Friday, March 30, 2007

Fiona Apple, Never Is A Promise

絶望的な美しさ

言うまでもなく、人は自分の人生しか生きることはできない。ただし媒体を介せば、他人の人生に触れることはできる。どんなに頑張ったところで本人にはなれないが、擦り寄ることで学べることは多い。

自分にとっての媒体、それは音楽。その曲の持つ意味を肌で感じるまで、ただひたすら聴き続ける。愛の意味を言葉で説明されるより、愛に包まれた曲を聴く方がずっといい。


Tidal (1996)

フィオナ・アップルは、ニューヨーク出身のシンガーソングライター。このアルバムがリリースされたのは彼女が18歳の時、そのクオリティーを考えれば天才と呼ぶべきだろう。あまり言いたくないが、幼少時のレイプ体験が独特な音楽性に繋がっているのだと思う。

冒頭にも書いたように、この曲には絶望感にも似た美しさがある。アレンジも実に見事で、驚くほど完成度は高い。感覚的な表現になってしまうが、何かを考えさせられる曲だ。

「You're Not Wrong」

リンク先のライブ映像は是非観て欲しい。時折歯を食いしばりながら歌う姿に、涙がこぼれてくる。何かの映画でこんなセリフがあったが、素直にそう言ってあげたくなった。

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フィオナ・アップルのもう1つの顔、キレたグルーヴが堪らない。

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Thursday, March 29, 2007

Give Me Your Hand

ビルゲイツの面接試験-ジャンケン編 解説

解答はグーとパーを交互に出すを基本ラインに、状況に応じてそれを誘発する手を打つというもの。この戦略は最終的に切ってしまったので、残念ながら不正解だった。

この問題は相手のレベルに依存するが、期待値なのだから平均的なレベルを想定すればいい。またこの戦略がコメントを残した大半に通じるのも確かだろう。ただコメントを残す人が平均的なレベルかと言えば、それは違う。問題を読んだ瞬間に万歳してしまうような人は、コメントを残さないからだ。

もちろん通じなかった場合に取るべき手段も書いてあるので、それに固執しているわけではない。ただ自分がこの戦略を切ってしまった背景には、もっと低いレベルを想定していたというのがある。

予め戦略を練る時間を与えられたとしても、グーとパーにたどり着く人がそれほど多いとは思えない。こちらのサインで気づくかどうかも同じことが言える。万歳とはいかなくとも、もっと単純な戦略しか思い浮かばず、そのままじゃんけんを始める人が大半だと思う。

単純な戦略として最も想定しやすいのは、相手がパーしか出さないこと。ここに着目してグーとチョキを交互に出すという回答になったわけだが、仮に500勝しても10万にしかならないのでこれが正解と言うつもりはない。ただ平均的なレベルを想定した場合、相手のグーを期待するのは少し難しい気がする。

1000回もやればいい加減分かるだろうと思うかも知れないが、それでも分からない人が多い。それがこの世の中だと思っている。そうでなければ、これほどまでに過ちを繰り返すはずがない。

関連記事:Spring Training

Wednesday, March 28, 2007

I Live For This

マンハッタンを象が歩く。
Elephant Walk in New York City (Travelistic Video)

マジソンスクエアガーデンで行われる、リングリングサーカスのプロモーション。搬入ついでにパレードしてしまおうという発想は、いかにもアメリカ人らしい。パレードはミッドタウントンネルから34丁目、7thアヴェニューを通ってマジソンスクエアガーデンというコース。

知ったのは1週間ほど前だが、10年近くニューヨークに住みながらまったくの初耳。聞いた瞬間構図の面白さが目に浮かび、どうしても写真を撮りたくなった。これを教えてくれたシャロンはこんな形容をしていたが、あながち冗談でもないだろう。

「I Live For This」

深夜の撮影になるため、当日はそれなりの準備をしていた。撮影テストとバッテリー充電、何年ぶりに三脚まで引っ張り出した。

自宅を出たのは午前0時過ぎ、目的の34丁目までは歩いて10分とかからない。シャロンからは5thアベニュー付近を勧められていたが、混雑を考え7thアベニューを選択。場所も確保しテストも完了、後は待つだけだ。

予定通り象はやって来た。まずは望遠で1枚、と思ってカメラを向けると様子がおかしい。思った以上に象のスピードが速く、ピンが合わないのである。そうこうしている間にも、象はどんどん近づいてくる。カメラを三脚から外した時にはすでに目の前、慌ててシャッターを切るが時すでに遅し。あっという間に通り過ぎてしまった。

追いかけて行ったものの、人ごみとバリケードに邪魔されて万事休す。結局きれいに撮れたのは、撮影テストの数枚のみ。この時ばかりは、タイムマシーンが欲しかった。

自宅に戻り、ダメ元でレタッチしてみたがやはり気に入らない。というわけで、今回はやむなく動画を載せた。また来年と思うと気が遠くなるが、クリスマスには別の場所でラクダの散歩を見られるとのこと。砂漠の代わりにマンハッタンは、象より面白いかも知れない。

話が前後するが、このパレードには動物愛護団体が抗議に来ていた。エンターテイメントの傍らには抗議の垂れ幕。これもアメリカらしい風景と言える。

いずれにしても大失敗。
息巻いていたシャロンも結局は来なかった。

Tuesday, March 27, 2007

Spring Training

ビルゲイツの面接試験-ジャンケン編

時々読んでいるLife is beautifulに出ていた問題。かなり面白いので、興味があれば覗いてみるといいだろう。コメント欄にはすでに多くの回答が寄せられているため、あえて記事へのリンクは張ってない。一応自分の回答は、この記事のコメント欄に残しておいた。

この問題とは関係ないが、前から疑問に思っていたことがある。リンクを張る、が正しいのか貼るなのか。そう思って検索してみると、瞬時のうちに該当サイトが表示された。結論はさて置き、勉強になるサイトを見つけたので紹介する。

飯田朝子のホームページ

さて、今日の夜中にちょっとしたイベントがある。詳細は次回報告する予定。

関連記事:Give Me Your Hand

Monday, March 26, 2007

Spring Game vs PHI W5-1

Igawa, A-Rod lead Yanks over Phils

井川が好投、これでオープン戦通算の防御率は2.65となった。あくまで参考データだが、これは確定的な先発陣(*1)の中では2番目に低い数字。 (*1)ペティット0.00、ムシーナ3.46、パバーノ5.84

チェンジアップのコントロールに課題は残ったものの、勝負どころではストレートを多投。どうやらまだ試行錯誤の段階のようで、次回の先発(31日)が1つの指標になる。

あえてマイナス面を探すと、セットポジション時のバランスが悪い。マウンドの形状が違うヤンキースタジアムでは、さらに懸念される材料になるかも知れない。

このゲームで、井川のマイペースぶりを象徴する場面があった。5回の表、井川はロリンズの打ったファーストゴロでベースカバーに走る。打球を処理したミンケイビッチはマウンドに戻る井川の後ろを付いて歩き、尻を軽く叩くが反応はなし。

何か言いたそうな表情を見せたが、言葉が通じないためか諦めてもう一度尻を叩く。井川はこれにも反応せず、結局一度も振り返らないままマウンドに戻った。百聞は一見にしかず、どんなエピソードよりも説得力がある一幕だった。

以前も書いたが、勝ち星とは投手を評価する上で最もアテにならない指標の1つである。ただし多くのファンが関心を持っているのも事実。そこで今回は、あるデータに基づいた井川の勝ち星予想を紹介してみたい。なおこれを算出したkyapaさんによると、サンプル数から統計的な優位性がなくお遊びレベルとのこと。

まずアリーグの勝利数40傑の先発投手の成績から、2つの数式(*2)を導く。(*2)数式の算出法は便宜上省略

勝利数=26.8-(1.24×防御率)-(5.64×WHIP
勝数と負数の差=27.8-(2.79×防御率)-(9.11×WHIP)

次に日米で先発を務めた投手(*3)の回帰分析から、井川の防御率を予想する。(*3)サンプルは野茂、伊良部、吉井、石井

日:2.97→米:3.65

記述はないが、日本での通算WHIP(*4)を上記にならって換算し前述の式に代入。(*4)データ提供:MCC26さん

勝ち星予想:13勝(11敗)

この数字はチームの特異性を考慮していない。仮にこの防御率通りだとすれば、ランサポートが期待できるヤンキースではもう少し勝てる(*5)はず。ちなみに個人的な予想も防御率3.5前後。(*5)19勝を挙げたウォンは3.63、17勝のランディ・ジョンソンは5.00

長くなったがもう1つ。ここまで無失点、内容も完璧なリベラの話題。この日最後の打者となるワースをストレートで簡単に追い込み、カウントは2-0。

ここで捕手のサインに3回首を振る。注目の3球目はプレート付近でワンバウンドするチェンジアップ。どうしても試したかったのだろうが、これには本人も苦笑いしていた。参考までに次の投球はボールになったものの、やはりチェンジアップだった。

Sunday, March 25, 2007

Spring Game vs TOR T4-4

Yanks, Jays settle for tie

この日の先発はムシーナ。6回を投げて被安打7、4失点(自責点3)という内容。ただし甘く入って打たれたのは数えるほどで、内野安打や不運なヒットもあり出来としてはむしろよかったと思う。欲を言えば、ランナーを背負った場面でもう少し踏ん張って欲しい。

ムシーナの後を受けた3人(*1)は、シーズンさながらの布陣。内容も被安打0、奪三振4と極上でまずは一安心と言ったところ。(*1)ブルーニー、ファーンズワース、リベラ

ヤンキースから移籍した捕手のフォサーノが途中出場。ヒゲをさっぱり剃り落とし、まるで別人のようだった。少しスリムになったせいか、意外にも精悍な印象を受けた。

同じく途中出場のジャスティン・シングルトン。実はこの選手、YESの解説者ケン・シングルトンの息子らしい。先日書いたトニー・ペーニャではないが、親子でメジャーリーガーというのは思った以上に多いようだ。

ゲームの方は松井とカノーの連続タイムリー、Aロッドの2ランHRで同点に追いつきそのままドロー。難しいボールをセンターに運んだAロッドの好調ぶりが光った。

それにしてもブルージェイズ打線は脅威だ。破壊力だけならヤンキースと比べても決して見劣りしない。投手陣も悪くなく、去年あれだけ差がついたのが未だに信じられない。レッドソックスが未知数だけに、当面のライバルはブルージェイズという気がする。

Brian Bruney / ブライアン・ブルーニー 投球回1.0 被安打0 無四球 奪三振2
相変わらずの豪腕ぶり、スライダーのキレも抜群だった。制球難さえ克服すれば、ポストリベラも視野に入ってくるほどの逸材。開幕ロースターは確実だが、個人的には先発をやらせてみたい。

Kyle Farnsworth / カイル・ファーンズワース 投球回1.0 被安打0 無四球 奪三振1
これでオープン戦通算の防御率は2.57。投球回数は少ないものの、一応のメドは立ったというところか。この日のストレートは最速で94マイル、体調面での不安はなさそうだ。

Bobby Abreu / ボビー・アブレイユ 3打数 2安打
最初のヒットは外角低目を逆らわずにレフトへ、2本目はラインドライブで右中間を抜く3ベースとらしい当たり。この日は守備でも活躍し、怪我の影響もなく開幕を迎えられそう。

Wil Nieves / ウィル・ニエベス 2打数 0安打 1三振
1回の表、無死1塁の場面でブルージェイズはエンドラン。これを焦ったニエベスがやや前で捕球、結果的に打撃妨害となった。バッティングでもいいところがなく、控え捕手を争っているだけに痛いミス。チャベスの背中がさらに遠のいた格好。

Todd Pratt / トッド・プラット 2打数 0安打 1三振
こちらも控え捕手を争っている1人。捕手らしい体型でパワーもありそうだが、典型的なプルヒッターで強調材料に乏しい。残念ながら引退が濃厚

ヤンキースに痛手 最多勝右腕の王建民が開幕DLへ
Chien-Ming Wang's Injury (WMP)

あろうことかエースのウォンが故障、肩や肘でなかったのは不幸中の幸い。また今終わったばかりのタイガース戦に先発したカーステンズが2回6失点、これで2戦連続ノックアウトされたことになる。

日程的に4月は必ずしも5人必要ではないが、それよりも去年並みの投手力になったのが痛い。井川の先発は確実になったものの、そんなことで浮かれている場合ではない。

ヤンキース先発陣にまたも故障者 カーステンスがひじ痛

追記:オープン戦では去年と比べて、数マイル速いストレートを投げていた。当初は成長分だと思っていたが、こうなると多少無理をしていたのかも知れない。個人的には代役が濃厚なラズナーの方が評価が高い。飽和気味の中継ぎ陣を考慮すると、これによる戦力ダウンはそれほどないと思う。

