Tuesday, October 14, 2008

NLCS 2008 G-4 PHI 7 @ LAD 5

Game 4 letdown
Box Score (MAJOR.JP)

移籍した2人のベテラン

ドジャースの先発は中3日の登板となるロー。こういう経験は以前にもあるようだが、中2日で登板した2004年のALCS(対ヤンキース)は記憶に新しい。中3日といえば2006年のディビジョンシリーズ。当時ヤンキースの監督だったトーリは、1勝2敗と後がない状況でエースのウォンを温存。中3日で起用しなかった。

関連記事:ALDS 2006 @ DET G-3 L0-6

この時はもっともらしい言い訳をしていたが、翌年には(まったく同じ状況で)手のひらを返したように中3日で登板させている。チーム力に差があるとはいえ、ドジャースはまだ1つ負けられるのだから無理させる必要はない。ローの起用にはむしろ賛成だが、名将という形容が名ばかりなのが分かると思う。

関連記事:ALDS 2007 vs CLE G-4 L4-6

立ち上がりこそ2点を失ったローだが、その後はボールを低めに集めて危なげのないピッチング。実質的なエラーを除けば、残りの4イニングで2本のヒットしか許していない。試合中にあったトーリのコメントも、これを裏付けるものだった。

デレク・ロー 投球回5.0 被安打6 与四球1 失点2 投球数74

ドジャース打線もそれに応え、5回に逆転。このシリーズ好調なブルペン(*1)とホームアドバンテージを考えれば、勝てそうな試合に見えた。ところがローはこの回で降板。先頭打者が左のハワードなためか、マウンドには(左のルーキー)カーショウが上がる。(*1)11.1イニング無失点

斎藤が黒田の白星消すも、トーリ監督は「勝利の方程式」信頼

「8回にブロックストンをマウンドに送った時点で、今日の私の采配は終わりだった。1点リードで2人を投げさせれば、どんなときも勝てると考えている」

ヤンキース時代のトーリといえば、型に当てはめた投手継投で何度となく試合を落としてきた。7回のクアントリルに始まり、8回のファーンズワース。リベラをイニングの途中で起用しないなど、状況とは無関係な采配はもはや宗教とも言える。

Torre hurt Dodgers by yanking Lowe early

この記事によれば、降板の理由はトーリの一存。ロー自身は投げたかったようなので、少なくとも故障ではない。疲労が問題なら事前に打診があるはずで、本人のコメントと矛盾する。逆転したのをいいことに、プルペンにすがれば勝てるとでも思ったのだろう。

結局この継投が引き金となって、ドジャースは痛い星を落とした。続投させれば勝てたとは言えないが、継投する必要性がないのも事実。合理性に欠ける采配が安定した結果を生むはずもなく、それでも勝てたのはヤンキースというチーム力があったから。マニー1人ではさすがに荷が重い。最終的に7人もの投手を登板させたことも付け加えておく。

マニー・ラミレス / 得点圏 8打数7安打 HR1 打点7(2008プレーオフ)

決勝のHR(*2)を打ったのはマット・ステアーズという選手。シーズン後半にブルージェイズから移籍したのだが、調べてみるとプレーオフはこれが3度目の出場だった。これまではわずか1本のヒットしか打っていないだけに、長いキャリア(16シーズン)の中でも特別なものになったに違いない。(*2)カウント3-1からのストレート

Video:
Recap: PHI 7, LAD 5 Gm 4
Stairs' moon shot
Victorino's homer
Stairs chats with MLB.com

参考サイト:
Matt Stairs Statistics - Baseball-Reference.com

2 comments:

Anonymous said...

この試合を見ててきっとinvisibleさん、記事にするだろうなと思っていたら、まさか本当に記事になるとは(驚) トーリは相変わらずでしたね。

KMFIS said...

まあ何というか、病気ですね。
彼の発言を紹介したかったというのもあります。
ただあれは誰しもが気になるところでしょう。




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