Friday, October 30, 2009

WS 2009 vs PHI G-2 W3-1

A.J., two solos rock
ヤンキース vs. フィリーズ [2009年10月30日]

勇ましき男たち

先発のバーネットは7回を投げて4安打1失点。キレのあるツーシームに加え、カーブのコマンドが冴えていた。特に7回の連続三振は圧巻。勇ましい戦士をを見ているようで、思わず涙ぐんでしまうほど。この日はシンカーを織り交ぜた投球だったことも付け加えておく。


(C)Copyright Sipkin/News / Modified By KMFIS

一方のペドロも素晴らしいピッチング。あそこまで変化するチェンジアップは滅多に見られない。球威こそなくなったが、(故障や手術を乗り越え)その都度スタイルを変えて結果を出し続けているのは偉人の域。さすがペドロと思わせる場面が何度もあった。

October4,09 @ TB W10-2

「引っ張り続けた結果(レギュラーシーズン)としては上出来。ボールが上がってくれさえすれば、プレーオフでもある程度は活躍できると思う」

Matsui is again Martinez's nemesis

「I was disappointed, because that pitch wasn’t the one I would probably have chosen if I was to think again」

決勝点は松井の一振り。ペドロのコメントによれば配球ミスらしいが、あれを打たれたら仕方がない。少なくともHRになるようなボールではなかった。とても好調とは思えないが、これからも大舞台に強いところを見せて欲しい。

ポストシーズンセーブの内訳 3アウト8 4アウト10 5アウト6 6アウト14

リベラはこの日も2イニング。ワールドシリーズではこれが4度目とのことで、依存度の高さが分かる。以前クローザーを大貧民のジョーカーに例えたことがあるが、リベラに限ってはそう遠くもないだろう。

Playlists Updated:
バス代もなくて、ずっと木の下に座っていた。ペドロを見るたびにこの言葉を思い出す。Ragnheiður Gröndal, Gef að stjörnurnar skíni.

Play Sub Tracks

Video:
Recap: PHI 1, NYY 3
Pedro on his Game 2 start
Jay-Z, Alicia Keys perform

関連ニュース:
ジーターにクレメンテ賞 社会福祉などに貢献

WS 2009 vs PHI G-1 L1-6
WS 2009 @ PHI G-3 W8-5

Thursday, October 29, 2009

WS 2009 vs PHI G-1 L1-6

Quiet start for Yanks
ヤンキース vs. フィリーズ [2009年10月29日]

マジック、打線(*1)共に変わらず

サイ・ヤング投手リーの前に6安打。大勢が決した9回を除けば得点圏にランナーを進めたのはたったの1度。唯一の得点も相手のエラーによるもので、打席でのアプローチも終始こんな状態。先頭のジーターこそ3度出塁したが、中軸3人が1安打7三振ではどうにもならない。

[4回終了 0-1]
テシェイラ以下3人が連続三振。いずれも高めのストレートで追い込まれて、変化球を空振り。打撃コーチは気づいてるのかな。

テシェイラのコメントによれば、この日のリーは5種類にも及ぶボールを投げ分けていたとのこと。無策だったベンチワークは多少引っかかるが、今回は相手が上だったと思うしかない。

[8回オモテ 0-4]
イバニエスは1.2塁間を抜くヒット。甘いボールだったけど、カノーがベース寄りに守ってたのはベンチのミス。最悪。

Ibanez's seeing-eye single plates two - Video

ベンチワークといえばこの場面。8回2点ビハインド(2死満塁)ならシングルヒットを防ぐ守備体系が常識的。イバニエスがスプレーヒッターだとしても、1.2塁間を空けるのは得策ではない。

参考:Raul Ibanez Hitting Chart

mlbonkmfis イバニエスのところで左のコークではなかったのかとマイケル・ケイ。もっともなんだけど、個人的にはロバートソンを信頼してるところに疑問がある。

スポーツニュースでも取り上げられていたので、この継投にも触れておく。必ずしも左には左とは思わないが、必要以上に気にするこれまでの起用法からすると不可解。そのコークは9回に6番手として登板。

[8回オモテ 0-2]
マウンドには2番手のヒューズ。相変わらず要求されたところに投げていない。

[8回オモテ 0-2]
ヒューズはピンチを作って(連続四球)降板。球審に何か言ってたようだけど、それ以前の問題。反省した方がいい。3番手はマルテ。

Hughes struggles in Game 1 - Video

またも制球難で自滅。試合を壊したのは疑いようもないが、それより(おそらく)信頼を失ったことが心配。チェンバーレインの起用法しかり、型で野球ができなくなれば迷走するのは目に見えている。この日2失点したブルーニー(*2)がいい例だろう。(*2)格上なはずのチェンバーレインは登板なし

フィル・ヒューズ(ポストシーズン) 投球回4.2 被安打9 与四球4 防御率9.64

[5回終了 0-1]
松井はどっちかのベースに行かないといけない。ウロウロしてるのはボーンヘッドです。これが響かないといいけど。

Phils turn unusual double play - Video

最後はこのプレー。ロリンズがどう捕球していようと、黙ってタッチされるのは弁解の余地がない。結果はノーバウンドで捕球したとの判定で併殺。松井の判断とは逆だが、1塁に戻っていればこんなことにはならなかった。

[8回終了 0-4]
ヤンキースはまったく元気がなく三者凡退。連勝してこそのホームフィールドアドバンテージなのに。完封負け濃厚。

仮に今日ヤンキースが勝っても、敵地で負け越せば王手がかかる。繰り返しになるので詳しくは書かないが、どうもこのシステムは理解できない。ちなみにフィリーズはNLCSでも敵地で1勝している。

(*1)ポストシーズン通算.256

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Video:
Recap: PHI 6, NYY 1
Game 1 first-pitch ceremony
Lee's nonchalant catch

関連ニュース:
松井秀の外野起用、指揮官「可能性がある」

WS 2009 vs PHI G-2 W3-1
ALCS 2009 vs LAA G-6 W5-2

Tuesday, October 27, 2009

Ragnheiður Gröndal, Vor Hinzti Dagur Er Hniginn

遠い彼方の友達

しばらく家を空けると、部屋がいつもと違って見えることがある。そのもの自体は変わっていなくても、別の視点が加われば感じることは違う。その視点に当たる部分が音楽の持つ意味。個人的にはそう思う。


Þjóðlög (2006)

歌っている時の彼女は友達。手を繋いで一緒に歩く。試しに身近な人を想像してみたが、どうしてもそこにいるイメージが浮かばない。安らぎの地を探す旅。虚無感や後悔の念を抱きながら、このまま一生を終えていくのだろう。

幸か不幸か、自分にはこんな生き方しかできない。それでも彼女といれば楽しい。今にも破裂しそうで、息苦しくなっても我慢できる。ただ笑顔を見せられないだけ。空き家であっても構わない。生きているうちにそのドアを開けて下さい。

*MySpaceでこれ以外の7曲がフルバージョンで聴ける。

Play Full Length (imeem.com)
Play And Download (iTunes Music Store)
Play And Download (Amazon.com)

Play Best Tracks

Ragnheiður Gröndal Official Website
Index: Best Tracks

関連サイト:
ICELANDia アイスランド音楽ショップ

Monday, October 26, 2009

ALCS 2009 vs LAA G-6 W5-2

Return of the king
ヤンキース vs. エンゼルス [2009年10月26日]

ベストのシナリオで6年ぶりの舞台へ

2003年以来のリーグチャンピオンだというのに、思ったほどスタジアムが盛り上がっていない。気のせいかも知れないが、少なくとも自分にはそう見えた。おそらく戦いぶりに強さを感じなかったためだろう。


