2007年プレーオフ出場選手(投手編)
チンミン・ウォン 先発 27歳 右投右打
19勝7敗 防御率3.70 投球回199.1 三振104 四死球67
被安打率.265 WHIP1.29 過去10試合の防御率4.16
(Photo: Ed Betz/AP)
名実共にヤンキースのエース、常時90マイル台半ばのシンカーを投げる。今季はスライダーを増やすことで三振も取れる投手に成長したが、やはり野手の間を抜ける打球が続くと崩れやすい。またランナーを背負うと投球が不安定になることがある。
アンディ・ペティット 先発 35歳 左投左打
15勝9敗 防御率4.05 投球回215.1 三振141 四死球70
被安打率.286 WHIP1.43 過去10試合の防御率4.18
(Photo: Bill Kostroun/AP)
被安打率が高いので、毎回のようにランナーを出すのが特徴。ペティットといえばカーブの印象が強いが、実際はカッターの比率が高い。これといったウイニングショットはないものの、そのカッターが低めに決まれば好投する。
ロジャー・クレメンス 先発 45歳 右投右打
6勝6敗 防御率4.18 投球回99.0 奪三振68 与四死球36
被安打率.261 WHIP1.31 過去10試合の防御率4.17
(Photo: Gall Burton/AP)45歳にして未だ90マイル以上のストレートを投げる怪物。ただし足の故障が思わしくないようで、ALDSには出場しない可能性もある。ウイニングショットはシンカー軌道のスプリッター、スライダーも投げる。
マイク・ムシーナ 先発 38歳 右投左打
11勝10敗 防御率5.15 投球回152.0 三振91 四死球39
被安打率.311 WHIP1.47 過去10試合の防御率5.92
(Photo: Julle Jacobson/AP)どの数字をとってもかつての面影はない。ただ最近は落ちていた球速も戻り、ツーシームを上手く使ったピッチングで復調しつつある。伝家の宝刀はナックルカーブだが、緩急で勝負するタイプだけに球速がカギ。
フィル・ヒューズ 先発 21歳 右投右打
5勝3敗 防御率4.46 投球回72.2 三振58 四死球31
被安打率.235 WHIP1.28 過去10試合の防御率4.08
(Photo: Reinhold Matay/AP)最速93マイルのストレートと70マイル台前半のスローカーブが特徴。WHIPの割に防御率が悪いのはストレートに頼り過ぎるためで、そうでなければある程度のピッチングはできる。資質はそれなりに高いが、劇的な成長もなさそう。
ルイス・ビスカイーノ 中継ぎ 33歳 右投右打
8勝2敗 防御率4.30 投球回75.1 三振62 四死球45
被安打率.235 WHIP1.45 過去10試合の防御率9.00
(Photo: McIsaac/Getty Images)90マイル台前半のストレートとキレのあるスライダーが武器。被安打率は低いが、制球難のため結果が出ない。デイリーの愛称通りブルペン最多の77試合に登板、現在は軽度の故障を抱えている。トーリの信頼は厚い。
カイル・ファーンズワース 中継ぎ 31歳 右投右打
2勝1敗 防御率4.80 投球回60.0 三振48 四死球29
被安打率.256 WHIP1.45 過去10試合の防御率8.31
(Photo: Doug Benc/Getty Images)100マイルに達するストレートと90マイル弱のスライダー。これだけの資質がありながら、今季も結果が出ず中継ぎに降格。制球難はもちろん、とにかく球が高い。メンタルは弱く、故障がちなのも難点。ごく最近ワインドアップに変えた。
ホセ・ベラス 中継ぎ 26歳 右投右打
0勝0敗 2S 防御率5.79 投球回9.1 三振7 四死球7
被安打率.176 WHIP1.39 過去10試合の防御率5.79
(Photo: Reinhold Matay/AP)故障によりシーズンの大半を棒に振ったが、パワーを買われてのロースター入り。90マイル台半ばのツーシームとタテに曲がるスライダーが持ち味で、レッドソックスの岡島と同じ
頸(けい)反射を使って投げる。一にも二にも制球次第。
ロス・オーレンドルフ 中継ぎ 25歳 右投右打
0勝0敗 防御率2.84 投球回6.1 三振9 四死球2
被安打率.208 WHIP1.11 過去10試合の防御率2.84
(Photo: Unknown/AP)春季キャンプで最も気になった投手。長身から投げ下ろすヘビーシンカーに特徴がある。以前のウォンを一回り小さくしたと言えば分かりやすいかも知れない。野球選手には珍しく名門プリンストン大出身、
ランディ・ジョンソンとのトレードで獲得した。
ジョバ・チェンバーレイン 抑え 22歳 右投右打
2勝0敗 1S 防御率0.38 投球回24.0 三振34 四死球7
被安打率.145 WHIP0.75 過去10試合の防御率0.71
(Photo: Audrey C. Tiernan/Newsday)最速100マイルのストレートと反則とも言えるスライダーで打者をねじ伏せる豪腕投手。勝負度胸も満点で、とてもルーキーとは思えない。リベラに繋ぐセットアッパーでの起用が濃厚だが、それに拘わらず重要な場面で使って欲しい。
マリアーノ・リベラ 抑え 37歳 右投右打
3勝4敗 30S 防御率3.15 投球回71.1 三振74 四死球18
被安打率.248 WHIP1.12 過去10試合の防御率3.72
(Photo: Doug Benc/Getty Images)防御率は悪いが、WHIPは超一流。以前と比べれば見劣るものの、立派なクローザーであることに変わりはない。高めに浮く投球さえしなければ、そうは簡単に打たれないはず。球種は90マイル台半ばのカッターとツーシームの2つ。
Playoff Roaster 2007-2