Wednesday, August 27, 2008

Four Night Four City: Chicago-2

トラブルと後悔の5日間: シカゴ編(その2)

シカゴは中部時間、東部と比べて1時間遅い。忘れていること自体単なるバカなのだが、こうなると急に余裕が出てくる。羞恥心などどこ吹く風で、何もかもが楽しい。名物のシカゴドッグにビール。すっかりカブスファンの気分だった。


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リグリーフィールドはフェンウェイパークに次いで歴史のある球場。外野フェンスを覆うツタはあまりにも有名だが、ハイテクとは無縁のスコアボードには味わい深いものがあった。屋根の影が作る内野席のコントラストも美しい。

場内は超満員。プレーオフ進出が濃厚とはいえ、ワールドシリーズから60年以上遠ざかっている(*1)チームとは思えない。ファンのレベルも高く、熱狂的でありながらどこか上品。ある意味では理想的なチームだと思う。(*1)最後に出場したのは1945年、優勝は1908年

シカゴに福留フィーバー、熱狂の理由は?

この記事もあながち嘘ではなかった。写真(ページ下のリンク)を見てもらえれば分かるように、とにかく福留のTシャツが目に付く。ただし厳密にはフィーバーではなくブーム。以前テクノミュージックの影響でカタカナのタイポグラフィーが氾濫したことがあったが、状況的にはそれに近い。

Fukudome→フクドメ Cubs→仔熊 Great Taste→大きい好み

試合の方はジョンソンとソリアーノの2者連続HRなどでカブスの勝利。ファンでもないのになぜか嬉しかった。その後はNavy Pierに直行。Architecture Cruisesというツアーに参加するためで、チケットは事前に予約しておいた。

Shoreline Sightseeing Cruises from Navy Pier

シカゴには帝国ホテルを設計したライトやミースの作品が数多くある。このツアーはボートに乗ってそれらを鑑賞するもの。かなり安易に決めた企画だったが、これがよかった。値段も手ごろ(*2)で、シカゴ川を下るだけでも価値はある。他にもいろんなツアーが用意されているので、建築に興味がない人にもお勧め。(*2)25ドル、1時間半

「終わりよければ全てよし」

この日の予定はこれで終了。出だしは散々でも、悪くない1日だった。ここで終わればそうも思えたが、この後にあったことを考えるとそうもいかない。やはり現実は厳しい。(続く)

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リグレー・フィールド - Wikipedia

Four Night Four City: Chicago-1
Four Night Four City: Windsor

Sunday, August 24, 2008

August23,08 @ BAL W5-3

Pavano (1-0)
Box Score (MAJOR.JP)

カギを握る意外な2人

この日の先発は、16ヶ月ぶりの登板となるパバーノ。ボールが高く、全体的にキレも悪かった。手術後にしては球速は出ていたが、緩急(*1)という点では物足りない。同じシンカーボーラーのポンソンの方がよく見えた。(*1)ストレート88、変化球80マイル

カール・パバーノ 投球回5.0 被安打7 自責点3 与四球1 奪三振5 投球数91

故障明けなら上出来とも言えるが、相手の拙攻に助けられたのも事実。マイナーで調整中のヒューズに結果が出ていない(*2)だけに不安は残る。以下はヤンキース在籍時の成績。(*2)防御率8.47/4試合:3A Scranton/WB

2005-07年 登板数19 5勝6敗 防御率4.77 投球回111.1 被安打率.311

エースのウォンは今季絶望。少なくともレギュラーシーズンでの復帰はないといわれる。パバーノがダメなら単純に駒不足。今季のヤンキースは間違いなく終わりだろう。そんな中、故障中のチェンバーレインが投球練習を再開した。

今回の投球数は35、月曜日には45に増やす予定らしい。順調なら9月中旬頃には復帰できそうだが、問題はそれまで持つかどうか。レンジャースをクビになったポンソンと不良債権のパバーノ。今季の命運がこの2人にかかっているというのも面白い。

2回ウラ/無死満塁 平凡なセンターフライ(1失点)→1死2.3塁→ショートゴロ(1失点)→2死3塁→ヒット(1失点)

