Sunday, October 21, 2007

No Question

松井秀の動向に影響!?トーリ監督辞任決定
Torre declines Yankees' contract offer

興味深いのは大方の予想に反して、チーム側が続投を要請していたこと。すでに実権を譲った後とはいえ、プレーオフ中にあったスタインブレナーのコメントとはまるで逆。考えが変わったのか説得されたのかは分からないが、新しい時代というならこちらの方だろう。

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オファーは自主的な退団が目的の形式的なもの、確かにそういう見方もできる。万が一受け入れられても後任探しの手間が省けるし、リベラに代表されるトーリシンパのケアをしなくて済むというメリットもある。大きな変化を望まず、リスク回避の保守思想ならこれがベストかも知れない。

"We obviously wanted Joe Torre to come back; that's why we made him the offer." 我々は続投を望んでいたからこそオファーした。

これは記事中にあるレヴィン球団社長のコメントだが、単純に言ってしまえばこれが真相だと思う。ただし続投を強く望んでいたわけではなく、それは減俸したことで分かる。

2億ドルに達する総年俸からすれば無意味なのだが、人間の心理とはそんなもの。スタインブレナーの顔を立てたというのもあるかも知れない。発想は短絡的で望んでいたものも違うが、偶然にもベストの選択をしたというわけだ。

結果的にトーリはこのオファーを蹴ったわけだが、これに関してAロッドの代理人で知られるスコット・ボラスが面白いコメントをしている。以下はその要約。

減俸を認めてまでチームに残れば、選手たちは仕事欲しさに弱気になったと考えるもの。
トーリ監督にとって、到底受け入れられるものではなかった。

一概には言えないが、こちらではミスを認めることを損と考える人が多い。この場合に当てはめると、減俸を認めることは自分の力不足を認めることになる。いかにもアメリカ的な考え方だが、これが日本ならまったく逆が成り立つ。

減俸を認めてまでチームに残れば、選手たちは潔さと強い責任感に惹かれるもの。
トーリ監督にとっては苦渋の決断になったが、私はそんな彼を支持する。

結局のところ、プレーオフ進出を功績と見るか最低限と見るかで全てが違ってくる。個人的には後者だが、これについては近日中に改めて書くつもり。いずれにしても悔い改めることが根幹にあるはずのキリスト教社会において、ミスを認めることが損とは面白い。

関連サイトのアンケートなどを見ても分かるが、世の中にトーリ支持者は多い。特に日本人はその傾向が強く、保守的な国民性と松井ファンが多いことが理由だろう。国民性の部分では条件も揃っているので分からなくもないが、松井との関係を理由に盲目的に支持するのはどうかと思う。

後先考えずに体たらくな補強した挙句、オプションを行使してまでFAを阻まれたシェフィールド。トーリ自身が心中すると決めた試合で結果が出せず、それを苦に野球用具を燃やしたプロクター。いずれも厄介払いの形でトレードに出されているが、こういう事実をどう考えているのだろう。

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松井との関係だけが問題で、単に対岸の火事なのか。それともトーリに非はなく、両者の人間性に問題があるとでも言うつもりだろうか。主力選手がトーリを支持しているのは事実だが、立場上迎合している可能性を否定できるのか。主力選手以外のコメントに耳を傾けたことはあるのか。

知りもせず知ろうともせず、思考を怠って自分の意見を持つことなど何の意味もない。もちろん誰が何をしようと自由。ただしその程度のレベルなら、好みの範囲で止めておくのがよろしい。そこに下らないヘリクツを付けようとするから、MAJOR.JPに代表される見当違いな記者ばかりになる。

この記事のタイトルはトーリの口癖で、疑いようもないと強く断定する時に使う言葉。今回の件に対してのメッセージというのもあるが、実はもう少し意地が悪い。というのもこのタイプの言葉が口癖の人は、ほぼ間違いなく程度が低い。

達観していることを誇示したいがために出てくるのだろうが、それで相手が納得すると思っているところに本当の愚かさがある。お疲れ様という気持ちがないわけではないが、無能な人間が恵まれる世の中を容認することになるので言わないことにする。

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