(C)Copyright Nick Laham/Getty Images

もちろん今季のヤンキースは戦力的に上位だし、近年では最も強い。ただこのシリーズはその強さを発揮できなかった。タイムリーヒットは数えるほどで、勝てそうな試合も簡単に落とす。何よりねじ伏せる雰囲気がない。

それに輪をかけて悪かったのが対戦相手のエンジェルス。この試合でも明らかにデキの悪いペティットからわずか1点。89マイルの絶好球で三振するなど、こちらが首を傾げるほど元気がなかった。

ヤンキースの得点 タイムリー2 犠牲フライ1 押し出し1 エラー1

投手陣は四球(9)を連発。救い難いエラーもあり、5失点中3点がヒット以外のランナーとまさに自滅。弱いというつもりはないが、力で圧倒したシリーズでなかったことだけは確かだと思う。参考までにエラーがなかった第3戦と5戦はエンジェルスが勝っている。

ALCS 2009 @ LAA G-5 L6-7

「ALCS第6戦は雨のため中止。明日は中4日のサバシアではなく、ペティットが先発するとのこと。第7戦までもつれた場合、WS初戦はバーネット。第2戦は中3日でペティットが投げるしかない。サバシアの登板数が減るのは非常にまずい」

2009 Postseason Schedule

ペティットで勝ったのはベストのシナリオ。これならサバシアの登板数が減ることはない。ただしこれまでのように3人のローテーションなら中3日は必至。いよいよシーズン中に対処しなかった問題が浮上してくる。今のところ情報はないが、サバシアは中3日で使ってくると思う。

Video:
Recap LAA 2, NYY 5
Angels' tough eighth inning
Angels' miscues costly

関連サイト:
2009 League Championship Series - NYY vs. LAA

ALCS 2009 vs LAA G-1 W4-1
WS 2009 vs PHI G-1 L1-6

Friday, October 23, 2009

ALCS 2009 @ LAA G-5 L6-7

Burned in seventh
エンゼルス vs. ヤンキース [2009年10月23日]

逃がした魚

実際にプレーしない監督の役割は、選手の能力を最大限に生かすこと。ケミストリーなどの要素もあるにはあるが、比重でいえば前者が圧倒的。そもそも目に見えないことを論じたところで答は出ないし、客観性がない以上評価の対象にもなり得ない。


(C)Copyright Carlson/AP

序盤で4点のビハインドを強いられながら7回に逆転。残り3イニングを凌げばワールドシリーズ進出が決まる。一方のエンジェルスは後がない状況。当然死に物狂いで戦ってくるわけだが、実はヤンキースも同じ。息の根を止められるのなら、そこに全力で向かう必要があった。

勝負とはその名の通り勝ちと負けしかない。勝てるタイミングで勝ちにいかなければ、チャンスすらなく終わってしまう可能性もある。以下はポイントとなった7回以降の攻防。死に物狂いどころか、シーズン中と同様の散漫な采配が見てとれる。

[7回ウラ 6-4]
絶好調のマシスが3本目のヒット。継投するなら能力順が正しい。まあ無理だけど。

Yankees Home Opener 2009-2

「それは勝利の方程式を否定してることになりますね。そんなもんは最初からないって。え?じゃあ聞くけど、残りの3回を能力順に使うのと逆ではどっちが有利だと思う?理論的には同じでしょう。1人1イニング投げきった場合はね。でもそうじゃないと結果は全然違う」

[7回ウラ 6-4]
やっぱり四球。継投が一歩遅いんだよな。無死1.2塁でフィギンス。そして意味不明のマルテ。

PeteAbe So A.J. Burnett is the guy Pitching Change King Joe Girardi trusts with the lead.

[7回ウラ 6-4]
ソーシアは送りバントの指示。これが決まって1死2.3塁。打者はアブレイユ。

バーネット 四球(ワースト1位) 死球(ワースト4位) ワイルドピッチ(ワースト1位)

データを出すまでもなく、突如コントロールを乱すのは誰もが知っている。ジラルディによれば続投の理由は2回以降のデキと投球数(83)だそうだが、6イニングで被安打7なら十分。7回を投げきってもらって、勝利の方程式はムシがいい。

[7回ウラ 6-5]
アブレイユはファーストゴロで1点差。2死3塁でハンター。ヤンキースはヒューズ投入。よく分からない。

[7回ウラ 6-5]
ハンターは四球で2死1.3塁。ヤンキースが負けたらジラルディのせいです。

[7回ウラ 6-6]
ダメだこりゃ。カウント1-2からど真ん中のストレート...ゲレロのタイムリーで同点。

[7回ウラ 6-7]
モラレスにもタイムリーでエンジェルスが勝ち越し。ジラルディ、クビでしょう。このTwitter読ませたい。

June8,09 vs TB W5-3

「クローザーに求められるのは高い三振率と制球力。一般的には前者が語られることが多いが、ランナーを背負っての登板も多いだけに四球を出さないことも重要。実際球速の落ちたリベラが結果を出せるのは制球力(コマンド)によるところが大きい。(ヒューズの)ブルペンでの起用には賛成だが、現状では大事な場面を任せられる投手ではない」

リベラ/ヒューズ 三振率10.66/8.07 四球率0.71/3.79 (6/8時点)

ヒューズがブルペンで成功したのは、球速アップと荒れ球によるもの。スプリッターを投げなくなったパペルボンがこれに近い。残したランナーをリベラが処理してくれることも少なからず影響しているはずで、ボールを見極められればこんな数字(*1)は残せない。(*1)ブルペンでの防御率1.40

[7回終了 6-7]
はっきり言ってあそこはCC投入してもいい場面。リベラを温存するからそうなる。まったく何年野球やってんだよ。

June11,09 @ BOS L3-4

「クローザーというのは大貧民でいうところのジョーカー。勝つためにはたとえ序盤であっても使うべきだし、逆に最後まで温存できるようならジョーカー自体が必要ない。いつまでも持っているのは大貧民の世界でも許されていないのだ」

リベラ(後述)は打者2人を外野フライ。もちろん打者は違うが、無死1.2塁の時点で出していればおそらくこんなことは起きなかった。全ての間違いはリベラを7回に投入できない固定観念にある。

[8回オモテ 6-7]
ほら、向こうは先発のウィーバー突っ込んできた

PeteAbe Other than Girardi, not one person who has watched the Yankees at all this season would have left Burnett in for the second hitter.

[8回オモテ終了 6-7]
あの場面(無死1塁)でバーネットに続投させるのはジラルディしかいないと元番記者。

[8回ウラ 6-7]
2ベースと内野安打で1死1.3塁。マウンドにはこの回からチェンバーレイン。そしてブルペンにリベラ!バカ丸出し。

[8回ウラ 6-7]
ウソ.....ほんとにリベラ出すんだ。シーズン中にまったく同じことして叩かれたの忘れたのか?失敗から学べない人。

リード時には温存して、負け越してから投入。これは誰がどう見てもおかしい。たとえ野球に疎くても、リベラの能力さえ分かっていれば納得する人などますいない。言い訳のために温存する方がまだマシというものだ。

New York Yankees 2009 Postseason Schedule

現在の予報では第6戦が行われる土曜日は雨。降水確率は100%となっている。仮に中止になれば第7戦は中3日でラッキーが登板するらしい。ホームで1勝すればいいので一応は有利だが、逃がした魚は大きいかも知れない。

追記:ALCS第6戦は雨のため中止。明日は中4日のサバシアではなく、ペティットが先発するとのこと。第7戦までもつれた場合、WS初戦はバーネット。第2戦は中3日でペティットが投げるしかない。サバシアの登板数が減るのは非常にまずい。