久しぶりにいい試合だったが、反省材料もある。これは逆転された2回の失点経過。見ての通り、1塁ランナーにタッチアップを許したのが痛い。通常なら1死1.3塁だから、上手くいけば1失点で終わっていた。(*3)1死1.3塁→ショートゴロ併殺

この日もセンターはデーモン。おかげで松井がスタメンでいられるわけだが、守備(肩)を軽視して失うものは見た目以上にある。バランスの問題とはいえ、重要なセンターラインぐらいは押さえて欲しい。

Baseball Toaster: Bronx Banter : Cool Hand Mo

限界説をあざ笑うような活躍をみせているリベラだが、この日は特に凄かった。あれほど曲がるカッター(93マイル)はちょっと記憶にない。このシリーズでバットボーイを務めているのは実の息子。試合終了後のハイタッチが微笑ましかった。

Video:
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Matsui's solo shot

Friday, August 22, 2008

August21,08 @ TOR L3-14

Short night for Sidney
Box Score (MAJOR.JP)

馬から落馬、惨めな惨敗

どんな負け方をしても1敗は1敗。162試合もやれば、こういう日もある。そう割り切れればいいのだが、実際は惨めをいくつ重ねても足りない。知らぬが仏とはよくいったもので、こんな時は予備知識がわずらわしい。

さてと、まずはポンソンから。アンラッキーなヒットでランナー溜めて、ガツンとやられた。まあ今までが出来すぎっていうか、ここまでよく持ったよ。球はそれなりに速いし、シンカーもキレる。低めに投げれば通用するはずだけど、そろそろ捨てられるかもね。

その後のロバートソンも悪かった。タイミングの問題で書かなかったけど、この投手もたいしたことない。ストレートとカーブの二刀流じゃ厳しいでしょ。同じタイプのヒューズでも苦労してるのに、それを小粒にした感じだから。でもなぜか信頼されてるんだよな。

デビッド・ロバートソン 防御率5.96 投球回22.2 被安打21 与四球12

そのロバートソンはランナーを2人残して降板。代わったのが左のトレーバー。これにはマジで笑った。左が続くのが理由なんだけど、7点差ですよ。7点差!相手があのハラデーじゃすでにゲームオーバーだって。勝負を捨てない執念を感じる?

まあそうなんだけど、それなら第1戦でリンドの時にマルテじゃないか?ほぼ勝てない試合では気にして、接戦で放置じゃ筋が通らないよ。トレーバーはモップアップだって?モップアップでも左にこだわる綿密な采配か。覚えておこう。

ビリー・トレーバー 投球回2.1 被安打7 与四球1 自責点4

その結果がこれ。シーズン前にも書いたように、この投手はダメ。ブリトンにしてもそうなんだけど、どうしてこういう選手がブルペンにいるんだろう。ヤンキースって金持ちじゃなかったっけ?ああ、だから高い金出して獲ったホーキンスを捨てたわけか。

MLB Salaries (2008)- CBSSports.com

しかしファーンズワース出してブルペンが崩壊してるんじゃ、どうしようもない。チーム批判した罰?なるほど、シェフィールドやプロクターと同じ運命ってことか。てことはここに単打製造機がいれば、今頃鉄格子の中だな。罰だのいじめだのって、プロの世界も意外とレベル低いんだ。

平均失点 7月:3.4 過去10試合:2.9 シーズン通算:4.2
ブルペンの防御率 過去20試合:1.69 シーズン通算:3.41 (7月22日現在

この8試合を振り返ってみると、4点以上取られたのはわずかに1度。平均失点は1.9だから、はっきり言って負けようがない。

オールスター明けに8連勝。投手陣が絶好調だったわけだけど、どうもこれを基準にしてた気がする。先発投手は結局補強しないし、ファーンズワースとかホーキンスとかさ。普通に考えたって、こんな数字は異常。反動っていうより、ポテンシャルの問題ね。

企業なんかもそうだけど、業績がいい時こそ次の手が打てるわけでしょ。いったん破綻したら、次の手もクソもないんだから。まさに今のヤンキースがそう。ここがニューヨークじゃなかったら、こんな会社はすぐ潰れる。事情は違うけど、テシェイラ獲ったエンジェルスとか見習って欲しい。

