Friday, December 08, 2006

Old Maid

Wミーティング沈黙のヤンキース、次の狙いは?

ウインターミーティングも終わり、先日触れた獲得候補8人のうち3人はすでに対象外。目玉のジートもレンジャースが有力との見方が強く、ヤンキースもそれほど積極的には見えない。単純に点と点を繋げればペティットの復帰は濃厚、現役続行を決めたのもヤンキース移籍が前提だったということになる。

一概には言えないが、スポーツ選手が引退を意識するのは思うようなプレーができないと感じた時だろう。それをそのままこのケースに当てはめて考えると、引退を考えたのは家族のためというより抱えている故障が原因と推測できる。したがって本人レベルで自信がない以上、好結果を期待すること自体に無理があるという構図が出来上がる。

ペティットの評価が高いのはその勝ち星(186勝)によるところが大きい。ただその8割以上はヤンキース在籍時に記録したもので、弱小チームなら120勝がいいところ。生涯防御率3.81はある程度評価できるが、率直に言ってネームバリューほどの価値はなく1500万ドルもの年俸を払うとしたら馬鹿げているとしか言いようがない。

ここ数年のヤンキースはFAで獲得した選手が故障で戦線離脱、いつの間にか不良債権に成り下がっているパターンが目立つ。身体検査が何の保障にもならないのはライトやパバーノの例で明らかであり、同じ轍を踏まないためにもペティットの獲得は見送るべき。

まだ移籍が決まったわけでもなく、キャッシュマンはジートの代理人とも接触しているようなので望みはある。またペティットが予想に反して活躍する可能性も否定できず、逆にジートが不本意な成績で終わることもあるだろう。ただ個人的にはこのペティットがババ抜きにおけるババに思えてならない。

家族のためとヤンキースを去り、今度は故障を抱えて高額オファーで出戻り。
こんな状況でババを引かされたのでは堪ったものではない。
とにもかくにもキャッシュマン次第、ただしババ抜きは相当下手である。

関連記事:Hot Stove 2007-3

追記:記事を書いてから1時間も経たないうちにペティットのヤンキース移籍が決まった。詳しくは後日触れるとして、所詮キャッシュマンはこの程度というのが感想。

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