Friday, September 26, 2014

Farewell Captain

Classic Captain! Jeter walks off as hero, legend
ヤンキース vs. オリオールズ [2014年9月26日]

(想像を超えた)相応しい結末

前日の敗戦でプレーオフ進出の可能性がなくなり、完全な消化試合となったヤンキースタジアム最終戦。今季限りで引退するジーターのセレモニーは今月初めに終わっていたが、スタジアムは最後の姿を見届けようとするファンで一杯だった。

いつも以上に熱の入ったロールコールを背に、先発黒田が投げる。ところがそのロールコールも終わらないうちに先頭打者に被弾。次打者にもHRを許し早くも2失点。今季の不甲斐ないチームを象徴するようで、こんな日でも負けるのかと思ったファンも多かったに違いない。[0-2]

そんな雰囲気を一変させたのがこの日の主役ジーター。無死1塁で打席に入ると95マイルの速球を叩き、レフトフェンス直撃のタイムリー2B。今季は長打そのものが少なかったこともあり余計に驚かされた。その後にホームも踏みゲームは振り出しに戻る。[2-2]

Y.I 「ジーター、おそらく最後にして最高の場面

同点のままゲームは流れ、7回に無死満塁と絶好の機会がやってくる。ガードナーが倒れて1死満塁。そして打席に立つのはジーター。まさに最後にして最高の場面だったが、期待には応えられずショートゴロ。いくらジーターでもそうは上手くいかない。ただし決勝点となる3点目の打点を記録。[5-2]

Andy(MLB) 「黒田から直でベタンセスでいいよ

この試合は絶対に勝たなければならない。それがファンの心理であり、ジーターがずっと望んできたように、勝つことこそこの引退試合に相応しい結末。ここまでの黒田は初回とは見違える内容で8回を3安打(球数95)ピッチング。ブルペンには打者を圧倒できるベタンシスもいる。勝ちにいくなら選択はそう難しくない。

ところがジラルディが選んだのは抑えのロバートソン。そのロバートソンは先頭打者に四球を与え、1死後に2ラン被弾。この時点でジーターの決勝打が帳消しになったわけだが、あろうことかあと1人というところでまたもHRを打たれ同点に追いつかれてしまう。[5-5]

KMFIS 「こうなったらジーターにサヨナラ打打ってもらおう

偶然といえばそうなのだが、ファンの期待をここまで裏切れるのも珍しい。スタジアムは一転して初回の雰囲気に逆戻り。とはいえまだ負けたわけではない。ヤンキースには9回の裏の攻撃があるし、ジーターにも打席が回る。そう考えるより他はなかった。

Y.I 「ガードナー、バント失敗したらクビな

9回裏は注文通り先頭打者がヒットで出塁。スタジアムが再び熱気で包まれる中、ガードナーがしっかりバントを決めて1死2塁とサヨナラのお膳立てはできた。次打者はそう、この人ジーター。結局あの1死満塁は最後でも最高でもなかった。こうなったらもう止まらない。誰もがやってくれると信じていたその瞬間...



キャプテンとして勝つことだけを考え、さまざまな場面でそれを実践してきたジーター。そしてこの日もまた最後の最後で見事やり遂げた。引退表明の会見で家庭を持ちたいと語っていたが、ヤンキースという家族を作ったように、きっとそのスピリットで立派な家庭を築くことと思う。ありがとうキャプテン。ヤンキースファンでいることがこんなに嬉しい日はそうはない。

追記: ジラルディは黒田に続投を要請していたとの情報

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Video:
09/25/14, BAL@NYY(この試合のビデオ一覧)

Derek Jeter Statistics and History - Baseball-Reference

WS 2009 vs PHI G-6 W7-3

Friday, August 01, 2014

Yankees Trade Summary 2014

今季の主なトレード

[7/31]
獲得: スティーブン・ドリュー+0.5M .176/.255/.328 5M/14.1(今季満了)
放出: ケリー・ジョンソン .219/.304/.373
DFA: ブライアン・ロバーツ .237/.300/.360

守備が不安定だったロバーツに代わって正二塁手として起用されるらしいが、ドリューはマイナーを含めて2Bの経験がなく、守備力強化になるかは疑問。打撃面ではご覧の通りの惨状で、仮にスランプ(通算OPS.757)だとしても早期の揺り戻し必須。言ってみれば4.5M使ったギャンブルに等しい。

[7/31]
獲得: マーティン・プラドー .270/.317/.370 3,6/11/11M(2016年まで)
放出: ピーター・オブライエン(C/1B/3B) .267/.312/.593/33HR(AA-AAA)

まず引っかかるのが再来年まで残る契約。内外野守れるのは利点だが、今季の成績程度では11Mの価値はない。ドリュー同様復活(通算OPS.764)が必須で、さもなければ新たな不良債権を抱えることになる。長打力が平凡な右打者、初めてのALというのも懸念材料。オブライエンのことも含めて、またやってしまったかというのが率直なところ。

[7/24]
獲得: クリス・カピュアーノ(金銭) ERA4.55(全てリリーフ) 不明/2.25M(今季満了)

ウィットリーに代わる先発投手として獲得。見た感じでは左ということ以外強調材料がなく通算防御率も4.27と平凡。ピネイダ復帰までの繋ぎと考えても物足りない。何試合登板するか分からないが、それまでに極力試合を落とさないことを願うのみ。

[7/23]
獲得: チェイス・ヘドリー+1M .229/.296/.355 4M/10.5(今季満了)
放出: ヤンガービス・ソラルテ .254/.337/.381 ラファエル・デパウラ ERA3.98(A+)

オフに獲得したジョンソンが不振、一時は救世主的な活躍をしたソラルテが数字を落としたことによる3Bの穴埋め。伸びしろが微妙なソラルテと(一応は)実績のある選手を天秤にかけた形で、こちらも復活(2012年OPS.875)期待。獲得した翌日にジョンソンがDL入りとタイミングはよかった。

[7/6]
獲得: ブランドン・マッカーシー ERA5.01(全て先発) 3M/9M(今季満了)
放出: ビダル・ニュニョ ERA5.42(14先発/17試合)

頭打ち状態のニュニョに代えて今季平均で2マイル球速アップしたマッカーシーを獲得。着眼点がそこだったかはともかく、投球を見る限り十分に試合を作れそうでキャッシュマン久々のグッドジョブ。

*成績は全て移籍前/今季

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#NYYHS2014 - Twilog(今季の主な動き)

Friday, July 18, 2014

Yankees At The Break 2014

47勝47敗、5ゲーム差の3位で前半終了

開幕早々ノーバを失い(後にトミー・ジョン)、ピネイダは松ヤニ使用による出場停止に加え大円筋を痛め離脱。5月にはサバシアがヒザの故障でDL入りし、今月初めには実質的なエースの田中まで失った(最悪トミー・ジョン)ヤンキース。サバシアの成績やピネイダ獲得の経緯などを踏まえれば等倍とはいかないが、不運なシーズンになってしまったのは事実だろう。

得点平均/失点平均(リーグ順位) NYY4.0(11)/4.4(10) OAK 4.9(2)/3.4(1)

昨季同様キャッシュマンの故障者さえいなければ...という声が聞こえてきそうな状況だが、見ての通りそもそもオフに大枚をはたいて補強したオフェンスが全く機能していない。仮に故障者が出ず投手陣がリーグ上位の成績を上げたとしても、得失点差から考えてチャンピオンになれる戦力とは言い難い。

「打撃面では(去年ほどではないにしても)長打不足は否めず、機動力を考慮してもやはり去年より若干いい程度」

前回の記事でこう予想したわけだが、実績やネームバリューに翻弄されてしまうチーム作りは今季も失敗。選手の見極めができないだけでなく、元を正せばFA選手で戦力アップを図るしか選択肢がない体制を作ってしまったこと自体が失敗。今後も若手を放出したトレードを画策しているようだが、(資金を豊富に使って)プレーオフに出場さえすればお役ご免的な仕事はいい加減止めてもらいたい。

防御率(マイナー通算/メジャー2014) グリーン4.39/1.32 ニュニョ2.84/5.42

選手の起用法も問題で、例えば先日昇格したグリーンの能力が見抜けない(マイナー成績に注目)のも疑問の残るところ。もちろんこんな成績が続くとは思わないが、少なくとも代役に抜擢されたニュニョよりは試合を作れるのは投球を見れば明らか。長打不足にも関わらず得点圏に走者を進めようとしないなど、戦力が低い上にそれを生かしきれないのでは勝てるものも勝てない。

