Monday, April 30, 2007

April29,07 vs BOS L4-7

Wang provides no help
Box Score (MAJOR.JP)

9勝14敗の最下位、首位と6.5ゲーム差で4月を終了。

前日を振り返り、ゲーム前の放送席ではHuge(Big) Winという言葉がさかんに使われていた。連敗が止まったこと、アクシデントを考えれば確かに相応しい言葉だとは思う。

ただ実際は勝ち星が1つ増えたに過ぎず、それが意味を持つためには最低でも連勝が必要になる。チームの士気から言っても次は絶対に落とせない。こういうゲームはシーズン中数えるぐらいしかないが、残念ながら結果はご覧の通り。以下に敗因を挙げてみる。

オティースのHR
打たれたのは初球の内角ストレート、ポサダの要求通りの球だった。ウォンはシンカー系の投手なため、左打者であれば外角を責めるのがセオリー。プルヒッターで長打力のあるオティースならなおさらのこと。配球の伏線もない初球となると、言い訳の余地はない。

マニーのHR
ポサダの要求は高めの吊り球、これが甘く入って持っていかれた(カウント2-1)。直前の投球が高めのストレート(見逃し)だったことを考えると、吊り球には引っかかりにくい。スランプ中とは言っても、相手は天才打者のマニー。もう少し配球を考えるべきだろう。

城島、ウィーバー最短KOに「キャッチャーの問題」

今回に限らず、城島は自分のリードを悔やむことが多い。投手に選択権があるとはいえ、捕手のリード次第で結果が違ってくるのも事実。まさに捕手の鏡のようなコメント、ポサダにも是非見習ってもらいたい。

投手継投:
2点ビハインドの8回、先頭打者は左のオティース。ヤンキースベンチは左のヘンをマウンドに送る。センター前に運ばれ無死1塁、前述のマニーにHRを打たれてしまう。続く左のヒンスキーを討ち取ったところでヘンは降板、右のブルーニーがマウンドへ。

ヘンの起用は2人の左打者を考慮してのもの、これは分かる。ただオティースに出塁された時点で事情は変わってくるはず。仮にそれを度外視したとしても、4点ビハインドのランナーなしで継投する理由が分からない。

逆にブルーニーの投入が可能と証明していることにもなり、それならば右打者のマニーにぶつけるべき。右対右は効果がないにしても、左よりはマシである。気のせいだと思うが、ブルーニーがふて腐れているように見えた。

あろうことかミンケイビッチの3ランHRで逆転。これは勝てると思って観ていたが、相手の9番打者も3打点と甘くはなかった。絶対に落とせないと書いたものの、よくよく考えると勝ってはいけないゲームだったのかも知れない。

その理由はミンケイビッチがヒーローになってしまうから。
ピンとこない人はこちらを参照。

Video:
Chien-Ming Wang
Jeter's solo homer
Post Game Plus

Sunday, April 29, 2007

April28,07 vs BOS W3-1

Posada provides power
Box Score (MAJOR.JP)

予期せぬ救世主、井川。

始まったばかりの無死1.2塁、カーステンズの負傷降板で井川が急遽マウンドに上がる。結果は6回を投げて被安打2、無失点。好投した井川をファンはスタンディングオベーションで迎えたが、首脳陣はこの光景をどんな気持ちで見ていたのだろうか。

ロングリリーフ+左打者のオティース=左投手の井川

起用の理由は上記のように単純なもの、これがたまたま当たったというわけだ。この日の井川は数字ほどよくなかったが、カーステンズには逆立ちしても残せない数字でもある。何度も書いているが、使ってみなければ分からないとはお粗末と言うしかない。

転換点となるか 井川の好投に監督も「素晴らしい」

そしてこのコメント、何をかいわんやである。単純というか、出来の悪いロボットというか全てが結果論。これではどんなに駒が揃っていても勝てるわけがない。キャッシュマンにいたっては野球がおかしいのではなく、お前の頭がおかしいと言いたくなる。すでに腹も立たないが、同時にわずかな希望すら失った感じだ。

好投した井川だが、この日は全てセットポジションでの投球。セットポジションでは投球動作が少ないため、フォームを見直すために有効とされている。ただ四球を4つ出しているように、効果のほどは何とも言えない。もっともこういったものは時間がかかるので、気長に待つより他はないだろう。

一度は先発を外されながら、運良く巡ってきたチャンスをモノにした井川。長い間野球を観ているが、こういう選手は成功する可能性が極めて高い。応援しているので、連中のハナを是非明かしてもらいたいと思う。

決勝点はポサダの一発。捕手としては二流だが、バッティングに関してはむしろ円熟期と言っていいかも知れない。あれほど内角のボールを引っ張ってもファールにならないのは一流の証。なりぽんさんにして麻薬と言わしめたのも頷ける。

この日はセンターにカブレラ、デーモンはDHでファーストにはジアンビが入った。故障を抱えるデーモンの負担を減らすのが目的だとは思うが、実はこれが現状ではベスト。

デーモンをセンターで使うと、肩の弱さから穴ができる。そうなるとジアンビがDH、ファーストはミンケイビッチが守ることになる。守備でのメリットはあるものの、ミンケイビッチの打率は.140。つまり2つの穴と1つのメリットという体系になる。

ところが前述の体系だと、メリットもないが穴もなくなる。センターの重要性、単純に引き算してもどちらが得かは明らか。ジアンビの守備を不安に感じる人もいると思うが、決して下手ではなくあくまで平均レベルなのは強調しておきたい。

ジアンビの故障は多少懸念されるところだが、非常事態だけにそんなことも言っていられない。デーモンの負担が軽減されるのだから、これについては相殺していいだろう。

今季5度目の先発となるレッドソックスのウェイクフィールド。過去4試合はいずれも好投(投球回26、自責点5)したが、ランサポートに恵まれず2勝2敗。聞き違いでなければ、過去10試合でのランサポートはたったの15点と明らかに運がない。

カーステンズの故障と不運なウェイクフィールド。随所にまずい攻めがありながら、最終的にはこの2つの要素が大きかった。逆に言えば、こんなことでもないと今のヤンキースは勝てないのかも知れない。これを次に繋げたいところだが...

