すれば子供とは発展途上の動物に過ぎず、それを並列に扱うこと自体がナンセンス。犬の調教が体罰に値しないのが不思議なほどだ。

振り返ってみると、体罰によって学んだことは数え切れない。もちろん賢い子供ならその必要がないかも知れないし、体罰によって学ぶべきだとも思わない。ただ個人的な意見を言えば、体罰によってしか学べない時期は確実にあると思っている。

この映画の舞台はアメリカ、最も人権を振りかざす国である。当然体罰など与えられるはずもなく、最後はひたすら抱きしめることしかできなかった。人権は直輸入できても、家族の形は直輸入できない日本。果たしてこの国に別のエンディングは存在するのだろうか。

長くなったので残りは次回




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