今季のア東はレベルが低いこともあり(オフェンスも多少は持ち直すと予想)地区優勝の可能性は残されているが、前述の通りチャンピオンになれないのでは意味がないし、そういう状態が何年も続くのはストレスが溜まる。

同じノーチャンスでも浮上する青写真ぐらい(実際は不良債権候補ばかりで逆だが)見せてもらわないと、ファンとしては応援する気にもならない。今年はキャッシュマンの契約最終年。キャッシュマンだけが問題というわけではないが、いなくなることを心から望む。

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#NYYHS2014 - Twilog(今季の主な動き)

Opening Roster 2014

Friday, April 04, 2014

Opening Roster 2014

ヤンキース 2014: オープニングラインナップ

[先発] CC Sabathia | 防御率過去3年3.00-3.38-4.78(被安打率.272)

去年は球速の低下により大幅に数字を落とした。オープン戦では新たにカッターを加えた投球にチャレンジしていたものの、キレは平凡で球速も戻っていない。これといった強調材料もなく、それでもなおこの位置で投げさせるのは疑問。

[先発] Hiroki Kuroda | 防御率過去3年3.07-3.32-3.31

MLBデビュー以来全て防御率3点台と安定感は抜群。懸念材料は特にないが、今シーズンは引退を考えたようなので、その点が不安といえば不安。

[先発] Ivan Nova | 防御率過去3年3.70-5.02-3.10

オープン戦では多少打ち込まれたが、ストレート/変化球とも標準以上なので、淡白な投球さえしなければ去年に準じた数字(やや出来すぎだが)は残せると思う。

[先発] Masahiro Tanaka | 防御率2.14 被安打率.190 奪三振率11.1/9回(ST)

こちらでの投球しか見たことがないので何とも言えないが、スプリッター/スライダーを多投していたのが気になる。決め球のスプリッターもいわれるほどではなく(すっぽ抜けも多かった)、球威も平凡なので好投するとすれば低めの投球が条件。個人的にはあまり期待していない。

[先発] Michael Pineda | 防御率1.20 被安打率.246 奪三振率9.6/9回(ST)

肩の手術から復帰。全盛期と比べて球速が5マイルほど落ちている(多少速く見える)一方で、三振は大半が(キレる)スライダーと好投する要素はある。ジラルディによれば球速が戻る可能性もあるそうで、5番手なら現状ではベストの選択。

追記: 先日の初登板では6回に95マイル(平均92.9/2011年平均94.2)を記録と球速はかなり戻っていた。これなら5番手としては十二分。試合を作れる投手が増えたので、(当初の予想より)もう少しは勝てるかも知れない。


ブルペンは可もなく不可もなく。フェルプス、ウォーレンと長いイニングを任せられる投手が2人いるので、対左用にニュニョではなく角度のあるカブラルを入れて欲しかった。セットアップの人選は不明だが、制球難さえなければ球威があり変化球もいいベタンシスが適任。

追記: YESのジャック・カリーによればセットアップはケリー(Pretty Sure)とのこと。

[抑え] Dave Robertson | 防御率過去3年1.08-2.67-2.04

リベラの成績(特に晩年)が制球力にあったことを踏まえると、奪三振率も高く制球難が改善されてきたロバートソンに特別な不安はない。見えない部分で言えばプレッシャーのかかった場面でどうかだが、大幅に期待を裏切ることはないだろう。

[CF] Jacoby Ellsbury | 出塁率過去3年.376-.313-.355

走力/守備(弱肩)は魅力だが、その一方で怪我がち。つい先日もふくらはぎの故障で戦列を離れていた。ヤンキースタジアムなら多少HRは増えるかも知れないが、それよりも怪我なくリードオフの役目を果たすことが重要。7年153Mはちょっとあり得ない。

[SS] Derek Jeter | OPS過去3年.743-.791-.542(17試合)

現役最後のシーズン。一昨年の成績からすればまだまだやれる気もするが、(それなりの理由があるとはいえ)去年、今年(オープン戦打率.137)といいイメージは浮ばない。レジェンドだけに、多少不調でも使い続けなければならない(だろう)のも辛いところ。

[RF] Carlos Beltran | OPS過去3年.910-.842-.830

左打席では多少見劣る(OPS対右.846対左.878)ものの、年齢による衰えを感じさせずある程度の期待はできる。ア東でどうかという部分はあるが、それよりもエルズベリー同様怪我が心配。長打不足を補える1人。

[C] Brian McCann | OPS過去3年.817-.698-.796

盗塁阻止率(通算24%)は低いが、去年のステュワート(OPS.566)と比べると打撃面では大幅にグレードアップ。左投手は相対的に苦手。アメリカンリーグ、長打力に関してはベルトランに同じ。

[1B] Mark Teixeira | OPS過去3年.835-.807-.609(15試合)

9割半ばだったOPSも2010年から一気に低下。去年は手首の故障(後に手術)もあったが劣化は否めない。テシェイラ本人のコメントによれば手首が100%元の状態に戻ることはないそうで、オープン戦の不調(打率.086)をそのまま引きずる可能性あり。カギになる選手の1人。

[DH] Alfonso Soriano | OPS過去3年.759-.821-.791

去年はヤンキース移籍後58試合で17HRと大活躍。彼がいなければ4位は確定的だったわけだが、年齢的なものや久しぶりのアメリカンリーグなど(打撃が荒いだけに)不安材料は多々ある。HR25本ぐらい打ってくれれば御の字という選手。

[LF] Brett Gardner | OPS過去3年.713-.804(16試合)-.759

オープンスタンス矯正の甲斐あってかそれなりの選手になってきたが、体重移動がないフォームは相変わらずで、バットコントロールでも磨かない限り今がピークという気がする。評価の高い守備(弱肩)/走塁も判断の悪いところがあり多少割引き。追い込まれても振らないといわれるように四球は選べる。オフに4年52Mで契約延長。バントは上手い。

[2B] Brian Roberts | 出場試合過去3年39-17-77

不運な怪我もあったものの、度重なる故障で近年はまともに試合に出ていない。センスはあるがそれは過去の話という年齢になってしまった。カノーを手放してしまった以上(打てる二遊間は希少)、この程度で我慢するしかないのだろう。

[3B] Kelly Johnson | OPS過去3年.717-.678-.715
極端に悪くはないが、劣化したAロッドと比べても数字的には見劣る。ほとんど経験のない3Bの守備はオープン戦を見る限り特に問題なし。右翼の狭いヤンキースタジアムの利を生かして20本打ってくれれば上出来。

[控え] Francisco Cervelli(C), Dean Anna(SS), Yangervis Solarte(2B/3B), Ichiro Suzuki(OF), *Brendan Ryan -DL

オープン戦好調だったセルベリ(捕球力に難あり)とソラルテに多少期待できるぐらいで、基本的には単なる控えに近いメンバー。イチローに関しては前回も書いたように、去年のOPSが規定打席達成75人中74位とスタメンで使うには無理がある。反面バント/守備/走塁いずれもハイレベルなので、控えとしては申し分ない。プラトーン起用については以下を参照。

OPS対左/右(2013): ガードナー.744/.767 エルズベリー.641/.863 イチロー.753/.590

[総評] サバシア以外の4人は防御率3点台を期待できるとはいえ、未知数の部分も多く投手力は去年(チーム防御率3.94)より若干いい程度。打撃面では(去年ほどではないにしても)長打不足は否めず、機動力を考慮してもやはり去年より若干いい程度。数字自体は多少違うが、得失点差はPECOTAが算出したものに近くなると思う。強力な先発陣のレイズ、王者レッドソックスには及ばないとみて今年は3位と予想しておく。

PECOTA予想2014: 得点713/失点683(去年は得点650/失点671で終了)


#NYYHS2014 - Twilog(今オフの主な動き)

Yankees At The Break 2014

Friday, February 21, 2014

Summary: NYY 2013

3位タイでプレーオフ進出ならず

今季は主力の相次ぐ故障で最下位すらあり得ると思われていたヤンキースだが、終わってみれば85勝77敗と堂々の勝ち越し。これをもってジラルディを世紀の名監督と称する人もいるほどで、故障者さえ出なければプレーオフ進出を果たせたとみる向きが多い。