Video:
Rivera earns the save
A-Rod barehands a grounder

Saturday, April 28, 2007

April27,07 vs BOS L4-11

Yankees' skid hits seven
Box Score (MAJOR.JP)

ブルージェイズ戦に引き続き完敗。

この日の主審はストライクゾーンが極端に広く、投手に有利なはずだった。ところが皮肉にも両先発は四球で自滅、結果的に大味なゲームになってしまった。

完敗と表現したのは点差が理由ではない。仮に4-6で終わっていても、同じように書くつもりだった。勝敗に繋がるような采配ミスもなく、勝てる要素自体がなかったのである。しいて言えば、決勝点となったワイルドピッチぐらい。平凡なショートバウンドだっただけに、ポサダには止めて欲しかった。

参考:Boston's three-run fifth

ただしこれがなくても投手継投は変わらなかっただろうし、その後ヤンキースは得点を上げていないのだから同じこと。流れの違いを持ち出す人もいると思うが、流れとはその後の戦略が変わってくる場合に有効な言葉だと思っている。またそれを根拠にするとキリがないのも事実。特に否定しているわけではないが、個人的にはあまり好みではない。

ペティットで落とし、リベラの乱調に落胆している人も多いと思う。ペティットに関しては生涯防御率(3.80)や能力から言って、今までが明らかに出来すぎ。現状で最も信頼できる投手なのは確かだが、率直なところパバーノとそれほど差はない。

リベラに関しては、球速さえ落ちていなければ心配する必要はない。打たれたヒット3本のうち、甘く入ったのは1本だけ。残りの2本はコーナーぎりぎりのボールで、どちらもポサダの要求通りだった。

唯一心配なのは、結果が出ないことによるメンタル面への影響。実際1失点後に与えた四球は、ほとんどが高めに浮いていた。抜群の制球力を誇るリベラにしては珍しい。ただこれだけの投手なので、時間が解決してくれるとは思う。

最後に松坂について少し触れてみる。まず話題のジャイロボール。放送中に何度もプレイバックしていたが、確かにそれらしき回転(回転軸が投球方向に平行)はしていた。ただそれよりも、満塁のフルカウントで投げたのには驚いた。結果的に打たれはしたが、よほど自信がなければ投げられない。

100球前後でバテていたペティットとは対照的に、最後まで(投球数117)球速が落ちなかったのも印象に残った。いまさら驚くことでもないが、先発投手にとっていかにスタミナが大事か再認識させられた。関係ないが、投球フォームが江川に似てきた気がする。

参考:Dice-K strikes out seven

これでヤンキースは7連敗、実に7年ぶりのことらしい。一刻も早く連敗を止めたいところだが、今日の先発は好投のイメージすら浮かばないカーステンズ。ラズナーや井川を押しのけて先発枠に残った理由も未だに分からない。

いずれにしても打ち勝つしかないが、相手はクセ者のナックルボーラー。全てはウェイクフィールドの出来次第、四球とパスボールに付けこめれば勝機はある。

Video:
Yankees' four-run fourth
Jeter goes 3-for-5
Mariano Rivera Postgame Interview

Friday, April 27, 2007

Heaven Or Las Vegas-1

3泊4日でラスベガスに行ってきた。

この旅行を計画したのは1月末。当初はまったくその気がなかったが、会員サイトで見つけたホテルの無料招待がきっかけになった。半年に1回程度カジノに行っていれば、無料招待は毎月のようにある。ただこれほどの部屋に週末を含めて3泊となると、経験から言ってもかなり珍しい。

その名もPremier Palace Tower Room、スイートを除けばランクが一番上の部屋に相当する。トイレ2つにジャグジー付き、と言えば分かりやすいかも知れない。しかもホテルは有名なシーザースパレス、吸い込まれるように予約ボタンを押してしまった。

後先考えず予約したものの、ラスベガスは遠い。当たり前だが、アトランティックシティーのようにバスで行ける距離ではない。早速チケットの値段を調べたが、安くても400ドルは下らない。旅費だけで済むならまだしも、カジノに4日もいるのだからそれ相当の資金は必要になる。諦めムードが漂ってくるが、脳裏には依然部屋の写真が焼き付いて離れない。

まさにニンジンをぶら下げられた馬状態、行ける方法を必至で考えていた。すぐに気づくべきだったが、そういえばユナイテッドのマイレージがある。調べてみると2往復分のマイルが貯まっていた。直行便ではないが、この際そんなことはどうでもいい。3ヶ月前だったこともあり、予約も無事完了。これで足と枕はタダ、後は当日が来るのを待つだけだ。

ラスベガスにはまだ行ったことがない。ラスベガスはおろか、近場を除けばサンフランシスコに1度行ったきりである。ニューヨークにしか興味がないのが一番の理由だが、10年近くアメリカに住んでいるだけに我ながら笑うしかない。

ラスベガスと言えばカジノ、ただ少し足を延ばせばグランドキャニオンがある。写真を撮るには絶好のロケーションだが、岩ばかりだと思うと退屈な気もする。そう思ってあれこれ調べていると、デスバレーという魅力的なところを発見。こういう殺伐とした雰囲気にはどうしても惹かれてしまう。