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Video:
Recap: NYY 6, LAA 7
Radio call of six-run inning
Swisher's tough night

関連ニュース:
Manager Joe Girardi should be fired if the New York Yankees lose to Los Angeles Angels in ALCS

ALCS 2009 @ LAA G-4 W10-1

Wednesday, October 21, 2009

ALCS 2009 @ LAA G-4 W10-1

CC is spectacular
エンゼルス vs. ヤンキース [2009年10月21日]

エースと4番、ジョージとティム(*1)

[1回オモテ終了 0-0]
ヒット→ピックオフ ジーターらしからぬプレーであっという間に攻撃終了。ほぼ間違いなく盗塁かエンドランのサインが出てた。

拙攻が続く打線(*2)を考慮してか、序盤から足を使う攻撃。いずれも得点に結びつかなかったが、作戦としては悪くない。(*2)シリーズ初戦の6回以降タイムリーなし

[3回オモテ終了 0-0]
今日のカズミアーなら3点ぐらいは取れそうなのに。ちなみに先頭打者は全て出塁。

チェンジアップがほとんど変化していない上に、コントロールが甘い。球威も回を重ねるごとに下降。攻略は時間の問題に思えたが、相変わらずの拙攻で歯がゆい展開が続く。

[4回オモテ 0-0]
Aロッドのヒットで4イニング連続先頭打者が出塁。カズミアーは制球も悪いので、降板前に捕まえたい。続くポサダはレフト線の2ベース。無死2.3塁で松井。いけ!

[4回オモテ 0-0]
松井は三振。まったくボールが見えてない。(6番に)打順下げて正解かも。これで(チームの)得点圏は0/25。

左投手には腰が引け、右投手の変化球には手が出ない。元々内角のボール(*3)は見えにくい方だが、この日はおかしいぐらい精彩がなかった。状況としては引っ張り続けて結果を出した2007年に似ている。(*3)左投手のスライダー、右投手のツーシームなど

July31,07 vs CWS W16-3 [月間MVP受賞直前]

「ヒットは出るべくして出るもので、優れた打撃フォームとアプローチから生まれる。また松井自身の言葉を借りれば、HRとはヒットの最高の形。それならば普段の打席でシャープさを感じてもよさそうだが、逆に凡退時の内容はかなり悪い」

August11,09 vs TOR W7-5 [8月は8HR25打点]

「相手が左投手ということもあり、打席では体が開き切っていた。HR自体はハイペースで打っているものの、それ以外の部分では期待できそうにない」

[4回オモテ 1-0]
カノーのセカンドゴロでようやく得点。1死1.3塁でスウィッシャー。

[4回オモテ 3-0]
スウィッシャーは四球で1死満塁。番長クラッチ頼む!よし、願いが通じた!!カブレラの三遊間タイムリーで2点追加。なおも1死1.2塁でジーター。

実に27度目の正直。翌5回にはAロッドの2ランHR(*4)が飛び出し、終わってみれば10得点。先発のサバシアも簡単には崩れないエースらしい投球で、エンジェルス打線を1点に抑える好投だった。(*4)ポストシーズン5本目/今季

[試合終了 10-1]
最後はプレーオフ初登板のゴーダンが三者凡退に打ち取りゲームセット。反省点ばっかりだけど、勝ったからよし。

待望のタイムリーも出ていいこと尽くめに見えるヤンキースだが、まずいプレーがいくつもあった。しかもそのほとんどがポサダ。特にアウトカウントを間違えたのはレギュラーシーズンでも許されることではない。詳しくはリンク先(ビデオ)を参照。

Yanks catch a break on controversial play - Video

[5回オモテ 5-0]
1死2塁でカノーがセンターオーバーの2ベース。ところが2塁走者のポサダが判断を誤り3塁ストップ。そして内野ゴロ(1死2.3塁)で飛び出す.....

[5回オモテ終了 5-0]
ポサダは三本間でタッチアウト。ベースについていなかったカノーもタッチアウト.....のはずがまた誤審。(後続が倒れて)結局は無得点。

Posada lose track of the outs - Video

[6回終了 5-1]
次打者のリベラはショートゴロ併殺。アウトカウントを間違えたポサダはベンチへ。そしてガラ空きのホーム(2死3塁)にAロッドが走る.....

(*1)3つの誤審のうち2つは主審/3BのTim McClellandによるもの。

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Video:
Recap: NYY 10, LAA 1
Cabrera's two-run double
Swisher out for leaving early

ALCS 2009 @ LAA G-3 L4-5
ALCS 2009 @ LAA G-5 L6-7

Tuesday, October 20, 2009

ALCS 2009 @ LAA G-3 L4-5

This time, no dice
エンゼルス vs. ヤンキース [2009年10月20日]

ア・リーグ優勝決定シリーズ第3戦リポート

「死力を尽くしたブルペン勝負は見応えがあったが、特にポイントとなったのはやはりヤンキースの守護神マリアーノ・リベラの起用法だった」

この試合を見て同じ感想を持つ人がどれだけいるだろう。投手継投なら間違いなくアセベス(後述)だし、攻撃面では1死1.3塁の好機に2度凡退したスウィッシャー。タイムリー欠乏症(*1)の問題もある。リベラの影響力は否定しないが、あまりにもポイントがずれていると思う。(*1)21イニング連続

「もちろんヤンキースにとってまだ慌てる状況ではなかったのも確かではある。(中略)先発投手はそろって好投している上に、フィル・ヒューズ、リベラが安泰ならブルペンにも特に心配はいらない」

フィル・ヒューズ 試合数5 投球回4.1 被安打7 防御率4.15

[10回ウラ 4-4]
先頭のマシスに2ベース。リベラ出さなきゃ負けます。

レギュラーシーズンならともかく、ポストジーズンのヒューズは安泰とは言えない。事実リベラを投入したのは、先頭打者のマシスに打たれたため。意地悪な言い方になるが、ヒューズが安泰なら勝てたかも知れない。

「知将ソーシアが新たな対策を用意してきたことも大きい。9回表2死無走者からアレックス・ロドリゲスが打席に立つと、エンゼルス陣営は抑えのフエンテスに敬遠を指示。ヤンキースの下位打線の当たりが止まっていることを考えれば有効な策に違いない」

[9回オモテ 4-4]
2死ランナーなしでAロッド。勝負するかは難しいところ。

敬遠で無条件にランナーを出すのはあくまでギャンブル。Aロッドが盗塁すればシングルヒットで勝ち越されてしまうわけで、必ずしも有効な策ではない。仮に知将というなら、結果とは別の次元で書いて欲しい。

[9回オモテ 4-4]
やはり敬遠。打席にはガードナーの代打ヘアストン。マウンドは抑えのフエンテス。イマイチ分からない采配。

[9回オモテ終了 4-4]
動く気配まったくなし。ここは最低でもエンドランだと思うけど。結果は三振。左には右(*2)だけで采配終わりかい!(*2)フエンテスは左投手、ヘアストンはスイッチヒッター

そして何より引っかかるのは、打者が松井の代わりに入った左のガードナーだったこと。当たっていない下位打線にフォーカスしたのではない。ここまで来ると試合を見ていたのか疑いたくなる。

「ヤンキースが目論見通り明日で王手をかけられれば、断然有利な立場となり、第3戦でリベラを出し惜しみしたことなどすぐに忘れられる。逆にエンゼルスがCC・サバシア(第4戦先発)を打ち崩してタイに持ち込めば、ヤンキースの楽観ムードは一気に霧散する」

明確な主張もなく、ただ点と点を繋げただけのドラマ仕立てのコラム。どちらに転んでも困らないようなことを書き続けるスポーツライター。読む方も読む方だが、いい加減にも程がある。