Saturday, March 24, 2007

Ben Charest, Belleville Rendez-Vous

どこか憂鬱なバカ騒ぎ

同名の映画、ベルヴィルランデブー(邦・英国題)の主題歌。この曲はアカデミー賞にノミネートされていたため、偶然にも授賞式のテレビ中継でライブ(*1)を観る機会があった。(*1)ボーカルはCDとは違ってBéatrice Bonifassi

それまでは存在すら知らなかったが、演奏が始まってから数秒後にはメモを探していた。それほどこの曲には惹かれるものがあったのだと思う。参考までに正確なアーティスト名はBenoit Charest、ベノア・シャレと読む。


The Triplets Of Belleville (2003)

ジプシースウィングの流れを汲む軽快なダンスチューンで、フランス語の響きも心地いい。ジプシースウィングとは、ジャンゴ・ラインハルトというギタリストが作り上げた音楽。彼のバイオグラフィーはかなり興味深く、音楽ファンでなくとも読む価値があると思う。

前述の通り、この曲はジャンゴ・ラインハルトの影響を強く受けている。ただどちらかと言うとオマージュ的な意味合いが強く、実際ミュージックビデオには彼らしき姿がある。とにかく楽しい曲なので、酔った時などに聴くと最高かも知れない。

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ジャンゴ・ラインハルトのMinor Swing. 物足りなさが逆に病みつきになる。

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Thursday, March 22, 2007

Plan A

いつものようにコーヒーを飲みながらパソコンに向かう。

天気があまりよくないせいか、やはり今日も書く気になれない。適当にやり過ごしてみたが、あまり効果はなかった。溜めておくのも苦痛なので、書いてみることにする。

事実誤認と米報道に反論 安倍首相発言で加藤大使
いったい何年たったら、従軍慰安婦問題や...日本は開放されるのだろう。

この問題を考える時、核になっているのは実際に従軍慰安婦が存在したかどうか。結果如何で全ての状況が変わってくるだけに、まずここにスポットを当てる必要がある。

否定派も肯定派も主張する上で好都合な文献や資料漁りに精を出し、それらを元に鬼の首を取ったかの如くの主張が繰り返されている。仮にその一部始終が収められた映像が見つかったとしても、おそらく収拾はつかないだろう。つまりこんなことをいくら繰り返していても何の意味もない。テレビタックル並みの議論が延々と続くだけである。

現代社会において、他国を侵略することは認められていない。アメリカがイラクを攻撃した理由、またそれが非難される理由の一端はそこにある。侵略とは身勝手な都合で他国や他人の生活を脅かす行為なのだから、認められないのも当然である。

ただし問題となっている時代においては侵略は正義、少なくとも正当化されていたのは事実。そんな倫理観がまかり通っていた狂気の時代に、従軍慰安婦がいなかったとするのは果たして自然な考え方だろうか。他人の生活や命は奪えてもそれだけは例外、全世界中で同様のことがあろうとも日本人は違う。これ以上おかしな話はない。旧日本軍の関与の問題だと思うかも知れないが、同じことである。

これほど不自然な状況を、客観的事実がないという理由で否定する日本人。最も象徴的な発言が、この記事のコメント欄にある。

「実は強制連行を裏付ける物的証拠が何一つ無いのをご存知ですか?」

この人は何をどれだけ知っているというのだろう。そもそもないと証明することは、あると証明するよりはるかに難しい。難しいというより、厳密に言えば不可能である。なぜならないと証明するためには、全てを観測する必要があるからだ。

客観的事実と高らかに言ったところで、それには知る限りではという前提が常に付いてまわる。そんな前提付きの事柄を、それほどまでに主張できるとはまったく呆れる。彼らの言う客観的な事実(これ自体怪しいが)しか根拠にできないことこそ、客観性に欠けるのが分からないようだ。

コメント欄を見れば分かるように、こういう考え方を持つ人は少なくない。彼らの根底には何があるのか。おそらくそれは自己正当化だろう。先祖や祖国を美化することで、間接的に自己の存在を確立したい。もしくは相対的な付加価値による優越感。気持ちは分からなくもないが、汚名という言葉を隠れ蓑にしないでもらいたい。

百歩譲って汚名を晴らしたいという気持ちに偽りがないとしても、その汚名を生み出した元凶は戦争にある。言ってみれば狂気の時代の副産物であり、あるだのないだの言わずに戦争自体に矛先を向けるべき。まさかそれすら日本に責任がないとは言わないだろう。

思いたいことと思うことは本質的に違う。祖国を愛する気持ちに価値はあっても、盲目的に愛する気持ちに価値はない。意地悪な言い方になるが、一見愛国心の塊のような彼らを求めているのは一部の日本人に過ぎない。たとえそれが現在の日本を支配しているとしても、今後の日本を支えることはできないはずだ。求められるのは先入観に依存しない正確な判断力と向上心。国益を主張する彼らが国益にならないのは皮肉な構図である。

数学に不定という解があるように、全てに歴然とした答があるわけではない。この場合に限って言えば真実は確実に存在するものの、それを証明する術がない以上答えは永遠に闇の中。ただ考え方という意味において、この不自然な状況を度外視した否定派の意見には反対する。

首相の発言や外交については考えるだけ無駄に思えるので、宮崎学の言葉を引用して終わりにしたい。アメリカの対応、靖国問題についても同様である。

「政治家は財界の犬」

伝えたいことをきちんと書けたかどうか分からないが、とりあえずここで止めることにする。反論は大歓迎なので、何かあればコメントを残して欲しい。ただし同じことを繰り返すような主旨のコメントは削除する。

関連記事:Plan B

Wednesday, March 21, 2007

Plan B

いつものようにコーヒーを飲みながらパソコンに向かう。

今日は少し重い話題を書くつもりだったが、時々読むブログに書こうとしていたものと同じ記事を見つけた。話題性だけはあるので、特に驚くことでもない。ところがその記事のコメント欄を読んでいるうちに、どうにも気分が悪くなってきた。言葉で表現するなら、2チャンネルを読んでいる時の心境に近い。


(C)Copyright Invisible KMFIS


とても書ける状態ではなかったので、起きたばかりだったが寝ることにした。ベッドの中で考えることはそのことばかり、ますます目は冴えてくる。しかもこういう時に限って天気がいい。仕方ないので気分転換も兼ねて、写真を撮りに出かけた。

