Saturday, May 30, 2009

May29,09 FLA 1 @ NYM 2

Santos carries Mets
メッツの故障者ラッシュがもたらした可能性

10年一昔

先日のヤンキースタジアムに続いてシティフィールドに行ってきた。実は初めてメジャーの試合を見たのがメッツ戦。当時のメッツといえばピアッツアをあげる人も多いと思うが、個人的には恐ろしく守備の上手かったオルドニエスの印象が強い。


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「2009年に新スタジアムをオープンし、必勝態勢でワールドシリーズ制覇を目指しているのはヤンキースだけではない。ニューヨークのもう1つの雄、メッツも今春にシティフィールドを新たに開場。快適さではヤンキースタジアム以上で、無残にもプレーオフ進出を逃した過去2年の雪辱を誓っている」

野球も今や快適さを求められる時代。場外馬券所がWinsに変わったように、殺伐とした風景は流行らない。シティフィールド内のシーザースクラブ(*1)がまさにそうで、ホテルのラウンジを思い浮かべたのは自分だけではないだろう。(*1)利用するには特別なチケットが必要

Harrah's Joins Mets as Signature Partner at Citi Field

その一方で、年俸の高騰による財政難は深刻な問題。野球場にラウンジが必要だとは思わないが、収入を確保する(スポンサー契約)という意味においては仕方がないのかも知れない。クイーンズ市民のチームのせいかヤンキースタジアムと比べると全体的に安価だった。追記;当該記事を見つけたので以下に追加しておく。

新ヤンキースタジアム、高収益のカラクリ

「黄昏(たそがれ)期のベテランと未知数の若手たちが明日なき戦いを続けているなら、怠慢ゲームを見せられる心配はない。それどころか無名集団のハッスルによって、長く欠けていたケミストリーが生まれ始めているように思えるのだ」

試合はメッツのサヨナラ勝ち。メジャー2年目のサントスが全打点を叩き出し、決勝のホームを踏んだのはタイガースを解雇されたシェフィールド。こじ付け的なケミストリーは気になるが、実際記事通りの内容だった。写真は以下を参照。

MLB Mets 2, Marlins 1 - a set on Flickr
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Video:
Recap: FLA 1, NYM 2 F/11
Santos' walk-off single
Pelfrey's stellar start

Citi Field 360° Panoramic Views

関連記事:May5,09 vs BOS L3-7

Wednesday, May 27, 2009

May26,09 @ TEX L3-7

Yanks lose late
レンジャーズ vs. ヤンキース [2009年5月27日]

13安打で3得点

チェンバーレインの球速が一向に上がらない。以前のような投球もあるとはいえ、平均すれば91マイル前後。変化球を多投する配球で凌いではいるが、ストレートでカウントを作れないことには持ち味が出てこない。この日は初回に捕まるいつものパターンで早々とマウンドを降りた。

ジョバ・チェンバーレイン(防御率) 初回10.38 以外2.45 通算3.97

ジラルディによればあくまでメカニックの問題とのことだが、個人的には去年の故障が尾を引いている気がする。いずれにしてもこの状態が続くようなら先行きは不安。サバシアやウォンも同じ問題を抱えていただけに、オフの調整にも原因がありそうだ。

Game 46: Yankees at Rangers | The LoHud Yankees Blog

「Aceves has worked as a starter much of the year. Why bring him in for one meaningless inning yesterday and then bring him back today? I don’t get it. That situation was tailor-made for Wang」

「本来は先発のアセベスを前日の無意味な場面(11点差の9回)で起用した挙句、連投となる今日の試合でも登板させたのはなぜか?状況(ロングリリーフ)から考えてもウォンが適任なのは疑う余地がなく、私にはまったく理解できない」

ヒューズの好投でウォンは引き続きブルペン要員。実質的なロングマンで好調のアセベスをモップアップで使う必要はないし、ウォンは中3日と間隔も空いている。ジラルディのことなので単に信頼の問題だとは思うが、これに疑問を持たない方がおかしい。