往復10時間以上(バスツアー)かかるのが難点だが、アクティビティーとしては悪くない。予約は直前でも可能ということだったので、現地に着いてから考えることにした。(続く

関連記事:3X Sheraton-1, Jaw, Leg And Pillow+

Music Player Updated:
コクトーツインズのFifty-Fifty Clown、記事のタイトルはアルバム名から。

Wednesday, April 25, 2007

April24,07 @ TB L4-6

Yanks' skid hits five
Box Score (MAJOR.JP)

5連敗でついに最下位、Aロッドの連続ヒットもストップ。

連敗中の5試合は全て2点差以内、そのうち3試合が逆転負け。まさに今シーズンのヤンキースを象徴するような戦いぶりである。ここまで低迷する理由に故障者を挙げる人も多いと思うが、それはほんの一因に過ぎない。論より証拠、まずは勝敗表を見て欲しい。

首位のレッドソックスの得失点差は+15でトップ、4位のデビルレイズは-18と数字通りなのが分かる。そこで最下位のヤンキースに目を向けると+20、あろうことか首位のレッドソックスを上回っているのである。(4月24日現在)

接戦をかなりの確率で落とさなければ、こんな現象は起こり得ない。理由として考えられるのは、ブルペンが弱いか采配に問題があるかのいずれかである。

ブルペンが極端に弱いと、後半にリードを吐き出してしまうためこの現象が起こる。ただしヤンキースのブルペンは、インディアンズ戦の時点でリーグ1位(防御率)だったと記憶している。現在の状況は分からないが、少なくとも要因として不十分なのは間違いない。

参考までに、これと逆のケースが去年か一昨年の中日。ブルペンが充実していたため、得失点差に比べて勝率が高かった。

となれば残るのは采配。こんなことを書くまでもなく、野球を知っていれば簡単に分かることである。今に始まったことではないが、今季のトーリには目に余るものがある。能力を生かすどころか、選手の頑張りを無にするシーンばかり。観ている意味さえ疑問に感じる。

すでに自分の中では何かがキレたようで、応援する気力も失せてしまった。そういう事情なので、今後ヤンキース関連の記事は減ると思う。本来ならラスベガスの記事を書くつもりだったが、昨日のゲームにいいサンプルがあったので触れておく。

1点リードの7回無死2.3塁、マウンド上にはここまで2失点のウォン。ここでベンチはビスカイーノにスイッチ、次打者のバルデリを歩かせ満塁策を選択する。少し長くなるが、この場面について検証してみる。

1. 満塁策を選択しない場合
無死2.3塁とは、緩い内野ゴロか外野フライで得点される状況。したがってポップフライか三振がベストなシナリオになる。

最も適任なのはリベラだが、前日も1イニング投げているため連投になる。前日の登板がそれなりに意味があれば仕方ないとも言えるが、4点ビハインドの8回に登板させているだけに言い訳の余地はない。もっともこういう場面でリベラを起用すること自体、トーリの辞書にはない。

次に適任なのはブルーニー。こちらも連投になるが、連投を持ち出すとかなりの投手が該当してしまう。これも無意味にイニングごとの継投をしているツケであり、やはり理由にはならない。

連投を避けた場合は左のヘンかファーンズワース、プロクターになる。右打者が2人続くことを考えると、ヘンの起用はやはり辞書にないため考えにくい。プロクターは前回の登板で1アウトも取れずに被安打3、ファーンズワースも起用法から考えると明らかに信用を失っている。ただし信用という意味では、炎上続きのビスカイーノもまったく同じはず。

つまり連投を避けようとすれば信用がない投手、信用がある投手は連投になってしまうという構図。結論として勝負するのであればリベラ、辞書にないのならブルーニーが適任。

2. 満塁策を選択する場合
満塁ではどこでもフォースアウトが可能、また併殺で一気にピンチを切り抜けられるメリットもある。逆に怖いのは四球による押し出しとワイルドピッチ。最も求められるのは制球力、次に内野ゴロを期待できる投手になる。

ここでも適任はリベラになるが、前述の通り期待するだけ無駄。リベラを除けば、制球力の高い投手はブルペンにはいない。ただ先発のウォンならその条件を完璧に満たすことができる。投球数も81と問題なく、満塁策ならウォンが最も適任。

追記: なりぽんさんの記事によれば、ウォンの投球数は80と決められていたらしい。ただそうであれば、投球数が80になった無死1塁の場面(前の打者)で交代すべき。また予め決めていたからといって、それを守らなければ故障が再発するわけでもないだろう。決め事も守れず、臨機応変な対応もできないのでは話にならない。

満塁策自体は、難しい選択だけに問題はない。併殺のメリットを重視したという意味では、むしろ正しい選択だったと思う。問題はビスカイーノをマウンドに送ったことにある。ここまでのビスカイーノの成績は以下の通り。

防御率5.40 投球回11.2 被安打8 与四球9 奪三振5

信じられないことに、最も四球率の高い投手を登板させたのである。これ以上最悪な采配があるだろうか。これだけ選択肢がありながら、よりによってビスカイーノを登板させるようでは負けるに決まっている。

案の定フルカウントになり、苦しまぎれに投げた高めのストレートをジャストミートされる。たまたま(併殺シフト)カイロがセカンドよりに守っていたためショートライナーで済んだが、この時点で2失点していてもおかしくない。

そしてお決まりの左対左、マイヤーズにスイッチする。これが裏目に出てグランドスラム、またも試合が壊れてしまった。この状況なら、マイヤーズの投入は間違いとは言えない。ただしマイヤーズはすでに変則的なサブマリンではなく、プレートの端を使っただけのサイドスローなのは強調しておく。

