Friday, July 25, 2008

Phoenix Round-About: Day 4-2

アリゾナ旅行: 最終日(その2)

ニューヨークを出ると、真っ先に考えるのがタバコの値段。詳しくは別の機会に書くが、タバコ税の高騰は圧制と呼ぶに相応しい。そういうわけで、帰る前にまとめて買っていくことにした。まがい物を掴まされないように、場所はレストランで聞いてある。


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教わった通りに行ってみたが、それらしい店は見つからなかった。人に聞いてもラチがあかず、タバコのために飛行機に乗り遅れるのもバカバカしい。半ば諦めかけたところで、新聞を売っている2人組に遭遇。そのうちの1人が場所を知っているという。調子がよすぎるのは気になったが、騙されたつもりで案内してもらった。

世間話をしながら5分ほど歩き、目的の場所に到着。お礼のチップを渡そうとすると、その新聞売りが近くにいた警官に呼び止められた。騙されたわけではないので事情を説明したが、頷くだけで受け付けてくれない。それどころか、すでに手錠がかけられている。どうやら今回の件とは関係なく逮捕されたらしい。

いずれは捕まるにしても、案内させなければこんなことは起こらない。犯罪(容疑)者相手に罪悪感というのもヘンな話だが、とにかくそんな気持ちだった。面白いのは、時間が経つにつれチップを払わなくて得したと思えてきたこと。これだから聖人にはなれない。

肝心のタバコは1カートン28ドル。あまりの安さについ言い値で買ってしまったが、今思えば吹っかけられたのかも知れない。帰り際にそこを通ると、例の新聞売りはまだ捕まっていた。念のためもう1度説明してみたが、同じように頷くだけ。後ろ髪を引かれる間もなく、車へと急いだ。

こんなことがあったから言うわけではないが、ノガレスの治安は悪い。身の危険を感じることはないものの、街全体が軽犯罪に包まれているような雰囲気がある。仮に来ることがあったら、徒歩での入国を強くお勧めする。幸い車は無事、フライトにも何とか間に合った。

初めてニューヨークに来たのは12年前。当時はまだ日本に住んでいたが、あの時のことは今でもよく覚えている。全てを受け入れる間口の広さ。飲み込まれることを恐れず、肌の色や国籍を超えてそこに生きる人たち。ちょっと街を歩いただけで、そんな雰囲気が伝わってきた。

アリゾナ州はネイティブアメリカンが多い(*1)ことで知られている。実際ホテルやレストランの従業員、宿泊客の中にそれらしい人を何人も見かけた。そんな背景からか、ここには共存する姿勢がある。(*1)カリフォルニア州に次いで2位

ニューヨークとは方向性が違うにしても、こういう空気は実に気持ちがいい。たった数日とはいえ、いろんな意味で来てよかったと思う。(終わり)

Playlist Updated:
帰りの飛行機で繰り返し聴いていた曲、City Of Dreams. 以前こんな記事を書いたことがあるが、やはりニューヨーク(*2)が好きらしい。(*2)同名のサントラに収録

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Phoenix Round-About: Day 1

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