Monday, January 15, 2007

Hot Stove 2007-3

井川投手がヤ軍と契約 日本選手4人目

ヤンキースが井川側に支払う金額はポスティングを含めて54億弱。単純計算で1年あたり10億以上、通常ならエースの年俸に匹敵する額である。左投手なこととその年齢がアドバンテージになったのは確かだが、決して安い買い物とは言えない。必然的に長期契約しなければコストパフォーマンスは下がる。

一方の井川も長期契約に勝る保険はなく、焦ることなくプレーに集中できる。したがってコストを度外視すれば、双方の利害が一致した結果と言える。

晴れてヤンキースの一員になった井川だが、次なる関心は先発枠。格や実績を重視する首脳陣の方針から考えると、オープン戦の結果にかかわらず枠は2つしかない。

先発確定:ウォン ムシーナ ペティット
先発候補:パバーノ ラズナー カーステンズ プロクター ヘン ヒューズ サンチェス

確定組を含めると総勢11人、先発不足のカージナルスなどには目の毒だろう。ただ候補になっている投手はいずれも強調材料に乏しく、先発枠はある程度楽観視していい。これについては近いうちに詳しく書く予定。

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ペティット、4年ぶり古巣で「特別な思い出作りたい」
Yankees welcome Pettitte(WMP)

投手を形容する時よく目にするのが、2桁勝利という言葉。言い換えれば勝ち星が投手の評価の対象になっていることになる。説明するまでもなく勝ち星というのは不確定要素に左右されるもので、その投球内容とはそれほど相関性はない。

より相関性のあるファクターが他にないのなら分かるが、防御率や被安打率など不確定要素に左右されにくいものはいくらでもある。つまり勝ち星が投手の評価としてスタンダードになっていること自体、大きな間違いなのである。

前置きが長くなったが、このペティットは積み上げた勝ち星で最も過大評価されている投手の1人。以下はレギュラーシーズンとポストシーズンにおける勝利数と防御率の比較。

ペドロ・マルチネス 投球回2645 206勝92敗 防御率2.81
アンディ・ペティット 投球回2312 186勝104敗 防御率3.81

ジョン・スモルツ 投球回207 15勝4敗 防御率2.65(勝利数歴代1位)
アンディ・ペティット 投球回212 14勝9敗 防御率4.08 (同2位)

見ての通り、投球回と勝利数の関係はほぼ同じ。それでいて防御率に1点以上の開きがあるのは、得点力の高いヤンキースに在籍していた恩恵。投手を評価する上で、勝ち星がいかにアテにならないか分かるはずだ。

悪い投手ではないが、少なくとも年俸19億の価値はない。またクレメンスのコメントからも分かるように、引退を考えたのはおそらく抱えている故障が理由。また故障自体もある程度深刻なものと推測できる。やはりババになる可能性は高いようだ。

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