試合を見ていれば分かることだが、今季のヤンキースは決して強くなかった。勝ち星こそ積み上げているものの、内容は惨憺たるもの。得点650/失点671が示す通り、超がつくほどの貧打に並の投手力というチームに過ぎず、得失点差通りの結果(pythWL参照)になっても何ら不思議ではなかった。

参考: ピタゴラス勝率 - Wikipedia

一般的に得失点差と勝率が(いい意味で)相関しない要因は2つある。1つ目は監督の手腕によるもの。検証はしていないが、最近では2009年のマリナーズ (監督ドン・ワカマツ)がそれに該当するといわれている。

2死1塁(走者イチロー)でほぼAAAレベルの下位打線でも動かず、右というだけでフランシスコを使い続ける(打率.114でシーズン途中解雇)ジラルディはもちろんこれに当てはまらない。むしろ悪い方の部類だろう。

2つ目は単なる巡り合わせ。最も分かりやすい例は、勝つ時は僅差で負ける時は大差というパターン。対戦相手に恵まれたのもその一因(主砲2人が不調なブルージェイズ相手に4-5月だけで7つ勝ち越しなど)ではあるが、個人的には今季のヤンキースが勝ち星を積み上げられたのはこれが大きかったと思っている。

1点差ゲーム: 30勝16敗

ではなぜ接戦に強かったのか。いろいろ考えてみたが、少なくとも見かけ上の要因では説明がつかない。ブルペンがよければそんなイメージも浮ぶが、悪いから接戦になってしまうケースもあるわけで、せいぜい言えるのは終盤を担うリベラとロバートソンがある程度安定していたことぐらい。前述の例でお分かりのように、試合展開を読みきった采配はほぼ皆無だったと断言できる。

ブルペンの防御率3.66(リーグ平均3.68、2012年はブルペン防御率3.43で1点差ゲーム22勝25敗)

故障者の復帰後の成績は以下の通りで、試合数が少なく怪我が完治していなかったなどの理由はあるものの、劣化傾向にある選手が多いだけに故障さえしなければといい頃のイメージを重ねるのは間違い。前述の恵まれたシーズンだったことを加味すれば、フルメンバーならプレーオフ進出できたとは言えない。

OPS(11→13): グランダーソン.916→.811→.723 テシェイラ.835→.807→.609 Aロッド.823→.783→.771 ジーター.743→.791→.542

今季のことだけで言えば、オフの補強が最もまずかった。できもしない総年俸削減(Aロッドに支払い義務なしで2014年はすでに192/189M)に固執するあまり怪我がちなユーキリスと衰えを隠せないウェルズやイチローを獲得してしまうなど、この組織の考えることはさっぱり分からない。以下当該選手の個人成績と関連ツイート。

ユーキリス(1年12M): OPS.648(出場28試合)
ウェルズ(2年13M): OPS.631(2014年1月解雇/サラリーは全て初年度支払い済み)
イチロー(2年13M): OPS.639(規定打席達成75人中74位)

*ハンター(2年26M): OPS.800(タイガースと契約)

KMFIS 「年俸負担させるとはいえ、何が悲しくて2年連続OPS.650以下の選手(イチロー)獲得する必要あんのよ。同じ外野手でシーズン前クビにした28歳のマックスウェルはHOUで頑張ってるぞ。代わりにクビにしたワイズだってOPS.778。故スタインブレナーの遺言か?」

KMFIS 「絶対に打たないとは言わないけど、過去2年の打率.222で2年13Mは高い。ウェルズ程度なら内野も守れるムステリエイでいいじゃん。実績にすがって何度失敗してもこれだから。総年俸189Mに抑える話も白紙だな」

KMFIS 「営業サイドの意向、スウィッシャーの穴(2番含めて)、外野手不作...いろいろと理由はあるんだろうけど、正直活躍するとは思えない。チャベス (3M/年)→ユーキリス(12M/年)、マーティン(17M/2年)→イチロー(13M/2年)この辺もよく分からん」

KMFIS 「ユーキリス(来季開幕時34歳)2012年は122試合の出場でOPS.745(通算.867)→1年12M」

KMFIS 「総年俸削減しないといけないしそんなには払えない(マーティン)→え?あいつ(Aロッド)また故障?しょうがない単年で来てくれるの探すか(ユーキリス)→え?もう目ぼしい外野手いない?しょうがない2年契約飲むか(イチロー)→結構払っちゃったよ→捕手放置」

あの戦力であそこまで戦えるのだから補強すれば勝ち負けという人がいるが、前述したようにそういう足し算は成り立たない。(大きな)故障こそしていないが 球速落ちで大幅に数字を落としたサバシアも含め、不良債権予備軍ばかりでチーム力が上向かない状況をどう乗り切るのか。フロントの能力とチームの過渡期を象徴したようなシーズンというのが個人的な感想。最後につい先日のキャッシュマンのコメントを載せておく。

「(昨年より良いチームになったのかは)私にも分からない。カノ、ペティット、リベラという主力選手がいなくなった。重要な選手たちを失い、新たに重要な選手を加えた。ただ昨年だってケガ人が出なければ優勝争いできていたと思うし、今年のチームも優勝が狙える陣容のはずだ」

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#NYYHS2014 - Twilog(オフの主な動き)

Opening Roster 2013
Yankees At The Break 2013


Thursday, July 18, 2013

Yankees At The Break 2013

前半戦のヤンキースと今後

まずは先発投手から。開幕時に書いたように、サバシアの球速落ちはやはり一過性のものではなく、そのせいで思うような投球ができていないのが現状(本人曰くこれがベスト)。ペティットも生命線のヒザ元に落ちるスライダーが決まらず、のらりくらりと打者をかわすのが精一杯。最近は低めにボールが集まってきたヒューズも、相変わらずコマンドゼロ/球種2つの袋小路から抜け出せないでいる。

防御率: CC4.07 黒田2.65 ペティット4.39 ヒューズ4.57 フェルプス5.01

フェルプス(現在DL)はよくやっているとは思うが、球速不足なためか頭打ち。肩の手術から復帰したピネイダはそれなりに球速は出ていると聞くが、故障前のような豪腕投球はできないはずで、救世主になれるほどの活躍は期待薄。ポテンシャルが高く復帰後2戦連続で好投したノーバには多少期待が持てるとはいえ、結局のところある程度計算できるのは黒田だけ。強調材料がほとんどないだけに、今後も有利な展開は増えそうにない。

防御率: 先発3.96 ブルペン3.27

ブルペンはトレード候補と噂されるチェンバーレインの不調を除けば特に問題なし。中でもエプリーに代わって昇格したクレイボーンは非常に四球が少ない投手で、(まだまだ信頼を勝ち取っていないが)彼の加入でかなり層が厚くなった。これまで同様試合の中盤までに主導権を握れば、高い確率で勝ちを拾えるだろうと思う。

OPS: ハフナー.721 ウェルズ.647 カノー.917 ガードナー.761

打撃陣ではユーキリスとテシェイラが今季絶望。早期復帰が見込まれていたグランダーソンとジーターも再び故障し、言ってみればAAAのラインナップで戦っているような有様。ハフナーと(特に)ウェルズは春先の活躍がまるで夢だったかのような不調ぶりで、戦力になっていると言えるのはカノーとガードナーぐらい。5点取られればその時点で負けというような試合が続いている。

チームの平均得点: 3.9(リーグ13位) 5失点以上した試合: 5勝25敗(勝率.167)

今のところジーターはオールスター明け早々、Aロッドは今月22日、グランダーソンは来月復帰と言われている。この3人が揃えばが貧打は多少解消されると思うが、しばらくはDHとの併用になるので単純な足し算にはならないし、それだけでシーズンを勝ち抜くまでの戦力に到達するかは疑問。残るは外部からの戦力ということになる。

追記: 大腿部の張りで戦列を離れていたジーターのDL入りが発表された。復帰時期は未定だが、7/12までさかのぼって適用されるので復帰は最短で1週間後。代役はマイナーで打撃好調だったリルブリッジ。

前述の3人の復帰を前提にすると、補強ポイントはオーバーベイ(OPS.745)より打力の高い(または同レベルの右打ち)1塁手。ジーターやAロッドがDHに入った時のことまで考慮すれば、三遊間を守れてニックス/クルーズ/ニュニエズ (OPS.607/.488/.556)より打てる内野手も欲しい。そういう意味では名前が挙がっているフィリーズのマイケル・ヤング(OPS .759)は一応フィット(その2つを満たす)する。