先ほどこれ以上最悪な采配はないと書いたが、実は続きがある。グランドスラムを打たれた直後、トーリは走ってマウンドに駆け寄りブルーニーにスイッチしている。2死ランナーなしで3点ビハインド、残る攻撃はあと2回。慌てる必要がどこにあるのだろうか。

ブルーニーは打者1人を討ち取り、翌8回からはファーンズワース。結局肝心な場面でブルーニーを温存、またも連投というオチまでついた。極めつけとはまさにこのことである。

監督の仕事とは確かに采配だけではない。トーリを擁護する上ではよく使われる言葉でもある。ただこれほど酷い采配をしておいて、力が足りなかったと割り切れる選手がどれだけいるかは疑問。紳士的なチームカラーのヤンキースでも、それほど多くはないはずだ。

擁護するのは結構だが、もはやその材料はないに等しい。残っているのは、トーリの就任時期とそれ以降の成績を結びつけることぐらい。そんな単純な図式で物事が成り立っているなら、人間に知能など必要ない。マルチ商法がなくならないわけである。

Video:
Matsui's homer
Jeter hit by pitch
Wang Escapes

Friday, April 20, 2007

April19,07 vs CLE W8-6

A-Rod caps off winning rally
Box Score (MAJOR.JP)

9回2死ランナーなしから6得点、今回の主役もAロッド。

へそ曲がりと思われそうだが、正直言ってこういう勝ち方に強さは感じない。本当の強さとは奇跡的な逆転をすることではなく、そういう状況を作らないことにある。

マージャンに例えれば、オーラスでいつでもトップを狙える位置につけるのが強い打ち手。この日のように役満を上がって1回ぐらい勝ったところで、強くも何ともないのである。そういう意味では、むしろヤンキースの弱さが印象に残った。

1-1と同点の5回1死、先発ラズナーがラストバッターのマイケルズにヒットを許す。次打者はこの日2ベースを放っているサイズモア。2番のデルーチにはHRを打たれており、3番のハフナーは絶好調と危険な打者が続く。

ここまでラズナーが許したヒットは4本、投球数は81。状況から考えても、通常なら続投させる場面である。ところがベンチは迷わずマイヤーズにスイッチ、左打者が3人続くことが最大の理由だろう。マイヤーズは期待に応え、この回を無失点に抑える。

6回にジアンビのHRで勝ち越したヤンキースは、7回からビスカイーノをマウンドに送る。先頭打者のマイケルズは四球で出塁。勝ち越してはいるものの、無死の分だけ5回より状況は悪い。ブルペンにはウォームアップを終えた左のヘンがいる。当然継投かと思われたが続投、サイズモアに2ベースを打たれ無死2.3塁。

ベンチはここでも動かず、次打者デルーチのファーストゴロであっさり同点に追いつかれてしまう。なおも1死3塁、迎えるはこの日2安打のハフナー。敬遠の選択肢もあったが勝負を選択、ただしここでもビスカイーノは続投。カウント0-2となり結局敬遠、続くマルティネスに致命的な3ランHRを打たれ4失点。試合そのものが壊れてしまった。

5回の1死1塁では石橋を叩いて渡り、7回の無死1塁ではビスカイーノに頼りきった大味な采配。どう考えても順序が逆である。ビスカイーノが左に強いと言っても、所詮右投手。普段あれだけ右と左に拘っておきながら、なぜ6回だけは例外なのか。リベラほど信頼があるなら分かるが、そうでない以上無能と言われても仕方がない。

温存したヘンは4点ビハインドの9回に敗戦処理で登板、オフのポサダは7回に代打で登場とこれ以上醜い采配はない。暴言を承知で言えば、ヤンキースの弱さはトーリの頭の弱さにある。選手は頑張っているものの、こんなゲームをやってるようではリングは遠い。

とにもかくにも、またもやAロッドである。これで開幕から14試合連続ヒット、この時点での10HRはリーグレコードと留まるところを知らない。明日からのレッドソックス戦は先発投手の対比から言って分が悪いが、この勢いを持ち込めれば勝機はあるだろう。

せっかくのレッドソックス戦だが、今から数時間後にラスベガスに行く予定。一応パソコンは持っていくが、そういう事情なので期間中は記事が書けないかも知れない。

Video:
Abreu's big game
Torre pregame

Thursday, April 19, 2007

April18,07 vs CLE W9-2

A-Rod belts No. 9
Box Score (MAJOR.JP)

前日に引き続き、よくも悪くもヤンキースらしいゲーム。

この日の井川は過去2回とは見違えるような投球。チェンジアップが面白いように決まり、スライダーも冴えていた。また課題の制球難も克服し、ファーストストライク(*1)は実に80%以上。去年のムシーナが70%でメジャートップだったことを考えると、この数字の価値が分かると思う。(*1)これまでは43%で、メジャーワーストに近い数字

一般的にファーストストライクは、被安打率に大きく影響すると言われている。加えてチェンジアップとスライダーが使えるようになれば、先発として十分やっていけるはず。いずれにしても短期間でここまで修正してきたのは、まさにプロフェッショナル。真面目な井川のことなので、今後さらに精度を上げてくるだろう。

念願の初勝利挙げた井川、残された最大の課題とは?