次の手はパバーノとヒューズ?ヒューズはいいけど、パバーノはトミー・ジョン明けだから厳しいと思うよ。だいたいこうなってから復帰しても遅いし。ていうか、1人隠してないか?ケネディだよ。闇に葬るつもりでも、そうはいかない。将棋の1手詰めじゃないけど、その程度の構想だと破綻するのも無理ないね。

それにしてもよく打たれた。21本ってシーズンワーストらしいけど、ノーヒッターやられるより恥ずかしいかも。ハラデーが待ちくたびれてたよ。松井にHR打たれたのは、きっとそのせいだな。関係ないけど、ブリトンって江夏に似てない?特に体型。どうでもいいか。

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Hideki Matsui on moving on from the 14-3 loss

Wednesday, August 20, 2008

August19,08 @ TOR L1-2

Costly mistake
Box Score (MAJOR.JP)

松井秀「7番・DH」で58日ぶり復帰

最初の2打席はいずれもポップフライ。バットの芯ではとらえていない。記事中のコメントにもあるように、やはり2ヶ月のブランクは大きい。最後の打席は見逃しの三振。際どいコースだったが、これは主審のストライクゾーンが広すぎた。

ラズナー 投球回6.2 被安打3 失点1 投球数86

この日の先発はラズナー。数字ほどの出来には見えなかったが、球速(*1)は普段より出ていたので調子はよかったと思う。早いカウントから打ってきたブルージェイズ打線にも助けられた。(*1)最速90マイル

7回ウラ ウェルズ(右)→リンド(左)→オーバーベイ(左)→降板→ステアーズ(左)

リンドのHRがきっかけになったのか、ラズナーは7回2死ランナーなしで降板。次打者が一発のあるステアーズとはいえ、それならオーバーベイの方が遥かに怖い。左打者が問題なら、ウェルズを打ち取った時点で継投すればいい。もっとも代わったベラスも右投手。投球数からいっても、ここでの降板は解せない。

バーネット 投球回8.0 被安打5 失点1 奪三振13 投球数120

唯一考えられるのは、右手人差し指にできたマメ(Blister)の影響。情報が少ないので何とも言えないが、おそらく無関係。一方のバーネットは120球の力投。ラズナーとは条件が違うものの、続投が好結果に繋がった。

ラズナー 投球回5.0 被安打10 失点7 投球数87 (6月24日パイレーツ戦

試合が壊れるまで放っておくこともあれば、打たれなくてもあっさり継投。いったんは中継ぎに降格させておきながら、ケネディに結果が出ないとすぐに先発。一貫性のなさは先日も書いたばかりだが、もう少し何とかならないものか。

ついでに書いておくと、ケネディを中継ぎで起用しないのも疑問。少なくともブリトンよりは活躍するはずで、ロングリリーフがいない(*3)ブルペン事情もある。井川のように見切られたわけではないだろうが、それに近いものはありそうだ。(*3)ガイスは故障中

松井秀の復帰でセンター守ったデーモンが致命的ミス

好投手のバーネットが相手なら、打撃を優先するのは分からなくもない。デーモンの調子が落ちている(*2)のは事実としても、ガードナーでは役不足。野球にエラーはつきものなのだから、そういう意味では仕方がない。(*2)過去4試合、17打数1安打

臨機応変といえば聞こえはいいが、何かにつけてこの姿勢なのはいただけない。

プロである以上捕るのは当たり前。ただし慣れというものはある。昨日はファースト、今日はセンターでは当然ミスは出やすい。相手投手によって打者を使い分けるのも結構だが、効率的かといえばそれは違う。地に足をつけた構想、ルティーンワークの持つ意味を考えてもらいたい。

それにしても4、5番で7三振(残塁6)は酷すぎる。特にジアンビは全打席が三振。ジグザグ打線は忘れて、一刻も早く打順を見直すべきだろう。

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Rasner's strong start
Damon's costly error

Monday, August 18, 2008

Four Night Four City: Chicago-1

トラブルと後悔の5日間: シカゴ編(その1)