ジーターDH
ガードナーCF
カノー2B
Aロッド3B
グランダーソンLF
オーバーベイ1B
ヤングSS
イチローRF
ステュワートC

前半戦を終わってヤンキースは51勝44敗。投手力が高いので多少割り引いて考えなくてはいけないが、それでも得失点差-2で貯金7は出来すぎ。実際勝率5割(現在)を超えているチームには21勝26敗と負け越しているし、ブルージェイズ(8勝1敗)を除けば同地区のいずれのチームにも勝ち越していない。試しに以下のような計算をしてみたが、実質的な戦力は得失点差に近いのではないかと思う。

(BOS現在の勝率.598*対戦勝率.333(2勝4敗)+BAL...)*100/対戦チーム数(17)=251(勝率5割のチームと1勝1敗なら250)

恵まれた前半戦のボーナスを生かし主力の復帰で勝ち星上積み。トレードでさらに強化すればひょっとして...と思えないこともないが、恵まれた分の揺り戻しが来ないとも限らず、そもそもその主力がどれだけ活躍できるかは大いに疑問が残る。仮にAロッドが出場停止にでもなれば、とてもではないがいいイメージは浮かばない。というわけで順位予想は開幕時と同じ4位。参考までにESPN採用のプレーオフ進出確率を載せておく。

BOS: 88.3% TB: 72.4% BAL: 39.2% NYY: 20.4% TOR: 4.1%(7/18時点)

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#NYYHS2013 - Twilog(今季の主なニュース/怪我等)

Opening Roster 2013

Saturday, June 15, 2013

June14,13 @ LAA L2-5

Wilson weathers storm as Angels clip Yankees
エンゼルス vs. ヤンキース [2013年6月15日]

負けるべくして負けたヤンキース

あまりにも不可解なシーンがあったので、記録も兼ねて書いておく。2点ビハインドの8回表、先頭のニックスがヒット。テシェイラは四球で無死1.2塁とチャンスが巡ってくる。次打者は今のヤンキースにあって最も頼りになるカノーだったが、あえなく凡退。5番のウェルズも外野フライに終わり後がなくなった。続く打者はこの日コールアップされたばかりのニール。当然代打の場面だが、あろうことかコールされたのはイチローだった。

KMFIS 「なぜにイチロー?単打じゃ追いつかないだろ。今季右打ってないし(この回から右投手のジェプセン)」

2死1.2塁で追いつくには長打(2B以上)が必須。今季の得点力(3.9/試合)やマイナーレベルの7番以下(アダムス、ブリニヤック、ローマイン)を考えても、これを生かせなければ負けるのは目に見えている。ベンチには(左投手が理由でスタメン落ち、または右投手が先発なら中軸を打つ)ハフナーやオーバーベイが控えているわけで、ヒットの8割以上が単打のイチローを起用するのは常軌を逸しているとしか思えない。

今季の対右投手(打率/長打率): イチロー.219/.295 ハフナー.225/.435 オーバーベイ.245/.448

他にも悪いデータ(イチロー: 今季の2死得点圏.111、代打通算.050)はあるが、前述の理由でハフナーかオーバーベイを代打に送るのが常識的。というより、どうしたらイチローを出せるのか教えて欲しい。そのイチローは結局レフトファールフライで攻撃終了。8回ウラにはモップアップのブーチェックを登板させ5点目を献上。点差が広がった9回2死ランナーなしでハフナーを代打に送るという愚かさだった。

*データは6/15時点

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Video:
Recap: NYY 2, LAA 5
Neal's first hit as a Yankee
Bootcheck's Yankees debut

Sunday, March 31, 2013

Opening Roster 2013

ヤンキース 2013: オープニングラインナップ

CC Sabathia | CC・サバシア LP
Hiroki Kuroda | 黒田博樹 RP
Andy Pettitte | アンディ・ペティット LP
Ivan Nova | イバン・ノーバ RP
David Phelps | デビッド・フェルプス RP
(4、5番手は入れ替わる可能性あり/*DL)

Adam Warren | アダム・ウォーレン RP
Shawn Kelley | ショーン・ケリー RP
Cody Eppley | コーディ・エプリー RP
Boone Logan | ブーン・ローガン LP

Joba Chamberlain | ジョバ・チェンバーレイン RP
David Robertson | デビッド・ロバートソン RP
Mariano Rivera | マリアノ・リベラ RP

Phil Hughes | フィル・ヒューズ RP*

今季は例年のような得点力を見込めない(後述)だけに投手陣に頑張ってもらうしかないわけだが、頼みのサバシアは(わずか2試合の登板ながら)オープン戦の被安打率.341と不調。球速も90マイルそこそこしか出ていなかった。ペティットも低めのスライダーが決まらないと打撃投手に成りかねず、先発陣は去年と同等かそれ以下。サバシアがオープン戦の調子を引きずる(または手術の影響で不調)ようならほぼ終戦とみていい。

ブルペンもこれまでがやや出来すぎ感のあるエプリーや、明らかに足りないウォーレン(おそらくヒューズ復帰で降格)、左がローガンしかいないことなど強調材料は少ない。ロバートソンとローガンはこのオフ軽度の故障をしているので、健康面の不安もある。今季限りで引退が決まっているリベラは、オープン戦を見る限り衰えなし。一時は選手生命さえ危ぶまれていたチェンバーレインも、手術の影響はないように見えた。

Brett Gardner | ブレット・ガードナー CF
Eduardo Nunez | エデュアルド・ニュニエズ SS
Robinson Cano | ロビンソン・カノー 2B
Kevin Youkilis | ケビン・ユーキリス 1B
Vernon Wells | バーノン・ウェルズ LF
Ben Francisco | ベン・フランシスコ DH
Ichiro Suzuki | 鈴木一朗 RF
Jayson Nix | ジェイソン・ニックス 3B
Frankie Cervelli | フランシスコ・セルベリ C
(対左投手用の開幕オーダー/*DL)

Chris Stewart | クリス・ステュワート C
Lyle Overbay | ライル・オーバーベイ 1B
Brennan Boesch | ブレナン・バッシュ OF
Travis Hafner | トラビス・ハフナー DH

Mark Teixeira | マーク・テシェイラ 1B*
Derek Jeter | デレク・ジーター SS*
Alex Rodriguez | アレックス・ロドリゲス 3B*
Curtis Granderson | カーティス・グランダーソン CF*

ベストメンバーでも長打力不足だというのに、主力の相次ぐ故障でご覧のような惨状。例年のようなHRによる得点はまったく望めないラインナップになった。 かと言って巧打力(または出塁率)が高いわけでもなく、いわゆる詰んでいる状態。ジーターとグランダーソンは早期復帰が可能だが、Aロッドはオールスター前後。テシェイラに至っては(手術すれば)今季絶望といわれていて、機動力やプラトーン起用に活路を見い出すぐらいしかない。

ヤンキースで初めての開幕を迎えるイチローの変わり身。ウェルズの地力とニュニエズの著しい成長、バッシュの復活。いずれも個人的には期待していないことだが、万が一勝負になるとしたらその大半が必要になる。オープン戦6HRの好打者ユーキリス、健康ならこんな形でヤンキースにいるはずのないハフナー。オープンスタンスを止めたガードナーに少し期待。順位予想は一応4位。出遅れるようならプレーオフ進出はまず無理だと思う。

訂正: なぜかチーム数を6と勘違いしていたので順位予想を5位→4位に直しました。

#NYYHS2013 - Twilog(今オフの主な動き)

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New York Yankees Spring Training Stats 2013

Friday, October 19, 2012

ALCS 2012 @ DET G-4 L1-8

Tigers' sweep brings pennant back to Motown
タイガース vs. ヤンキース [2012年10月19日]

最後まで野球をやらずにシーズン終了

頼みのサバシアが4回持たずノックアウト。打線も5回までノーヒットと、最後までいいところなくシーズンを終えたヤンキース。敗因は言うまでもなく低調な打線(ALCSのチーム打率.157)にあるわけだが、一方でなぜポストシーズンで打てないのかの問には明確な答はない。



