Monday, October 29, 2007

Contrastive Sunday-1

ハンバーガーを選んだ愚か者。

昨日の夜はある映画に誘われていた。結局は行かなかったのだが、今となってはかなり後悔している。本題に入る前に、その映画のモチーフとなっている人物について少し書いてみようと思う。

ジョイ・ディヴィジョンというバンドがいた。たった2枚のアルバムを残しただけだったが、その後に与えた影響は絶大。ポストパンクにおける最も重要なバンドの1つで、30年近く経った現在でもフォローワーは多い。比べものにならないが、インターポールなどはその典型的な例だろう。



ジョイ・ディヴィジョンの音楽性を言葉で表現するなら、絶望と混沌の美学。これは中心人物であるイアン・カーティスの内面そのもので、彼自身がジョイ・ディヴィジョンと言ってもいい。そのイアン・カーティスはセカンドアルバム完成直後に自殺、バンドが短命に終わった理由もここにある。

時間の経過と共にジョイ・ディヴィジョンは伝説となり、イアン・カーティスは次第に神格化されていった。そんな流れの中で製作された映画がControl、妻のデボラ・カーティスが書いたTouching from a Distanceが原作になっているらしい。

Control :: Official Movie Website

映画に行かなかった理由は2つある。1つは監督が写真家で有名なアントン・コービンだったこと。彼の写真が嫌いなわけではないのだが、ディペッシュモードなどのミュージックビデオを見る限り映像作家としての印象はよくない。写真家としても過大評価されているという認識があり、どうもこの手の人には嫌悪感を持ってしまう。

2つ目はイアン・カーティスにそれほど思い入れがないこと。ジョイ・ディヴィジョンは好きなバンドだし、数こそ少ないが素晴らしい曲もある。ただ前述した神格化されるほどの人物とは思えず、祭り上げられている部分が引っかかる。

何事も疑ってかかる性格というか、単なるあまのじゃくというか。結局後悔しているのだから、自分で自分が嫌になる。それもこれもこのトレーラーを観てしまったせい、相手の術中にはまっているのかムラムラしてしまった。いずれDVDでも買って観ると思うので、機会があればレヴューする。関係者のインタヴューがメインのロングバージョンはこちら

映画は断ったが、その後の食事には合流した。とは言っても食べたのはハンバーガー、店自体もレストランというよりバーに近い。ここには2、3度来ているが相変わらず美味い。値段も手頃で、ハンバーガーとビール2杯で12ドル(税、チップ込み)ほど。深夜までやっているのもいい。5thアヴェニューとは違ったニューヨークを知りたい人にはお勧め。

Corner Bistro: Home Page
Corner Bistro loc: New York, NY - Google マップ

この日はワールドシリーズの第4戦。店内のモニターでもその模様が映し出されていたが、ヤンキースとは無関係なためか観ている人はほとんどいなかった。宿敵のレッドソックスが王手をかけていることも理由の1つかも知れない。いずれにしてもここがニューヨークということを忘れるほど、静かな空気が流れていた。

いつものようにタバコを吸いに外へ出ると、面白い人に出くわした。バネの付いた短い竹馬とでも言えば分かるだろうか。とにかくそんなものを履いて歩いている人で、身長は2メートル以上にもなっていた。

時間は午後11時をまわっていて、当然辺りは暗い。人通りも少ない所なので、誰かに見せるのが目的にしてはあまりにも意味がない。何でもありのニューヨークなら珍しいことではないが、未だにあれが何だったのか気になっている。

姿が見えなくなったので向きを変えると、今度は見覚えのある人が携帯片手に目の前を通り過ぎて行った。俳優なのは間違いないのだが、名前はおろか何に出ていたかさえ思い出せない。友人たちに聞こうにも、ヒントが有名な俳優では聞くだけムダ。結局その場では分からず終い。家に帰ってワールドシリーズを見届けた後、ベッドに入った。

レッドソックスやロッキーズ、この日会った友人の宗派であるギリシャ正教のこと。いつものクセで、寝ようとするといろんなことが頭を駆け巡る。そうこうしているうちに、例の俳優が出ている番組と役柄を思い出した。実はその役柄がポイントで、これが記事を書くきっかけになった。もったいぶるようで申し訳ないが、疲れてきたので続きは次回

Playlist Updated:
ジョイ・ディヴィジョンのShe's Lost Control。映画のタイトルControlは、おそらくこの曲が元になっていると思う。本編ではこんな感じで使われているようだが、はっきり言って強烈にカッコいい。

Play Sub Tracks

2 comments:

Anonymous said...

今日はkmfis氏、tokyoの雪娘です。
先日コメントをお送りしたつもりなんですが
正直自信がありません。
もし迷惑を掛けたようでしたらこの場を借りてお詫び致します。

話題になっていた"ミシシッピーB"を先日拝見しました。
そしてJoy.D。
私はNew Orderの大ファンなのです!もちろんdepeshmode然り、続いてultrabox・tears for fears・pet shop boysと流れ着くのですが・・・・
久し振りにCD・DVDの棚奥を拝見する事に。
まぁ上記グループのCDに、DVDではA.パーカーにM.マン、J.シェリダンと、隠していた訳ではないのですが出てきました。
comme des garconsを着てblue mondayに浮かれていた時代を想い出しました。
どこか何かを求めていた時だったのか、今では懐かしくもあります。

この2日間は映画アメリカンサイコのサントラにNew orderのDVDを観ては泣いています・・・

色々想い出させて頂き嬉しかったです。
またお邪魔させていただきます。

KMFIS said...

先日のコメントとはこれのことですか?
もしそうであれば何の問題もないですよ。
それ以外にはコメントは届いてません。

ギャルソンでブルーマンデーとなると、
霞町のタクシーレーンかロアビル。
新宿のNYNYか原宿、ピテカン辺りですね。
僕もよく遊んでいたので分かります。

ウチに機材などを載せた机があるんですが、
実はギャルソンの店舗で使ってたものなんです。
当時の友人がそこの内装をやっていた関係で、
タダで払い下げてもらいました。

アメリカンサイコのサントラ、チェックしてみます。
それと何かあればメールでも構いません。
その場合は55@ny-yankees.netに送って下さい。
雪娘さんと分かれば、別のアドレスから返信します。




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