ただし記事中にもあるように、本人は結果に満足していない様子。試合終了後に見せた笑みに、どこか陰りがあったのも頷ける。もっと長いイニングを投げたかったのだと思うが、6回で92球では仕方がない。

解説のポール・オニールも言っていたが、この日の主審はいい加減な判定が多かった。不運なヒットも多く、調子さえ維持できれば次回は満足できる結果が残せると思う。何より嬉しいのは初勝利に一喜一憂しないところ、志が高いのは頼もしい限りだ。

松坂のように最初からステージに上がる必要はない。松井の言葉を借りれば一歩一歩階段を上り、最終的に上がればいいのである。

ゲームの方は3回に打者10人の猛攻で5点を上げ逆転、AロッドジアンビのHRで突き放した。ちなみにAロッドは目下二冠王、13試合目にして9本のHRはフランチャイズレコードと記録ずくめ。右方向の打球が減っているのは気がかりだが、チーム内の雰囲気が明るいうちはそれほど心配する必要もないだろう。

2007 All-Star Online Ballot

早くもオールスターの投票が始まった。

Video:
Cano's flip starts DP
Post Game Plus

Wednesday, April 18, 2007

April17,07 vs CLE W10-3

Yanks hit three homers
Box Score (MAJOR.JP)

先発ライトが初勝利、Aロッドは早くも21打点目。

ヤンキースの先発は、先日マイナーから昇格したばかりのライト。実はこの投手、3Aはおろか2Aでの経験もたったの2試合しかない。何事も段階を踏むヤンキースとしては、極めて異例と言っていい。またヒューズクリッパードを差し置いての起用に、疑問を抱く人も少なくないはず。

参考:Yankees Prospects, Chase Wright

理由として考えられるのは、ライトが左投手だということ。ただしそのアドバンテージを重視したのではなく、ヘンの先発転向がその背景にあるのだと思う。

現段階で先発投手として認知されているのはペティットと井川、ラズナーの3人。ただラズナーにはそれほど信用がなく、復帰が近いカーステンズにも同じことが言える。つまりウォンが復帰したとしても、残る2枠は流動的に考えざるを得ない。

その選択肢の1つが本来先発のヘン、ここまでの成績(防御率1.04)から考えれば当然だろう。仮にヘンが先発枠に入ってしまうと、左のブルペンはマイヤーズ1人になる。それを補填できるのがこのライト、万が一先発として通用すれば儲けものというわけだ。

個人的には左に拘らず能力優先でいいと思うが、型で野球をしたがる首脳陣には何を言っても無駄。それなりに考えた、ということだけは評価してもいい。

さてそのライトだが、5回を投げて3失点という内容。チェンジアップとスライダーはまずまずだが、ストレートは80マイル後半と物足りない。

今回はコントロールが定まらなかったことが逆に好結果を生んだが、少しでも真ん中に集まるようだと簡単に炎上できる投手に見えた。ヤンキースのことなので次回も登板させると思うが、一刻も早くヘンを先発させるべきだと思う。

相手先発のウエストブルックは、ライトとは対照的にほとんどが真ん中に集まっていた。ヤンキース打線が好調なのは確かだが、この日に限っては打たれて当然という内容。

Video:
Mientkiewicz makes the tag
Damon's great catch
Jeter's spinning throw

Monday, April 16, 2007

April15,07 @ OAK L4-5

Rivera proves mortal
Box Score (MAJOR.JP)

監督もショック リベラはサヨナラ被弾に「これが野球」

2点差の9回2死ランナーなし、マウンドにはメジャー屈指のクローザーであるリベラ。誰もがヤンキースの勝利を確信し、対戦相手のアスレチックスでさえ99%諦めていただろう。ところが終わってみればヤンキースのサヨナラ負け

確かにショッキングな結末であり、これが野球というものでもある。ただしそれはきちんとした野球をやった場合に限って言えることで、残念ながら今回は当てはまらない。

アスレチックスの先発はハーデン。去年こそ故障で棒に振ったものの、2005年には2.53の防御率を残している好投手である。実際この日も最速98マイルのストレートとキレのあるチェンジアップで、5回までは2塁を踏ませぬピッチング。

許したヒットも内野安打と当たり損ねの2本だけで、内容も非常にいい。初回に2点を先制されていることを加味すれば、ヤンキースにとっては敗色濃厚のゲームである。

ところがこれも野球、続く6回に連続ヒットで無死1.2塁という絶好のチャンスを掴む。バッターボックスにはジーター、当然送りバントかと思われたがなぜかヒッティング。結局ジーターは三振に終わり、後続も倒れてあっさりチャンスを潰してしまう。

ハーデンの出来、打順を考えればここは100%送りバントの場面。併殺を回避する意味から言っても、最も有効な手段であるはずだ。実はこれには伏線がある。開幕戦でもまったく同じ状況があり、この時は送りバントをしているのである。

ヤンキースは翌7回、2番手のケネディーから3点を奪い逆転に成功する。仮にこのまま勝っても、記事にはこう書くつもりだった。

「たまたまチャンスが来たからいいようなものの... 」

前述の場面で送りバントしていれば勝てたとは言わない。ただし送りバントがベストの選択だったことは事実。逆転できたのはたまたまであって、先が見えない以上ベストの選択をするのが指揮官の務めなのである。

百歩譲ってそれがベストでないにしても、一貫性のない采配は指揮官として失格。繰り返しになるのでこれ以上は書かないが、興味があれば下記リンクを読んで欲しい。

関連記事:April2,07 vs TB W9-5

1947年4月15日、ジャッキー・ロビンソンが黒人初のメジャーリーガーとしてデビューした日である。この日はその60周年を記念してJackie Robinson Dayと名付けられ、多くの選手が彼の背番号である42番を着けてプレーした。これはケン・グリフィーJr.の発案によるもので、コミッショナーに直訴して実現したそうだ。

ヤンキースの42番といえばリベラ。本来は全チームの永久欠番(*1)のため、現役では唯一の選手となる。そんな特別な選手がこんなことになるとは、ただの偶然とはいえ皮肉なものである。(*1)1997年4月15日以前から着けていた場合は、継続使用が可能