いつもとは違うワンランク上の投手が相手。伸びシロのある選手が少ないなど挙げればキリがないが、控え選手扱いのイバニエスが神がかり的な活躍をしたように、不確定要素の仕業と考えるのが常識的。結局はシーズンを勝ち抜くチームを作るしかないわけで、無理やり原因を見つけるより、ただ打てなかったことを受け入れるのがまともな思考だと思う。

ポストシーズン打率: スウィッシャー.167 マーティン.161 Aロッド.120 グランダーソン.100 カノー.075 チャベス.000

これだけ打てなければ負けて当然。だからああすれば勝てた、こうすれば勝てたと言うつもりはない。ただこれまでも書いてきたように、できることを怠ったという意味ではかなり不満が残るシリーズだった。この日も5点差に迫った6回2死2.3塁の場面でチェンバーレインを続投。結果的に失点は免れたとはいえ、これでは勝つ気がないと言われても仕方がない。

KMFIS 「ロバートソンでも何でも突っ込めっつーの。何考えてんだよ」

極めつけは7回に登板したロー。ジャクソンに一発を浴び8点目を献上したのだが、後がない状況でブルペン最下位の投手を送り込むのは常軌を逸している。結局この日(クローザーの)ソリアーノの登板はなし。ジラルディはALCS初戦でも2点ビハインドの7回に2番手としてローを登板させ、決定的な2点を奪われているが、この継投がALCS最大のポイントだったように思う。

KMFIS 「そうか。明日も明後日もあるからロバートソンもソリアーノも温存してローなんだな。スマートな采配」

Can I talk about MLB? : どうなる?A-ROD

キャッシュマン 「彼の右腕に対する不振は今年全体のことなんだ。OPSが.600、シーズン中の右腕に対するOPSは.600くらいだ。彼の左腕に対してのOPSは.900になる。理由はどうであれ成績には大きな差がある。そして三振とかいろんな理由によって、ポストシーズンに入ってからのそれは更に悪くなっている」

[AロッドのレギュラーシーズンOPS(対右/左)] 2012年.717/.924(対先発投手.801/.755) 2011年.848/.750 2010年.883/.755 2009年.931/.939 通算.945/.944 *キャッシュマンのOPS.600はおそらく勘違い

Aロッドの起用法も問題。昨日も書いた通り、やはり右投手相手にはスタメン起用しない方針だったようだが、その(主な)根拠となるOPSを調べてみると、代わりにチャベスを出すほどの有意性は見当たらなかった。巧打力の低いガードナー然り、結局は右に左の理屈を信じきっているに過ぎない。ちなみにそのAロッドは相手が左投手に代わったところで代打出場し外野フライ。一方のチャベスとガードナーはポストシーズン未出塁。

采配の良し悪しで勝ち負けは決まらないという意見を時々見かけるが、前述のように些細なミスが勝敗を決するケースは少なくないし、プレーオフのような短期決戦ではそれが致命傷に成りかねないのも事実。デタラメなオーダーや投手継投、走るべき場面で走らせなかったことなど、今季は野球をやらせてもらえなかったというより、野球をやっていなかったというのが個人的な感想。

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Video:
Recap: NYY 1, DET 8 ALCS Gm4
Scherzer's 10 strikeouts
Tex's tough day in the field
Girardi on losing ALCS to Tigers

2012 League Championship Series - Detroit Tigers over New York Yankees (4-0) - Baseball-Reference

ALCS 2012 @ DET G-3 L1-2
ALDS 2012 @ BAL G-1 W7-2

Wednesday, October 17, 2012

ALCS 2012 @ DET G-3 L1-2

Justin's gem puts Tigers on cusp of Series
タイガース vs. ヤンキース [2012年10月17日]

ジラルディ野球ここにあり

相手先発バーランダーに手も足も出ず、8回まで2塁さえ踏めない展開。僅かな糸口を生かそうとするわけでもなく、その一方で大事な一戦で主力2人を外すという迷走ぶり。結果的にはあと一歩のところまで迫ったが、内容的には完敗。負けるべくして負けた試合としか言えない。



短期決戦では調子がいい選手を優先する。調子は読めないのでポテンシャルを優先する。これは意見が分かれるところだと思うが、この日起用されたガードナーとチャベスはレギュラーシーズンでもスタメンを確約されていない選手であり、好調とも無縁の選手。ジラルディは変化を与えたかったとコメントしているようだが、あまりにも根拠がなさすぎる。

今季のポストシーズン成績(この試合は除く) ガードナー: 0/1 チャベス: 0/11

Bryan Hoch 「ジラルディによれば、ガードナーの起用(理由の1つ)はヒューズがフライボールピッチャーのため」

Jack Curry 「とにかく塁に出ることが必要だから、早打ちしないタイプのガードナーは何かをもたらしてくれるだろう」

ガードナーの出塁率が(打率のわりに)高いのは事実だが、これは背の低さと構え(の低さ)によるところが大きい。高めを取る球審ならその通りにならないし、そもそも相手のバーランダーは四球の少ない投手。ガードナーに関してはこれまで何度も書いてきたので説明は省くが、巧打力が低い選手が1番というのはどうしても納得がいかない。

対バーランダー チャベス: 打率.364 OPS.818 Aロッド: 打率.333 OPS1.198

チャベスのスタメンは、Aロッドを右投手には起用しないと決めているためだと思う。レギュラーシーズン同様、右には左の一本調子。1点差に迫った9回ですらガードナーにAロッドを送らなかったことを加味すると、好き嫌いで野球をやっているとも取れる。結果はガードナー、チャベス共に出塁なし。

KMFIS 「スコア0-0(4回1死1塁)→イチローに走らせず→2点ビハインド→もう走れない(7回無死1塁) 野球はこれなのよ。だから余りものの中継ぎを投げさせて上手く勝とうとすると、逆に負ける確率が上がる」

打線がどん底な上に相手はサイ・ヤング候補のバーランダー。負ければ後がない試合でも結局動かなかったジラルディ。元々走力と守備力を買っての獲得だったはずが、これでは何のために獲得したのか分からない。ALDS初戦の三盗といい、お前らバカかと言いたくなる。(後半のくだりは先制した方が有利という意味。これについてはまた改めて)

KMFIS 「大事な試合+バーランダーでこのスタメン。今日負けたら明日は4番イチローだな」

Seiji KATO 「今季カノーは4番で苦しんだけど、来季につながるはずと期待。そして今日のスタメン見ると内紛要素満載。来季やばいw」

昨日のブログに書いたスウィッシャーとAロッド(敵意に満ちたヤンキースタジアムを出るのは楽しみとコメント)は結局スタメン落ち。意図的かどうかはともかく、今回のことがジラルディも含めて来季に影を落とすのは必至。以前ヤンキースの強さ(の1つ)は結束力と書いたことがあるが、今はそんな状態とは程遠い。

KMFIS 「短期決戦では調子がいい選手を起用するのが有効。なんてことは全然思わない。プレーオフでの実績に拘る必要もなく、今まで勝ち上がってきたオーダーにちょっと他の要素を入れるぐらいでいい。ここまでカオスになったら余計にね。右対右で5番マーティンとかまったく理解できず」

裏㊸❷怪㋠✍記録員 「打撃不振の最中でも結局一番信頼出来るモノはその選手のポテンシャルや実力に尽きるからね。自慢の長打力(一発攻勢)でシーズン勝って来たんだし、どうせ連打も期待できないのならもうそれに賭けて振り切るしかないと思う」

残すは4連勝のみ。ここは初心に帰って、是非強かったヤンキースを再現するような布陣で戦って欲しい。たとえ歯が立たなくても、力を出し切るというのはそういうことだと思う。(やっぱりもう遅いかな)

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Video:
Recap: NYY 1, DET 2 ALCS Gm3
Nunez goes yard
Hughes' injury

ALCS 2012 vs DET G-2 L0-3
ALCS 2012 @ DET G-4 L1-8

Monday, October 15, 2012

ALCS 2012 vs DET G-2 L0-3

Eye of the Tigers: Anibal secures 2-0 ALCS edge
ヤンキース vs. タイガース [2012年10月15日]

もはや神頼み(イバニエス含む)

書くのもバカバカしくなるほど打てないヤンキース。この日はいつもにも増して酷く、放ったヒットはわずかに4。得点圏は0/5と野球になっていなかった。 調べてみると、外野に飛んだ打球(ヒットは除く)はたったの3本。対戦したサンチェスとコークはグラウンドボールピッチャーではない (GO/AOはそれぞれ1.06、1.03)ので、打線がいかに深刻な状態なのかが分かる。