あくまで個人的な趣味だが、ニューヨークはどこをどう撮っても絵になる。歩くのも好きではないので、近所で済ませることに決めた。まず8thアヴェニューを下ってチェルシーへ。さらに14丁目まで歩いて、そこからウエストサイドハイウェイに出た。川沿いで何枚か撮った後、23丁目を経由して帰宅。天気と気温は比例しないようでかなり寒かった。

これは今日撮った写真のスライドショー。既存のサービスを使っているので、最後に出てくるフォントは無視してくれると嬉しい。それにしても今日はヘンな日だった。

追記:このPhotoShowのサービスでPhotoShowTVというのがあるらしい。こうして作られたスライドショーをケーブルテレビ(タイムワーナー)で放送するもので、現在のところハワイ限定。面白そうなので申し込んでみたところ、さっそく22日に放送されるとのこと。

偶然にもタイムワーナーと契約しているがハワイじゃ無意味、と思っていたら加入者にはPhotoshow DELUXE(ソフトウェア)が無料でもらえる仕組みになっていた。やはり今日はヘンな日だ。

関連記事:Plan A

Sunday, March 18, 2007

Spring Game @ PHI L2-3

Pettitte shines, but Yankees fall

セントパトリックデーのこの日、フィリーズはアイリッシュカラーであるグリーンの帽子とユニフォームで登場した。ヤンキースの先発ペティットは5回を投げて被安打2、無失点の好投。コマンドさえ機能すれば、結果を残せることを証明したかのような内容だった。

このゲーム、ちょっと面白い場面があったので紹介しておく。9回表のヤンキースは無得点、この時点でフィリーズがリードしていたため通常ならゲームセットである。ところがゲームは続行、これにはファンだけでなく選手たちまでも戸惑っていた。

どうやらヤンキースは2番手のパバーノに4イニング投げさせたかったようで、フィリーズ側が承諾すれば続行は可能ということらしい。その後1死2.3塁となったところでヤンキースがギブアップ、結局目的は果たせずに終わった。

さてそのパバーノだが、この日がオープン戦3度目の登板となる。スタメンのマスクを被っていたのはチャベスだったが、パバーノに合わせてポサダにスイッチ。首脳陣にとって、いかに関心が高いか分かる。成績は以下の通りで、下段はオープン戦通算。

Carl Pavano / カール・パバーノ 投球回3.1 被安打4 与四死球3 奪三振1
Carl Pavano / カール・パバーノ 投球回8.1 被安打10 与四死球6 奪三振3

打たれたヒットのうち1本は当たり損ね、もう1本は記録上のヒットで実質的にはフィリップスのエラー。さらに難しいボールを打たれたりと、内容は数字ほど悪くない。明らかにストライクゾーンを外れたボールも少なく、ほとんどが低めにコントロールされていた。

この内容なら5番手としては合格だが、オープン戦通算の防御率は5.62。印象や数字で判断しがちな首脳陣からすれば、このところ好投しているカーステンズが頭に浮かんでいることだろう。ブルペン同様、先発争いもし烈になってきた。

Friday, March 16, 2007

Reaction-2

偶然にも残りの2本はヴェンダース

Chambre 666 (666号室)
監督ヴィム・ヴェンダース 1982年 フランス

カンヌ映画祭に出席した監督たちが、映画の未来とテレビとの関係について語った短編。まず最初に感じたのは、このテーマ自体が愚問だということ。確かに時代を考慮すれば、ビデオの台頭が相対的な脅威になっていたのは事実。

ただしそれとテレビは本質的に無関係、単にメディアとしてビデオを使っていたに過ぎない。フィルムとビデオの関係について語るならまだしも、そうでなければ少なくとも10年前にするべき話である。

百歩譲ってテレビの存在が映画界にとって脅威だとしても、それで何かが揺らぐようならその時点で映画など撮る資格はない。そんな監督ばかりなら滅ぶのも必然、困るのは彼ら自身である。レベルの低いテーマではあるが、そこから派生した生の声には見るべきものがあった。特に印象に残ったのは、マルーン・バグダディのコメント。

「映画というのは、自分自身の人生と深く重なっている部分がある」

仮にほとんどの記憶を失ったとすれば、どんな映画も空虚に感じるはず。なぜならそのストーリーや主人公にに自己を投影できず、感情移入もできないからである。映画と自己を対比させることで何かを感じ、そこから何かを学ぶ。それが映画であり、そこにこそ存在意義がある。映画とはそういうものだと思う。

「自分の映画を撮ることは、どれだけ人生経験を積んだか自問することでもある」

人生経験によって、どれだけ伝える価値のあることを学んだかという意味。これは人間にとっての生きる意味と言えなくもない。喜びの大きさをどれだけ噛みしめられるか、悲しみの大きさをどれだけ実感できるか。全ては記憶を重ねればこそ分かること。好きな曲のタイトルにOld And Wiseというのがあるが、この場合最も相応しい言葉だと思う。

残念だったのは、全ての監督が芸術としての映画を否定しなかったこと。断言してもいいが、映画は芸術ではない。一部の映画が芸術に属するというだけである。そもそも芸術というのは、対価を求めない自己表現なはず。対価が前提の映画に当てはめるのは、根本的に間違っている。

一歩引いたスタンスがなければ、それこそ芸術のための芸術になってしまう。ロックスターをいくらきどったところで、真のロックスターにはなれないのである。いずれにしてもヴェンダースからコマという映画だった。

Land Of Plenty (ランドオブプレンティ)
監督ヴィム・ヴェンダース 2004年 アメリカ/ドイツ

アメリカの誤った方向性だけをクローズアップし、それぞれのキャラクターに代弁させているだけの映画。本人は問題提起しているつもりだろうが、この程度なら中学生にもできる。本編中のセリフにもあるように、確かにテロの被害者は報復を喜ばないだろう。ただそれだけの理由で片付けられるほど、問題は単純ではない。

あまり軽はずみに書いてしまうと誤解を招くので、これについては日を改めてきちんと書きたいと思う。それにしてもヴェンダースの映画は無駄に長い。パリテキサスは好きな映画だが、ここまで酷いともう一度観る必要がありそうだ。ミッシェル・ウイリアムズの演技だけが唯一の救いだった。