7回ウラ無死2.3塁(3-4) ショートゴロ→失点→敬遠→1死1.3塁→外野フライ→失点

疑問といえばこんな場面があった。ヤンキースの攻撃はあと2回。レンジャースには絶好調のフランシスコ(クローザー)がいるので、常識的には1点取られれば終わり。ところが内野はなぜか前進守備を敷いていない。つまり2点差なら勝算があると考えていたことになる。

7回ウラ無死2.3塁(3-4) アセベス→コーク(打者は左のハミルトン

最近のヤンキースからすれば2点差ぐらいと思うかも知れないが、野球はそこまで甘くない。コークに継投したことからもベンチが危機感を持っていたのは明らかで、はっきり言って中途半端。整合性もない上に危機感も希薄では、指揮官として残っているものなど何もない。

松井秀20日ぶりマルチ安打!適時打も

事の深刻さは見出しを読めば分かるが、それ以上に象徴的だったのが三振に倒れた第1打席。普段なら黙ってベンチに戻るところを珍しく主審に抗議していた。判定を受け入れるのは自身の信条であり、追い込まれている以上は振るべき。その後のヒットで帳消しにはなったが、さすがの松井も不動心ではいられないということだろう。

Yankees outfielder Melky Cabrera to undergo MRI after straining right shoulder - NJ.com

フェンスに激突して右肩を負傷したカブレラは今日MRIを受ける予定。現在はアイシングをして症状は落ち着いているとのこと。直後のレントゲン検査では異常なしだった。追記:復帰までは5日から7日かかる見通し。

KMFIS (mlbonkmfis) on Twitter


今までのTwitterとは別にヤンキースとMLB関連だけのアカウントを作った。ブログでフォローしきれない情報などはこちらに書いていく予定。

Video:
Recap: NYY 3, TEX 7
Cervelli's RBI single
Showdown: Joba vs Hamilton

Monday, May 25, 2009

May24,09 vs PHI L3-4

Yanks rally, fall in 11
ヤンキース vs. フィリーズ [2009年5月25日]

Twitter / KMFIS: 勝っても負けても書かなきゃいけない展開になっちゃった

2点差以上で負ければいいものを、よりによって延長戦。しかも1点差の決着とあっては書かずにはいられない。あんなプレーがなければ勝つ可能性は十分にあったはずで、結局は余計なブルペンまで消費するというオチまでついた。

3回表(0-0) 2死1塁→センター右のヒット→ダイビングキャッチ→後逸→失点

後逸したのは先日の試合でもボーンヘッドぶりを披露したガードナー。切迫した場面ならともかく、この状況でダイビングキャッチはあり得ない。ビデオを見てもらえば分かるが、回り込んでいれば失点することはなかった。元気ハツラツはオロナミンCと高校野球だけにして欲しい。

「暴走と好走塁は紙一重」

結果を出すのがプロなら、状況に応じたプレーをするのもプロ。一般的には前者が語られることが多いが、自分にはあまりピンとこない。暴走と好走塁は紙一重。そもそもこんな言葉が存在すること自体が間違いなのだと思う。

Video:
Recap: PHI 4, NYY 3 F/11
Damon's RBI double
Phils turn two in the 10th

Sunday, May 24, 2009

May23,09 vs PHI W5-4

Melk-man delivers
ヤンキース vs. フィリーズ [2009年5月24日]

ドミニカン3連発

何事にも反動はあるもので、この日も主導権を奪われる苦しい展開。連敗を覚悟した人も多かったと思う。勝ち方には特に強さを感じないが、こういう試合をいくつ拾えるかで勝率が変わってくるのは事実。仮に優勝争いをするようなことがあれば、価値ある1勝になったのは間違いない。

カウント1-2→ボール→ボール→2ランHR(高めのストレート)

同点HRを打ったのはAロッド。最後の投球以外は全てスライダーと結果的には相手が根負けした形。右翼が浅いヤンキースタジアムとはいえ、差し込まれながらスタンドへ運んだバッティングはさすがという他はない。

アレックス・ロドリゲス .204(10/49) HR7 打点13 OPS1.034

これでヒット10本のうち7本がHR。シングルヒットはたったの2本しかないというのだから恐れ入る。HRはヒットの延長といわれるが、Aロッドには当てはまらないらしい。復帰後は全ての試合に先発しているので、そろそろ休ませた方がいいだろう。

