Friday, June 22, 2007

Fact-Finding

適当に観た2本。

Executive Action (ダラスの熱い日)
監督デヴィッド・ミラー 1973年 アメリカ

ジョン・F・ケネディ暗殺から10年、ある仮説を元に計画から犯行までを描いた作品。同じ題材を扱ったJFKは余りにも有名だが、大きく違うのは加害者の視点で進行していくこと。



エンディングにあるナレーションによると、事件後の3年間で18人もの重要証人が何らかの理由で死亡している。ある保険計理人が計算したところ、その確率は実に10京分の1。これが事実なら、人為的な何かが働いているのは間違いない。

現在非公開の極秘報告書が公開されるのは2039年。それまで生きているかどうか分からないが、公開されたとしても真相は永遠に闇だろう。この闇が唯物論で定義できるものなのか、またはそれ以外のものなのか。個人的にはこちらの方に興味がある。

疑惑を暴いていくような面白さはなくエンターテイメント性も低いが、JFKより18年も前に公開されたという点に価値があると思う。動画は事件についてのもので、この映画とは直接関係はない。

The Prince & Me (プリティ・ガール)
監督マーサ・クーリッジ 2004年 アメリカ

いわゆるシンデレラストーリー。いつもならまず観ないタイプの映画だが、どういうわけか最後まで観てしまった。主役のジュリア・スタイルズが好きなわけでも、話が面白かったわけでもない。それなのに途中で止めるどころか、終わった後には温かいものさえ感じた。

愛の意味はある程度分かっているつもりだが、その前に恋が付くと自信がなくなる。人を好きになってドキドキするような感覚は、20歳位を最後に覚えがない。では誰も好きにならないかというと、好きにはなる。あいつもこいつも好き、極論すれば好きな人だらけ。

人間も所詮は動物、後付けの倫理観や道徳に縛られているに過ぎない。自信がないと書いてはみたが、実を言うと男と女の関係はこういうものだと思ってきた。遠距離恋愛は続かない場合が多いし、恋愛結婚であっても離婚は珍しくない。それを証明する材料はいくらでもある。

そんな恋愛観しか持てないにもかかわらず、なぜかこの映画を肯定する自分がいる。こういう人もいるかも知れない、一言で表現するならこんな気持ちに近い。否定する理由がないならそう思って当然だが、これが歳をとることだと思うと気が滅入る。

The Prince & Me Trailer (QuickTime)

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