Thursday, December 13, 2007

Gonezilla-1

松井がトレード要員になる理由-1: レフトの守備

ヤンキースからは少し離れるつもりでいたが、他ならぬ松井のことなので少し書いてみようと思う。今季の松井はDHでの起用が多かった。当初はひざの負担を減らすための措置だったが、デーモンが代役に入ると首脳陣はそれ以上のメリットを感じるようになる。

松井→デーモン=守備力アップ

長嶋の守備を下手だと思う人が少ないように、派手なプレーは印象に残る。全力でプレーするデーモンのファインプレーは評価しても、状況を考えて無理をしない松井のプレーは物足りない。俊足を飛ばして打球を追えば守備範囲が広いと感じるし、逆に打球反応の速さには気づかない。

潜在的な守備力に差があるのは認めるが、レフトに関して言えばほぼ互角。デーモンが慣れるのは時間の問題とはいえ、効果が表れるのはせいぜい来季の後半辺りだろう。

捕球力や守備範囲は主観によるところが大きいが、デーモンの肩の弱さは誰もが認めるところ。外野の浅い所からでも山なりのワンバウンドでは、躊躇なく走られてしまうのは目に見えている。

松井の肩も褒められたものではないが、デーモンの肩は外野手として致命的。それが負担の少ないレフトであっても、右打者が多いことを考えれば根本的には変わらない。

獲得時には諸手をあげて喜び、肩の弱さが目に付くと今度はファーストへコンバート。事前に分からないのも問題だが、それ以上に失敗から何も学べないとは情けない。

ヤ軍、松井秀放出へ 監督の来季構想から外れる

いずれにしても、首脳陣の評価は前述の通り。YESの放送中でも同様の指摘が多かったことから、もはや一般論化していると言ってもいい。(YESの解説を務めていた)ジラルディがそうコメントしたかは別として、この記事を読む限り指揮官もそんな認識なのだろう。

足首の捻挫に始まり、手首の骨折。今思えば、その頃から松井のDHという流れは出来ていた。ひざの故障はそれを本流に変え、同時に松井という選手から守備の二文字を奪うことになる。全てが不可抗力で本人に罪はないが、残念ながらこれが現実。

次回はデーモンを起用するもう1つの理由について。

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