先発の黒田は8回途中5安打11三振と堂々たる内容。その後のブルペンが打たれて数字上は3失点だが、味方が1点でも取っていれば降板時期や継投など違った展開になっていたはずで、全ての原因は打線にあると言っていい。この試合に関してはざっとこんな感じなのだが、1つだけ気になったことがあるので以下に付記しておく。

[4回ウラ 0-0]
先頭のイバニエスが出塁→盗塁失敗→連続三振(マーティン、Aロッド)で攻撃終了

[6回ウラ 0-0]
先頭のイチローが出塁→カノーの内野ゴロで1死2塁→内野ゴロ(テシェイラ)→2死3塁→敬遠(イバニエス)→内野ゴロ(マーティン)→攻撃終了

1点を取りにいく姿勢は何ら問題はないが、それならばイチローにも走って欲しかった。打順や警戒度は違うとはいえ、イバニエスに走らせてイチローに走らせない(記憶ではエンドランは試みた)のはやや納得がいかない。ジラルディは選手によって単独スチールを認めているようなので何とも言えないが、大事な試合なのできちんとマネージメントしてもらいたいところ。

10月14日 DET@NYY(ALCS2) - My Major Hi☆Story - Yahoo!ブログ

「ヤンキースは第3戦からデトロイトで戦うわけだが、スィッシャー、A-RODが何とヤンキースタジアムを出るのが楽しみだというようなことを言っているようだ」

「ネガティブな空気のあるところで連戦をやるのはタフだ、とスィッシャー。敵意のあるところ、ネガティブな空気のあるところ…それが指しているのは、ヤンキースタジアムだ」

明日の対戦はバーランダーとヒューズのマッチアップ。打線が低調な上に両投手の能力差は歴然。おまけに敵地とヤンキースにとっては限りなく分が悪い。負けてしまえばほぼ終わりなので、神にでもすがる思いで環境が変わることに期待するしかない。

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Video:
Recap: DET 3, NYY 0 ALCS Gm2
Kuroda's 11 strikeouts
Infante ruled safe at second

ALCS 2012 vs DET G-1 L4-6
ALCS 2012 @ DET G-3 L1-2

Sunday, October 14, 2012

ALCS 2012 vs DET G-1 L4-6

Tigers roar in 12th at Bronx Zoo
ヤンキース vs. タイガース [2012年10月14日]

奇跡の後のTragedy

延長12回の表、二遊間のゴロを処理しようとしたジーターが足首(の少し上)を骨折。ジーターコールが鳴り響く中、体を支えられてグラウンドを後にした。 敗戦が濃厚だったというのもあるのだろうが、スタジアムの静まり方は尋常ではなく、まるでシーズンが終わったような雰囲気。戦力としてのジーターではな く、象徴としてのジーターを失ったことがそうさせているのだと思う。



自分もまったく同じ気持ちで、実際あの後試合がどうなったのかよく覚えていない。2点ビハインドで、ロースター入りすら保証されていなかったローを登板させたこと。手の掌を返したようにAロッドをスタメン復帰させ、その後代打を送ったこと。残塁の山を築くヤンキース打線など書きたいことは山ほどあるが、今日はこれで終わりにしたい。以下はMLBネットワークである解説者が言っていた言葉。

I don't care you hate the New York Yankees, you've got to love Derek Jeter. — William Forrester 
「ヤンキースが嫌いでも構わないが、ジーターは誰からも愛されるべき存在だ」

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Video:
Recap: DET 6, NYY 4 F/12
Ichiro's two-run blast
Ibanez's game-tying homer

ALCS 2012 vs DET G-2 L0-3
ALDS 2012 vs BAL G-5 W3-1

Playoff Roaster 2012

Saturday, October 13, 2012

ALDS 2012 vs BAL G-5 W3-1

CC seizes day, goes distance to clinch ALCS trip
ヤンキース vs. オリオールズ [2012年10月13日]

「先発サバシア、中継ぎ鯖ちゃん、抑えCC」 by Seiji KATO

初戦を120球の力投で勝利に導いたエースのサバシアがまたやってくれた。昨日も書いた通り(打線が低調なので)勝つにはその形しかないと思っていたが、今回は9回をひとりで投げ切って1失点に抑えるほぼ完璧な内容。スタジアムから何度もCCコールが湧き上がったように、サバシアがヒーローなのは疑う余地がない。



攻撃面では何と言ってもテシェイラの盗塁(ポストシーズン初)に尽きる。その後のタイムリー(イバニエス)で先制点を奪ったわけだが、打てないなら戦術で補って然るべき。相手もまさかテシェイラが走るとは思っていなかったようで、普段から無意味な盗塁が多いジラルディにしては見事な采配だった。

YankeesJP 「ジラルディはAロッドをスタメンから外した理由を、ビデオやスタッツを見た結果とコメント。Aロッドがこのシリーズで打ったヒットは全て左投手から(この日の先発は右のハメル)というのも影響しているらしい」

YankeesJPジェイソン・ハメル vs ヤンキース チャベス.167 イバニエス.250 Aロッド.364」

KMFIS 「まさかAロッドを外すとは思わなかった。能力が落ちてるとはいえ、ある意味ではトーリ以上。いくら右投手が相手だって、ヤンキースはイバニエスやチャベスに1Mそこそこしか払わなかったんだろ?極端に言えばAロッドの値打ちはそれ以下ってこと?いくら何でもあり得ないって」

KMFIS 「仮にこの試合勝ってイバニエスとチャベスがそこそこ+ヤンキースタジアム+右投手ならAロッドまた外すのか?いや外さないと整合性ないな」

采配といえば2試合連続で代打を送られたAロッドが、今度はスタメンから外された。最後は左打者(チャベス)にすがったのだろうが、Aロッドのメンタルが弱いことを考えても外すのは無謀というもの。ちなみに次の対戦相手タイガースの先発陣は全て右投手。この日サードに入ったチャベスはノーヒットだった。 勝てば官軍、全ては闇。

Girardi on Tex's stolen base

追記: テシェイラの盗塁を見事な采配と書いたが、このビデオによれば行ける時には行っていいと事前に(The Other Day)指示していたようで、単独スチールだった模様。

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Video:
Recap: BAL 1, NYY 3 ALDS Gm5
Ibanez's RBI single
Ichiro's RBI double
Granderson's solo homer

After beating Birds, Yankees look to tame Tigers - Photo Gallery

2012 League Division Series - New York Yankees over Baltimore Orioles (3-2) - Baseball-Reference

ALDS 2012 @ BAL G-1 W7-2
ALDS 2012 vs BAL G-4 L1-2

Friday, October 12, 2012

ALDS 2012 vs BAL G-4 L1-2

Hardy har har: Orioles get last laugh, tie ALDS
ヤンキース vs. オリオールズ [2012年10月12日]

両チーム唯一のクラッチが決勝打

延長13回で2-1の決着。これだけなら投手戦のように見えるが、実際は貧打戦と呼ぶのが正しい。今まで見た中で最悪の部類だったヒューズ相手に、凡打の山を築くオリオールズ打線。相手先発のサウンダースは出来こそ悪くなかったものの、本来あそこまで苦労する投手ではない。



貧打戦と書いたのは文字通りヒットが打てなかったからだが、その一方でヤンキースは四球とエラーを含めて、実に13人の走者を出している。ヒットを打てない上にタイムリーが出ないのでは得点できるはずもなく、結局は第2戦と同じような内容で負けてしまった。

オリオールズ: 得点圏1/11 残塁8 ヤンキース: 得点圏0/9 残塁10

特に悔やまれるのがビデオにもある8回1死2.3塁。直前にオデイを投入したショーウォルターを褒めるべきかも知れないが、Aロッドはバットに当てることすらできない不甲斐なさ。3回無死2塁の好機も進塁すらできず、ジーター以下が3三振。いずれも期待値が高い場面だけに、どちらかで得点できていたら...と思ってしまう。

YankeesJP 「2死ランナーなしでAロッドに代打チャベス。Bot 13th 1-2」

KMFIS 「あれはマズかった。メンタル弱いのに、Aロッドをあそこまで追い込むのは反対。 RT @elduque26yanks 最後にエロに代打チャベスだったの?二匹目のどじょうはいねぇよ!イラルディ!」

