Wednesday, April 25, 2007

April24,07 @ TB L4-6

Yanks' skid hits five
Box Score (MAJOR.JP)

5連敗でついに最下位、Aロッドの連続ヒットもストップ。

連敗中の5試合は全て2点差以内、そのうち3試合が逆転負け。まさに今シーズンのヤンキースを象徴するような戦いぶりである。ここまで低迷する理由に故障者を挙げる人も多いと思うが、それはほんの一因に過ぎない。論より証拠、まずは勝敗表を見て欲しい。

首位のレッドソックスの得失点差は+15でトップ、4位のデビルレイズは-18と数字通りなのが分かる。そこで最下位のヤンキースに目を向けると+20、あろうことか首位のレッドソックスを上回っているのである。(4月24日現在)

接戦をかなりの確率で落とさなければ、こんな現象は起こり得ない。理由として考えられるのは、ブルペンが弱いか采配に問題があるかのいずれかである。

ブルペンが極端に弱いと、後半にリードを吐き出してしまうためこの現象が起こる。ただしヤンキースのブルペンは、インディアンズ戦の時点でリーグ1位(防御率)だったと記憶している。現在の状況は分からないが、少なくとも要因として不十分なのは間違いない。

参考までに、これと逆のケースが去年か一昨年の中日。ブルペンが充実していたため、得失点差に比べて勝率が高かった。

となれば残るのは采配。こんなことを書くまでもなく、野球を知っていれば簡単に分かることである。今に始まったことではないが、今季のトーリには目に余るものがある。能力を生かすどころか、選手の頑張りを無にするシーンばかり。観ている意味さえ疑問に感じる。

すでに自分の中では何かがキレたようで、応援する気力も失せてしまった。そういう事情なので、今後ヤンキース関連の記事は減ると思う。本来ならラスベガスの記事を書くつもりだったが、昨日のゲームにいいサンプルがあったので触れておく。

1点リードの7回無死2.3塁、マウンド上にはここまで2失点のウォン。ここでベンチはビスカイーノにスイッチ、次打者のバルデリを歩かせ満塁策を選択する。少し長くなるが、この場面について検証してみる。

1. 満塁策を選択しない場合
無死2.3塁とは、緩い内野ゴロか外野フライで得点される状況。したがってポップフライか三振がベストなシナリオになる。

最も適任なのはリベラだが、前日も1イニング投げているため連投になる。前日の登板がそれなりに意味があれば仕方ないとも言えるが、4点ビハインドの8回に登板させているだけに言い訳の余地はない。もっともこういう場面でリベラを起用すること自体、トーリの辞書にはない。

次に適任なのはブルーニー。こちらも連投になるが、連投を持ち出すとかなりの投手が該当してしまう。これも無意味にイニングごとの継投をしているツケであり、やはり理由にはならない。

連投を避けた場合は左のヘンかファーンズワース、プロクターになる。右打者が2人続くことを考えると、ヘンの起用はやはり辞書にないため考えにくい。プロクターは前回の登板で1アウトも取れずに被安打3、ファーンズワースも起用法から考えると明らかに信用を失っている。ただし信用という意味では、炎上続きのビスカイーノもまったく同じはず。

つまり連投を避けようとすれば信用がない投手、信用がある投手は連投になってしまうという構図。結論として勝負するのであればリベラ、辞書にないのならブルーニーが適任。

2. 満塁策を選択する場合
満塁ではどこでもフォースアウトが可能、また併殺で一気にピンチを切り抜けられるメリットもある。逆に怖いのは四球による押し出しとワイルドピッチ。最も求められるのは制球力、次に内野ゴロを期待できる投手になる。

ここでも適任はリベラになるが、前述の通り期待するだけ無駄。リベラを除けば、制球力の高い投手はブルペンにはいない。ただ先発のウォンならその条件を完璧に満たすことができる。投球数も81と問題なく、満塁策ならウォンが最も適任。

追記: なりぽんさんの記事によれば、ウォンの投球数は80と決められていたらしい。ただそうであれば、投球数が80になった無死1塁の場面(前の打者)で交代すべき。また予め決めていたからといって、それを守らなければ故障が再発するわけでもないだろう。決め事も守れず、臨機応変な対応もできないのでは話にならない。

満塁策自体は、難しい選択だけに問題はない。併殺のメリットを重視したという意味では、むしろ正しい選択だったと思う。問題はビスカイーノをマウンドに送ったことにある。ここまでのビスカイーノの成績は以下の通り。

防御率5.40 投球回11.2 被安打8 与四球9 奪三振5

信じられないことに、最も四球率の高い投手を登板させたのである。これ以上最悪な采配があるだろうか。これだけ選択肢がありながら、よりによってビスカイーノを登板させるようでは負けるに決まっている。

案の定フルカウントになり、苦しまぎれに投げた高めのストレートをジャストミートされる。たまたま(併殺シフト)カイロがセカンドよりに守っていたためショートライナーで済んだが、この時点で2失点していてもおかしくない。

そしてお決まりの左対左、マイヤーズにスイッチする。これが裏目に出てグランドスラム、またも試合が壊れてしまった。この状況なら、マイヤーズの投入は間違いとは言えない。ただしマイヤーズはすでに変則的なサブマリンではなく、プレートの端を使っただけのサイドスローなのは強調しておく。

先ほどこれ以上最悪な采配はないと書いたが、実は続きがある。グランドスラムを打たれた直後、トーリは走ってマウンドに駆け寄りブルーニーにスイッチしている。2死ランナーなしで3点ビハインド、残る攻撃はあと2回。慌てる必要がどこにあるのだろうか。

ブルーニーは打者1人を討ち取り、翌8回からはファーンズワース。結局肝心な場面でブルーニーを温存、またも連投というオチまでついた。極めつけとはまさにこのことである。

監督の仕事とは確かに采配だけではない。トーリを擁護する上ではよく使われる言葉でもある。ただこれほど酷い采配をしておいて、力が足りなかったと割り切れる選手がどれだけいるかは疑問。紳士的なチームカラーのヤンキースでも、それほど多くはないはずだ。

擁護するのは結構だが、もはやその材料はないに等しい。残っているのは、トーリの就任時期とそれ以降の成績を結びつけることぐらい。そんな単純な図式で物事が成り立っているなら、人間に知能など必要ない。マルチ商法がなくならないわけである。

Video:
Matsui's homer
Jeter hit by pitch
Wang Escapes

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