関連記事:Chickens First

[11回ウラ 4-4]
2死ランナーなし、ケンドリックを迎えたところでアセベスにスイッチ。相性(*3)とかだと思うけど、(ブルペンを)消費しすぎでしょ。残るはゴーダンだけ。(*3)ロバートソン1/2、アセベスは対戦なし

[試合終了 4-5]
マシスの2ベースでサヨナラ負け。まるっきり采配ミスってわけじゃないけど、継投するほど失点するのはトーリ譲りですな。

Yanks' bullpen analysis

ペティットの降板時期や打者1人ずつのマルテとコーク。挙げればキリがないが、最大のポイントはここ。被安打ゼロのロバートソンを代えての敗戦ということで、こちらのスポーツニュースでも繰り返し放送されていた。詳しくは上記ビデオ参照。

Girardi: We liked the match-up better with Aceves
Girardi talks tactics after loss

ジラルディによればやはり相性を重視したとのこと。ただしアセベスとの対比については説明できていない。数えるほどのサンプル数でデータ野球。根拠がなくても勝利の方程式。スポーツライター同様、この世界は本当にレベルが低い。

Posada ties the game with homer

最後に松井ファン必見のビデオを載せておく。2試合連続で(チャンスを作って)ベンチに下がった気持ちが痛いほど分かる。これぞフォアザチーム。何度見ても涙が浮かぶ。

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Video:
Recap: NYY 4, LAA 5 F/11
A-Rod goes yard
Mathis nabs Gardner

ALCS 2009 vs LAA G-2 W4-3
ALCS 2009 @ LAA G-4 W10-1

Sunday, October 18, 2009

ALCS 2009 vs LAA G-2 W4-3

Yanks walk off to 2-0
ヤンキース vs. エンゼルス [2009年10月18日]

Aロッドは神です By Joe Girardi

先発陣が踏ん張り最後は地力で押し切る。レギュラーシーズンのヤンキースはこんな試合が多かった。プレーオフでもそれは変わらず、先発投手はいずれもクオリティスタート。打線が不調なこともあるが、初戦を除けば全て3点差以内で決着している。

アレックス・ロドリゲス 試合数5 打率.368 HR3 打点8 OPS1.25

その地力の中心にいるのがAロッド。3本のHRは全て7回以降の同点弾(*1)で、彼がいなければ例年通りの10月になっていた可能性もある。おそらくALDS初戦のタイムリーが好結果に繋がっているのだと思う。(*1)この日は1点ビハインドの11回

Yankees Home Opener 2008-1

「Aロッドのメンタルが弱いのは知ってるよね?去年活躍できたのは、前半戦で期待に応えられたからだと思うんだ。逆にチャンスで打てなかったりしたら、それを引きずるから。つまり始めよければ全てよしなんだよ、彼は」

NYY 得点圏0/8 残塁12 併殺3 LAA 得点圏3/15 残塁16 併殺1

試合の方は5時間にもおよぶ大熱戦。お互いの決定力不足がこんな展開を招いたわけだが、それ以前にヤンキースにはまずい攻め(後述)がいくつもあった。駒が揃っていても使い方が分からないのでは意味がない。予想していたこととはいえ先が思いやられる。

[7回ウラ 2-2]
先頭のスウィッシャーがレフト前。そして代走ガードナー。いくぞ!

[7回終了 2-2]
カノーはセカンドゴロ併殺。走らせないのになぜ代走なんだろう?それなら進塁してからでいいと思うけど。エンドランぐらいして欲しい。

PeteAbe Is there some point to using Gardner if he's not going to run?

代走を出す以上は進塁させることが先決。そのまま打たせるのであれば、長打が出ない限りメリットはない。ここは思い切って盗塁するかエンドラン。失敗覚悟でバントでもいい。2塁に進める努力をしなければ始らないわけで、いったい何を考えているのか。

[9回ウラ 2-2]
(松井は)ヒットだけど代走(グズマン)かよ。走らせなかったら問題だぜ。

PeteAbe Guzman HAS to run. There is no point not running.

[9回終了 2-2]
まさかエンドラン(*2)?それともガードナーのサイン見落とし?訳分からん。この回も無得点で延長戦。非力なガードナーに何を望んでたんだろう?ジラルディやらかしたくさい。(*2)2球目を打って三遊間のヒット

勝ちにいくなら代走も仕方ないが、この場面(2死1塁)でエンドランは100%あり得ない。これでは前述のスウィッシャー同様、単に戦力を落としているだけ。ちなみにPeteさんは元ヤンキースの番記者。わざわざHASを大文字で書いたのにはワケがある。

4/6試合 ホーム=アウェイ 5試合 ホーム<アウェイ 7試合 ホーム>アウェイ

最後にホームフィールドアドバンテージについて少し。一般的にはホームでより多く試合ができる権利とされているが、4戦先勝のシステムだと見かけ上はまったく同じ。7戦目までいかない場合はむしろ不利とも言える。

今回のように連勝すれば問題にならないが、1勝しかできないと逆に大手をかけられる可能性が高い。ホームでの勝率が7割でも連勝する確率は5割を切るから、2試合ではワリも合わない。説明できる人がいたら是非教えて欲しい。

twicco ついっこ>カテゴリ>スポーツ
YankeesJP on Twitter

Video:
Recap: LAA 3, NYY 4 F/13
Mo's scoreless relief
TV, radio calls of Yanks' win

ALCS 2009 vs LAA G-1 W4-1
ALCS 2009 @ LAA G-3 L4-5

Saturday, October 17, 2009

ALCS 2009 vs LAA G-1 W4-1

Cool as CC
ヤンキース vs. エンゼルス [2009年10月17日]

マジック7

この試合はサバシアの好投に尽きる。ベストピッチとはいかないまでも、エンジェルス打線をわずか4安打に抑えエースの責務を果たした。中3日の登板が強いられている中での力投(*1)には頭が下がる。(*1)投球数113

一方のラッキーは明らかに球威がなく、変化球とコマンドに頼るピッチング。ヤンキースの拙攻(残塁11)に助けられた部分もあるが、調子が悪くても結果を出す(*2)ところはこちらもエースの名に相応しい。(*2)自責点2

[1回終了 2-0]
松井の内野フライをアイバーとフィギンスがお見合い。マウンド上のラッキーは激怒。記録はヒットで打点1。

エンジェルスにしては珍しいプレー。この日は合計3つのエラーと攻守にわたって精彩がなかった。幸運なヒットで打点を上げた松井だが、セカンドまでいかなかったのはまずい。勝敗に影響しなかったとはいえ、こういうメンタルエラーは反省すべき。

[5回終了 3-1]
出ました松井のタイムリー(2ベース)!ただし1塁走者のAロッドはコーチの制止を振り切ってホームタッチアウト。たぶん誤審。

これも松井同様まずいプレー。1死2.3塁と2死2塁では雲泥の差なわけで、3塁ランナーは俊足のデーモンと条件も揃っている。試合後のインタビューでは反省していたが、天然なだけに今後が心配。

[6回ウラ 4-1]
2死後→四球→けん制悪送球→タイムリー 最高の展開でヤンキースが追加点。打ったのはミスターノベンバー。ラッキーは降板。

先制のホームを踏み、貴重な4点目を叩き出したジーター。サバシアだけが目立った試合だが、キャプテンの貢献度は印象以上に大きい。ポストシーズン通算52打点目。

[8回オモテ終了 4-1]
2ストライクから首を何度も振ってストレート。次も首を振ってストレート。これが野茂のいうところの逃げない投球。

関連記事:Hero

ここ一番で最も自信のあるボールを投げ込めるのは投手にとって大事な要素。特に大投手といわれる選手はこれが徹底されているように思う。追い込んでからの変化球はセオリーだが、逆の見方をすればポサダのリードがそれだけ一本調子ということ。