Playoff Roaster 2007-2

「昨年に引き続き、故障者による穴をしっかりと埋めた。対象がジアンビとデーモンなのでむしろそれ以上の活躍と言える。捕球力が高く強肩と守備はすでに一流の域。後は打撃と確実性ぐらいだが、放って置けば成長するはず」

9回1死(4-4) カノーのヒット→盗塁→サヨナラ

試合を決めたのは気合系のカブレラ。できればこんな表現はしたくないのだが、この選手に限っては他に言いようがない。例えるならメッツ時代のモーラ(現オリオールズ)がこのタイプ。成長を疑わなかったのも実は技術面以外の要素が強い。リセット後にチャンスを作ったカノーはもちろん、すかさず盗塁させたベンチワークも見事だった。

Video:
Recap: PHI 4, NYY 5
Melky's walk-off knock
Happ's first start of '09

Friday, May 22, 2009

Alone Together

拝啓松井ファン様

どんな親でも自分の子供には何らかの願望を持っている。最も一般的なのは幸せになって欲しいというものだが、その過程に口を出さない親は少ない。アドバイスの範疇ならともかく、経験の違いをたてにエゴを押し付けてしまっては本末転倒。どちらの幸せか分からなくなる。

重要なのはその境界線を意識できるかどうか。自らを客観視するのは辛いことだが、幸い人間にはその能力がある。いつまでも自己欺瞞を繰り返しているようでは、人類の発展など夢のまた夢。少なくとも大人でいる資格はない。

「打てば踊り、ダメなら叩く」

松井ファンについても同じことが言える。活躍して欲しいと願うのが真の姿であって、それが叶わないとバッシングするのは単なるエゴ。批判が刺激になると勘違いしている人もいるようだが、スランプ時の成績のままシーズンを終えたことは1度もない。願いが叶うかどうかはあくまで松井本人の手の中にある。

「Rainy Days Never Stay」

誤解のないように書いておくと、批判がいけないというわけではない。ただ松井ファンを自認するのであれば、肩を落として帰ってくる姿も分かち合うべきだと思う。共に苦しみ共に笑う。いずれ訪れるその瞬間だけを待ちながら。

「松井のおかげで人生の一部が楽しい」

追記:astro_boyさん(闇に向かってした話)の言葉。さり気なくも的確。だらだら書いた自分が恥ずかしくなるほどインパクトがあった。

Playlist Updated:
Ray Charles And Betty CarterのAlone Togetherと雑音をブッ飛ばすDolceのFire. 行け!

Play Sub Tracks

関連記事:
Gonezilla-3
Whatta Man
One Way System

Thursday, May 21, 2009

May20,09 vs BAL W11-4

Back-to-back-to-back
ヤンキース vs. オリオールズ [2009年5月21日]

8連勝で2.5差

ヤンキースの先発は今季5度目の登板となるヒューズ。この日はカッターの代わりにツーシームを多投するピッチングで、キャリアハイの9三振を奪った。ただし相手のまずい攻めやコントロールミスが幸いした部分もあり、内容的には紙一重。2点差に追いつかれた5回(投球数89)の降板は正しい判断だと思う。

過去8試合 得点6.5 防御率2.88 得点圏打率.348(5/5時点.249、通算.263)

これでヤンキースは8連勝。好調時のスタッツなのでアテにならないが、得点圏打率が向上したのは大きい。あと1本に苦しんでいた頃と比べると雲泥の差。松井の不調(*1)は心配だが、早ければ戦力の整う6月前にも首位争いが見られるかも知れない。(*1)得点圏打率.214はチームワースト

ゴジラ以来の花火3連発!ヤンキース8連勝 - MSN スポーツ

3者連続HRはおよそ4年ぶり。リンク(Video)一番下に当時の映像がある。大好きな2人が打ったとあって、個人的にはかなり思い出深い。

Video:
Recap BAL 4, NYY 11
Hughes' nine strikeouts
05.20.09 Yankees Extra

関連記事:11 On 11

Monday, May 18, 2009

May17,09 vs MIN W3-2

Damon the hero
ヤンキース vs. ツインズ [2009年5月18日]