KMFIS 「エンドランぐらいやれよジラルディ!テシェイラの足じゃ2ベースでも帰ってこれねーじゃんか!(10回裏2死1塁、打者カノー)」

ツイートにもあるように二匹目のドジョウはいなかったわけだが、こちらの記事によれば今回は事前に知らされていなかったようで、快く思ってない様子。場面が場面というのはあるにしても、この采配はどうかと思う。前日の一件を歴史的名采配などと呼ぶ人がいるらしいが、適所でエンドランさえできない監督というのが実情。

そのAロッドも心配だが、スタメンが保証されている選手はほとんどが打率.200、もしくはそれ以下。グランダーソンに至ってはシリーズ9三振(打数16)と目を覆うばかりの惨状。当然打線には期待できないので、サバシアに頑張ってもらうしかない。実績という名の後ろ向きのベクトルしか持たないチームが果たしてどこまでやれるか。

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Video:
Recap: BAL 2, NYY 1 - F/13
Hardy's go-ahead double
Joba hit by broken bat

ALDS 2012 vs BAL G-3 W3-2
ALDS 2012 vs BAL G-5 W3-1

Thursday, October 11, 2012

ALDS 2012 vs BAL G-3 W3-2

Mr. Oc-two-bre: Yankees up 2-1, thanks to Ibanez
ヤンキース vs. オリオールズ [2012年10月11日]

"Legendary Performance" by スウィッシャー

普段から調子がいいスウィッシャーだが、昨日のイバニエスの活躍はそう形容されるに相応しい。仮にこのままワールドシリーズを制するようなことがあれば、後年まで語り継がれること必至。イバニエスといえば2012年のALDS第3戦。少なくともそんな代名詞は刻まれたと思う。



YESのジャック・カリーによれば、Aロッドには事前に(不振を踏まえての交代を)話しておいたようで、左のイバニエスなら狭いライトスタンドに放り込めると判断したらしい。ジラルディは直感に従った的なコメントもしているが、相手が右投手だったことも大きな要因だったはず。実際シーズン中は、同じような采配を多用していた。

KMFIS 「テシェイラを4番に抜擢して1死1.3塁×2+1死満塁+2死1.2塁=9LOBを作り出したジラルディが、バカの何とかでイバニエスを代打に送り3打点+サヨナラを演出。野球は分からないというより、人生は分からない(161戦目)」

KMFIS 「ジラルディ曰く、イバニエスはプロフェッショナルな打者(YES)。イチロー入ってからロクに使ってないくせによく言うわ。相変わらず引き笑いしてました(同上)」

Yankeesource 「Yankees still have a secret weapon on the bench」

KMFIS 「今思い出しても、何でそういうことが起こるんだろうって思っちゃう。飛行機に2回乗って、2回とも落ちるみたいな。たぶん自分の夢を達成した時も、同じ気持ちになる気がする。信じられないって意味でね」

ジラルディ采配の是非はともかく、本当に秘密兵器が機能してしまうことが驚き。だからこそ野球は面白いわけだが、それと同時に世の中がいかに掴みどころのないものなのかを実感した試合だった。

以下は今回のことで気付いた、ちょっと面白い点と点。試合経過など何のことだか分からない人はこちらのブログを参照。なおもうひとりのヒーロー黒田は自ら志願して9回のマウンドに。ジーターは軽症とのこと。

[Aロッドの不振を頂点にオーダーに頭を悩ませていたジラルディ→決めたのは控えのイバニエス]

[左右に執拗なまでに拘るジラルディ野球→イバニエスのサヨナラHRは左投手から]

[Aロッドは2009年のプレーオフで劇的なHRを放ちチームを救う→そのAロッドに代わって出場したイバニエスも劇的なHRでチームを救った]

[Aロッドの今季年俸は3000万ドル→イバニエスは110万ドル]

[両選手ともニューヨーク出身の移籍組]

[両チームともHRは2本ずつ→オリオールズはいずれもルーキーでイバニエスはメジャー17年目の大ベテラン]

[以前のジラルディの背番号はワールドシリーズ優勝にあやかり27→現在はイバニエスが着用]

Girardi’s father passes away; Joe will manage Yankees tonight

追記: ジラルディの父親がALDS初戦の前日亡くなっていたそうで、今日明るみになるまで選手には伝えていなかったらしい。あの奇跡は父親が...などとは思わないが、心中はお察しします。

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Video:
Recap: BAL 2, NYY 3 F/12
Kuroda's stellar start
YES joins Bleacher Creatures

ALDS 2012 @ BAL G-2 L2-3
ALDS 2012 vs BAL G-4 L1-2

Tuesday, October 09, 2012

ALDS 2012 @ BAL G-2 L2-3

Wei to go! Chen outduels Andy, evens up ALDS
オリオールズ vs. ヤンキース [2012年10月9日]

HRゼロ、残塁10

ヤンキースはHRが出ないと勝てないといわれるが、シーズン後半は得点圏打率(の低さ)にも悩まされてきた。この日もご覧の通りの結果で敗戦。おまけにトンプソン(3塁ベースコーチ)が例によってミスジャッジ。おかげで得点できたわけだが、こんな恥ずかしい野球をした上に負けたのでは救いがない。



試しにチームの得点圏打率を調べてみると.256。さすがにチーム打率(.265)よりは低いが、思ったほどではなかった。OPSも.790に対して.788と遜色ない。それならばと調べてみたのが以下の数字。カノーやグランダーソンはいいとしても、テシェイラとAロッドが悪すぎる。この2人が中軸を打っているのだから、残塁の山も当然だろう。

得点圏/打率: カノー.268/.313 テシェイラ.230/.251 Aロッド.230/.272 グランダーソン.254/.232

かつて不振のAロッドを8番に下げた愚将がいたが、ご存知の通りヤンキースはその3年後にAロッドの大活躍でワールドシリーズに勝っている。劣化は否めないとしても、実績を考えると大幅な打順変更は現実的ではない。結局は八方塞の状態で、打ってくれることを祈るのみ。いや、一番現実的なのはこの2人にHRを打ってもらうことか。

New York Yankees Batting Stats - 2012 - Scoring position

先発のペティットについて少しだけ触れておくと、ビデオ(下記)を見れば分かるように、抜けたボールが多く、変化球のキレも悪いなどソリッドとは程遠い内容。好調なオリオールズ打線なら、1回持たなくても不思議ではない。誰かが言っていたが、顔と名前だけで投げているような感じだった。

追記: こちらの記事によるとジラルディはAロッドの打順降格を検討している模様。記者のブログ等では6番が有力。ここまでの成績は9打数1安打1四球0打点5三振。このシリーズ好調のテシェイラはもちろん対象外。

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Video:
Recap: NYY 2, BAL 3 ALDS Gm2
Jeter's RBI single
Pettitte's solid start

ALDS 2012 @ BAL G-1 W7-2
ALDS 2012 vs BAL G-3 W3-2

Monday, October 08, 2012

ALDS 2012 @ BAL G-1 W7-2

Battery charge: CC, Martin spark Yanks to 1-0 lead
オリオールズ vs. ヤンキース [2012年10月8日]

エースのサバシア120球の力投

一般的にエースとはそのチームで最も能力の高い(先発)投手を指すが、調子が悪い時でも一気に打ち込まれることなく、悪いなりに試合を作るのもエースの条件。端的に言えば最も信頼できる投手がエース。今季ローテーションを守って安定した成績を残した黒田が(一部で)そう呼ばれる理由もそこにある。



この日の先発はサバシア。調子が悪いようには見えなかったが、序盤に2点を失い、味方の拙攻や走塁ミス(後述)などで援護を得られず、苦しいピッチングが続いた。特に同点で迎えた5回の1死1.3塁、8回の無死2塁などはアウェイということもあり、相当なプレッシャーがあったと思う。

The Franchise 「サバシアを信じる」

いずれも目を背けたくなる場面だったが、当のサバシアは力任せになることもなく、落ち着いた投球で後続を退けた。結果的にこれが後の援護を呼び込み、ヤンキースを勝利に導いたわけだが、他の投手ならこんな風には思えないことを考えると、やはりエースの名に相応しいのはサバシア。この試合でその思いを強固にしたファンも多いことだろう。

