Sunday, April 13, 2008

MD/BD

ニューヨークの断片

昨日の夜、友人の誕生日でアップタウンに行ってきた。集まったのは総勢20人ほどで、相変わらずの多国籍軍。コミュニケーションはもちろん英語だが、その中に流暢な日本語を話す外国人がいた。

彼の名はボビー。市内の病院に勤める内科医で、ER(緊急救命室)も担当している。インドネシアとインド人の両親を持ち、生まれも育ちも日本。英語と日本語の他に、インド語やマレー語など6カ国語を話す。以下はそのボビーから聞いた話。

ランゲージセンターは12歳でクローズ:

言語が脳の中枢に入り込むのは12歳まで。それ以降はたとえマスターしても、使わなければ忘れてしまう。逆にいったん入り込めば、死ぬまで忘れることはないとのこと。彼の母国語は英語と日本語だが、実際その2つの環境で育ったことが理由になっている。

子供を日本語学校に通わせる駐在員:

絶対数こそ増えたものの、バイリンガルは大きな武器。せっかくのチャンスをドブに捨てるようなもので、しきりにもったいないと嘆いていた。子供の意思を尊重するのが基本だとしても、時には親の判断が実を結ぶこともある。一時的には辛いかも知れないが、無理にでも入れてしまえば後々感謝されることの方が多いだろう。

ERと外国人:

下痢が止まらないとERに駆け込み、そのまま入院。点滴を打つ段階で、実はガンだと告白される。手術は成功し患者は退院するが、請求書を送ると宛先不明(*1)。こんな患者が実に多いそうで、そのほとんどは外国人。遠くはブラジルやアルゼンチンからも来るらしい。(*1)偽名や偽の住所など

最初にガンと言ってしまうと、治療費の前払いができないので手術は受けられない。ただし入院すれば話は別。法律上の理由から、例外なく治療が受けられる。つまり全ては手術を受けるための芝居。下痢は入院するための口実で、治療費は最初から払う気がない。

不謹慎かも知れないが、この話には妙に感心してしまった。以前書いたライダーよろしく、人間とはつくづくたくましい。参考までに、焦げ付いた治療費はニューヨーク市の負担。病院側に実損はない。

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