「Rivera proves mortal」

普通に訳せばリベラも人の子なのだろうが、mortalの第一の意味は死ぬべき運命。考えすぎにしても、ハマり過ぎていて何だか気の毒だ。

Video:
Jackie Robinson Day celebration
Song for Jackie

Sunday, April 15, 2007

April14,07 @ OAK W4-3

Giambi's blast lifts Yanks
Box Score (MAJOR.JP)

ジアンビの一振りで連敗脱出。

初回にエラー絡みで3点を失った(自責点0)先発ラズナーだが、それ以降は立ち直り許したヒットはわずかに1本。この日は得意のカーブに加えてチェンジアップが冴えており、ストレートに頼らない配球が好結果に繋がった。

印象的だったのは1点を追う7回の攻撃。幸先よく先頭のカノーが四球で出塁したものの、後続が進塁打さえ打てず2死1塁。ベンチはこの日オフのポサダを代打に送る。エンドランのサインに見事応え、泳ぎながらもライト線の2ベースを放ち同点に追いつく。

自力ではないにせよ、たった1本のヒットで得点するという意味ではHRと何ら変わらない。個々の能力の総和が、そのままチーム力にならない理由はこんなところにある。

最後の2イニングを無失点に抑えたブルーニー。この投手のマウンド度胸については何度も書いているが、それを物語るのが1点を勝ち越した最終回のピッチング。なんと全17球中16球がストレート、打つなら打ってみろと言わんばかりの気迫には鳥肌が立った。

アスレチックスの先発は右のブラントン。今までならファーストは左のミンケイビッチだが、右のフェルプスが起用された。さすがのトーリも前日の敗戦で懲りたのだろう。ところが同点の9回1死1塁、何を血迷ったのかミンケイビッチを代打に送る。

関連記事:April13,07 @ OAK L4-5

確かにこの日のフェルプスは打てそうになかったが、マウンドには抑えのストリート。ここは長打が欲しい場面なので、守備固めするにしてもフェルプスの打席が終わった後にするべき。どこまで行っても右には左、左には右らしい。参考までに現在の打率は.115。

Yanks put Mussina, Pavano on DL

両投手とも15日間のDL、さらに深刻な状況になった。代わりに昇格したのは先発のチェイス・ライトと中継ぎのクリス・ブリトン、ライトは17日のインディアンズ戦に先発予定。

ウォンがこの日調整登板(*1)をしたようで、早ければ19日にも先発できる見通し。またカーステンズも復帰間近と明るい話題もある。何とか凌いで4月を乗り切って欲しいものだ。(*1)5回を投げて被安打0、無失点

Video:
A-Rod's HR
Post Game Plus

Saturday, April 14, 2007

April13,07 @ OAK L4-5

Igawa remains winless
Box Score (MAJOR.JP)

勝てるゲームを落とし連敗。

好投手ハーレンを早めに引きずり下ろしたまではよかったが、その後の拙攻が響いてサヨナラ負け。ポイントになる場面には、いずれもミンケイビッチの姿があった。

4連打と押し出し四球で3-1と勝ち越した6回、なおも無死満塁でバッターボックスにはミンケイビッチ。甘いボールを引っ掛けセカンドへの併殺打、好機を潰す。

4-4と同点の8回、1死満塁と絶好の勝ち越しチャンスでまたも打順はミンケイビッチ。ここでも結果を出せず後続も倒れて無得点に終わる。

延長11回裏、1死満塁とサヨナラのピンチ。次打者ケルティの打球は1.2塁間へのゴロ、ミンケイビッチが倒れ込みながら捕球するが送球が逸れて試合終了。 参考までにこの打球はセカンドの守備範囲で、カノーが捕球していればアウトに出来た可能性が高い。

「I can get any cheap hit」

これは試合前のミンケイビッチのコメントだが、結果はご覧の通り。高い守備力から打撃にはある程度目をつぶれるとはいえ、打率.125(出塁率.192)はさすがに限度を超えている。スランプなのは分かるが、よほどの実績がない限りスタメンで使える数字ではない。

リードしていた6回はいいとしても、同点の8回は代打を送るべきだろう。左の代打がいないのが最大の理由だとは思うが、右対右ならそれほど気にする必要もないはず。個人的にはコンタクトヒッターで、外野フライを打つのが上手いカイロが適任だと思う。

元々この選手は、自分のものでもないボールの所有権を主張していた大バカ野郎。以前も書いたが、どうしてもこういう選手は好きになれない。関係ないが、大好きなシェフィールドの背番号を付けているのも気に入らない。

関連記事:ウイニングボールは殿堂へ

先発井川は5.1回を投げて被安打3、自責点2。前回の登板と比べれば制球面に進歩は見られたが、得意のチェンジアップでストライクを取れないのは相変わらず。またセットポジションにおけるバランスの悪さも矯正されていない。ただそれでもこれだけのピッチングが出来るのだから、通用する資質は間違いなくある。課題が明確なのも明るい材料。

バランスの悪さについては、ともともさんの記事に興味深い画像がある。角度が微妙に違うので断言はできないが、4枚目を見比べると体の回転が足りないのが分かる。つまり回転幅が小さいために、同じリリースポイントでも体が開き気味になってしまうのだと思う。

前述の8回、先頭のAロッドがヒットで出塁し次打者はジアンビ。結果的には失敗に終わったが、実は初球に(3塁方向への)バントをしている。率直に言って大賛成。こういうことをどんどんやっていかないと、いつまで経ってもシフトに捕まってしまう。相手が根負けするまでバントをし続けてもいいぐらいだ。

