Friendly Rivalry-2
コカコーラ〇 vs ペプシ
本家のアメリカではその差(*1)が縮まりつつあるものの、世界的にはコカコーラが圧倒。過去に形勢が拮抗したのは、84年に行われたカンザス計画直後の1度だけ。あの手この手で必死に食い下がるペプシも、現状では牙城を脅かすに至っていない。(*1)コカコーラ41%、ペプシ33%
Coke's Markets Decline Worldwide - New York Times
カンザス計画 - Wikipedia
比較広告やキャラクターに頼りがちなペプシに対し、コカコーラはファミリー路線と広告戦略も対照的。もっとも市場原理や支持層から考えれば必然で、逆にこの構図が続く限り大勢は変わらない。同じようにファミリー路線で成功している企業としては、トヨタが有名。
「ロックフェラー 対 ロスチャイルド」説の研究
このページにコカコーラはシオニスト(ユダヤ)系、ペプシはアングロサクソン派の米保守本流系という記述がある。仮にこれが事実だとすれば、コカコーラがリベラルな民主党支持というのも頷ける。直接は関係ないが、読み物としてはかなり面白かった。
ヤンキース〇 vs レッドソックス
1920年、レッドソックスはベーブ・ルースをヤンキースに放出。以降両チームの明暗が分かれた(バンビーノの呪い)ことから、ライバル関係はこの時からと言われている。当時のことは分からないが、ここまで過熱したのはごく最近。具体的には、共に優勝争いするようになった98年辺りからだと思う。
各年度チーム順位 1990年代
ライバルというと闘争心むき出しのように思われがちだが、それを演じているのはあくまでファン。当の選手はそれほど意識していない。そういう意味では、ファン同士がライバル関係にあるといった方が適切。
ファンの熱気は相当なもので、結果的にほとんどの試合が特別な意味を持つ。実際ヤンキースの松井もコメントしているが、特にフェンウェイパークは見た目以上に独特な雰囲気があるらしい。
タイムワーナー vs ヴァライズン〇
以前も書いたように、タイムワーナーはマンハッタンのプロバイダ事業において圧倒的なシェアを誇ってきた。前述のコカコーラとペプシで言えば間違いなく前者なのだが、戦略的にはまったくの逆。ずっと前から比較広告を繰り返している。
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一方のヴァライズンは、当初から自社のサービスを強調。知る限りでは比較広告はしていない。ところがここにきて、タイムワーナーが比較広告をしなくなった。ケーブルが速かったのは昔の話。あぐらをかいている間に、DSLに先を越されたというわけだ。
消費者の嗜好に左右される食品と違って、こういったサービスには数字という明確な指標がある。そこに信憑性があれば比較広告も有効だが、いったん手を出してしまうと次の戦略に困る。
新世代DVD:東芝がHD撤退(その1)- 毎日jp
優位のうちは問題にならないが、形勢が逆転するようなことがあればそれこそ手の打ちようがない。先日決着した次世代DVDにおいて、唯一両天秤だったのがタイムワーナーを親会社に持つワーナーブラザース。これでDVDソフトの販売シェアがハリウッド最大というのだから、世の中は分からない。
次々にヒット商品を生み出すアップルと、東芝と共に敗れたマイクロソフト。日本では依然人気のヤフーと、後発組にして最大手のグーグル。身近な例はまだまだあるが、疲れてきたのでまたそのうちに。
Friendly Rivalry-1
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