追記:調べてみると前述のマルーン・バグダディは、43歳の若さで事故死していた。好意を持つ人はなぜか短命、今降っている雪には意味があるのかも知れない。

Reaction-1

Thursday, March 15, 2007

Jeff Buckley, Grace

燃え尽きるということ

ジェフ・バックリーの父は、偉大なアーティストであるティム・バックリー。類まれな才能を受け継ぎながら、父と同じように(*1)若くして死んでしまったのは非常に残念。(*1)ティム・バックリーは28歳でオーバードーズ、ジェフ・バックリーは30歳で溺死

その短い生涯で、最初で最後のオリジナルアルバムとなるのがこのGrace。たった1枚だが、ジェフ・バックリーの集大成と言えるアルバムだと思う。


Grace (1994)

アルバムタイトルにもなっているこの曲は、ジャニス・ジョップリンを思わせるほどスピリチュアル。これだけのエネルギーを放出されては、その先は焼け野原しか思い浮かばない。彼の前ではジャンルなど無意味、素直にそう思える曲である。

いつ削除されるか分からないが、今ならミュージックビデオを観ることができる。ロックが好きではない人にもお勧めなので、興味があれば是非聴いてみて欲しい。

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Play And Buy (Amazon.co.jp)

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Playlist Updated:
父ティム・バックリーの名曲、カバーしているのはイギリスのThis Mortal Coil.

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Wednesday, March 14, 2007

Reaction-1

仕事から解放された反動からか、一気に4本の映画を観た。
どれも特にお勧めではないが、感じたことを書いてみようと思う。

Warm Spring (ルーズベルト 大統領の保養地)
監督ジョゼフ・サージェント 2005年 アメリカ

HBOのお家芸である実話もの、エミー賞受賞作品。急性灰白髄炎にかかったことで政治生命を絶たれ、政治とは無縁の生きがいを見つける。その生きがいとは人種や身分の違いを越え、世の中のために生きること。奇しくもこれは大統領に最も求められる姿であり、結果的にその後の布石となっているところが興味深い。

「自由などいらない、ただあなたと共に生きて行きたいだけ」

これはこの映画で最も印象に残ったセリフ。人間は自分のために生まれてきたという言葉があるが、その対象は自分自身とは限らない。最終的には自分に帰結するという見方もできるが、私利私欲を押しのけて自己を封印することは並大抵ではない。便利語である人それぞれという言葉が真の意味を持つ数少ない例であり、尊重すべき生き方である。

Thirteen (あの頃欲しかった愛のこと)
監督キャサリン・ハードウィック 2003年 アメリカ/イギリス

ラストシーンを除けば、よく出来た映画だと思う。美術監督出身のためか特にカット割りが見事、錯乱した思春期の精神構造や臨場感が上手く表現されている。

この映画を観て感じたのは体罰の重要性。誤解しないでもらいたいが、体罰賛成と言っているわけではない。ただし人権的な観点からの体罰反対は賛成しかねる。そもそも人権の定義とは何か。辞書には人として誰もが共通に持っていて、おかすことのできない権利とある。表現が曖昧すぎて要領を得ないが、人であることが前提なのは間違いない。

あなたが大人と言われる年齢なら、子供の頃を思い出してみて欲しい。今と同じ理解力や洞察力、倫理観を持っていただろうか。社会のしくみも知らず、経験も乏しい子供が大人と同じ能力を持っていることなどまずあり得ない。

好き勝手な考え方しかできず、都合が悪くなれば理由もなく反抗する。少なくとも自分の子供の頃はそうだった。それでも生きてこれたのは、親という存在があったから。大人になった今となっては、単に生かされていたとさえ感じる。赤ん坊が放っておくと死んでしまうように、ある意味でこれは真理だと思う。

回りくどくなったが、同じ人間という括りだけで人権を持ち出すことに問題がある。極論すれば子供とは発展途上の動物に過ぎず、それを並列に扱うこと自体がナンセンス。犬の調教が体罰に値しないのが不思議なほどだ。

振り返ってみると、体罰によって学んだことは数え切れない。もちろん賢い子供ならその必要がないかも知れないし、体罰によって学ぶべきだとも思わない。ただ個人的な意見を言えば、体罰によってしか学べない時期は確実にあると思っている。

この映画の舞台はアメリカ、最も人権を振りかざす国である。当然体罰など与えられるはずもなく、最後はひたすら抱きしめることしかできなかった。人権は直輸入できても、家族の形は直輸入できない日本。果たしてこの国に別のエンディングは存在するのだろうか。

長くなったので残りは次回

Monday, March 12, 2007

Lost Sheep

なぜか眠れなかったので、とりあえずベッドから出る。

10日以上放置している仕事でもやろうかと思ったが、締め切りまで数日しかないにもかかわらずやる気が起きない。かと言って映画を観るのも面倒で、結局意味もなくMAJOR.JPをぼうっと眺めていた。そうしているうちに、ふとこんな疑問が浮かんできた。

「このサイト、どこが運営しているのだろう」

直接のきっかけとなったのは、サイトにあるグッズ広告。記憶が確かならここ1年ぐらいで始めたサービスで、現在ではそれ専用のページまである。元々は松井やイチロー中心だったが、広告に限って言えば最近では松坂一色だ。参考までに、ショッピングサイトはフジ産経グループのディノスが運営している。

簡単に分かると思って探してみると、サイト上には何も明記されいない。一度気になると放って置けない性格で、時間はかかったが何とか突き止めた。

松井とイチローの試合映像を配信する公式ライセンスサイト「MAJOR.JP」

きっかけは前述した通りだが、疑問の根底にはこのサイトに対する不信感がある。松坂に対する過熱ぶりが新たな疑問を生み、不信感の源流を知りたくなったというわけだ。そして今度はこんな記事。

松坂が“メジャー初黒星”、2本塁打浴びる

まず気づいたのが、4回4失点で今ひとつの出来という部分。対照的に、立ち上がりの2イニングは1安打無失点で最高と表現されている。さらに打たれた内容が打者単位で記述されており、これはMAJOR.JPの記事としては異例のことである。

注目度がそうさせたとしても、客観性のない表現は大いに問題。何度も書いているが、これでは日本人応援サイトと言われても仕方がない。

メディアという免罪符を利用して松坂を合法的に持ち上げ、それをグッズの売り上げに反映させる。商売上手と言えばそうだが、やり方としてはあまりにも低俗。スポーツ新聞や週刊誌と同レベルであり、MLB公認とうたっている分だけ始末が悪い。

ニュースリリース(PDF)

公式ライセンシーサイトならではの質量ともに優れたコンテンツ、選手名の読み方さえ知らない米国在住ライター。サイバーエージェント電通とヤフーにかかれば所詮こんなものなのだろう。またしても1つ、本質が世の中から消えてしまった。

