Thursday, January 21, 2010

So-Called Korean Korean

永住外国人の参政権に思うこと

国民の大半が反対する永住外国人への地方参政権。個人的にも反対だが、それは中途半端な政策としか思えないからというのが理由。今回は憲法の解釈や政治的な背景は抜きにして、在日2世以降の特別永住者(*1)に対象を絞って書いてみる。(*1)永住外国人の約半数、そのうち99%が韓国/朝鮮籍

籍の取得 - Wikipedia

「出生による国籍の取得については、親の血統と同じ国籍を子に与える立法、すなわち自国民から生まれた子に自国の国籍の取得を認める血統主義と、出生地の国籍を子に与える立法、すなわち自国で生まれた子に自国の国籍の取得を認める生地主義とがある」

「日本、大韓民国、ドイツなどは血統主義が原則であるのに対し、アイルランドなどは生地主義が原則である。上記のドイツも含め、EU諸国では血統主義であっても、少なくとも自国に永住する外国人の子や孫には国籍の取得を認めている例が多い」

血統主義国籍法と出生地主義国籍法

「イギリスやオーストラリアは、親が永住許可を得ていれば、生まれた子供は国籍を自動取得するとしており、フランスは、フランスで生まれ、一定期間フランスで暮らした外国人の子供が成人すれば、フランス国籍を自動取得するとしています」

「スペインは、スペインで生まれ育った外国人から生まれた子供はスペイン国籍を自動取得するとしており、ドイツは、一定条件を備えてドイツに定住している親から生まれた子供はドイツ国籍を自動取得するとしており、成人に達っした後3年以内に国籍を選択する義務を課しています」

日本では永住者の子供に国籍を与えていない。反対理由に帰化の選択肢を挙げる人は多いが、ヨーロッパ諸国の自動取得とは根本的に意味が違う。親が外国人であれば子も外国人。日本人になりたければ帰化しなさいというのが日本という国の考え方だ。

そもそも日本人であることの定義は何なのか。日本で生まれ育ち、日本語を母国語に持つのが日本人。親の国籍や血統は関係ない。例えば旅行で来た外国人が日本人と結婚して、その後に国籍を取得したとする。外国語でものを考え、文化も違うその人を日本人と呼ぶわけにはいかないだろう。

日本で生まれ育った外国人には国籍を与えず、昨日来た外国人には帰化を許す。参政権を与えると国家が脅かされるというなら、むしろ紙切れ1枚でどうにでもなる現行の法制度の方が危険ともいえる。

外国人参政権に反対する会・全国協議会

「外国人に選挙権がないのって、べつに差別でもなんでもないし、世界常識でしょ?なんでも差別だ!差別だ!と騒げば要求が通ると思ったら大間違いだね」

人間誰しも、生まれながらに背負っていかなくてはならないものがある。ただ考えてみて欲しい。もしあなたが在日として生まれていたら、同じことが言えるのかということを。日本語が母国語な以上本国で暮らすこともできず、参政権はおろか公務員(上級職など)にすらなれない。

その一方で国民としての義務である税金は払わなければならない。税金の使い方を決める役人を選べずして義務は強要されるという構図。もちろん決める側にもなれない。これらは全て生まれながらの制約。前述した日本人の定義を前提に言えば、差別以外の何ものでもない。

帰化すれば全て解決するようにも見えるが、条件や審査は想像以上に厳しいのが現状。帰化後もそれを示す2文字は残り、いわゆる日本人とは区別される。自動取得と違うと書いたのはこの部分で、どんなに些細なことであってもサイン1つで日本人になれなければ差別。個人的にはそう考える。

何のために永住外国人に地方参政権を付与するのか

「地方参政権についても軽々しく認めるべきではない、と考えるに至ったのは、オウム真理教事件の教訓があるからである」

「地元の住民とは明らかに言語も価値観も生活習慣も文化も異なる集団が大挙して過疎地の自治体に押し寄せる事態になったら、地域社会が崩壊することは必至である」

地方主権という視野に立てば、確かに一理ある。ただ前述したようにその多くは日本人と変わらぬ心を持った人たちであり、ましてやカルト集団と同一視するなどステレオタイプも甚だしい。本来はシステムの問題であるはずが、なぜか国籍の話に摩り替わっている。

この理屈を逆手に取ればどんな集団であっても日本国籍なら許されるわけで、まさに排他的で独善的な日本人。当の小沢が推進派というのも皮肉だが、こんなデタラメを書いたのが前衆議院議員で弁護士というのだから開いた口が塞がらない。こういう人が表舞台にいてもなお先進国というなら、それは幻想というものだ。

自分はアメリカに住んでいるが、参政権がないことに不満はない。自らの意思で来た以上仕方がないと思っている。ただし選択肢がなかった彼らは違う。弊害が多いこともあり一応は反対だが、気持ちとしては賛成に近い。そしてそれ以上に日本という国のあり方そのものに憤りを覚える。韓国系韓国人が韓国系日本人になる日は来るのだろうか。

関連サイト:
永住外国人への地方参政権 - Yahoo!ニュース
在日韓国・朝鮮人の参政権 - Wikipedia

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