カジノはラスベガス並に立派でも、他にはデトロイトの夜景しかないウインザー。それでもここを選んだのは、車で行ける距離に興味のある都市があったから。タダで泊まっておいて言うのも気が引けるが、ウインザーには最初から興味がない。


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ウインザーからシカゴまでは4時間半。日本なら東京大阪間に相当する。決して近いとは言えないが、こちらの感覚からすると遠くはない。たった100円でも1ドル札になると重みが違うように、300マイルが300キロ程度に思えてくるから不思議だ。

ウィンザー(カナダ) から シカゴ(アメリカ合衆国) - Google マップ

シカゴといえばカブス。チームとしてはホワイトソックスの方が好きだが、歴史のあるリグリーフィールドは是非見てみたい。そういうわけで、今回も野球を見にいくことにした。試合開始は1時20分。ホテルを出たのは9時ちょっと前だったと思う。

案の定入国ゲートで捕まった。質問攻めに加え、今回は車からも降ろされた。挙句の果てには、別室にまで連れて行かれる始末。思ったより早く解放されたのはよかったが、このロスは痛い。何よりあの見下したような態度に腹が立つ。

いつまでも引きずっていては、楽しいものも楽しくない。試合開始には間に合いそうもないが、そういうこともある。言い聞かせるように車を走らせていると、今度は渋滞に遭遇。だんだん怪しくなってきた。さっきまでの余裕もなくなり、時計との睨めっこが始る。

ようやく街並みが見えたところで、またも渋滞。すでに試合開始から2時間が経過している。このままだと着く頃には終わっているかも知れない。チケット代も惜しいが、これでは何のために来たのか分からなくなる。アリゾナでも同じ事をやっているだけに、たった5分でも既成事実が欲しい。落ちるところまで落ちたというか、そんな心境だった。

リグリーフィールドに着いたのは4時頃。試合が終わった様子はなかったが、中に入るまでは安心できない。写真もそこそこに、祈るような気持ちでチケットを出す。フィールド上にはユニフォームを着た選手の姿。間に合った。試合の進行状況は気になったが、とりあえず席に着くことにした。

席は3塁側の一番奥。チームが好調ということもあって、かなり盛り上がっている。乱打戦なら1時間近く楽しめるかも知れない。そんなことを思いながらスコアボードを見上げると、なぜか5回のウラ。一瞬戸惑ったが、そこにある時計で簡単に謎は解けた。(続く

シカゴ - Wikipedia

Four Night Four City: Windsor

Saturday, August 16, 2008

August15,08 vs KC L3-4

The Bronx is yearning
Box Score (MAJOR.JP)

大ナタとパニックの分岐点

首位レイズとは10..5ゲーム差、ワイルドカードでも大差をつけられているヤンキース。そんな状況に危機感を持ったのか、ここにきて大幅にロースターを入れ替えてきた。まずはマイナー降格となったカブレラから。

メルキー・カブレラ 打率:.242 HR:8 打点:36 盗塁:9

打撃不振が理由とはいえ、外野の要を外してしまうのはどうかと思う。失点を防ぐことは打撃で貢献するのと同じ。パッジの起用にしてもそうだが、打撃面にしか目が向かないのは理解に苦しむ。

代わって上がってきたのはガードナー。捕球力は微妙ながら、肩はカブレラに比べてかなり劣る。センターにおける肩の重要性は、去年のデーモンで実証済み。実際この日も最初の失点(*1)はカブレラなら防げていた可能性が高い。(*1)浅いセンターフライ→犠飛

ブレット・ガードナー 打率:.143 HR:0 打点:7 盗塁:5

肝心の打撃面も期待薄。軸足に重心を残したままのフォームが問題で、これだと強い打球は飛ばせない。よほどのバットコントロールがあれば別だが、そうでない限り打率は残せないと思う。活路があるとすれば、弱い打球で内野安打を連発することぐらいだろう。

カブレラ/打率 2006年:.280(130試合) 2007年:.273(150試合)