[9回オモテ 4-1]
最終回はリベラ。先発が好投すると中継ぎなんて出る幕がない。これぞ黄金リレー。

好投手同士の継投こそ勝利の方程式。そこから漏れた投手が押し出されて中継ぎに回っているだけで、逃げ切るために(好投手を)温存するのは本末転倒。今さら言っても始らないが、いいサンプルだと思う。

[9回オモテ 4-1]
先頭のハンターは四球。(リベラの四球は)ポストシーズン通算121イニングで18個目とのこと。リベラが成功してる理由の1つ。

[試合終了 4-1]
よし!興奮するタイミングがないほど危なげない試合だった。出塁できないとエンジェルスも普通に見える。マジックは7。

出塁した選手の中でまともに走れるのはハンターだけ。フィギンスとアブレイユが出ないことには、さすがのエンジェルスも機動力は使えない。第2戦の先発は制球難(*3)のバーネット。捕手がモリーナとはいえ、四球を連発するようなら簡単には勝たせてもらえないだろう。(*3)今季の四球率4.2/9回

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Video:
Recap: LAA 1, NYY 4
CC overpowers the Angels
Damon's two hits

ALCS 2009 vs LAA G-2 W4-3
ALDS 2009 vs MIN G-1 W7-2

Thursday, October 15, 2009

Be Born Lucky

Do not be born good or handsome, but be born lucky.
才能や容姿より運に恵まれろ__ロシアのことわざ

ゴジラ去就のキーマンは“野球音痴GM”

熱心なヤンキースファンなら、キャッシュマンの無能さは誰もが知っている。2億ドル以上の資金を投じながら、10年近くワールドチャンピオンから遠ざかっているのが何よりの証拠。就任時期とチーム成績を結びつけて評価する人もいるが、それは単なるめぐり合わせに過ぎない。


(C)Copyright dorkvater On Flickr / Modified By KMFIS

「多少でも野球をかじったことのある人間ならナンセンスと分かる。だが同書によると、キャッシュマンGMはその年の春先だけの成績を分析して、性急な結論に達したようだ」

セイバーメトリクス以前に数字の見方を知らない。それがヤンキースのGMであり、上級副社長キャッシュマンの姿。予断になるが、データとは理論や考え方の裏づけとして使うもの。このブログで多用するのは説得力を持たせるためで、本来は使いたくない。というわけで以下はその失敗例。

Esteban Loaiza | エステバン・ロアイザ
防御率99→04 4.56→4.56→5.02→5.71→2.90→獲得→8.50

Jaret Wright | ジャレット・ライト
防御率00→06 4.70→6.52→15.71→7.35→3.28→獲得→6.08→4.49

Carl Pavano | カール・パバーノ
防御率00→08 3.06→6.33→5.16→4.30→3.00→獲得→4.77→4.76→5.77

Tony Womack | トニー・ウォーマック
打率00→05 .271→.266→.271→.226→.307→獲得→.249

4人に共通するのは、獲得の前年に顕著な成績をあげていること。単純な数列と見なしても期待などできるはずがない。故障などの要因はもちろんあるが、思いついただけでもこれだけの選手がいる。ナショナルリーグの実績を鵜呑みにした例も含めると、かなりの数になると思う。

ブライアン・キャッシュマン - Wikipedia

「常に勝利を義務付けられる立場にありながら、思い切ってロビンソン・カノーら若手を抜擢したり、不満分子だったゲーリー・シェフィールドを放出して若手を得るなど、行動力には定評がある」

カノーを抜擢したのは前述のウォーマックが極度の不振だったため。シェフィールドを放出したのはライバルチームへの流出を防ぐための措置で、獲得した若手(リンク先参照)は今のところ誰一人として活躍していない。行動力があるというなら、その前に自作自演を付け加えて欲しい。

「終盤までリードしていれば、監督の仕事は(抑えの2人を登板させて)終わり。それ以外に何があるというのだ」

これはある記事にあった前任トーリのコメント。ヤンキース時代にはクアントリルやビスカイーノ(*1)を使い続け、数え切れない試合を落としてきた。足元を見られた腹いせかも知れないが、そのトーリにここまでいわれるのだからキャッシュマンも相当ということだろう。(*1)両者とも通称7回の男

関連記事:End Of An Era-4

Monday, October 12, 2009

ALDS 2009 @ MIN G-3 W4-1

Bye Twins, hello Halos
ツインズ vs. ヤンキース [2009年10月12日]

2004年以来のALCS進出

[試合前]
今日はペティットとパバーノ(被安打率.294)のマッチアップ。常識的には勝てる試合だが、このシリーズは貧打(*1)だけに微妙。(*1)チーム打率.232

2試合で11得点を上げたとはいえ、ご覧の通りまったく振れていない。低めのコントロールが素晴らしかったブラックバーン(第2戦)は仕方ないにしても、この日は甘い球だらけのパバーノ相手にミスショットを連発。5回までは2塁さえ踏めなかった。

一方のツインズもボール球に手を出し4回までノーヒット。ペティットのデキはそれなりだったものの、後がないチームの戦い方としてはちょっとお粗末。焦りが焦りを呼ぶ(後述)とはこのことだろう。

[6回終了 0-1]
2死後→ヒット→四球 そしてマウアーにタイムリー。(マウアーの前の)カブレラを出しちゃダメなんだって。カダイヤーは高めのボール球に手を出し三振。マウアーにはもう少し慎重にいって欲しかった。

[7回オモテ 1-1]
よし、AロッドのHRで同点!!松井も続け!強震。

[7回オモテ 2-1]
ポサダの勝ち越しHR!!しかしこんな展開じゃ先が思いやられる。震度6。

[7回ウラ 2-1]
左のクーベルを打ち取ったところでチェンバーレインにスイッチ。投球数(81)に惑わされないところはやる気満々。

[7回ウラ 2-1] これが裏目に出てヤングにヒット。スウィッシャーがもたついて1死2塁。慣れないことやると結果はついてきませんね。

シーズン中ではあり得ない継投。見方によっては積極的とも取れるが、好投を続けるペティットを降板させる理由がない。単にチェンバーレインを加えた勝利の方程式にすがっただけで、それが通用しないのは同日のレッドソックス戦がいい例。バードの続投さえ選択できればあんなことは起きなかった。

[8回ウラ 2-1]
先頭のプントに2ベース。ここからは上位打線と非常に危険。打たれたヒューズは続投。次打者のスパンは二遊間のゴロ。抜けたと思ったプントがコーチの制止を振り切って暴走。結果はサードタッチアウト。

TV and radio calls of Punto's baserunning blunder - Video

第2戦に引き続き致命的な走塁ミス。ビデオを見てもらえば分かるように、スパンの当たりはおそらく内野安打。無死1.3塁なら併殺(内野ゴロ)でも同点に追いつけるわけで、このプレー(焦り)が勝負を決めたと言っていい。

「負ければシリーズ敗退が決まる試合の8回裏1点ビハインドで1アウトランナー1塁。日本なら100%バントのケース。MLBとは言えバントしなかった(できなかった?)のはいかがなものか」

ちょうどこの時、Twitterでこんな発言があった。日本の状況は分からないが、個人的には必ずしもバントだとは思わない。バントが成功するとも限らないし、アウトカウントを犠牲にするとパスボールや四球による進塁を拒否することにもなる。動くのであればエンドランがベストかも知れない。

