Thursday, April 12, 2007

April11,07 @ MIN L1-5

Farnsworth falters in eighth
Box Score (MAJOR.JP)

負傷降板のムシーナ、次回先発は回避の見通し

ウォンや松井と同じく左足の肉離れ。今のところ楽観視されているようだが、場合によっては長期離脱も考えられる。これで健康体と言えるのは井川だけ、先行きは非常に暗い。

久しぶりに緊迫したゲームだったが、最後は一方的に突き放された。直接の原因は一人相撲をしたファーンズワース、ただしポイントは別にある。

1点リードで迎えた6回裏、先頭プントの当たりはライト頭上のハーフライナー。目測を誤った(*1)アブレイユがこれを2ベースにすると、マウアーが送りバントを決めて1死3塁となる。(*1) メトロドームは照明が目に入りやすい

ヤンキースベンチは好投のヘンに代えてプロクターをマウンドへ送るが、次打者のカダイヤーにあっさりライト前に運ばれ同点に追いつかれてしまう。打たれたのは外角高めのストレート、ポサダの要求は外角低め。高めに浮いたのはプロクターのコントロールミスだが、そもそも外角を要求したポサダに問題がある。

参考:Cuddyer's impressive night

野球をやったことがあれば誰でも分かることだが、外野フライを最も打ちやすいのは外角高めのボール。つまり外野フライを警戒すべきこの場面では、外角と高めはありえない。

こんなものは基本中の基本、ミスをしたのだから負けて当然である。この日のように終始押されるゲームをいくつ拾えるかで、真の強さは決まってくる。捕手の役割を疎かにしているようでは、よほど展開が向かない限りチャンピオンにはなれない。

追記:省略した部分を補足。

前述の6回、カダイヤーにヒットを許し次打者は左のモルノー。1点もやれないのだから、マイヤーズの投入も考えられる場面である。プロクターを続投させ事なきを得たが、これは結果論。結局マイヤーズは敗戦処理として登板というお粗末ぶり。

1-1と同点の8回、先頭の1番カスティーヨが四球で出塁。ところが次打者がバントの構えをしたためかまったくの無警戒、牽制球を一度も投げずに盗塁を許す。これが口火になって決定的な4点を失う。

トーリのコメントによれば、ファーンズワースが打たれた原因はロケーション。ただ実際甘く入って打たれたのは1本、残りはヒットにするのが難しいボールだった。一本調子とはこのことで、結果論と先入観に支配されているのではまともな采配は望めない。

こういうゲームをモノにするには、テニスでいうUnforced Errorをどれだけ減らせるかがカギになる。戦力と結果が比例しない理由の一端は、こんなところにある。

Video:
Jeter's over-the-shoulder grab
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