Thursday, January 10, 2008

Hookers

危険がいっぱい。

マンハッタンでインターネットサービスプロバイダといえばタイムワーナー。自社の持つケーブルネットワークを活かして、圧倒的なシェアを誇ってきた。ところがここ最近、ローカル電話会社のヴァライズン新しいサービスを始めその座を脅かしている。

大名商売を続けてきたタイムワーナーと、内容で勝負するヴァライズン。両社の攻防はまるでペプシとコカコーラのようで、CMをを見ているだけで面白い。これについては後日改めて書くつもり。

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処々の事情で現在はタイムワーナーと契約しているのだが、本音を言えば今すぐにでもヴァライズンに乗り換えたい。そう思っているところに、タイムワーナー(Road Runner)から以下のようなメールがきた。

Annual Account Information Update for 2008

It has come to our attention that your Road Runner account information are out of date. This requires you to update account and billing information as soon as possible.
This account update is also a new Road Runner security statement which goes according to the established norms on our terms of service (TOS) to reduce the instance of fraud on our website.

To update your Road Runner account click on the following link:
http://www.rr.com/security/update.cgi=129xxx

We appreciate your cooperation and assistance.
Road Runner Accounts Management Department

何かのアップデートをしなくてはならず、ヴァライズンの台頭でタイムワーナーもようやく重い腰を上げた。ほんの数秒読んだだけだったので、いい加減な認識のまま放置。数日が過ぎていった。

PayPal

その後何かのきっかけでそのメールを見ると、本来Road Runnerのロゴがあるべきところにこんな文字を見つけた。前回は反射的に画像のブロックを解除したので気づかなかったが、明らかに違和感がある。試しにリンクをクリックしてみると、案の定表示とは違うアドレスだった。

http://89.40.140.xxx:xx/www.rr.com/security/update.cgi=129xxx/

いわゆる偽装サイトというやつで、個人情報を入力させてクレジットカード番号でも盗む気だろう。以前PayPalの偽装サイトが問題になったことがあるが、偶然とは思えない。今どきcgiというのもあり得ないのだが、画像をブロックしていなければ引っかかっていた可能性はある。タイムワーナーと契約している人は、くれぐれも気をつけた方がいい。

それとは別に、銀行(Chase)からチェック(小切手)同封と書いてある手紙がきた。開けてみると、確かに15ドルのチェックが入っている。Chaseに口座はないが、同銀行発行のクレジットカードならある。前述のメールのようにざっと読んだところ、キャッシュバックの文字を確認。

「ああ、使った分のキャッシュバックか」

何だか得した気分だったが、よく読んでみるとやはりウラがあった。結果から言うと、チェックを換金すれば年会費の200ドルを払わされる。年会費の対象はカードに付属する新たなサービスということだが、それについての説明はほとんどない。

厳密には詐欺ではないが、手口からいってそう思われても仕方がないだろう。大手の銀行が堂々とやるのだから、堪ったものではない。騙される人も少なからずいると思う。ちなみに持っているクレジットカードには、最初からキャッシュバックはついていない。自分でも呆れるが、人間の心理とは本当に恐ろしい。

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