Friday, March 09, 2007

Spring Game @ ATL W5-3

Yankees top Braves in 10 innings

9回2死からファーストベースコーチであるトニー・ペーニャの息子、トニー・ペーニャJr.にタイムリー3ベースが飛び出し延長戦。対するヤンキースは翌10回、こちらも2死からサディーナとフェルプスのタイムリーで突き放しゲームセット。

息子の一振りで同点に追いつかれた瞬間、カメラはすかさず父のトニー・ペーニャへ向けられた。誰しもが笑みを期待する場面だが、首を横に振っておかんむり。対面上仕方なかっただけで、内心はさぞ誇らしかったことだろう。

5点目を叩き出した絶好調のサディーナ。この放送でようやく正確なミドルネームが分かった。続けて書くと、Bronson Kiheimahanaomauiakeo Sardinha 。聞いた限りでは発音はローマ字読み、意味は分からないがハワイアンらしさだけは感じる。

追記:ミドルネームの意味はwarm cloak of Maui、直訳するとマウイの暖かい外套。「故郷がいつでもあなたを包んでいますよ」という気持ちが込められているのだと思う。またコリアンとチャイニーズの血を引くハワイアンということも分かった。
(情報提供:SATOMIさん、ソース:BenMaller.com - Rumors & Notes

Mike Mussina / マイク・ムシーナ 投球回3.0 被安打4 無四球 奪三振1
打たれたのはほとんどが高めに浮いたストレート。ナックルカーブは健在だが、最速87マイルのストレートは物足りなさを感じた。

ムシーナという投手は、多彩な変化球を持ちながらストレートの比率が高い。それだけにストレートの出来次第で、簡単にこのような結果になってしまう。本調子ではないのか限界なのかは分からないが、クレバーなムシーナのことなので次回は何か考えてくるだろう。

Matt DeSalvo / マット・デサルボ 投球回2.0 被安打2 与四球2
制球の重要性を示すサンプルのような投手。ストレートは90マイル前半、スライダーもまずまずなのだが防御率(*1)が7.68と極端に悪い。調べてみると四球率は7.91、WHIPは実に2.09だった。この日も2回を投げてほぼデータ通りの内容。ぱっと見ただけでは分からないものである。(*1)3Aコロンバス

Colter Bean / コルター・ビーン 投球回2.0 被安打0 無四球 奪三振2
こちらはデサルボとはまったく逆のタイプで、この日最も印象に残った選手。ストレートは最速82マイルとマイヤーズ並、スライダーも平凡だがコマンドは往年のマダックスを思わせるほど。この球速で三振率11.82、WHIP1.29(*2)は驚異としか言いようがない。サイドスローなので、ワンポイントなら使ってみる価値は十分にある。(*2)3Aコロンバス

Chris Britton / クリス・ブリトン 投球回1.0 被安打1 与四球1
ライトとのトレードで獲得した投手。ストレートは90マイル前後、制球が定まらず高めに浮く投球が目立った。去年はメジャーでまずまずの成績を残したものの、現状では枠から言ってブルペンには残れそうにない。

Ron Villone / ロン・ビローン 投球回1.0 被安打0 無四球
可もなく不可もなくと言ったところ。ブルペンにもう1枚左を加えるならヘンが適任。半端な実績と経験だけでビローンを選べば、炎上は目に見えている。

Jason Giambi / ジェイソン・ジアンビ 3打数 1安打 1HR 1三振
外よりのストレートを左中間にHR。この日のように左方向に打てれば、もう少し打率も上がってくるはず。手術の影響はないそうで、去年以上の活躍が期待できる。

Chris Basak / クリス・ベイサック 2打数 2安打
この日も2ベースを打っているように、バッティングは悪くない。ルーキーだがそれほど若くなく、本人レベルでは正念場なのかも知れない。ジーターの後継者とはいかないまでも、貴重なショートだけに頑張って欲しい。

Jose Tabata / ホセ・タバタ 2打数 2安打
弱冠19歳、ヒューズに次ぐプロスペクトと言われる外野手。外角のボールを逆らわず右方向に打つなど、長打力に加えて器用さもありそう。この日は守備でも活躍した。

とりあえず4試合観たが、これで一通りのレポートは出来たと思う。パバーノとファーンズワース、アブレイユについては機会をみて書く予定。

Thursday, March 08, 2007

Spring Game vs CIN T1-1

Pettitte sharp in tie with Reds

オープン戦ながら、見るべきものが数多くあった。本題に入る前に、まずはヤンキースと直接関係ないところから触れておく。

親友のペティットが先発したためか、観客席にはクレメンスの姿があった。その後長男のコービーを従えて放送席にやって来たが、残念ながら肝心の話は不透明のまま。

クレメンスのために背番号を変えたと言われるカノーだが、24番は名前の由来となるジャッキー・ロビンソンの42番をひっくり返したもの。ちなみにヤンキースの42番はリベラで、移籍しない限り永久欠番になる可能性が高い。

去年のシーズン半ばに自由契約になったクロスビーが途中出場。最初の打席では誰よりも大きな拍手で迎えられた。バッティングではいいところがなかったが、ダイビングキャッチで場内を沸かせた。ヒゲを伸ばし長髪と風貌は変わったが、かえって若返った印象。

ゲームの方は土壇場の9回、代打で起用されたサディーナがまたも期待に応えて同点タイムリー。ライト線を抜ける当たりで2ベースと思われたが、途中で転倒してしまいシングルヒット止まり。活躍したこととの相乗効果なのか、これにはベンチも大ウケだった。

Andy Pettitte / アンディ・ペティット 投球回3.0 被安打3 与四球2 奪三振2
カーブはよかったが、ストレートは最速でも88マイルと物足りない。ストレートとカーブが主体の投手だけに、球速が落ちたのはかなりのマイナス材料。

本来は本格派だが、こうなってくるともはや軟投派。全ては緩急とコマンド次第で、甘く入れば確実に持っていかれる。角度があるのが唯一の救いだが、3点台の防御率を期待するのは難しいかも知れない。

Mariano Rivera / マリアーノ・リベラ 投球回1.0 被安打0 無四球 奪三振1
三振はスプリッターで奪ったもの。まだ練習中のようで、直後に見せた照れくさそうな表情が印象的だった。ストレートは最速92マイル、徐々にペースを上げてきている様子。

Darrell Rasner / ダレル・ラズナー 投球回3.0 被安打2 無四球 奪三振2
前半はストレート中心、後半は得意のカーブを多投して持ち直した。ペティット同様ストレートに威力がないため、配球が結果に大きく影響するタイプ。数字的には合格だが、先発投手としてはさらなる能力アップが必要だろう。

Luis Vizcaino / ルイス・ビスカイーノ 投球回1.0 被安打1 無四球 奪三振2
不用意に投げたストレートをフェンスオーバーされたものの、変化球のキレは圧巻。首脳陣が血迷わなければ、開幕ロースターは確実。

Sean Henn / ショーン・ヘン 投球回1.0 被安打0 無四球
力のあるストレート(最速93マイル)が低めに決まっていた。左投手だけに、メジャー定着もそう遠くはないと思う。個人的に買っている投手。

Kevin Thompson / ケヴィン・トンプソン 2打数 1安打
9番ライトで先発出場、この選手も個人的に評価が高い。走攻守揃ったバランスのいい選手で、将来のリードオフマンになり得る逸材。

Alex Rodriguez / アレックス・ロドリゲス 3打数 2安打 1三振 1失策
先日に引き続き外角低目を右中間に運び、バッティングの調子はよさそう。ただその後のヒットで、3塁コーチの制止を振り切り憤死したのはいただけない。またランナーを2人置いて見逃し三振、何でもないサードゴロを悪送球とマイナス面も目立った。悪送球は仕方ないにしても、実戦練習でこれでは先が思いやられる。

Doug Mientkiewicz / ダグ・ミンケイビッチ 2打数 0安打
レギュラークラスでヒットが出ていないのは、このミンケイビッチだけ。確かに守備力は高いが、生涯打率.270の打者にはとても見えない。ライバルのフェルプスはこの日も勝負強さを見せており、現状では控えが有力。

オープン戦でも延長あり、そして翌日はデーゲーム。これで20連戦の3分の1が終わっただけというのだから、メジャーとは本当に過酷である。

Monday, March 05, 2007

Spring Game vs DET W6-5

Sardinha's blast leads Yanks to win

Kei Igawa / 井川慶 投球回1.0 被安打2 与四球3 奪三振3 投球数40
制球に苦しみ2回持たずに降板。緊張感からか高めに浮くボールが目立ち、ストレートでストライクを取れなかったのが大きい。ちなみにこの日のストレートは最速91マイル。

また終始ランナーを背負っての投球だったため、セットポジションが1つの課題なのかも知れない。デーゲームの防御率が7点台(*1)というデータは海を渡っても健在のようだ。
(*1)データ提供kyapaさん

ほろ苦い実戦デビューとなった井川だが、インジを三振に仕留めたチェンジアップは素晴らしかった。カウントさえ作れれば、ウイニングショットとして十分に通用すると思う。次回の登板に期待したい。

Mariano Rivera / マリアーノ・リベラ 投球回1.0 被安打0 無四球 奪三振2
オープン戦初登板となるリベラだが、井川とは対照的に完璧な内容。ストレートが90マイル前後だったことが示すように、これでも八分程度の投球なのだろう。気になったのは意識的に抜いたカッターを投げていたこと。シーズンを見据えてのテストだとは思うが、年齢的なことを考慮しての投球術だとしたら少し心配。

Steven Jackson / スティーヴン・ジャクソン 投球回1.2 被安打5 与四球2 奪三振2
ランディ・ジョンソンとのトレードで獲得した投手。制球はよくなかったが、長身から投げ下ろすシンキングファーストボールは見どころ十分。ほとんどが低めに決まっていたのも強調材料。ヒットは5本許しているものの、ラッキーなヒットや本来なら討ち取れるボールを打たれたりと内容は悪くない。結果だけで評価されないといいのだが。

Tyler Clippard / タイラー・クリッパード 投球回2.0 被安打0 与死球1 奪三振1
90マイル前半のストレート、ハイレベルなチェンジアップとスライダーを持つバランスのいい投手。もう少し速いストレートを投げられれば、大化けする可能性も十分にある。ドラフト9巡目で獲得したことを考えるとまさに成長株。

Scott Proctor / スコット・プロクター 投球回1.0 被安打0 無四球 奪三振1
リベラ同様、こちらも完璧な内容。ストレートは最速93マイル、変化球はキレ制球とも抜群でリラックスして投げていた印象。問題はメンタル面だけで、そういう意味から言っても明らかに先発向き。このまま中継ぎで終わらせるには惜しい投手。

Hideki Matsui / 松井秀喜 3打数 1安打 1HR
パワーピッチャーのバーランダーからオープン戦初となる2ランHR。打ったのは真ん中やや高めのストレート、風にも乗って弾丸ライナーでライトフェンスを越えた。

残りの打席も全て芯で捉えており、内容は数字以上にいい。特に2打席目のセンターライナーは外角低めのストレート(93マイル)をセンターから左に打ったもので、左投手から徹底的に外角責めを受けた打席だけにHR以上の価値がある。

Derek Jeter / デレク・ジーター 3打数 2安打
3打席ともセンター返し、守備でもシグニチュアープレーとシーズンを思わせる活躍。この選手に関しては特に心配する必要もないだろう。

Juan Miranda / ホアン・ミランダ 1打数 0安打 1三振
元キューバ代表のファースト兼外野手。いかにもパワーがありそうな体型、これで三振が少ないというのだから驚きだ。選球眼も優れているようで、数年後にはアブレイユのような選手になる可能性もある。いずれにしても、もう少し見てみたい選手。

Bronson Sardinha / ブロンソン・サディーナ 4打数 1安打 1HR
カブレラに代わってライトで先発出場。9回2死から劇的なサヨナラ2ランHRを打った。ヒットにこそならなかったが、第1打席でも鋭い打球を飛ばしていた。2001年のドラフト1巡目指名選手でハワイ出身、タイガース傘下の捕手Dane Sardinhaは実の兄。

それにしてもシェフィールドはタイガースのユニフォームがよく似合う。オープン戦5連勝のヤンキースより、実はこちらの方が個人的に気になった。

Friday, March 02, 2007

White Jam

Japan Highway (YouTube)

初めに断っておくと、この動画にはオチがない。どこかで偶然拾ったのだが、よく見るとヴュー数は60万を越えている。流行なのか首都高の持つ特異性が理由なのかは分からないが、いずれにしても驚くべき数字である。