お門違いのハットトリック

今までの戦いぶりが嘘のような連日のサヨナラ勝ち。初戦は相手に助けられた部分(*1)もあるが、終盤に追いついての勝利は強い頃のヤンキースを思い出させる。レッドソックス戦で屈辱を味わったファンも多少は気が晴れたことだろう。(*1)敗戦投手のネイサンは4連投

ヒューズ/5回3失点 チェンバーレイン/6回2失点 バーネット/6.2回2失点

常々書いているように、野球は何といっても投手。もちろん今回は出来すぎだが、先発がそれなりの仕事をすれば接戦には持ち込める。名馬のそれと同じで、いつでも勝負になる位置にいてこそ強い。そういう意味では先日のエンジェルス戦とは中身が違う。

9回ウラ(同点) 四球→代走→バント→内野安打→ホームタッチアウト(ガードナー)

唯一の反省材料はこのプレー。勝ったからいいようなものの、何のためのバントなのか考えて欲しい。併殺の可能性(1死1.3塁)は残るが、基本的にチャンスは2回。ノーヒットでも勝利が確定するのだから、ギャンブルする必要などあるはずがない。参考までに次打者のカノーはレフトフライだった。

「対ツインズ22勝3敗(*2)」

3試合連続のサヨナラ勝ちは1972年以来とのことだが、実はそれ以上に興味深いデータがある。八つ当たりのような形でうっ憤を晴らされた挙句、チームは借金生活に逆戻り。まだもう1試合あるとはいえ、ツインズには辛いシリーズになった。(*2)2002年以降のホームゲーム

Video:
Recap: MIN 2, NYY 3 F/10
Yanks tie it up
Burnett solid against Twins

関連記事:
May24,09 vs PHI L3-4

Friday, May 15, 2009

Time Is Money

40年の値段

ニューヨークの家賃はとにかく高い。中でもマンハッタンは異常で、例えば日本でいうワンルーム(Studio)が2000ドル前後。このアパートは(10年以上住んでいるので)相場より安いが、同じ条件で引っ越せば1000ドル増しは避けられない。比較的安かったクイーンズやブルックリンも今では事情が違う。


(C)Copyright New York World-Telegram and the Sun: Fernandez, Orlando(1963)

その一方で、ニューヨークにはRent Stabilized(家賃統制)という条例がある。家賃の値上げ幅を制限するもので、これが設定されているアパートは物価の変動に左右されない。ただしオーナーにとってはデメリットしかないため、実際は(条件に適合していても)何らかの方法で外してしまうらしい。

1946年 - 1977年:揺れるアメリカ社会とニューヨーク

前置きが長くなったが、先日そのRent Stabilizedのアパートに40年間住んでいる女性の話を聞いた。40年前といえば公民権法制定による反人種差別運動が活発な頃であり、ニューヨークは全てにおいてどん底だった時代。それだけでも十分興味深いが、家賃を聞いて驚いた。桁違いとはまさにこのことだろう。

「68ドル/月」

ロケーション(*1)や時代背景を考慮してもあり得ない金額。こうして書いている今でも信じられない。ある調査によればニューヨーカーの27.5%は収入の半分以上を家賃に当てているそうだが、こんなケースがあるとは思ってもみなかった。ちなみに同じフロアに住む別の人は2500ドル払っているとのこと。(*1)一昔前はスラムだったヘルズキッチン

Playlist Updated:
ウッドストック(1969)に出演したジミ・ヘンドリックスのAll Along the Watchtower.