一概には言えないが、このデータからすると現在の状態はスランプ。放っておけば.260ぐらいまでは回復しそうに見える。待つ余裕がないのは分からなくもないが、逆に言えば未知の魅力に賭ける余裕もない。ましてや守備力を下げての起用。ガードナーに結果が出なければ、どんな言い訳も通用しない。

ヤンキース、セクソンに戦力外通告

わずか22試合(28打数)、1ヶ月あまりでDFA。守備面では多少貢献した気もするが、それ以外にどんな意味があったのだろう。ダンカンほどの実害はないにしても、これがプロの仕事というのだから情けない。

コーディー・ランサム 打率:.255 HR:22 打点:71 出塁率:.338 盗塁:9 (3A Scranton/WB)

カブレラを押しのけて上がってきたのがこの選手。同じユーティリティープレーヤーならベイサックがいるのだが、セクソンの代わりということで長打力を優先したらしい。あと1本が出ない(*2)打撃陣にあって、巧打力の低い選手がなぜ必要なのか。やはりこのチームは病気としか言えない。(*2)得点圏打率.258、両リーグ19位

得点圏打率/出塁率 5番ジアンビ:.206/.393 6番ネイディ:.327/.385

あと1本といえば、この2人の打順も分からない。ジグザグ打線を組みたいがためにジアンビが5番なわけだが、どうみても順序が逆。この日も入れ替わっていればという場面(*3)があった。(*3)初回2死1.2塁でジアンビ凡退、ネイディは第1打席でヒット

一貫性のない采配は安定した結果を生まないもの。まだまだシーズンは続くが、ただ単にメチャクチャにして終わるという気がする。いずれにしても、カブレラの降格はチェンバーレインのブルペンスタートと同じぐらいショッキングだった。

関係ないが、Xavier(ネイディ)はエグゼビアーと読むのが正しいとのこと。学生時代はゼイビアーと呼ばれていたこともあるそうで、間違いというわけでもないらしい。

Video:
Daily Rewind Game Recap
Brett Gardner on being back with the team

Thursday, August 14, 2008

That's The Spirit

漫画家 赤塚不二夫さん死去:社会:スポーツ報知

全てを無力化させる存在

左脳を寄せつけない右脳のように、赤塚不二夫にはこんなイメージがある。迎合することなく自らの道を貫き、そして突き抜けてしまった人。ないものねだりなのは承知の上だが、こんな生き方にはどうしても憧れてしまう。

これでいいのだ。 赤塚不二夫対談集 / 赤塚不二夫/著 タモリ/[ほか対談]

そんな赤塚不二夫を体現できるのがこの本。作品だけで十分という人もいると思うが、生の声という点では分かりやすい。そういうわけで、今回はその一部を紹介する。まずは有名なタモリとのエピソード。

赤塚 「本気っていえば、あの正月の軽井沢の別荘で雪が降ってたとき.....」

タモリ 「あれは敵わなかったなあ。ケツにロウソクは入んなかったからな(笑)。だってオロナミンCくらいの太さのロウソクなんだもん(笑)。よく入ったねえ、俺入んなかったよって言ったら、バカだねーお前は。石鹸をつけんだよって、どっちがバカなんだよ(笑)。石鹸つけりゃあ、あんなもんスルーッて入るんだよ。そんな人にゃあ敵わないよ、俺も。廃業」

赤塚 「じゃあ、これ覚えてるかなあ。朝4時頃、雪降っててさ。あなたが車乗りたいって言って、俺が助手席に乗ったんだよ。そしたら俺に死んでもイイ?て聞いてきて、俺イイよって答えてさ。雪ん中メチャクチャ走ったんだよなあ。軽井沢の朝.....」

タモリ 「明け方だったんだよなー。誰もいないしあんな雪見たことなかったし、雪の森ん中メチャクチャ走って車もメチャクチャ」

赤塚 「だからね、どんなくだらないことでも、死ぬ気で本気になって行動するってのが面白いって思ったよなあ。普通適当に遊ぶだろ、そういう時は。たとえば、雪の上でケツにロウソク差すとかさ(笑)」

タモリ 「俺は目白のマンションに一人で居候させてもらってたんだけども、この人は他にもマンションを持ってる大金持ちだと思ってたんだよね。だけど他のマンションなんてなくて、帰るところがないから事務所のロッカーを倒してベッド代わりにして寝てたんだよ」

タモリ 「そして(一緒に飲んで帰る時は)この人はタクシーで俺は(赤塚の)ベンツ(笑)。目白と下落合なんて近いんだけど、一度たりともベンツで送って行ったことはないね」

赤塚 「この男をなぜこういう風にしていたかというと、才能なんだよ。俺はこいつの才能を見込んでたんだよ。だから何が何でも東京に置いておかないといけない。九州に帰しちゃダメだと思ったんだよね。そのためには何でもする」

面白いものに対する果てしない探究心と、自己犠牲とは似ているようで対極に位置する価値観。人間誰しも二面性を持っているものだが、彼には当てはまらない。正真正銘の天才バカボン。これ以上カッコいい人もそうはいない。次は柳美里とのやりとり。まさに右脳が左脳を圧倒した形と言える。

柳 「私、うるさいイメージあります?」  
赤塚 「あるよ」  
柳 「うるさいって感じますか?」  
赤塚 「何か、理屈っぽいよ」  
柳 「いや、だって今日は理屈を考えに考えて.....」

赤塚 「そうじゃあないよ。普通に行こうぜって意味。素敵な人なんだから、あんまりグズグズ言わない方がいいよ(笑)」
柳 「グズグズ言うのが対談じゃないですか(笑)」
赤塚 「そうじゃないんだよ、普通に話そうって言ってるの。そうしたらね、すっごい可愛い人になれる」

柳 「可愛いなんて言われたことないですもん」
赤塚 「お前はしつこい、うるさいって言われちゃダメなんだよ。人間ってね、可愛い、あなたは素晴らしいって言われてそれでいいんだよ」

古い価値観の押し付けに聞こえるかも知れないが、メッセージは別のところにある。理屈や思想を持つのはいいことでも、それが全てになってはダメ。せっかく女性に生まれてきたのだから、いい部分を見失わないように。それは何よりも大事なこと。こうやって理屈を書いていること自体本人に笑われそうだが、そんな意図があるのだと思う。

YouTube - 赤塚不二夫とトンデモない仲間達 ~別れ

ビデオにある高見恭子のコメントも印象的。自分の信じた道を進めば、子供のままでも社会人になれる。それを身をもって示したということなのだろう。ちなみにタモリとの対談は、以下のような形で終わっている。生前はナンセンスを提示し続けてきた赤塚不二夫だが、最後は嬉しかったに違いない。

赤塚 「これでイイんですよ。これでいいのだ!彼と俺とはね、ただある時に出会ったってことだけで、それを自分で大事にしておけばいいだけなんだよ。俺が面倒みたとか、みられたとかっていうことは一切関係ないんですよ。だからそっちはそっちで勝手に生きてりゃいいし、こっちは勝手に死にゃあいいわけだよ。だけど、死んだ時は来てくれよな」

タモリ 「あんたのとこの葬式もメチャクチャだろうからなあ。.....楽しませてもらうよ」

Playlist Updated:
Tony BennettのYoung And Foolish. これを書いている時にたまたま聴いていたのだが、タモリと赤塚不二夫の出会いはジャズミュージシャンの山下洋輔がきっかけ。詩の内容も含めてハマっている気がする。演奏は美しいピアノで知られるBill Evans.

Play Sub Tracks

赤塚不二夫 - Wikipedia
赤塚不二夫公認サイト これでいいのだ!!

関連ニュース:
赤塚さんとタモリ、ロウソクショーやフンドシ姿で共演

Tuesday, August 12, 2008

August11,08 @ MIN L0-4

No offense in opener
Box Score (MAJOR.JP)

政治家も顔負け

YESのアナウンサーといえばマイケル・ケイ。結果論的なところはあるものの、自チームでも平気で批判する姿勢は好感が持てる。また声のトーンで勝敗が分かってしまうほどのヤンキースファンで、仕事を忘れて熱弁することも少なくない。

