Friday, October 13, 2006

Look Back To ALDS 2006-2

このシリーズの敗因は大ざっぱに言って打てなかったことにある。
そこで今回は打撃面を中心に考えてみる。

ヤンキースのシリーズ打率/得点は.246/3.5。レギュラーシーズン.285/5.7と比べるとかなり低い。また3番から6番の平均打率は.207でチーム全体のそれを大きく下回っている。つまり打てなかった上に得点効率も悪かったことになる。

チーム防御率メジャー1位のタイガースが相手なためレギュラーシーズンの数字はあくまで参考程度。ただそれを考慮してもヤンキース打線が本来の力を出し切れなかったのは事実。以下に考えられる理由を4つあげてみた。

1. タイガースの投手陣がそのポテンシャルをフルに発揮した
第3戦に先発したロジャースがまさにそうで、たとえヤンキース打線が好調だったとしても結果に大差はなかったと思う。第4戦のボンダーマンは出来がよかったのは確かだが、先日触れたように自滅さえしなければ攻略は可能だった。

2. 単に巡り合わせが悪かった
打線は水物と言われるようにシーズン中ならこういうことは何度もあることで、それがたまたまプレーオフで起こってしまったとも考えられる。

3. ヤンキース打線の士気が下がっていた
早々と地区優勝を決めたこと、チーム内の不協和音、定まらない打順、敵地など原因になり得る要素は多く結束力が薄れていた可能性は十分にある。

4. 体調面でヤンキース打線が万全ではなかった
実際ジアンビはオフに手術、松井の左手首はまだ完調ではなくデーモンも慢性的な故障を抱えていた。つまり外見と中身にかなりの差があったとすればこの結果もうなずける。

この4つの事柄全てが少なからず結果に影響しているのは間違いなく、そういう意味では負けるべくして負けたという結論になる。ただし3.の士気については改善の余地はあったはずで、スポットを当てるとすればここだろう。

チーム内の不協和音を考える上で真っ先に思い浮かぶのがAロッド。シーズン中の怠慢プレーや狂言めいた発言などチーム全体に与えた影響は少なくない。ジアンビがAロッドを甘やかせるなというような進言をしたようだが、その真偽は別としても指揮官が存在する以上責任は明らかにトーリにある。

次にヤンキースが外野手の補強を優先したこと。松井もそうだがシェフィールドの怪我は言ってみれば公傷。しかもヤンキースに在籍していた2年間は申し分ない成績でその貢献度は間違いなくトップクラス。そんな選手を大事に扱わず、ところてんのような感覚で安易にコンバートではチームがまとまるわけがない。

すでにシェフィールドがトーリ批判をしてしまった後なので説得力に欠けるが、シェフィールド自身の言葉を借りれば選手の気持ちをまったく考えていなかったと言える。これは外野手の補強を決めた時点で想定できることで、それに対処できなかった首脳陣の責任は大きい。

もう一つは第3戦以降のオーダー。2戦目までは4.5.6番にそれぞれシェフィールド、ジアンビ、Aロッド。ところが第3戦はシェフィールドがスタメンを外れ4戦目では同じくジアンビがスタメンを外れている。

選手のプライドを優先しろとは言わないが、少なくとも2戦目まで4番を打った選手が根拠のない相性を理由にスタメンから外れるのは論外。またジアンビは故障が理由とも考えられるが、カブレラを試しかったのだろうというジアンビの発言からその可能性は低い。

つまり選手が過剰なため選択肢が多すぎてトーリが混乱したのが全ての原因。結果的にチームの和まで乱すことになったのである。

以前ヤンキースの強さはその結束力にあると書いたが、今季に限ってはそれが機能しなかった。機能しなかったと言うより、少なくともプレーオフの時点ではそれ自体がなかったと言う方が正しいかも知れない。

タイガースの戦いぶりを見れば分かる通りチームの士気は勝敗を大きく左右する。
この観点で考えれば全ての責任がGMキャッシュマンと監督トーリにあると言っていい。

Look Back To ALDS 2006-1
Look Back To ALDS 2006-3

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