Tuesday, April 15, 2008

April14,08 @ TB W8-7

Fourth dinger wins it
Box Score (MAJOR.JP)

先入観と結果論

この世の中は勝てば官軍。どんなに能力があろうとも、結果を出さなければ意味がない。これに異議を唱えるのは負け犬の遠吠えであって、あくまで弱者の論理。結果は客観的な事実なのだから、それを基準にして当然と考える人もいるだろう。

確かに結果を出せば、いろんな意味で居心地はよくなる。空の色さえ変わってくるかも知れない。人生を有意義に過ごすことが生きる意味なら、成功の2文字にフォーカスしたくなる気持ちも分かる。ただし結果が評価の対象になるかというと、それは違う。宝くじに当たったことを評価するのではなく、買ったことを評価すべきなのだ。

結果が評価の対象になってしまうのは、安易な方法を選択しているに過ぎない。プロセスまで把握するのが面倒なだけで、それこそ結果論。何かを評価する資格などあるはずもなく、議論以前のレベルと言ってもいい。

「衰えの目立つリベラ」

去年この言葉を何度目にしたことか。年齢と成績を短絡的に結びつけ、何の根拠もなく衰えたと結論付ける。自称野球通も含めて、今季のリベラ(*1)をどう説明するのか是非聞いてみたい。考えることを放棄し、結果でしかモノが言えない大バカ者。言葉は悪いが、お前らに言論の自由などない。(*1)登板数5 防御率0.00 4S 被安打率.111

「調子がいいから松井は5番」

こんな苦しい言い訳をしているのはもちろんジラルディ。実績やオープン戦の調子からジアンビを起用しながら、結果が出ないと簡単に手のひらを返す。始末が悪いのは、この起用が当たったなどと賞賛している人がいること。

競馬に例えると本命の◎は外れたくせに、対抗の〇がきたと連呼するぐらいレベルが低い。勝った時にだけ取り上げられるスモールボールしかり、呆れてものが言えない。

「今季最多の15安打8得点」

不振のデーモンにもHRが飛び出し、ようやくヤンキースらしさが出てきた。こんなことを書く人が必ずいる。言うまでもなく、打てるか打てないかは相手次第。この日の先発ソナンスタインは、ストライク製造機(*2)と形容されるほど真ん中ばかり投げるので有名。

前回の対戦でも4点を奪っており、本人には失礼だが打って当たり前の投手。これがきっかけになることは否定しないが、それ以上の意味はない。(*2)Strike Throw Machine

ソナンスタイン6.16 ハーメル6.46 ベイル4.60 松坂4.22

これは今季ヤンキースが4点以上奪った先発投手と生涯防御率。打って当たり前とは言わないまでも、攻略できない相手ではない。それ以外の投手はどうかというと、半数以上が生涯防御率3点台。例外は以下の通りで、いずれも今季の成績はいい。

マクガーワン4.79/3.71 ジャクソン5.40/0.64 シールズ4.15/3.0 グランキー4.44/0.75 (生涯/今季)

ヤンキース打線が不調なのは間違いないが、打てないのはどちらかと言えば必然。ましてや巧打力の低いジアンビを起用しているのだから、打てなくても何ら不思議ではない。

「タイムリー欠乏症」

今季のヤンキースを語る上で、必ずと言っていいほど出てくる言葉。実際この日もタイムリーこそ出たが、8点中4点はHRによるもの。そこで今度はチームスタッツを使って考察してみる。全30チームが対象で平均は13試合。(ヤンキースは14)

打率9位 得点25位 HR12位 打点22位 盗塁29位 出塁率24位

確かにタイムリーは少ないが、打率やHRに比べて得点が低すぎる。着目すべきは出塁率と盗塁。ランナーの出ることが少ない上に、盗塁させないのでヒットが出ても得点に繋がらない。出塁率はいずれ上がってくるだろうが、こんなところにも長打に頼り切った采配が見て取れる。

デーモン79% ジーター79% アブレイユ76% Aロッド81% カブレラ72%

これは盗塁成功率(生涯)、スタメンに5人も走れる選手がいるチームも珍しい。他のチームからすれば宝の持ち腐れに映るだろうし、いい笑いもの。得点圏打率が低いのならその機会を増やせばいいわけで、タイムリー欠乏症は何の言い訳にもならない。

「打撃偏重」

毎年のように投手力強化を掲げながら、結局は野手がダブつくチーム作り。先発の重要性は未だ分からず、逃げ切ることだけはなぜか躍起になる。安易に決めてしまったケネディや、チェンバーレインはまさに典型的。

2-2-0-1-1-1-3

これはヤンキースが上げた7勝のうち、先発投手についた自責点。先発が好投すればリードできる可能性が高くなり、相手は確率の低い戦術に頼らざるを得ない。チェンバーレインとリベラの存在や得点力の問題もあるとはいえ、1つのモデルケースにはなると思う。

何だか不満の掃き溜めになってしまったが、昨日の試合を見ていて抑えきれなくなった。ヤンキースに野球人、メディアに野球通。考えれば考えるほど、その全てに背を向けたくなる。

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