Saturday, October 04, 2008

ALDS 2008 G-2 BOS 7 @ LAA 5

Sox are all business
Box Score (MAJOR.JP)

強さと哲学

敵地であっさり4点を先制するレッドソックスと、簡単に主導権を渡さないエンジェルス。強い者同士がやればこうなるという見本のような試合で、活字にすることが恥ずかしくなるほど見応えがあった。エンジェルスファンにとっては悔しいだけかも知れないが、近年まれに見る名勝負だと思う。

それにしてもレッドソックスは強い。ユーキリスに1番を打たせたかと思えば、今度は小柄で実績のないペドロイアが4番。マニーを放出してもきっちり穴は埋めてくるし、主力の故障は全員野球で切り抜ける。他人の庭はよく見えるとはいえ、一本調子のヤンキースとは根本的に野球観が違う。

この差はどこから生まれたのか。暴論を承知でいえば、オーナーの人生哲学が関係している。製造業で身を起こし、売却後はオーナー専業となったジョージ・スタインブレナー。現役の投資家で、目先にこだわらない合理性が信条のジョン・ヘンリー。これも暴論になるが、NTTとソフトバンクに例えると分かりやすい。

そんな違いが(オールドスクールとして知られる)トーリの起用であり、松坂の1億ドルに繋がっているのだと思う。ヤンキースが強かったのも保守思想が成功したのも昔の話。もちろん保守がいけないということではないが、少なくともそれだけで通用するほど現代社会は甘くない。

Video:
Recap: BOS 7, LAA 5 Gm 2
Bay's three-run blast

関連サイト:
ジョージ・スタインブレナー - Wikipedia
マーケットの魔術師たちに学ぶ 「ジョン・ヘンリー」

Friday, October 03, 2008

NLDS 2008 G-2 LAD 10 @ CHC 3

Two unkind
Box Score (MAJOR.JP)

100年越しの恋

圧倒的な強さで2年連続の地区優勝を決めたカブス。今季は最後のワールドシリーズ制覇から100年目ということで、ファンの期待はいつも以上に大きい。スタンドに掲げられたIt's Gonna Happen(今年こそ優勝)のボードがそれを物語っている。

そんなカブスが大事な初戦を落とした。相手は両リーグ最低勝率で勝ちあがってきたドジャース。連勝して敵地の青写真は出来上がっていたはずで、こうなると分が悪い。以下はポイントになった2回のドジャースの攻撃。カッコ内はスコア。

ヒット→ヒット→無死1.3塁→三振→1死1.3塁→セカンドゴロエラー(0-1)→
1死1.2塁→ファーストゴロエラー→1死満塁→三振→2死満塁→
バントヒット(0-2)→2死満塁→2ベース(0-5)

2本目のヒットはエンドランがなければ(*1)6-4-3の併殺打。直後のエラーもセカンド正面の打球で、通常なら併殺が成立していた。2度目のエラーは堅守で知られるリーによるもの。未だにその理由が分からない。(*1)ベースカバーに入ったため

参考ビデオ:Cubs' miscues in the second

結局この5失点(自責点1)が最後まで響き、まさかの連敗。無失点で終わっていた可能性があるだけに悔やまれる。先発のザンブラノはその後も続投。降板時にはスタンディングオベーションで迎えられたことを付け加えておく。

怒りのカブス監督、「もう福留を出す意味ない」

この日の(ドジャース先発)ビリングスリーは圧巻の投球。90マイル台半ばのストレートにカッター、キレのあるスライダーを低めに集め手がつけられなかった。初回こそソリアーノにヒットが出たが、その後は沈黙。打てなかったのは福留だけではない。他の選手に代えたところで、結果に差はなかったと思う。

「偶然だぞ」狂想曲 小グマのつぶやき from シカゴ vol.2

これでカブスはプレーオフ8連敗。ビリー・ゴートの呪いなのか、2003年のNLCSを最後に勝ち星から見放されている。さすがに誤訳には気づいた(*2)ようだが、今となっては誤訳の方がしっくりくる。(*2)Sports Illustratedのカバーが発端

Video:
Recap: LAD 10, CHC 3 Gm 2
Manny's solo smash

関連記事:Four Night Four City: Chicago-2

Wednesday, October 01, 2008

AL Tiebreaker 2008 MIN 0 @ CWS 1

Danks delivers for Sox
Box Score (MAJOR.JP)

表と裏/黒と白

去年に引き続いてのワンゲームプレーオフ。勢いではツインズだが、ホワイトソックスにはホームで戦える強み(*1)がある。文字通りの一発勝負だけに、レギュラーシーズンとは思えない緊張感があった。(*1)コイントスで決着

そんな緊張感に拍車をかけたのが、両先発の好投。特にホワイトソックスのダンクスは中3日の登板で、先日のサバシア同様意気込みが伝わってくる。4回までは両チームともに無得点。試合は後半戦へともつれ込んだ。

2ベース→センター犠牲フライ→1死3塁→センターフライ→タッチアップ

最初にチャンスを掴んだのはツインズ。均衡を破るかに見えたが、好守に阻まれあえなくタッチアウト。打球が浅かったとはいえ、状況を考えると判断は間違っていない。結果的にはこれが最初で最後のチャンス、両チームの明暗を分けるプレーになった。

試合を決めたのは主砲トーミのHR。やや不本意なシーズンだったが、この一振りで帳消しといったところだろう。一方のツインズは、8回2死ランナーなしの場面で抑えのネイサンを投入。9回の攻撃に望みを繋げたものの、最後はジェンクスの前に力尽きた

CWS 得点810 HR234(#1) 得点圏打率.277(#8)
MIN  得点829 HR111(#29) 得点圏打率.305(#1) *カッコ内は両リーグ順位

長打力で圧倒するホワイトソックスに対し、勝負強さで食らいついてきたツインズ。結局は持ち味を出した方が勝ったわけだが、この試合に限ってはホームアドバンテージが大きかったように思う。真っ黒に染まった客席が印象的だった。

1948年 インディアンズ 1978年 ヤンキース 2008年 ホワイトソックス?

ワンゲームプレーオフからワールドシリーズを制した例は過去に2度ある。単純に30年周期なら今年はホワイトソックスになるが、果たしてそう上手くいくかどうか。

Video:
Recap: MIN 0, CWS 1
White Sox fans celebrate AL Central championship
How They Got There: White Sox

関連記事:AL Tiebreaker 2009 DET 5 @ MIN 6




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