投稿する目的で撮ったのは間違いなく、最初は少し呆れてしまった。ただもう一歩踏み込んで考えてみると、こんな形でも自己の存在をアピールしているには違いない。自己表現とまでは言えないが、ブログ同様そんな機会が増えるのは悪いことではない。平たく言えば、何でもありの時代に突入したわけだ。

首都高の渋滞は名物のようなものだが、ニューヨークの名物に車のクラクションがある。すっかり慣れてしまったのでそれほどは気にならないが、異常なほどうるさいのは事実。

ほとんどの場合、クラクションを鳴らしたところで何も解決しない。連鎖反応とせっかちなニューヨーカーの気質がそうさせているだけである。タクシーの比率が高いこと、運転手に外国人が多く賃金が低いこともその一因だろう。

意外と知られていないが、クラクションと同じ理由で多いのが車線変更。少しでも前に行こうと頻繁に車線を変えるため、結果的に渋滞の原因になっている。実際近くの8thアヴェニューは一方通行で4車線(*1)あるが、34丁目からその先のポートオーソリティーまでは渋滞していないことの方が珍しい。(*1)駐車車両で使えない車線を含めれば6車線

おそらくこの傾向はニューヨークだけでなく、アメリカ全土に言えると思う。そういう意味では動画にあるような運転をしていれば、かなりの確率で事故に合うはずだ。もっともアメリカの高速は日本に比べると車線がせまいので、あのような運転は難しい。

話が前後してしまうが、この動画には続編がある。まったく同じ内容で、ヴュー数は前回の10分の1。さすがに飽きられたと書きたいところだが、呆れたと言いながら最後まで見ている自分に呆れているというのが正直なところ。

さて、今日から2泊3日のアトランティックシティーの旅が始まる。このブログを読んでくれている人なら分かると思うが、もちろんアレが目的である。

Thursday, March 01, 2007

Spring Game vs MIN W6-1

GameCenter - March 1, 1:05 PM FINAL

先発は開幕投手が濃厚なウォン、野手陣は故障で離脱のアブレイユを除けばフルメンバーというラインナップ。オープン戦なので、勝敗は抜きで目に付いたことを書いてみる。

Chien-Ming Wang / チンミン・ウォン 投球回2.0 被安打0 無四球
打者6人をパーフェクトに抑え、そのうち5つは内野ゴロ。ストレート主体のピッチングで球速は最高94マイルと順調な仕上がり。すでにエースの風格すらあるように見えた。

Philip Hughes / フィリップ・ヒューズ 投球回1.1 被安打1 与四球2 奪三振1
マイケル・ケイの「Future Is Now」、という言葉を受けて2番手で登場。トッププロスペクトだけに興味津々だったが、やや期待外れ。ストレートは93マイルと及第点だが、変化球はキレ制球とも平凡で現状ではベラスクラスの印象。

コンパクトなフォームからスナップを使って投げるタイプで、カーブには見どころがある。聞き間違いでなければ、2Aトレントン(21試合に登板)では満塁を経験していないらしい。本来制球はいい方なので、この日は多少緊張していたのかも知れない。

T.J. Beam / ティージェイ・ビーム 投球回0.2 被安打1 与四球1
去年のシーズン中、散々酷評した投手。メジャーで通用しないのは実証済みで、この日もアウト2つを取るのに一苦労。トーリのお気に入り以外、ここにいる理由が思いつかない。

Ross Ohlendorf / ロス・オーレンドルフ 投球回2.0 被安打2 無四球
ランディ・ジョンソンとのトレードで獲得した投手。ヒットは2本許しているものの、1本は当たり損ねで内容はいい。94マイル前後のストレートとシンカーが持ち味、変化の少ないウォンといったところか。このゲームで最も印象に残った投手、関係ないが顔もいい。

Luis Vizcaino / ルイス・ビスカイーノ 投球回1.0 被安打1 無四球 奪三振1
同じく上記のトレードで獲得した投手。ストレートは91マイル前後と思ったほどではなかったが、スラーブ?はコマンド次第で有効に見えた。またシンカーのキレも悪くなく、全てにおいてまずまずのレベル。ピッチングフォームに特徴がある。

Johnny Damon / ジョニー・デーモン 3打数 1安打 1HR 1三振
内角低めを得意の右手1本ですくい上げて、いきなり先頭打者HR。3打席目が終わった時点でお役ご免。主力組の野手はポサダ(2打席)を除き、同じようにベンチに下がった。

Jason Giambi / ジェイソン・ジアンビ 1打数 1安打 1HR 2四球
低め好きのジアンビだが、真ん中やや高めを右中間にHR。残りの打席はいずれも四球で、マイケル・ケイに「Giambi Afternoon」(典型的なジアンビの日)と言われていた。

Alex Rodriguez / アレックス・ロドリゲス 2打数 1安打 1三振
ファインプレーとはいかないまでも、難しい打球をさばいて守備でも魅せた。ただレフト線に打ったヒットで2塁を欲張り憤死したところは、何ともAロッドらしい。

Hideki Matsui / 松井秀喜 2打数 1安打 1四球
2打席とも痛烈な当たり、ボールもよく見えているようですでに仕上がっている印象。また守備でもレフト線のフライをファインプレーと攻守にわたって活躍した。スタンスは怪我の前後のちょうど中間ぐらいの広さで、ややオープンなのはそのまま。真っ黒に日焼けした顔が練習を物語っていた。

Raul Chavez / ラウル・チャベス 3打数 1安打 1三振
ポサダに代わってマスクを被ったことから、現時点でこのチャベスが控え捕手筆頭と考えていいかも知れない。バッティングはさて置き、ピックオフプレーで見せた肩は及第点。

Melky Cabrera / メルキー・カブレラ 3打数 無安打 1三振
バッティングではいいところがなかったが、ライトオーバーのライナーをジャンプしながらファインプレー。不在のアブレイユを尻目に、首脳陣には十分なアピールになった。

Josh Phelps / ジョシュ・フェルプス 0打数 無安打 1四球
ルール5ドラフトでオリオールズから獲得。たった1打席なので何とも言えないが、見るからに長打力がありそうな体型。守備は相当下手ということだが、右打者でもあるので今後の成績次第では開幕ロースター入りも十分。少なくともフィリップスよりはいい。

Sad News for Andy Phillips

さてそのフィリップスだが、母親が交通事故に合ったようで現在チームを離れている。かなりの重傷らしく、これにはトーリも寛大な対応。実は去年も同時期に妻の病気が原因でチームを離れており、ポジション争いをしているだけに不運としか言いようがない。

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