全9試合のうち6試合は接戦、そのうち5戦はリベラを温存して落としている。抑えの役割というのは、僅差でリードした試合を確実に逃げ切ることにある。ただそれに固執すると、その状況が来ない限りは永遠に登板の機会はない。

何度も書いているが、投手は能力順に起用するのがセオリー。絶対に失点できない場面なら、たとえそれが中盤であろうと抑えを起用するべきなのである。それをやれとは言わないが、少なくともこの日のアスレチックスのように同点での起用ならできるだろう。

中継ぎは1イニングずつ、抑えは僅差でリードした9回だけ。こんな起用法では勝てるものも勝てない。ヤンキースの圧倒的な打撃力は、トーリが名将であるための必要条件なのである。

ヤンキースのパバーノ、明日の登板を回避

こうなってくると、唯一健康体の井川が今シーズンのカギを握っていると言っても過言ではない。連鎖反応なのか偶然なのかは分からないが、何だかたいへんなことになってきた。

Video:
Posada's Single
Post Game Plus

Friday, April 13, 2007

Leonard Cohen, Famous Blue Raincoat

一人称の先にあるもの。

元々詩人だった彼がミュージシャンとしてデビューしたのは32歳の時、今から40年ほど前のことになる。住んでいたのはニューヨークのチェルシーホテル。今でこそ聞こえはいいが、当時は地獄と紙一重だったに違いない。


The Best Of Leonard Cohen (1975)

暗い廊下と階段、殺伐とした部屋。この曲を聴いていると、そんな当時の風景が自然と浮かんでくる。ここで彼が何を思い、何を感じたのか。その答えこそが、レナード・コーエンの魅力なのである。

「自殺願望の鬱病シンガー」

彼を形容する時、こんな言葉が使われることがある。確かにネガティブな表現をすれば、これ以上適切な言葉はないだろう。ただそうであっても、この体が沈み込む感覚は他では味わえない。戻って来れなくてもいい、そう思わせる価値がこの曲にはある。



Music Player Updated:
レナード・コーエンのHallelujah、鳥肌が立つほどピースフルな曲。

Play And Buy (Amazon.co.jp)
Leonard Cohen Official Website
Index: Best Tracks

Thursday, April 12, 2007

April11,07 @ MIN L1-5

Farnsworth falters in eighth
Box Score (MAJOR.JP)

負傷降板のムシーナ、次回先発は回避の見通し

ウォンや松井と同じく左足の肉離れ。今のところ楽観視されているようだが、場合によっては長期離脱も考えられる。これで健康体と言えるのは井川だけ、先行きは非常に暗い。

久しぶりに緊迫したゲームだったが、最後は一方的に突き放された。直接の原因は一人相撲をしたファーンズワース、ただしポイントは別にある。

1点リードで迎えた6回裏、先頭プントの当たりはライト頭上のハーフライナー。目測を誤った(*1)アブレイユがこれを2ベースにすると、マウアーが送りバントを決めて1死3塁となる。(*1) メトロドームは照明が目に入りやすい

ヤンキースベンチは好投のヘンに代えてプロクターをマウンドへ送るが、次打者のカダイヤーにあっさりライト前に運ばれ同点に追いつかれてしまう。打たれたのは外角高めのストレート、ポサダの要求は外角低め。高めに浮いたのはプロクターのコントロールミスだが、そもそも外角を要求したポサダに問題がある。

参考:Cuddyer's impressive night

野球をやったことがあれば誰でも分かることだが、外野フライを最も打ちやすいのは外角高めのボール。つまり外野フライを警戒すべきこの場面では、外角と高めはありえない。

こんなものは基本中の基本、ミスをしたのだから負けて当然である。この日のように終始押されるゲームをいくつ拾えるかで、真の強さは決まってくる。捕手の役割を疎かにしているようでは、よほど展開が向かない限りチャンピオンにはなれない。

追記:省略した部分を補足。

前述の6回、カダイヤーにヒットを許し次打者は左のモルノー。1点もやれないのだから、マイヤーズの投入も考えられる場面である。プロクターを続投させ事なきを得たが、これは結果論。結局マイヤーズは敗戦処理として登板というお粗末ぶり。

1-1と同点の8回、先頭の1番カスティーヨが四球で出塁。ところが次打者がバントの構えをしたためかまったくの無警戒、牽制球を一度も投げずに盗塁を許す。これが口火になって決定的な4点を失う。

トーリのコメントによれば、ファーンズワースが打たれた原因はロケーション。ただ実際甘く入って打たれたのは1本、残りはヒットにするのが難しいボールだった。一本調子とはこのことで、結果論と先入観に支配されているのではまともな采配は望めない。

こういうゲームをモノにするには、テニスでいうUnforced Errorをどれだけ減らせるかがカギになる。戦力と結果が比例しない理由の一端は、こんなところにある。

Video:
Jeter's over-the-shoulder grab
Post Game Plus

Wednesday, April 11, 2007

April10,07 @ MIN W10-1

Pettitte shuts down Twins
Box Score (MAJOR.JP)

効率よく得点したヤンキースが連勝。

無得点に終わった5イニングの総打者数は17、単純計算しても2人しか出塁していない。言い換えれば、半分以上はチャンスすらなかったことになる。ところがヤンキースが上げた得点はご覧の通り、いかに効率がいいか分かると思う。これについては以前に書いた記事があるので、興味があればそちらを読んで欲しい。

関連記事:September13,06 vs TB W8-4

先発ペティットは6回を投げて被安打4、無失点という内容。ペティットというとストレートとカーブの印象が強いが、この日はカッター中心のピッチング。何より低めに集まっていたのが好投に繋がったのだと思う。ストレートのコントロールが悪く、高めに浮いていたことが今後の課題。

