Decay
2009年最初の風景
以前はイベントでしかなかった新年も、月日が経つにつれ意味を持つようになった。さらなる飛躍を期待する人、過ちを繰り返さないよう厳粛な気持ちで臨む人。ネガティブな感情しか持てない人も含めて、最もピュアになれるのがこの時期だと思う。節目にしか自己を見つめられないというのもヘンな話だが、惰性化する日常においてはそれも仕方がない。
年末を慌しい旅行先で過ごしたせいで、今回はそのチャンスがなかった。カウントダウンも夢の中、未だに新年を迎えた実感がない。ただここ数日で、ずっと頭の中に居座り続けることはある。朽ちていく感覚。何がそうさせるのかは分からないが、そんな自分を意識せざるを得なかった。
肉体と知恵、精神の関係
肉体的な成長は20代前半を境に下り坂。その分洞察力などは増すものの、それもいずれは枯れる。精神は70代まで成長するらしいが、これを成長と呼べるかは疑問。必然的に使用頻度が高くなるだけで、能力そのものが向上するとは思えない。老年者の霊界志向は認めるとしても、直観力というより経験論によることころが大きい気がする。
Approximately 85 years of life in just 40 sec (YouTube)
人間誰しも未来を思い描くものだが、そのキャンバスは年齢と共に小さくなる。その一方で自ら歩んできた道を肯定するような傾向があり、よき理解者になれるとも限らない。絵を描きたくてもキャンバスすらなく、過去の絵を自慢げに眺めているだけの存在。いずれはそうなるかと思うと、どうにもやりきれない。
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