[8回ウラ 2-1]
2死1塁、マウアーを迎えてリベラ登場。必殺(謎)の4アウトセーブ

[8回終了 2-1]
バットをへし折ってファーストゴロ。次は4番(のカダイヤー)からだけど、ここを切り抜けたのは大きい。それにしても助かった。

[9回オモテ 2-1]
3番手のメイヘイが連続四球で1死1.2塁。打席には松井。ここで打てば試合が決まる。ツインズはミハレスにスイッチ。

[9回オモテ 2-1]
松井は四球。目立たないけど大きな仕事です。1死満塁でポサダ。ツインズは抑えのネイサンを投入。

無死1.2塁というのは次打者の動向次第で状況が一変する。結果的にはここで進塁させたランナーがいずれも生還した。

[9回オモテ 3-1]
ポサダはライト前ヒット!勝った!なおも1死満塁でカノー。

[9回オモテ 4-1]
カノーはライト前に落ちるラッキーなヒット。ツインズファンには悪いけど完全にもらった!松井は代走でお役ご免。

[試合終了 4-1]
ヤンキースが2004年以来のALCS進出!ツインズの負け方のせいか、あんまり嬉しくない。とにかくおめでとう。

このシリーズは圧倒的にヤンキースが有利といわれていた。実際その通りになったわけだが、ヤンキースが力を出し切れていない以上ツインズにもチャンスはあった。努力は才能という言葉があるように、堅実なプレーも勝つためには大事な要素。ツインズにはその必要条件が欠けていたのだと思う。

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Video:
Recap: NYY 4, MIN 1
Yankees celebrate, discuss win
Metrodome plate, mound dug up

関連ニュース:
メトロドームの歴史に終止符、守護神は“遺産”を手に

ALDS 2009 vs MIN G-1 W7-2
ALDS 2009 vs MIN G-2 W4-3

Saturday, October 10, 2009

ALDS 2009 vs MIN G-2 W4-3

Two and whoa!
ヤンキース vs. ツインズ [2009年10月10日]

コピペだけでも一苦労 (手抜き)

あまりにも内容が濃いので詳細は省略。ポイントになったプレーはそれぞれのビデオ(リンク)を見れば分かるようになっている。それにしてもよくつぶやいた、いやよく勝った。

[1回ウラ 0-0]
ツインズの先発は被安打率.290のブラックバーン(Blackburn)。その名の通り黒焦げにしちゃいましょう!

[2回終了 0-0]
今日の球審はストライクゾーンがメチャクチャ。今のところ損してるのはヤンキース。松井の第1打席は四球。

[3回終了 0-0]
黒焦げどころか低めのコントロールが素晴らしいブラックバーン。ヤンキースは未だにノーヒット。

[4回オモテ 0-0]
2死から下位打線に連続死球。ゴメスなんて安全パイなのに。

[4回オモテ終了 0-0]
ライト前ヒットで1塁ランナーのゴメスがタッチアウト。ホームイン前だったので得点は認められず。助かった。

[4回終了 0-0]
この調子だとこっち焦げそう。ブラックバーンはシーズン終盤のデキを維持してるっぽい。ヤンキースの出塁はわずかに1。

[5回ウラ 0-0]
この回先頭の松井は三振。なぜかヤンキースには厳しい判定が続く。カノーがセンター前に運んでようやく初ヒット。2死だけに動いて欲しいところ。次打者はカブレラ。

[5回終了 0-0]
まったく動く気配なし。ヒットが出ても次はモリーナですよ?カブレラは三振。

[6回オモテ 0-0]
ヤングにまたも四球。これで四死球合わせて7個目。ヤングは盗塁成功。バッターボックスには代打ハリス。

[6回オモテ終了 0-1]
ハリスは左中間の深い当たり。HRにこそならなかったものの、結果3ベースでツインズが先制。

[6回ウラ 0-1]
モリーナに代わってPHポサダ。バーネットの投球数は95なので交代かも。次打者のジーターが2ベースで1死2塁。

[6回ウラ 0-1]
デーモンは四球で1死1.2塁。打席にはテシェイラ。フルカウントから甘い球を打ち損じてレフトフライ。男になっちゃえ、Aロッド!

[6回ウラ 1-1]
男になった!レフト前タイムリーで同点!そして我らが松井。ブラックバーンは降板。

[6回終了 1-1].....ボテボテのファーストゴロ。やっぱボールが上がらないとヤバイ。

[7回オモテ 1-1]
ヤンキースは2番手のチェンバーレイン。中抑えとしては完璧な人選。

[7回オモテ 1-1]
簡単に2死を取った後にマウアーがセンター前。左のクーベルを迎えたところでコークに継投。(マウアーも左打者なので)かなり微妙な采配。

[7回終了 1-1]
ていうか今日の球審どうなってんのよ?コークの初球だってストライクじゃん。おいおい、いい加減にしろって。あーあ。

31tunes 流石にあれは酷い…WBCでお馴染みのデービットさんかしら?w (球審はChuck Meriwether)

[8回オモテ 1-1]
ヤンキースは4番手のヒューズに継投。ストレートを狙い打ちされないといいけど。

[8回オモテ 1-1]
今日のヒューズはカーブにカッターとストレートに頼らない投球。いい感じ。

[8回オモテ 1-1]
まずい、俊足のゴメスに四球。そして(前の打席で)タイムリーを打ったハリス。エンドランが決まって2死1.3塁。肝心なところでストレートで押すクセが出た。

[8回オモテ 1-1]
ここは(変化球で)逃げない方がいい。

[8回オモテ 1-2]
だーかーらー(プントにセンター前)。こういう時は逃げちゃダメなんだって。まったく分かってない。そしてリベラ。負け越してから出るのか。こちらも分かってない。

[8回オモテ終了 1-3]
.....ど真ん中の90マイル。スパンにもタイムリーが出て2点差。あかん。

[8回ウラ 1-3]
サードのハリスがとんでもないファインプレー。いやはや。

[9回オモテ 1-3]
最近のリベラはよくないね。球速はこんなもんだけど、肝心のキレがない。コマンドも物足りないし、この先危ないかも。

[9回ウラ 1-3]
ネイサンは打てない投手ではないので、どうにか頑張って欲しい。

[9回ウラ 1-3]
よし、ますはテシェイラがライト前。次はAロッド。

[9回ウラ 3-3]
Yeaaaaaaaaaaah!!!!!!!! Aロッドの同点HR!!

letsgoredsox あのプレッシャーのなかでツーランホームランが打てるAロッドは(認めるの悔しいけど)すごい。レッドソックス戦が見たいんだけど。

[10回オモテ 3-3]
こうなったら絶対に勝たなくちゃいかん。絶対に!

[10回ウラ 3-3]
ポサダがポテン。そして代走ガードナー。走れよ。よし!盗塁成功。打席にはミスターノベンバー。けん制悪送球で3塁へ。行けるぞ!

[10回ウラ 3-3]
ジーターは敬遠で1死1.3塁。次はフライボールバッターのデーモン。ネイサンは降板。

[10回終了 3-3] あのー、ガードナー君.....足りない。ショートハーフライナーで併殺

ura432ka1 ガードナー・・・おつかれ! 牽制悪送球で3塁も正直微妙な判断ですよ。その時のジーターの顔が・・・。

[11回オモテ 3-3]
マウアーのレフト線の当たりがファールの判定(誤審)。ラッキーかと思ったら結局センター前。マウンド上はマルテ。

[11回オモテ 3-3]
クーベルにもヒットが出て無死1.2塁。マルテって左対策じゃなかったっけ?あーあ。

[11回オモテ 3-3]
マルテからロバートソン。個人的には信用してない投手。打席にはカダイヤー。

[11回オモテ 3-3]
カダイヤーもヒットで無死満塁。知ーらない。

[11回オモテ 3-3]
ヤングはファーストライナー。ゴメスはファーストゴロで2死満塁。もう1つ!