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関連サイト:
世界で一番家賃の高い都市はどこ?
ニューヨーク州の家賃統制改廃問題

Saturday, May 09, 2009

May8,09 @ BAL W4-0

Instant gratification
オリオールズ vs. ヤンキース [2009年5月9日]

カネの力で連敗脱出

投手史上最高額(*1)で契約したサバシアがようやく本領を発揮。タテに落ちるスライダーとチェンジアップを織り交ぜ、ほぼ完璧なピッチングだった。球速も戻ってきたようなので、今後はそれなりの活躍をしてくれると思う。(*1)7年1億6100万ドル

今季の投球数 96→108→122→112→99→119→112

唯一の懸念材料は投球数。見ての通り110球を超えた登板が半数以上もある。サバシアがタフなのは事実だが、だからといって故障しないとも限らない。実はこの日9回無死1.2塁の場面で、連投中のリベラが投球練習をしていた。先日のポサダやサードで先発出場したAロッドしかり、このチームに長期的視野は望めないらしい。

Molina placed on disabled list

モリーナが左の太ももを痛めDL入り。ちょうど1年前にも同じ箇所を故障しているので、古傷ということになる。ポサダの離脱は逆にプラスとも考えられるが、今回のそれは明らかにマイナス。Aロッドの復帰で救われた部分もあるとはいえ、要の捕手だけに影響は小さくない。ちなみに動脈瘤と診断されたケネディもDL入りが確実。

Invisible: Search results for モーラー

代役は2Aから昇格したFrancisco Cervelli(セルベリ)という選手。メジャー経験は数えるぐらいで、数字を見る限り打撃面ではあまり期待できない。ガッツはありそうだが、肝心の肩は平均レベルかそれ以下。この日マスクを被ったモーラー(オリオールズ)がいればと思ったのは自分だけではないだろう。

送りバント(2回、無死1塁)→メジャー初ヒット(3回、2死1塁)

そのセルベリは第2打席でメジャー初ヒットを記録。盗塁が成功すれば打点までついていたわけだが、そもそも走らせなかった理由が分からない。バントをさせるような選手に長打を期待するはずもなく、ランナーは俊足のカブレラと条件も揃っている。勝ったからいいようなものの、この程度では監督はおろか班長すら務まらない。

Game 29: Yankees at Orioles | The LoHud Yankees Blog

「Here’s the roster move: RHP Steven Jackson was DFA’d.I have no idea why they’re keeping Berroa around. I guess in case Alex gets hurt again. I asked Girardi and he hinted that more moves are on the way」

「(控え捕手のキャッシュを40人枠に入れるための措置として)スティーヴン・ジャクソンがDFA。ベロアを残すのは疑問だが、おそらくAロッドの故障が再発した時のためだろう。ジラルディのコメントからすると、今後の動き(ロースタームーブ)とも関係しているようだ」

現在40人枠に登録されている内野手は8人。そのうちベンチ入りしていないのは1塁手のミランダだけなので、ショートのベロアを残す理由は理解できる。ただ可能性がありそうなジャクソンをDFAにするのは惜しい。少なくとも1度試して(*3)欲しかった。(*3)4月19日にベンチ入り、登板のないまま28日に降格

GO/AO(ゴロアウト/フライアウト) 2009年:0.67 2008年:1.07 通算:0.98

最後に不振のテシェイラについて。試合を見ている人なら分かると思うが、今季はとにかくポップフライが目に付く。元々ゴロアウトが少ない方とはいえ、スイング自体に問題があるのは間違いない。高めのボールに手を出しているのもその一因だが、それ以上にヘッドが下がっているのだと思う。無能なコーチがこれに気づいているかは疑問。

Video:
Recap: NYY 4, BAL 0
CC's complete-game shutout
A-Rod's three-run homer
Damon's RBI

Wednesday, May 06, 2009

May5,09 vs BOS L3-7

Joba just short
ヤンキース vs. レッドソックス [2009年5月6日]

負けては増える含み損

今季のヤンキースはフラストレーションの溜まる試合が多い。ブルペンの崩壊は言うに及ばず、あと1本が出ない(*1)打撃陣。序盤のリードはあってないようなもので、逆にリードを許せば寸前のところで逃げ切られる。(*1)得点圏打率はリーグ12位の.249


(C)Copyright Invisible KMFIS

実は今回ヤンキースタジアムに行ってきたのだが、あまりにも不甲斐ないので途中で帰ってきてしまった。そういうわけで試合の感想はなし。新しくなったヤンキースタジアムもあれだけ高いとありがたみがない。

Twitter / KMFIS: 散々な気分で帰宅。ちょっとだけ楽しみだったバーニーの ...

