Monday, June 22, 2009

June21,09 @ FLA L5-6

Uneven relief
マーリンズ vs. ヤンキース [2009年6月22日]

額は口ほどにものを言う

一時は首位争いを演じていたヤンキースもわずか2週間で失速。レッドソックスに独走を許すばかりか、4位のレイズにも2ゲーム差に迫られている。それまでが出来すぎなので反動は仕方ないのだろうが、それ以上に接戦の弱さが目立つ。

5勝8敗(6/8-6/21) 3失点以内:4-3 1点差:1-5(実質全敗

この日も前日に引き続いて1点差負け。サバシアが降板(後述)するアクシデントはあったものの、継投さえ間違わなければ勝てる可能性はあった。特に問題なのがコーク(*1)の起用法。逆転されてから打者2人では、お粗末としか言いようがない。(*1)過去10試合の防御率1.0、被安打3

アセベス(2.2IP)→トムコ(2.0IP)→コーク(0.1IP)→ロバートソン(1.2IP)

好投したアセベスにしても(翌日がオフなら)もう少しは投げられるはずで、勝ちパターンの構想から外れているというだけでトムコに継投するのは安易すぎる。逃げ切る夢を見るのは結構だが、その駒を余らせているようでは本末転倒。ちなみにリベラは16日以降登板していない。

May8,09 @ BAL W4-0

「唯一の懸念材料は投球数。見ての通り110球を超えた登板が半数以上もある。サバシアがタフなのは事実だが、だからといって故障しないとも限らない。(中略)先日のポサダやサードで先発出場したAロッドしかり、このチームに長期的視野は望めないらしい」

サバシア上腕二頭筋に張り、2回途中で降板

投球数をセーブすれば故障しなかったとはいえないが、少なくとも想定はできる。エースを失えばどうなるかは去年のウォンで実証済みであり、(おそらく)軽症だったのは不幸中の幸い。復帰後オフを1日しか与えられなかったAロッドにも同しことが言える。

「Big Picture(大局的な見方)」

日頃からこんな表現を多用するジラルディだが、その結果がこれならまさに茶番。右には右の理屈(*2)でコークを降板させたように、この監督に一貫性や整合性は皆無。自身の額ほどしかない絵なら描かない方がいい。(*2)左に強いことを理由に右のラミレスを起用していた経緯がある

対右/左打者 コーク.174/.214 ロバートソン.219/.053

Video:
Recap: NYY 5, FLA 6
Aceves' three scoreless innings
Marlins' lineup miscue

関連サイト:
A closer look at Sabathia’s sore arm

2 comments:

432k@1 said...

取りこぼした感たっぷりのシリーズになってしまいましたね。特に3戦目はお決まりの敗戦パターン。。。

継投に関しては私も常々思うのですがジラルディー先生の頭の中では未だに個々の役割がぼんやりとしている様な気がします。

素材は良質でも料理人の調理法次第で出来不出来が決まる様にレシピ(手順)とある程度の経験(基本)があればそんなに失敗する事は無い様な気がするのですが・・・。
(レシピがでたらめなら仕方ないですけど。)

KMFIS said...

>個々の役割がぼんやり

前任のトーリがそうだったように、
選択肢があるとやっぱりダメですね。

>そんなに失敗する事は無い

保守と革新の間で揺れているというか、
どっちつかずの未熟な料理人なんでしょう。




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