Friday, April 20, 2007

April19,07 vs CLE W8-6

A-Rod caps off winning rally
Box Score (MAJOR.JP)

9回2死ランナーなしから6得点、今回の主役もAロッド。

へそ曲がりと思われそうだが、正直言ってこういう勝ち方に強さは感じない。本当の強さとは奇跡的な逆転をすることではなく、そういう状況を作らないことにある。

マージャンに例えれば、オーラスでいつでもトップを狙える位置につけるのが強い打ち手。この日のように役満を上がって1回ぐらい勝ったところで、強くも何ともないのである。そういう意味では、むしろヤンキースの弱さが印象に残った。

1-1と同点の5回1死、先発ラズナーがラストバッターのマイケルズにヒットを許す。次打者はこの日2ベースを放っているサイズモア。2番のデルーチにはHRを打たれており、3番のハフナーは絶好調と危険な打者が続く。

ここまでラズナーが許したヒットは4本、投球数は81。状況から考えても、通常なら続投させる場面である。ところがベンチは迷わずマイヤーズにスイッチ、左打者が3人続くことが最大の理由だろう。マイヤーズは期待に応え、この回を無失点に抑える。

6回にジアンビのHRで勝ち越したヤンキースは、7回からビスカイーノをマウンドに送る。先頭打者のマイケルズは四球で出塁。勝ち越してはいるものの、無死の分だけ5回より状況は悪い。ブルペンにはウォームアップを終えた左のヘンがいる。当然継投かと思われたが続投、サイズモアに2ベースを打たれ無死2.3塁。

ベンチはここでも動かず、次打者デルーチのファーストゴロであっさり同点に追いつかれてしまう。なおも1死3塁、迎えるはこの日2安打のハフナー。敬遠の選択肢もあったが勝負を選択、ただしここでもビスカイーノは続投。カウント0-2となり結局敬遠、続くマルティネスに致命的な3ランHRを打たれ4失点。試合そのものが壊れてしまった。

5回の1死1塁では石橋を叩いて渡り、7回の無死1塁ではビスカイーノに頼りきった大味な采配。どう考えても順序が逆である。ビスカイーノが左に強いと言っても、所詮右投手。普段あれだけ右と左に拘っておきながら、なぜ6回だけは例外なのか。リベラほど信頼があるなら分かるが、そうでない以上無能と言われても仕方がない。

温存したヘンは4点ビハインドの9回に敗戦処理で登板、オフのポサダは7回に代打で登場とこれ以上醜い采配はない。暴言を承知で言えば、ヤンキースの弱さはトーリの頭の弱さにある。選手は頑張っているものの、こんなゲームをやってるようではリングは遠い。

とにもかくにも、またもやAロッドである。これで開幕から14試合連続ヒット、この時点での10HRはリーグレコードと留まるところを知らない。明日からのレッドソックス戦は先発投手の対比から言って分が悪いが、この勢いを持ち込めれば勝機はあるだろう。

せっかくのレッドソックス戦だが、今から数時間後にラスベガスに行く予定。一応パソコンは持っていくが、そういう事情なので期間中は記事が書けないかも知れない。

Video:
Abreu's big game
Torre pregame

2 comments:

Anonymous said...

ちーっこさんといい、どうしてヤンクスファンは
キビシー人が多いんですかね=(;゚;Д;゚;;)⇒グサッ!!

まあ冷静に試合をみていればそうなるのでしょうが、
結果だけ、最終回の映像だけを見てる立場では
なかなか冷静にはなれません。

私的にはこういうのがあるから
ヤンクスファンをやめられない、っていう感じなので、
何事もなく勝つのも当然必要だけど、
きょうくらいは手放しで喜んでも。。。

まあkmfisさんみたいな人もいないと
ですけどね。
(全然批判してるわけではないので。
ただの愚痴です。。。)

KMFIS said...

コメントありがとうございます。
返信が遅れました。

勝てば喜び、負ければ悔しい。
ほとんどのファンがそうであるように、
僕にも当てはまる部分があります。
ただそれ以上に、勝ち方や負け方が問題なのです。

極端に言えば負けても誇らしく思える試合、
勝っても惨めな気持ちになる試合があります。
それを左右するのは指揮官、
選手に矛先を向けることはまずありません。

選手が精一杯やったことを結果に結びつけて欲しい。
いつもそういう気持ちで観ています。

指揮官もチームの一員だと思うかも知れませんが、
残念ながら僕にはそう思えません。
たとえそれが本来のファンのあり方でなくとも、
このスタンスは変わらないと思います。




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