Sunday, March 16, 2008

Spring Game vs PIT L3-5

Yanks lose despite Mussina, Crystal

この日は松井がテレビに初登場。レフトの守備についた最初の試合でもある。前回は成り行きで書けなかったが、実はこちらが本題。ということで、早速その松井から書いてみる。

Hideki Matsui /松井秀喜 2打数 1安打

最初の打席は内角高めを引っ掛けてのファーストゴロ。まさにゴロキングを象徴するような打撃で、直後に見せた表情が全てを物語っている。相手が振り遅れやすい左投手ということもあり、多少意識し過ぎたのかも知れない。

あえて明るい材料を挙げれば、打球が上がりやすい高めを打ってゴロになったこと。不調時には低めのボールでさえポップフライになるから、悪いクセは(*1)今のところ出ていないように見える。(*1)バットの振り出し位置、またはヘッドが下がる

2打席目は外角一杯の球に重心を残しながらレフト線への2ベース。ポイントを遅らせたというより、開きを我慢したような打撃だった。この感覚を維持できれば打率も上がってくるのだが、本番になるとすっかり忘れてしまうのはいつものこと。いいバッティングなのは認めるが、これだけでは何とも言えない。

懸念される走塁は無難にこなしたが、以前に比べると明らかにぎこちない。本人もコメントしているように、これがベストだとすれば状態はかなり深刻。いらぬ心配をするのがファン心理だとしても、フルシーズン出場できるかは微妙なところ。

守備ではレフト線のライナーを好捕と問題なし。もっとも気にしているのは首脳陣だけで、個人的には何の心配もしていない。いずれにしても、レギュラーが確定していない松井にとってはいいアピールになったと思う。

Mike Mussina / マイク・ムシーナ 投球回5.0 被安打0 与四死球0 奪三振2

去年に引き続きオープン戦でも結果が出ず、ここまでの防御率は9.64。このままでは先発はおろか、不良債権に成りかねない。そんなムシーナが5回をパーフェクトピッチング。今までが悪すぎたので復活の兆しには違いないが、数字とは対照的な内容だった。

何度となく書いているように、この投手は球速がカギ。多彩な変化球に反してストレートの比率が高いためで、好投するためには90マイル前後は欲しい。この日のムシーナは平均で86マイル。球速が落ち始めた去年と比べてもさらに遅い。甘いボールも多く、打たれなかったのは奇跡に近い。

三振率/9回 96年-2006年:7.8(全て7+) 2007年:5.39 生涯:7.13

ムシーナは去年、デビュー以来初めて防御率5点台(5.15)の屈辱を味わった。それと相関するように三振率は激減。球速が落ち始めた時期は前述の通りで、この日奪った三振は2つ。(三振率3.6)

つまり現状では頭打ち、投球パターンを変えない限り好投は望めない。ムシーナのことなので何かしら考えているとは思うが、かなり厳しい状況なのは確かだろう。参考までにパイレーツのライトが95マイルを記録していたので、スピードガンの精度は問題ない。

Jeff Karstens / ジェフ・カーステンズ 投球回1.1 被安打7 与四死球2 奪三振0

打者13人に対し、取ったアウトはたったの4つ。実に9人が出塁と文字通りの炎上ぶり。チェンジアップの精度は上がっていたものの、それに頼り切ったピッチング。結果としてストレート(フォーシーム)との淡白な配球になり、打者はタイミングを取りやすい。

スライダーが曲がらないのも問題だが、少なくともツーシームぐらい覚えさせるべき。これで通用しないのは少年野球の監督でも分かる。本人の名誉のために書いておくと、ムシーナとは逆で数字ほど酷い内容ではなかった。

Robinson Cano / ロビンソン・カノー 2打数 1安打 2打点 1HR

難しい内角低めをライナーでライトスタンドへ。飛距離にも驚かされたが、それよりもヒジの畳み方が芸術的。並の打者なら間違いなくファールになっている。このオープン戦もここまで.429と絶好調。こんな打者をいつまで下位打線に置いておくつもりなのか。

Video:
3/13/08: YES Network l Mike Mussina

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