Friday, October 19, 2012

ALCS 2012 @ DET G-4 L1-8

Tigers' sweep brings pennant back to Motown
タイガース vs. ヤンキース [2012年10月19日]

最後まで野球をやらずにシーズン終了

頼みのサバシアが4回持たずノックアウト。打線も5回までノーヒットと、最後までいいところなくシーズンを終えたヤンキース。敗因は言うまでもなく低調な打線(ALCSのチーム打率.157)にあるわけだが、一方でなぜポストシーズンで打てないのかの問には明確な答はない。



いつもとは違うワンランク上の投手が相手。伸びシロのある選手が少ないなど挙げればキリがないが、控え選手扱いのイバニエスが神がかり的な活躍をしたように、不確定要素の仕業と考えるのが常識的。結局はシーズンを勝ち抜くチームを作るしかないわけで、無理やり原因を見つけるより、ただ打てなかったことを受け入れるのがまともな思考だと思う。

ポストシーズン打率: スウィッシャー.167 マーティン.161 Aロッド.120 グランダーソン.100 カノー.075 チャベス.000

これだけ打てなければ負けて当然。だからああすれば勝てた、こうすれば勝てたと言うつもりはない。ただこれまでも書いてきたように、できることを怠ったという意味ではかなり不満が残るシリーズだった。この日も5点差に迫った6回2死2.3塁の場面でチェンバーレインを続投。結果的に失点は免れたとはいえ、これでは勝つ気がないと言われても仕方がない。

KMFIS 「ロバートソンでも何でも突っ込めっつーの。何考えてんだよ」

極めつけは7回に登板したロー。ジャクソンに一発を浴び8点目を献上したのだが、後がない状況でブルペン最下位の投手を送り込むのは常軌を逸している。結局この日(クローザーの)ソリアーノの登板はなし。ジラルディはALCS初戦でも2点ビハインドの7回に2番手としてローを登板させ、決定的な2点を奪われているが、この継投がALCS最大のポイントだったように思う。

KMFIS 「そうか。明日も明後日もあるからロバートソンもソリアーノも温存してローなんだな。スマートな采配」

Can I talk about MLB? : どうなる?A-ROD

キャッシュマン 「彼の右腕に対する不振は今年全体のことなんだ。OPSが.600、シーズン中の右腕に対するOPSは.600くらいだ。彼の左腕に対してのOPSは.900になる。理由はどうであれ成績には大きな差がある。そして三振とかいろんな理由によって、ポストシーズンに入ってからのそれは更に悪くなっている」

[AロッドのレギュラーシーズンOPS(対右/左)] 2012年.717/.924(対先発投手.801/.755) 2011年.848/.750 2010年.883/.755 2009年.931/.939 通算.945/.944 *キャッシュマンのOPS.600はおそらく勘違い

Aロッドの起用法も問題。昨日も書いた通り、やはり右投手相手にはスタメン起用しない方針だったようだが、その(主な)根拠となるOPSを調べてみると、代わりにチャベスを出すほどの有意性は見当たらなかった。巧打力の低いガードナー然り、結局は右に左の理屈を信じきっているに過ぎない。ちなみにそのAロッドは相手が左投手に代わったところで代打出場し外野フライ。一方のチャベスとガードナーはポストシーズン未出塁。

采配の良し悪しで勝ち負けは決まらないという意見を時々見かけるが、前述のように些細なミスが勝敗を決するケースは少なくないし、プレーオフのような短期決戦ではそれが致命傷に成りかねないのも事実。デタラメなオーダーや投手継投、走るべき場面で走らせなかったことなど、今季は野球をやらせてもらえなかったというより、野球をやっていなかったというのが個人的な感想。

KMFIS (mlbonkmfis) on Twitter
YankeesJP on Twitter

Video:
Recap: NYY 1, DET 8 ALCS Gm4
Scherzer's 10 strikeouts
Tex's tough day in the field
Girardi on losing ALCS to Tigers

2012 League Championship Series - Detroit Tigers over New York Yankees (4-0) - Baseball-Reference

ALCS 2012 @ DET G-3 L1-2
ALDS 2012 @ BAL G-1 W7-2

1 comment:

Anonymous said...

ライアンハワードタイプよりチェイスアトリータイプの方がプレーオフでは打てるのは常識でしょう。
世界一の主要打者であるバーニー、ティノ、ポールオニール、ジーター、マツイ、デーモンなどBB/Kが整っている.320 13本から.270 30本タイプの中距離好打者は好投手にも対応できます。
今年のグランダーソン、.234 43本 195三振 75四球。打撃が荒すぎます。HRも旧スタジアムと違って完全な左打者天国と化した新スタジアムの恩恵を受けているし、それを受けようとする荒い打撃によるもので安定感はありません。センターを守れるからレギュラーですが一塁ならこのタイプはいりません。テシェイラも明確にwOBAが落ちてきてて打撃も荒くなってプレーオフでは活躍できない。スウィッシャーもマネーボールの申し子ですが好打者ではない。
プレーオフで勝ち進みたいならテシェイラより3割20本のビリーバトラータイプですし、グランダーソンよりポジションは違いますがデルモンヤングやアンドレイーシアでしょう。ヤングはBB/Kが平凡なフリースインガーですが、中距離ライナー打者でプレーオフでは強い。
シーズン考えたらAロッドのような高いフライでHRになる打者は有用なんでしょうが、あのタイプはプレーオフでは弱くなります。ライナーを打つタイプが求められます。




  Archive: