Monday, December 17, 2007

Gonezilla-3

松井がトレード要員になる理由-3: 厄介なジアンビと松井の答

これまで書いてきたように、守備力と役割の違いから松井がポジションを奪われるのは決定的。となれば残るはDH、ジアンビと併用するとの見方が一般的だ。

2001年のオフ、ヤンキースはジアンビと7年1億2000万ドル(約145億円)の契約を結んだ。この年俸20億というのは一流と超一流の境界線。アスレチックス時代の過去3年間の成績(*1)は次の通りで、過大評価ではない。(*1)全て平均、出塁率は概算

試合数155 打率.330 打点127 HR38 出塁率.458

ところがヤンキースに移籍すると、初年度を除いて下降線の一途。病気や故障など要因はあるものの、年俸に見合っているとは言い難い。打率の低さはシフトによるところも大きいが、アスレチックス時代とは別人と考えていいだろう。

初年度(2002年):  試合数155 打率.314 打点122 HR41 出塁率.435
2003年-2007年:  試合数119 打率.248 打点77  HR27 出塁率.393

もっともこのデータは貢献度を表したものなので、実力を計るためには不適当。そこで試合数を155に揃えて、過去5年の成績を松井と比較してみた。

ジアンビ: 打率.248 打点100 HR35 出塁率.393
松井秀喜: 打率.295 打点105 HR23 出塁率.374

打率に差はあるが、全体的にはほぼ互角。とはいえ明らかにピークを過ぎた感のあるジアンビと、未だに安定した成績を残している松井では期待値が違う。チーム一の鈍足、守備がそれほど上手くないことも加味すればどちらを起用すべきかは言うまでもない。

一時の実績と長打に魅了されてしまう野球観。トレードしようにも高年俸がネック、売り時もとうに過ぎている。かといって遊ばせるわけにもいかない。過去の起用法には不自然な点も多く、これ以外にジアンビを起用してきた理由は見当たらない。契約上の問題もあるかも知れないが、おそらくそんなところだろう。

ジアンビの契約は来季で切れる。再契約はまず考えられないので、そういう意味でも来季は使いたい。高年俸の2人が半レギュラーではいかにも効率が悪く、松井には商品価値がある。役割の違いからデーモンに押し出された格好の松井だが、今回もまったく同じ。実力以外の要素が大きいだけに、ファンとしてはやりきれない。

最後にトレード拒否条項について簡単に触れておく。これを根拠にトレードの可能性がないとする論調もあるようだが、年俸と同じように推測の域は出ない。また関係者のコメントから、トレード話が実際にあったのは事実。だとすれば少なくとも打診ぐらいはしているはずで、後で説得することなどあり得ない。

「必要とされるチームでプレーしたい」

これは松井が常々口にする言葉だが、ここに全ての答がある。チームに貢献することが信条であり、記録は二の次。いろいろ言われているが、その延長線上に全試合出場があるに過ぎない。トレード拒否条項の有無にかかわらず、必要とされていないと感じれば居座るようなことはしないだろう。

以上3回に分けて考えてみたが、当分はトレード要員として名前があがるのは避けられない。今のところファーストは空いているようだが、ここが埋まるようなら移籍の可能性はさらに高まる。

「本人が全うしたと思えるまで野球を続けられること」

以前ある関連サイトに、松井に望むこととしてこんなことを書いた。残留して欲しいのはヤマヤマだが、松井に対してだけは本当のファンであり続けたいと思う。(終わり)

Playlist Updated:
今の気持ちを代弁してくれるような、Arcade FireのNeighborhood #2 (Laika).
歌詞にあるAlexをHidekiに置き換えて聴くとさらに燃える。Don't die or dry up!

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