この日は打率トップのデーモンがスタメンから外れた。代わってレフトに入ったのはルーキーのクリスチャン。ジラルディによれば休養を与えるためとのことだが、相手投手は左のパーキンス。ジアンビが外されている(*1)ことから考えても、これが理由なのは間違いない。(*1)代わりに入ったのはセクソン

結果はそのパーキンスの前にわずか4安打。3本は左のアブレイユとカノーによるもので、クリスチャンとセクソンはいずれもヒットを打っていない。試合中にも指摘していたマイケル・ケイだが、こうなると止まらない。

「(デーモンの欠場は)非理論的。どんな説明であろうと受け入れられない。デーモンは首位打者であり、ここまで11試合連続ヒット中。ヤンキースはゲームに勝たなければいけないわけで、レフトはデーモンに決まっている。ジラルディは休養のためと言っているが、それならDHで使えばいい。まったく納得がいかない。」

怪我の再発という点を除けば、全ては正論。過去2試合のデーモンはDHで出場しているので、このタイミングで休ませるのは説得力に欠ける。リードオフマンというのは最も多く打席がまわる打順。絶好調のデーモンを外すのは、どう見ても得策ではない。さすがのフラハティ(解説者)も擁護できなかったのか、これには全面的に同意していた。

YANKEES ON DEATH WATCH - New York Post
Yankees Postgame Reaction | Joe Girardi (WMP)

「クリスチャンは左投手に対して抜群の成績(*2)を残している。これがデーモンに代えてスタメン起用した理由だ。」(*2)23打数9安打、.391

試合後のインタビューで、ジラルディはこんな風に答えている。ビデオ(リンク下)を見てもらえば分かるように、これ以上は喋らないと言わんばかり。休養を理由にした試合前と食い違っているのも問題だが、ここまでレベルが低いと笑いさえこみ上げてくる。

ケネディ / 防御率 2007年:1.89(19イニング)→2008年:8.17(39.2イニング)
ダンカン / 対左投手 2007年:.303(33打数)→2008年:.225(40打数)

まず第一にサンプル数が不十分。データというのは考えを立証するためにあるもので、これでは順序が逆。デビューしたばかりのルーキーに当てはまるはずがない。第二に左投手といっても、これには能力の劣る中継ぎ投手との対戦も含まれている。サンプル数が少ないことも含めて、先発投手に対しての指標にするのはおかしい。

左なら打てるのかという問題もある。仮に相手が全て左投手だとしても、シーズン通して3割打つのは簡単ではないはず。スイッチヒッターなら話は別だが、そうでない限りは打撃技術そのものを重視すべき。今季のデーモンは左投手に対して.296。首を振りながら話すマイケル・ケイの気持ちは痛いほど分かる。

それにしても今季のヤンキースは醜い。チェンバーレインのブルペンスタートに始まり、ダンカンとエンズバーグの不可解な起用。野手の補強に終始する野球観など挙げればキリがない。拾える試合が5つあれば、ゲーム差は5つ縮まる。故障者が続出したのは事実だが、もう少しやり方があったと思う。

Video:
Daily Rewind Game Recap
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Sunday, August 10, 2008

August9,08 @ LAA L4-11

Bullpen shell-shocked
Box Score (MAJOR.JP)

継投すれば逃げ切れる

この日の先発はガイス。上がってきた当初は球筋だけを見て批判的に書いたが、明らかに見当違いだった。変則的なデリバリーに加え、精度の高いコマンド。常にプレートの左端(ファースト寄り)を使って投げるので、左打者は特に打ちにくい。球速と変化球は物足りないものの、左右のコマンドさえ機能すればある程度のピッチングはできる。

そのガイスは6回を終えて1失点。打たれたヒットは3本と内容もいい。投球数(83)からいっても続投が常識的だが、なぜか継投。ご覧の通りの醜い試合にしてしまう。ペティットやラズナーは何点取られようと100球前後投げさせるのに対し、信用のないルーキーは内容を度外視して早期降板。

抑えたという既成事実は、内容が伴ってこそ意味がある。どんな球を投げ、どんなヒットを打たれたのか。他の判断基準は存在しない。これは野球に限らず全てに言えること。

ゲームが生き物である以上、型に当てはめた戦術は通用しない。先入観や固定観念などもっての外で、何のために人間が指揮しているのかを考えるべき。続投させれば勝てたとは言わないが、こういうミスは後で必ず響いてくる。