[11回オモテ終了 3-3]
ハリスはセンターフライで無死満塁のピンチ脱出。下位打線で助かった。ていうかガードナー両手で捕れよな。

ura432ka1 3連打で無死フルベースを奇跡の無得点・・・究極の峠超え。もう行く末が分かりません。

[11回ウラ 4-3]
See Ya!!!!!!!!!!!!!! テシェイラのサヨナラHRでサヨナラ勝ち!!

chictak1024 やった~~~~!ヤンキース、サヨナラホームラン~~~~!

[試合終了 4-3]
kiliya 二試合終わって、キャプテンとAロッドのみ5割台で、後はほとんど1割台、なんだよね。。

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Video:
MIN 3, NYY 4 F/11
Burnett's strong outing
Reggie's first pitch

ALDS 2009 vs MIN G-1 W7-2
ALDS 2009 @ MIN G-3 W4-1

Thursday, October 08, 2009

ALDS 2009 vs MIN G-1 W7-2

CC brings it home
ヤンキース vs. ツインズ [2009年10月8日]

マジック10

先発のサバシアは7回途中2失点(自責点1)で降板。見かけ上の数字とは違って、ボールが高めに浮くなど内容は悪かった。この日のツインズはタイムリーヒットが1本。余分なランナーは出さなかったものの、拙攻に助けられた部分が大きい。


Nick Laham/Getty Images

対照的だったのがヤンキース。7点中5点が2死後に上げたもので、2本のHRで4得点。序盤からエンドランを多用するなど、まるで別のチームを見ているようだった。ただの気まぐれかも知れないが、この調子なら明日以降も期待できる。

[3回オモテ 0-2]
YankeesJP 今度はサイン違い(2度目)で後逸。ポサダがのんびり追いかけてマウアーホームイン。これじゃ投手は嫌がるって。

ura432ka1 本日2度目のサインミス。その後のポサダ先生のタラタラした処理に与田氏は御立腹。

LoHudYankees That's twice today Posada has been crossed up. We know he and A.J. can't get on the same page, but he and CC too?

Mauer scores from third on passed ball - Video

期待といえばこのプレー。サイン違いは双方に責任があるとしても、ホームインを許したのは100%ポサダの責任。怠慢プレーは今に始ったことではないが、いったい何を考えているのか。プレーオフはもちろん、この選手には未来永劫期待できない。

「バーネットがそれで満足(Comfortable)なら、できる限り協力する」

参考までに明日の試合でモリーナがマスクを被るのは、相性(下記)よりバーネットの意志を優先してとのことらしい。このコメントはポサダ本人(テレビのインタビュー)のものなので間違いないと思う。

防御率/被安打率 ポサダ4.76/.270(270IP) モリーナ3.28/.221(221IP)

追記:こちらの記事によると、モリーナはこれを否定している。ただしポサダが外れた理由については監督が決めたこととしか答えていない。

[3回ウラ 2-2]
YankeesJP 出ましたキャプテンのHR!ポストシーズンはこれで18本目。ジーターコールが鳴り響いてます。

それにしてもジーターは頼もしい。松井のHRも素晴らしいが、先制された直後だけに価値がある。サバシアによればこのHRでかなり楽になったとのこと。やはりミスターノベンバーはダテじゃない。

ジーターのHR率(打数換算) レギュラーシーズン1/38.7 ポストシーズン1/27.6

Video:
Recap MIN 2, NYY 7
CC's stellar start
Joba ends the eighth

Playlists Updated:
The Jane Doe'sの新作Red-Eyed Soul. Speaking With The Skyは必聴。

Play All Time Andy Tubman

ALDS 2009 vs MIN G-2 W4-3

Wednesday, October 07, 2009

Playoff Roaster 2009

ヤンキース2009: プレーオフロースター

CC Sabathia | CC・サバシア LP
A.J. Burnett | AJ・バーネット RP
Andy Pettitte | アンディ・ペティット LP

Alfredo Aceves | アルフレド・アセベス RP
Joba Chamberlain | ジョバ・チェンバーレイン RP
Phil Coke | フィル・コーク LP
David Robertson | デビッド・ロバートソン RP
Chad Gaudin | チャド・ゴーダン RP
Damaso Marte | ダマソ・マルテ LP

Phil Hughes | フィル・ヒューズ RP
Mariano Rivera | マリアノ・リベラ RP

当初は投手10人体制とみられていたが、左打者の多いツインズ打線を考慮してマルテがロースター入り。不調から脱したブルーニー(*1)が惜しまれる以外は順当。(*1)過去20試合の防御率は1.47

Derek Jeter | デレク・ジーター SS
Johnny Damon | ジョニー・デーモン LF
Mark Teixeira | マーク・テシェイラ 1B
Alex Rodriguez | アレックス・ロドリゲス 3B
Hideki Matsui | 松井秀喜 DH
Jorge Posada | ホーヘイ・ポサダ C
Robinson Cano | ロビンソン・カノー 2B
Nick Swisher | ニック・スウィッシャー RF
Melky Cabrera | メルキー・カブレラ CF

Jose Molina | ホセ・モリーナ C
Francisco Cervelli | フランシスコ・セルベリ C
Jerry Hairston Jr. | ジェリー・ヘアストン 3B
Brett Gardner | ブレット・ガードナー CF
Eric Hinske | エリック・ヒンスキー RF

野手では代走要員としても貴重なペーニャが落選。内野手の控えは実質ヘアストンだけという相変わらずの偏重ぶり。ヒンスキーは松井やポサダに代走を送った時の穴埋め。またはモリーナ(*2)の代打要員だと思う。(*2)第2戦でマスクを被る予定

ヤンキース地区V!勝因は投手陣にアリ

「サバシア、バーネットのFA補強は大成功。ペティット、チェンバレンを合わせた4投手が30試合登板をクリアした。これはワールドシリーズに進出した2003年以来の安定感だ」

記事中にもあるように、今季の成績は先発陣の頑張りによるところが大きい。HRを量産したことで打撃面に目が向きがちだが、総得点は過去5年で3番目の数字。登板数と勝率の関係を表すデータとして2007年(*3)と比較したものを載せておく。(*3)総得失点差は191、09年は162

4回終了時点でタイスコア→07年17勝15敗 09年24勝8敗(試合結果)

ただしウォンの離脱や球速の上がらないチェンバーレインに対処しなかったのは減点。ミトレやゴーダンではあまりにも頼りない。この辺りのところは4人の先発が必要になるALCS以降で問題になってくるはず。

打撃面では攻撃パターンがポイントになる。リーグ屈指の打線なのは間違いないが、好投手相手にそうそう長打は打てない。シーズン中のことは忘れて、状況に応じた攻めをして欲しい。

参考サイト:
Team Inning Scoring 2009 NYY

Tuesday, October 06, 2009

AL Tiebreaker 2009 DET 5 @ MIN 6

Headed to Bronx
試合速報 - 地区優勝決定戦

球史に残る名勝負

3年連続のワンゲームプレーオフ。一発勝負だけにある意味では本来のプレーオフより見応えがある。失速したタイガース(*1)が意地を見せるのか。それとも追いついた強みでツインズが押し切るのか。勢いでいえば後者なのだろうが、ツインズは主砲のモルノーを欠く布陣。勝負は下駄を履くまで分からない。(*1)9/6時点でツインズに7ゲーム差

試合は絵に描いたようなシーソーゲーム。流れを口にすることが如何に愚かなのかを証明するような展開で、仮にそんな野球解説者がいれば何度も恥をかいたことだろう。以下は後半戦の攻防。

