Wednesday, May 14, 2008

May13,08 @ TB L1-2

Mo can't extend game
Box Score (MAJOR.JP)

ジラルディの証明

松井のHRも空しくサヨナラ負け。レイズの勢いに負けたと言えばそうだし、単純に力不足とも言える。リベラに否定的な人は笑っているだろうが、手を尽くして負けたのだから仕方がない。多くのファンがそんな感想を持ったことと思う。

試合が終わった瞬間、ある衝動にかられる自分がいた。まさにあの時と同じ。知る限りの汚い言葉で罵倒したくなる、あの感覚だ。1ミリでも何かが変わればいい。普段そんな思いでブログを書いているつもりだが、この時ばかりは自分の微力さが身にしみた。

延長11回、先頭のフロイドがヒットで出塁。レイズベンチは、すかさずゴームスを代走に送る。ヤンキースには代走要員がいないので、こんな当たり前の風景が羨ましい。もちろん怪我人の影響ではなく、この状況は開幕以来変わっていない。実際代走がいたら(*1)と思う場面もあった。(*1)9回1死1塁、走者ジアンビ

関連記事:Opening Roster 2008-2, Hot Stove 2008-4

そのゴームスは思惑通り盗塁に成功。無死2塁となって、迎えるはこの日途中から7番に入っているグロース。否が応にも盛り上がる場面だが、ここで考えられないことが起きた。あろうことか、グロースと勝負したのである。

無死2塁とは、ノーヒットでも得点されてしまう状況。勝負すれば、黙って相手に3回チャンスを与えることになる。ここはどう考えても敬遠が得策。フォースアウトが可能になるだけでなく、併殺はおろかトリプルプレーもないとは言えない。

仮にセカンドランナーが進塁したら、満塁策を取ればいい。先日のホワイトソックス戦でも同様のことがあったが、あの時を90とすれば今回は120。長い間野球を見ているが、こういう光景はあまり記憶にない。

まずはグロースを討ち取り、当たっている次打者のナバーロを敬遠。こんな構想があれば話は別だが、そうなると前述のホワイトソックス戦で勝負したことが矛盾する。もっとも相性や左投手という単純な理由でオーダーを変えるジラルディに、そんな綿密さはあるはずがない。

「It's gonna happen (起こりうること)」

リベラが打たれた理由を尋ねられ、ジラルディはこう繰り返していた。リベラに関しては確かにそうだが、あの場面で何もしないことは起こりえない。起こってはいけないのだ。トーリほど酷い監督はいないと思っていたが、ひょっとするとジラルディはそれ以上。日替わり打線やダンカンの起用法には目をつぶっても、今回はさすがに目に余る。

普段は手を出さないボールを打ち、見事HRにした松井。黙々と力投したエースのウォン。盗塁を成功させ、ベースを叩いて喜ぶゴームス。そんな選手の頑張りを生かすも殺すも監督次第。少なくともこの試合に関しては、そう断言できる。

まだ始まったばかりとはいえ、これで首位とは4.5ゲーム差の5位。追ってくるのは圧倒的な投手力を誇るブルージェイズだけに、最下位は時間の問題かも知れない。

Video:
Daily Rewind Game Recap
Matsui's game-tying homer

No comments:




  Archive: