September5,07 vs SEA W10-2
Yanks stage Wild rally
Box Score (MAJOR.JP)
マクラーレンがくれた贈り物。
マリナーズの先発は左のウォシュバーン、ヤンキースが苦手(*1)にしている投手の1人だ。それを考慮してかこの日はアブレイユがスタメンから外れ、ライトには右のダンカンが入った。(*1)対ヤンキースの通算防御率2.48
アブレイユ 対左投手.250 過去10試合.270 (いずれも今季)
デーモン 対左投手.258 過去10試合.194
ポテンシャルよりも目先の数字(*2)を優先するのは相変わらずだが、どうしても外したいのならデーモンが適任。ダンカンはレフトも守れるので何ら問題はない。アブレイユを外したのは、おそらくウォシュバーンとの相性が理由。(*2)ダンカンは対左投手.333
アブレイユ 2007年.143(7打数1安打) 2006年.000(3打数0安打)
デーモン 2007年.250(8打数2安打) 2006年.714(7打数5安打)
去年のALDSでも同じようなことがあったが、失敗から何も学べないのも相変わらず変わっていない。案の定デーモンとダンカンはノーヒット、それどころかヤンキース打線は6回までわずか2安打と完璧に抑えられてしまう。
関連記事:ALDS 2006 @ DET G-3 L0-6
翌7回先頭のAロッドが同点HRを放つと、続くカノーもセカンドゴロエラーで出塁。次打者はここ10試合.222と当たっていないダンカン。ウォシュバーンの出来や投球数(94)から考えても続投がベストに見えたが、敵将マクラーレンは継投策を選択する。先日も書いたように、よほどブルペンを信頼しているのだろう。
8/10:121 8/15:102 8/21:103 8/26:101 8/31:102
これはウォシュバーンの過去5試合の投球数。いずれも100球以上、最大で121球投げさせている。継投するからには、続投させるより好結果が期待できなければ意味がない。
前述のようにこの日のウォシュバーンは抜群の出来、過去5試合で一番と言ってもいい。強力なブルペンに頼りたくなる気持ちは分かるが、どんなにいい投手も投げてみないと分からないのも事実。当然のことながら、未知の領域に賭ける必要性はまったくない。結局この継投は裏目、6人の投手で8失点という結果になった。
勝負事というのは面白いもので、この日のように防げるミスを犯すと結果はついてこない。もちろん勝てることもあるが、それはあくまでも例外。麻雀の例で恐縮だが、同様のケースで勝ったことは経験上少ない。
ついでなのでもう1つ。勝負事に関する記事などを読んでいると、よく流れという言葉を目にする。全否定はしないが、個人的にはあまり好きではない。ほとんどが結果論に基づいているからだ。極論すれば試合が終わった後で分岐点を見つけているに過ぎず、物語のポイントにはなっても因果の根拠にはなり得ない。
仮に試合中悪い流れを感じたとしても、それが懸念された結果に結びつかなければ忘れてしまう。逆に結びついた時には強く印象に残るから、やっぱりということになる。往年の王選手がいい例で、シングルヒットの記憶が残っている人はまずいないだろう。
全ては事象の分布におけるばらつき、流れという言葉で説明できる次元ではない。人間同士がやっている以上意識が影響するのは事実だが、総括として使われる現状には正直うんざりしている。
オルティスらが「ロベルトクレメンテ賞」の候補に
Roberto Clemente Award
この日はロベルト・クレメンテデー、ヤンキースでは同じプエルトリカンのポサダがノミネートされた。以下のリンク先に詳しい人物紹介と現役時代の映像がある。
ロベルト・クレメンテ
Roberto Clemente's career highlights
明日からはロードで9試合。最初のカードは地区4位に低迷するロイヤルズだが、マッチアップを見る限り楽な相手ではない。少なくとも1勝すれば望みは繋がるだろう。
Video:
Chamberlain's first win
Hughes strikes out six
Molina's homer
Betemit's diving stop
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