Wednesday, January 17, 2007

Hot Stove 2007-4

Yankees sign infielder Doug Mientkiewicz

Free Agent Trackerでチェックしていたので仮契約だとばかり思っていたが、プレスリリースを読むとすでに契約が完了していた。さて、ミンケイビッチと聞いて思い出すのはワールドシリーズのウイニングボール。

Rソックスと元一塁手が和解 優勝記念ボールは殿堂に

和解も何も、そもそも個人の所有権を主張すること自体馬鹿げている。もしかしたら最初からそのつもりだった可能性もあり、金銭の授受による決着が濃厚。いずれにしてもプレー以前の問題で、こういう選手は個人的に好きになれない。

先日も書いたが、ミンケイビッチの特徴は何と言っても守備力。メジャーデビュー以降の守備率は.996で、一塁手としてはナショナルズとマイナー契約したトラビス・リーに次ぐ2位。また打率のわりに出塁率が高いのも特徴と言える。残り物ではあるが、年俸150万ドルならそう悪くはないかも知れない。

ただ気になることが1つある。ミンケイビッチがスタメンに入ると、9人中7人が左打者になってしまうのである。たいした問題とも思えないが、ジグザグ打線を好むトーリにとっては頭が痛いところ。それを意識するあまり、ALDSのように迷走しなければいいのだが。

ジョンソンの移籍決定 Dバックスと2年30億超
Yankees complete five-player Unit deal

投手の能力を計る1つの指針としてWHIPというものがある。これは(被安打数+与四球数)/投球回数で求められる数字で、一般的に1.2前後なら一流と言われる。

去年のランディ・ジョンソンは1.24(防御率5.00)で、投球自体も防御率ほど悪くは見えなかった。先日至上最高額の契約を結んだジートが1.40(防御率3.83)だったことから考えても、まだまだ十分通用するはずである。

そんな選手を放出したのだから、当然その内容が気になるところ。獲得したのは以下の4人で、ヤンキースは年俸の一部の200万ドルを負担する。(成績はいずれも2006年)

Luis Vizcaino / リリーフ投手 32歳 右投右打
4勝6敗 防御率3.58 奪三振72 投球回65.1 被安打51 与四球29

Ross Ohlendorf / 先発投手 24歳 右投右打
10勝8敗 防御率3.29 奪三振125 投球回177.2 被安打180 与四球29(2A TEN)
0勝0敗 防御率1.80 奪三振4 投球回5.0 被安打6 与四球0(3A TUC)

Steven Jackson / 先発投手 24歳 右投右打
8勝11敗 防御率2.65 奪三振125 投球回149.2 被安打131 与四球45(2A TEN)

Alberto Gonzalez / 遊撃手 23歳 右投右打
129試合 打率.290 6HR 50打点 67得点 37四球 5盗塁 出塁率.356(2A TEN)
4試合 打率.200 0HR 1打点 2得点 1四球 0盗塁 出塁率.294(3A TUC)

即戦力は3年連続で防御率3点台をマークしているビスカイーノただ1人。ただし現状のヤンキースは中継ぎ陣も飽和状態にあり、右投手ということもあって開幕ロースターの保証はない。プロスペクト扱いのオーレンドルフはスタッツ的に物足りず、むしろジャクソンの方がよく見える。

いずれにしても来季を見据えた補強ではないことは確かで、実際キャッシュマンもペイロールを理由にこれを認めている。本来ならこのトレードについてはここで終わりにしたいところだが、残念ながら続きがある。

ランディ、栄光の背番号「51」で心機一転
D-backs introduce familiar face

この記事にあるランディ・ジョンソンのコメントが興味深い。素直に読めばニューヨークでプレーする重圧に耐えられなかったという内容で、一般的にもよく言われる話である。

ただチームや選手、ファンへの賛辞はあってもフロントに対しては一言も触れていないところがどうも引っかかる。またあれほどのベテランが、メディアのバッシングを苦にするとも考えにくい。

浮かんでくるのはフロントとの確執。バッシングも後ろ盾がなかったとすれば納得がいく。それだけが理由だとは思わないが、キャッシュマンの言うところのペイロールはおそらくスケープゴートだろう。

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