もらったチケットとはいえ、まともに買えばビールとスナックで100ドル前後。いつまでも庶民の娯楽というつもりはないが、日常的なものとしてはやはり高すぎると思う。その他の写真は以下にアップしてある。

MLB Yankees 3, Redsox 7 - a set on Flickr
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Video:
Recap: BOS 7, NYY 3
Joba fans a dozen
Damon's three-run shot

関連記事:
MLB All-Star Sunday

Tuesday, May 05, 2009

May4,09 vs BOS L4-6

Hughes can't help
ヤンキース vs. レッドソックス [2009年5月5日]

去年の二の舞

先発のヒューズは4回4失点で降板。好投した前回とは対照的な内容だが、どちらかといえばこれが本来の姿。詳しくは日を改めて書くとして、精度の高いコマンドか変化球(*1)を身につけない限り苦戦は続くと思う。(*1)ナックルカーブ以外

Posada's hamstring forces him to DL

途中交代したポサダが右太ももの故障で戦線離脱。表向きには6回のスライディングが原因とされているが、実はそれ以前の28日にも同様の理由でスタメンを外れている。おまけに翌日からは3日連続でフル出場。故障はつきものとはいえ、呆れてものが言えない。

追記:前回痛めたのは左太ももとのことで、今回の故障とは無関係。いい加減なことを書いて申し訳ない。

4/28-5/4 PH-C-C-C-PH/C-PH (C=捕手、PH=代打)

試合の方は先行されて届かないという毎度お馴染みの負けパターン。2番手のアセベスはよく投げたが、ビハインドなりの継投をすれば拾えるものも拾えない。ポサダの復帰は少なくとも2週間、不振のマルテも利き腕の故障を理由にDL入りした。

Video:
Recap: BOS 6, NYY 4
Posada injures his hamstring
Girardi gets ejected

関連記事:April27,08 @ CLE W1-0

Saturday, May 02, 2009

May1,09 vs LAA W10-9

Yankees fight back
ヤンキース vs. エンゼルス [2009年5月2日]

安物のステレオ

鮮やかな逆転勝ちで4連勝を飾ったヤンキースだが、そもそもこういう展開になること自体が問題。ブルペンが崩壊しているといってもやり方はあるはずで、今後のことを考えると喜べない。相手がエンジェルス(*1)でなければ間違いなく負けていた。(*1)ブルペンの防御率はリーグワースト

数字(*2)を挙げるまでもなく、現在のブルペンで最も信頼できるのはコーク。去年の出来と比べればまだまだだが、それ以上に他が悪すぎる。ところがポイントになった6回2死満塁でマウンドに上がったのはルーキーのメランソン。3ベースとワイルドピッチで試合を壊す結果となった。(*2)8試合連続無失点、被安打2

フィル・コーク 7点リードの8回(4/29)→同点の8回(4/30)

制球力からいってもここはコークが適任だが、ご覧の通りの連投中。7点差で無意味に起用しなければルーキーに頼る必要もないわけで、サヨナラ勝ちは自作自演以外の何ものでもない。さらに1点差に追いついた8回には、同じく連投中のリベラが投球練習。こんな起用法では試合はおろか肩まで壊しかねない。

Twitter / KMFIS: ジラルディ先生、8回7点リードでなぜコークを使うので ...

起用法といえば松井。当初はもっともらしい理由をつけては外されていたが、調子が上がってくると今度は手のひらを返したように休みなし。ヒザの状態がよくなってきたとはいえ、ここまであからさまだと笑うしかない。

その一方で未だ.200前後をさまようテシェイラは3番固定。出塁率こそ持ち直してきたものの、チャンスで凡退するシーンは目に余る。ガードナーとカブレラの対比しかり、これほど分かりやすいステレオタイプもそうはいないだろう。あのポサダにポジションを奪われたのも頷ける。

ジラルディはさておき、心配なのがリベラ。このところ球速が落ち気味で、カッターのキレも悪い。一時的なものならいいのだが、前回の登板では少し痩せたようにも見えた。あれだけの選手だけに、衰えを認めるのが何より残念。

Video:
Recap: LAA 9, NYY 10
Melky's RBI single
Cano gets two




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