I Live For This
マンハッタンを象が歩く。
Elephant Walk in New York City (Travelistic Video)
マジソンスクエアガーデンで行われる、リングリングサーカスのプロモーション。搬入ついでにパレードしてしまおうという発想は、いかにもアメリカ人らしい。パレードはミッドタウントンネルから34丁目、7thアヴェニューを通ってマジソンスクエアガーデンというコース。
知ったのは1週間ほど前だが、10年近くニューヨークに住みながらまったくの初耳。聞いた瞬間構図の面白さが目に浮かび、どうしても写真を撮りたくなった。これを教えてくれたシャロンはこんな形容をしていたが、あながち冗談でもないだろう。
「I Live For This」
深夜の撮影になるため、当日はそれなりの準備をしていた。撮影テストとバッテリー充電、何年ぶりに三脚まで引っ張り出した。
自宅を出たのは午前0時過ぎ、目的の34丁目までは歩いて10分とかからない。シャロンからは5thアベニュー付近を勧められていたが、混雑を考え7thアベニューを選択。場所も確保しテストも完了、後は待つだけだ。
予定通り象はやって来た。まずは望遠で1枚、と思ってカメラを向けると様子がおかしい。思った以上に象のスピードが速く、ピンが合わないのである。そうこうしている間にも、象はどんどん近づいてくる。カメラを三脚から外した時にはすでに目の前、慌ててシャッターを切るが時すでに遅し。あっという間に通り過ぎてしまった。
追いかけて行ったものの、人ごみとバリケードに邪魔されて万事休す。結局きれいに撮れたのは、撮影テストの数枚のみ。この時ばかりは、タイムマシーンが欲しかった。
自宅に戻り、ダメ元でレタッチしてみたがやはり気に入らない。というわけで、今回はやむなく動画を載せた。また来年と思うと気が遠くなるが、クリスマスには別の場所でラクダの散歩を見られるとのこと。砂漠の代わりにマンハッタンは、象より面白いかも知れない。
話が前後するが、このパレードには動物愛護団体が抗議に来ていた。エンターテイメントの傍らには抗議の垂れ幕。これもアメリカらしい風景と言える。
いずれにしても大失敗。
息巻いていたシャロンも結局は来なかった。
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