Thursday, October 15, 2009

Be Born Lucky

Do not be born good or handsome, but be born lucky.
才能や容姿より運に恵まれろ__ロシアのことわざ

ゴジラ去就のキーマンは“野球音痴GM”

熱心なヤンキースファンなら、キャッシュマンの無能さは誰もが知っている。2億ドル以上の資金を投じながら、10年近くワールドチャンピオンから遠ざかっているのが何よりの証拠。就任時期とチーム成績を結びつけて評価する人もいるが、それは単なるめぐり合わせに過ぎない。


(C)Copyright dorkvater On Flickr / Modified By KMFIS

「多少でも野球をかじったことのある人間ならナンセンスと分かる。だが同書によると、キャッシュマンGMはその年の春先だけの成績を分析して、性急な結論に達したようだ」

セイバーメトリクス以前に数字の見方を知らない。それがヤンキースのGMであり、上級副社長キャッシュマンの姿。予断になるが、データとは理論や考え方の裏づけとして使うもの。このブログで多用するのは説得力を持たせるためで、本来は使いたくない。というわけで以下はその失敗例。

Esteban Loaiza | エステバン・ロアイザ
防御率99→04 4.56→4.56→5.02→5.71→2.90→獲得→8.50

Jaret Wright | ジャレット・ライト
防御率00→06 4.70→6.52→15.71→7.35→3.28→獲得→6.08→4.49

Carl Pavano | カール・パバーノ
防御率00→08 3.06→6.33→5.16→4.30→3.00→獲得→4.77→4.76→5.77

Tony Womack | トニー・ウォーマック
打率00→05 .271→.266→.271→.226→.307→獲得→.249

4人に共通するのは、獲得の前年に顕著な成績をあげていること。単純な数列と見なしても期待などできるはずがない。故障などの要因はもちろんあるが、思いついただけでもこれだけの選手がいる。ナショナルリーグの実績を鵜呑みにした例も含めると、かなりの数になると思う。

ブライアン・キャッシュマン - Wikipedia

「常に勝利を義務付けられる立場にありながら、思い切ってロビンソン・カノーら若手を抜擢したり、不満分子だったゲーリー・シェフィールドを放出して若手を得るなど、行動力には定評がある」

カノーを抜擢したのは前述のウォーマックが極度の不振だったため。シェフィールドを放出したのはライバルチームへの流出を防ぐための措置で、獲得した若手(リンク先参照)は今のところ誰一人として活躍していない。行動力があるというなら、その前に自作自演を付け加えて欲しい。

「終盤までリードしていれば、監督の仕事は(抑えの2人を登板させて)終わり。それ以外に何があるというのだ」

これはある記事にあった前任トーリのコメント。ヤンキース時代にはクアントリルやビスカイーノ(*1)を使い続け、数え切れない試合を落としてきた。足元を見られた腹いせかも知れないが、そのトーリにここまでいわれるのだからキャッシュマンも相当ということだろう。(*1)両者とも通称7回の男

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