YankeesJP 「無死1塁→エンドラン→タイムリー2ベース(イチロー) ヤンキースが1点先制。Top 1st 1-0」

gonpiko0629 「イチローナイスバッティング!って思ったら盗塁失敗かい!!ジラルディアホか!!!!!!」

KMFIS 「多くのヤンキースファンが怒っていたイチローの三盗は、(イチローが英語を理解していれば)単独スチール。Are you on your own there?(たぶん)と聞かれ本人が認めている。(1:21付近)」

9回に打線が爆発し事なきを得たものの、このプレーはいただけない。真偽のほどはさて置き、無死2塁なら普通に考えてチャンスは3回。しかも打順は3番。こちらのヤンキースファンもかなり怒っていたが、盗塁死(三盗)するリスクを取る理由がないだけに、単独であろうとサインであろうと改善してもらいたいところ。

追記: テシェイラの盗塁に関するジラルディのコメントから、単独スチールがほぼ確定。詳しくはこちら(追記)を参照。

YankeesJP 「テシェイラがライトフェンス直撃のタイムリー。2塁を欲張りタッチアウト。 Top 4th 2-2」

これも2塁を欲張らなければ1死1.3塁。緩い内野ゴロか外野フライで勝ち越し点を奪える。捕球したデービスがすばやく処理したのは事実だが、状況に応じた走塁ができないようでは勝てるものも勝てない。いずれのプレーもマイケル・ケイが言い訳無用と一喝していたように、一歩間違えば致命傷になり兼ねないプレーだったので付記しておく。

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Video:
Recap: NYY 7, BAL 2 ALDS Gm1
Martin's go-ahead home run
Must C: Combo

ALDS 2012 @ BAL G-2 L2-3
ALCS 2012 vs DET G-1 L4-6

Playoff Roaster 2012


Sunday, October 07, 2012

Playoff Roaster 2012

ヤンキース2012: プレーオフロースター

CC Sabathia | CC・サバシア LP
Andy Pettitte | アンディ・ペティット LP
Hiroki Kuroda | 黒田秀樹 RP
Phil Hughes | フィル・ヒューズ RP

Derek Lowe | デレク・ロー RP
David Phelps | デビッド・フェルプス RP
Boone Logan | ブーン・ローガン LP
Clay Rapada | クレイ・ラパーダ LP
Joba Chamberlain | ジョバ・チェンバーレイン RP

David Robertson | デビッド・ロバートソン RP
Rafael Soriano | ラファエル・ソリアーノ RP


Derek Jeter | デレク・ジーター SS
Ichiro Suzuki | 鈴木 一朗 LF
Alex Rodriguez | アレックス・ロドリゲス 3B
Robinson Cano | ロビンソン・カノー 2B
Nick Swisher | ニック・スウィッシャー RF
Mark Teixeira | マーク・テシェイラ 1B
Curtis Granderson | カーティス・グランダーソン CF
Russell Martin | ラッセル・マーティン C
Raul Ibanez | ラウル・イバニエス DH

Chris Stewart | クリス・スチュワート C
Eduardo Nunez | エデュラド・ヌニエズ 3B
Eric Chavez | エリック・チャベス 3B
Jayson Nix  | ジェイソン・ニックス 3B
Brett Gardner | ブレット・ガードナー LF

*打順はALDS初戦(相手先発は右のハメル)のもの

2012 MLB Postseason Schedule

ALDS 2012 @ BAL G-1 W7-2
ALCS 2012 vs DET G-1 L4-6

Friday, June 15, 2012

The Only Way Forward Is To Go Back

次は破滅のボタン

常勝チームとして知られるニューヨークヤンキース。その名の通りプレーオフ進出は毎年のように果たしているが、ワールドシリーズを制したのはこの10年でわずかに1度。チームの総年俸は常にダントツだけに、実はそれほどの成果は上げていない。選手を外から買ってくるせいで、若手が出てくることも稀。個人的には勝てないチームであっても構わないから、資金力に依存しないチームであって欲しい。


(C)Copyright pottershouse.org

そうは言っても、この構造はなかなか崩れない。ファンは強いチームが好きであり、フロントはカネを使えばそれに応えられるのを知っている。そんなチームのファンを長くやっていると、今年は思いっきり負けてしまえと思うことがある。物事を変えるにはきっかけが必要で、大きな失敗をしないと人は自らにフォーカスしないもの。酷い負け方をすれば気づいてくれるだろうという思いがそこにはある。

ニューヨークに移住したのはおよそ15年前。理由はいろいろだが、ある種の日本がどうしても好きになれなかった。当初はヤンキースと同じように変わってくれることを願ったが、経済大国などといわれているうちは変わりようがない。いつしかリセットボタンが必要だと思うようになった。

今日本はあれほどの被害を出した原発を再稼動しようとしている。低線量被爆については意見が分かれるところだが、少なくとも原発周辺の地域に住む人たちが生活を奪われたのは疑いようがない。ましてや廃炉費用や使用済み燃料の再処理もままならない状況。日本だけでなく世界共通の財産である海も汚しているのに、なぜまた同じ過ちを繰り返そうとしているのか。

これは政治家や官僚、マスコミの問題ではなく日本全体の問題。デモに1万人集まったと喜んでいる人をよく見かけるが、東京の人口を考えれば明らかに少ない。つまりこれだけ大きなリセットボタンを押しても、自己にしか帰結しない精神性は何ら変わっていないことになる。これ以上大きなリセットボタンは破滅のボタン。もちろん起動する保証はない。

Thursday, May 10, 2012

IBS Saturday

先週の土曜日に起きたこと


遅い夕食を取っていたら、胃の下辺りに軽い痛みを感じた。これは持病の過敏性腸症候群(IBS)の兆候で、固形物の摂取がトリガーになる。やり過ごせることもあるが、いったん始まってしまうと成す術がない。予防薬を飲むようになって頻度は減ったとはいえ、それでも出る時は出る。この日も結局やり過ごせず、食後に痛みが酷くなっていった。

自分の場合は下痢型で、発症すると便が出るまで30分から2時間ほど激しい腹痛(時には胃痛)が続く。出てしまえば何でもないのだが、痛み自体はお産より辛いといわれるほど(個人差があり、その時によって違う)で、初めてなら救急車を呼んだとしても驚かない。これまでの経験でも、辛さのあまりトイレの床に蹲ったことが何度かある。

観念して便座に座り便が出るのを待っていたが、その日の痛みはそれまでのものとは比較にならないほど酷く、すぐに座っていられなくなって床に倒れこんだ。最初のうちは便さえ出ればと我慢していたが、痛みは酷くなるばかり。そのうち声すら出せなくなった。冷や汗と涙、鼻水でぐちゃぐちゃになった顔を歪めがながら、それでも必死に耐えていた。

しばらくすると強烈な胃痛が襲ってきた。傷口に拳を押し付けられるようで、下腹部の痛みより辛い。もう我慢できない。何度そう思ったことだろう。医者に行こうかとも思ったが、途中で漏らすのが嫌だったし、保険に入っていないのでおいそれとは行けない。耐えるしかないのだ。

そして今度は胃痛と腹痛の両方。もはや耐える気力がなかった。今はただこの痛みから解放して欲しい。ここまで尋常でない痛みならIBSではないかも知れないし、その場合は余計面倒なことになる。あの状態がもう少し続いていたら、確実に救急車を呼んでいたと思う。

便意があったので気力を振り絞って便座に座ると、便が出た。これまでとは違って痛みは残ったものの、これなら耐えられる。こんなことを書くとおかしいと思われるかも知れないが、その時は安堵感よりある種の達成感があった。実際今でもその思いの方が強い。

30分ほど座っていると、2度目の便意。便器を覗くと真っ赤だった。それからは1時間おきに便意があり、全て血便。翌日の夕方まで続いたが、もう痛みはない。調べてみると虚血性腸炎に近い症状で、IBSは腸の収縮異常だから一応は筋も通る。通常治療は絶食と点滴なそうなので、3日間は固形物は摂らないことにした。

そして5日後の今日、始めて便が出た。恐る恐る覗くと正常。この段階で異常があれば医者に行こうと思っていたので、とりあえずは一安心。これからは酒や刺激物など好きなものを控えなければならないが、あんな思いをするぐらいなら我慢できる。仮にもう一度経験するか死ぬかを選べと言われたら、正直即答はできない。




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