ダン・ガイス 投球回6.2 被安打4 自責点0 投球数75

ガイスの初先発は6月21日のレッズ戦。実はこの時もまったく同じような形で負けている。選手の頑張りを生かすも殺すも指揮官次第。過去のことはさておき、少なくとも学習ぐらいできないものか。

Video:
Daily Rewind Game Recap
A-Rod and Giambi hit back-to-back homers

Saturday, August 09, 2008

Four Night Four City: Windsor

トラブルと後悔の5日間: ウインザー編

Total Rewardsの特典(*1)を知ってからというもの、年に2回ぐらいのペースで旅行するようになった。旅行自体は特に好きではないが、グレードの高い部屋に何泊もできるのは魅力的。時折思い出しては、計画を立てている。(*1)Complimentary:カジノホテルの無料招待


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今回行ってきたのは、デトロイトの対岸に位置するウインザーという街。地図を見てもらえば分かるように、カナダでありながらアメリカより南側にある。ニューヨークからは飛行機で1時間ほど。直行便は高かったので、デトロイトからレンタカーで行くことにした。

Map of Windsor, Ontario, Canada - World Atlas - MSN Encarta

アメリカからカナダへの入国は過去に経験がある。同じようにバッファローまで飛行機で行き、そこからタクシーでナイアガラへ。特に困った記憶はない。ところが今回は必要以上にいろいろと聴かれた。どうやらミシガン(デトロイト)ナンバーが問題らしい。

デトロイト市民がカジノに来るのは普通でも、ミシガンナンバーに乗ったニューヨーク市民が入国するのは稀なこと。空港で車を借りたのだから当然だが、向こうも仕事なので仕方がない。予定では出入国があと3回。今から先が思いやられる。

飛行機が遅れたこともあって、ホテルに着いたのは夜10時過ぎ。リクエストしておいたスモーキングルームは取れなかったが、ラスベガス同様かなりいい部屋だった。朝方までカジノで遊んでこの日は終了。

翌日は遅めの昼食を取った後、近所を散歩。予想通り何もない。結局は写真を撮って1日が終わってしまった。目的は別にあるとはいえ、もう少し調べておくべきだった。アリゾナの時も同じことを書いたが、反省と後悔は根本的に違うようだ。(続く

写真はホテル近くのイベント会場(Windsor Central RiverFront)で撮ったもの。向こう側に見えるのはデトロイト。その他の写真は以下にアップしてある。次回は野球とホットドック、ハウスミュージックで有名な街。

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ウィンザー (オンタリオ州) - Wikipedia

Friday, August 01, 2008

July31,08 vs LAA L6-12

Tough night for Andy
Box Score (MAJOR.JP)

降板基準が命取り

昨日の今日でペティットが炎上。好調が続いていた(*1)ので無理もないが、こんなことでは先が思いやられる。ムシーナで落とすようなら、マッチアップから言っても負け越しが濃厚。ここは打撃陣に期待するしかない。(*1)過去10試合の防御率3.18

「決勝点は6回の7点目」

結果的には大差がついたが、勝てる要素がなかったわけではない。明らかに出来の悪かったペティットを5回で降板させていれば、違った結果になった可能性はある。今に始ったことではないが、降板基準が投球数というのはどうかと思う。

5回終了時 被安打:9 失点:6 与四球:2 投球数:93(通常は110球前後で降板)

「先日のペティット(10失点)もそうだが、試合が壊れるまで続投させた理由が分からない。内容がいいのならまだしも、この日のラズナーは4回までに被安打8(5失点)。出来が悪いのは明らかであり、続投させるのは勝負を捨てるに等しい。」

神頼みが通じなかったのか、ペティットの後を受けたブリトンがさらに6失点(自責点3)。ブルーニー復帰までの繋ぎ役なのだろうが、ファーンズワースがいればと思ったのは自分だけではないはず。DFAになったホーキンスにマイナーリーガーの井川。ブリトンに席を譲るのは納得がいかないだろう。

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