American League Hitting Stats, 2007

それにしてもツインズ打線は元気がない。リンク先を見てもらうと分かるが、7試合を消化して得点はわずかに23。これはチーム防御率が3点台前半で、やっと勝負になる数字。

この段階で判断するのは早計とはいえ、前述の高めに浮いたストレート(ボール球)に手を出していたのはいただけない。ツインズファンには申し訳ないが、先発投手の真価はインディアンズ戦以降にならないと分からない。

以下は放送中のAflac Trivia Question。何でもこのコーナーが始まって以来、マイケル・ケイが最も気に入った質問らしい。答えを見てもピンと来ない人はこちら

Ron Gardenhire is one of only 2 current M.L. managers
who played in the majors under Joe Torre.Who is the other?

監督ジョー・トーリの下でプレーしたことのある現役の監督は2人。
1人はツインズのロン・ガートナー、さてもう1人は?

答え:Joe Torre Player/Manager 1977 Mets

Video:
A-Rod's two-run shot
Damon's three-run shot
Post Game Plus

Tuesday, April 10, 2007

April9,07 @ MIN W8-2

Bats back strong Pavano
Box Score (MAJOR.JP)

先発投手が初勝利、Aロッドは3試合連続HR。

今季初のクオリティピッチ(7回2失点)を見せたのは意外にもパバーノ、自身も約2年ぶりの勝利となる。全体的に球が高く内容はよくなかったが、ツインズ打線と味方の守備に助けられた。無四球は評価できるものの、今後に繋がるピッチングとは言いがたい。よくも悪くも防御率4点台前半の投手、むしろ8失点のポンソンの方がよく見えた。

「Aロッドは松岡修三」

これは何年も前から思っていたことで、2人の共通点は多い。非凡な身体能力とメンタル面の弱さ、一度調子に乗ると手がつけられない。自分に満足するとお構いなしに話しかけるが、相手の話は聞いているフリだけ。意味もなく1人で頷くところまでそっくりだ。

この日も豪快な一発を叩き込み、すでに6試合で5本目。これはヤンキースのフランチャイズレコードで、その気になればAロッドに不可能はないということだろう。

最後はツインズの話題。この日DHで先発出場したレッドモンドだが、本来の守備位置は捕手。調べてみるとなかなかの好打者で、さらに捕手の控えがもう1人いた。チーム事情が違うため一概には言えないが、打撃の要であるマウアーが捕手であることを考えると納得がいく。試合巧者と言われる所以は、このへんにあるのかも知れない。

Video:
Abreu's HR
Cano's slick fielding
Post Game Plus

Monday, April 09, 2007

April8,07 vs BAL L4-6

Yanks drop series to O's
Box Score (MAJOR.JP)

3点のリードもつかの間、シリーズ負け越しで借金は1。

先発ラズナーが5回持たず、5失点で降板。出来自体は悪くなかったが、オリオールズ打線にピンポイントで捕まってしまった。

全76球のうち、最大の武器であるスローカーブはたったの14球。打たれたのも、そのほとんどがストレートだった。緩急が持ち味の投手なら、もう少し配球を考えるべき。ストレートに滅法強いミラーが3打点、何のためにデータがあるのかと言いたくなる。

関連記事:Spring Game vs CIN T1-1

カブレラの1番も理解できない。短絡的に左投手というだけで決めているようだが、1番とは最も出塁率が要求される打順である。ここまでのカブレラの打率は.083、スイッチヒッターだが右打席はあまり得意ではない。ましてや好投手のベダードが相手となると、すでに次元そのものが違う。これではまるで草野球、勝てるはずがない。

対照的だったのはオリオールズ。2点リードの9回2死ランナーなし、四球で出塁したギブンスに代走を送ったのには感心した。前日の試合が布石になっているとしても、こういう采配がなかなかできない。ほんの少しでも勝利の確率を上げることこそ監督の仕事。敵ながらお見事、どこかの監督は気づいてすらいないだろう。

前途多難のヤンキースだが、これで先発投手が5戦連続でノックアウトされたことになる。ちなみに5戦目にして6イニング以上登板した先発投手がいないのは、長いヤンキースの歴史でも初めてのことらしい。

Video:
Rodriguez's homer
Post Game Plus

Sunday, April 08, 2007

April7,07 vs BAL W10-7

Rodriguez steps up
Box Score (MAJOR.JP)

左太もも痛めた松井秀、故障者リスト入り

試合後すぐに出かけてしまったので、松井の詳細を知ったのは今しがた。厄介な肉離れとあって前半戦絶望まで考えたが、どうやら軽症のようで一安心。首脳陣のコメントにもあるように、しっかり直してまたヤンキースの力となって欲しい。

メジャー初先発となった井川は、5回を投げて7失点と散々な内容。早くも通用しないのではとの声も上がっているが、あのピッチングを見せられてはそう思われても仕方がない。

何度も書いているが、とにかく投球時のバランスが悪い。左肩が開いたままになりやすく、球の抑えが効かずにすっぽ抜ける。逆にそれを意識すると、体が突っ込み過ぎてワンバウンドになってしまう。結果として常に不利なカウントを強いられるため、どうしても甘くなるという悪循環。

変化球のコントロールも未だ矯正されていないようで、ストレートを多投する淡泊な配球。結局のところ、オープン戦の課題を残したままシーズンを迎えてしまったことになる。

この日のピッチングは決して褒められるものではないが、不運な面もあった。それを象徴するのが4点を失った2回、以下はその内容。

センター前(どん詰まり)→センタ