[9回オモテ終了 4-4]
やや甘い判定でポランコは三振。次打者のオルドニエスはショートライナー併殺。マウンド上のネイサンはガッツポーズ。

1死1.3塁で勝ち越しのチャンス。痛烈な打球だったとはいえ、この状況で飛び出したグランダーソン(1塁走者)はボーンヘッドといわれても仕方がない。もちろん次打者にヒットが出るとは限らないが、ワイルドピッチでも得点できたことを考えると痛いプレー。

[10回オモテ終了 4-5]
インジの2ベースでタイガースが勝ち越し。ツインズが無得点なら地区優勝が決まる。

[10回ウラ 4-5]
カダイヤーの当たりをレフト(レイバーン)が後逸。現在1死3塁でツインズの攻撃。

ビデオ(リンク)を見てもらえば分かるように、通常ならシングルヒットの打球。状況を考えないという点では同じだが、こちらは致命的。その後の好返球(後述)でピンチを救ったものの、帳消しとは程遠い。

[10回ウラ 5-5]
四球→センター前 ツインズが同点に追いついてなおも1死1.3塁。あわや併殺という際どいプレーだった。

[10回終了 5-5]
プントのレフトライナーで3塁走者がホームタッチアウト。ポイントがどこだか分からないような凄い試合。延長戦は続行。

[12回オモテ 5-5]
四球→2ベース→敬遠 1死満塁でタイガースが勝ち越しのチャンス。バッターボックスにはインジ。

[12回オモテ終了 5-5]
セカンドゴロ→2死満塁→三振(フルカウント) 見逃せばおそらくボール。

[12回ウラ 6-5]
カシーヤ(途中出場)のタイムリーでツインズがサヨナラ勝ち。グランダーソンの凡走と4イニング目のロドニー。リーランドはクビかな。そういうわけで相手はツインズ。

クローザーがブルペンで最高の投手なら心中も納得だが、スタッツ(*2)を見る限りその価値があったかは疑問。これで過去3年は全て1点差の決着。いずれもホームチームが勝っている。いろいろと書いてはみたが、今回も地の利が大きかったという印象。(*2)ここまでの防御率4.33

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Video:
Recap: DET 5, MIN 6
Kubel's solo shot
Tolbert scores on error

関連記事:AL Tiebreaker 2008 MIN 0 @ CWS 1

Monday, October 05, 2009

October4,09 @ TB W10-2

History all around
レイズ vs. ヤンキース [2009年10月5日]

最終戦はAロッドの独壇場

[1回終了 0-1]
ロンゴリアの一発でレイズが先制。今季のバーネットは被HRが特に多い。

[5回終了 0-2]
モリーナのパスボール(おそらくサイン違い)で3塁走者のロンゴリアが生還。ヤンキースはここまで3安打。



[6回オモテ 3-2]
Aロッドの3ランで一気に逆転。シーズン243本のHRはフランチャイズレコード。次打者の松井はセンター前。代走を送られてお役ご免。

試合数/打数 2007年143/547 2009年142/456

松井のヒットは4試合ぶり。調子が落ちている(*1)だけに喜べない部分もあるが、ノーヒットで終わるよりはいい。今季は試合数のわりに出番が少なく、違った意味で辛いシーズンになった。(*1)過去10試合.226

[6回オモテ 6-2]
デーモンのタイムリーなどでさらに3点。マウンド上は中継ぎに降格したソナンスタイン。

表面的にはAロッドの独壇場(後述)だが、試合を決めたのはデーモンの一振り。やはりこの打者はリードオフマン向きではない。

関連記事:Johnny Damon

[6回オモテ 10-2]
ウソ..... テシェイラ敬遠→2死満塁→グランドスラム これでAロッドは(ちょうど)30本100打点。正真正銘の持ってる人。1イニング7打点はリーグレコード。

HR2本はあっても7打点はあり得ない。テシェイラの敬遠もペーニャがタイトル争い(39本でタイ)していなければなかったわけで、まさに別世界。ちなみに今季のAロッドは初打席でもHR(初球)を打っている。30本100打点は12年連続。

[7回ウラ 10-2]
先発のバーネットは5回2失点(自責点1)で降板。そしてチェンバーレインのオーディション。結果がよければブルペン向き?笑える。

[7回ウラ終了 10-2]
オーディションはわずか7球で終了。これが何の参考になるのかさっぱり分からない。最後は予定通りリベラで締めくくる模様。

防御率(08年/通算) 先発2.76/4.19 リリーフ2.31/1.50

何度も書いているように、今季のチェンバーレインは明らかに別人。世間では通算成績だけが一人歩きしているようだが、それはいい時と悪い時を比較しているに過ぎない。ただし球速が出ないならブルベンでの起用も1つの手。

[試合終了 10-2]
最終戦を勝利で飾ったヤンキース。バーネットは通算100勝目。松井は.274 28HR 90RBIで終了。問題はこれから。

松井最終戦2の1 「明らかに打率が低い」

どの指標を重視するかで違ってくるが、引っ張り続けた結果(*2)としては上出来。ボールが上がってくれさえすれば、プレーオフでもある程度は活躍できると思う。(*2)おそらく軸足の負荷が一因

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Video:
Recap: NYY 10, TB 2
Joba's scoreless outing
Longoria hustles home

Friday, October 02, 2009

Gonezilla Reprise (Phase 2)

松井の再契約の可能性

今季も残すところ1ヶ月。当初は否定的な意見が大半だったものの、後半戦の活躍もあってこちらでも再契約の声が聞こえるようになってきた。関係者やファンを含めて、およそ4割ぐらいが残留を支持しているように思う。

否定派が主張する最も大きな理由は、(定期的に休養が必要な)ベテラン揃いのチームではDHを占有できないということ。確かにDHを利用して半休の形を取れば戦力は維持できるように見えるが、その一方でポジションプレーヤーは不可欠。ジーターがDHに入ればショートはペーニャというように、結局はベンチにいるのとあまり変わらない。

もう1つはポサダの処遇。捕手として物足りないのは誰もが認めるところだが、パッジの獲得でも分かるようにヤンキースには(打撃面で)ラインナップに穴を空けられない臆病さがある。肩の弱さも手術明けなら上々という見方もできるし、ましてや野手では生え抜きの最古参。本人が捕手に拘っていることも含めると、来季も正捕手の可能性が高い。

DHを誰がやるのかという問題もある。週に1度の休養を与えると仮定しても、埋まるのはせいぜい全体の半数程度。前述したようにラインナップに穴は空けられないから、それ相当の選手が必要になる。松井以外ならデーモン辺りが適任だが、それはガードナーがスタメンに定着すればの話。トミー・ジョン明けのネイディも開幕には間に合いそうもない。

以上のことから、DHとしての起用を受け入れれば残留の可能性は十分。年俸は800万ドル前後で折り合いがつくと思う。ただし松井本人は当初からヤンキースに拘らないことを口にしているし、打って守ってが基本だともコメントしている。年齢的にも複数年契約を希望するはずで、この点でいえば残留する可能性は低い。

ゴジラ地区V決める決勝打 PSで活躍して来季もヤ軍だ!!

マイケル・ケイによれば、現在の松井は守備ができる状態らしい。これをヤンキースを含めた他者がどう判断するか。外野手としてのオファーがなければ残留。守れるならたとえ単年契約でも他チームに行くかも知れない。理想はプレーオフで活躍してウイークポイントに目をつぶらせること。それがヤンキースなら言うことはない。

追記:DHなら残留できるのではなく、他チームから外野手としてのオファーがなければ(残留を希望する人にとって)それほど悲観的な状況ではないという意味。マイケル・ケイについてはこちらを参照。

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