Wednesday, October 15, 2008

ALCS 2008 G-4 TB 13 @ BOS 4

Rays sitting pretty
Box Score (MAJOR.JP)

みんながオクトーバー

レッドソックスの先発はナックルボーラーのウェイクフィールド。その軌道は誰にも予想がつかないともいわれ、調子や環境(風など)によっては文字通りの魔球になる。球速は70マイルにも満たないが、打者が面白いように空振りするのはよく見る光景だと思う。

一般的に、変化球は高めに浮くと効力を失う。通常は単なる失投で済むが、大半がナックルのウェイクフィールドには命取り。またその性質上捕球が難しく、結果として盗塁されやすい。ボールがほとんど回転していないので、長打が増えるというデメリットもある。

ティム・ウェイクフィールド 防御率:4.13 被安打率:.228 WHIP:1.18 被HR:25

そのウェイクフィールドは3本のHRで5失点。うち2本はストライクゾーン一杯の高め。もう1本は俗にいうベルトハイで、すっぽ抜けたのかほとんど変化していない。失投を見逃さないレイズ打線も見事だが、肝心な時に諸刃の悪い方が出たのが悔やまれる。

3回2死 内野安打→HR→5点目→ヒット→降板

個人的に気になったのが、ウェイクフィールドの降板時期。ほとんどの監督がHRの直後に継投するのに対し、フランコーナはそうしなかった。出来が悪かったのは事実としても、2死ランナーなしから得点されることは少ない。実際それが起こっているので説得力には欠けるが、ブルペンを温存する意味では理にかなった采配だと思う。

安定感抜群 ソナンスタインが2勝目

一方のソナンスタインは、7回4失点(自責点3)という内容。ストライク製造機として知られる投手だが、裏を返せば甘いボールも多い。この日も相変わらずのピッチングで、大事にいたらなかったのは好守によるところが大きい。打球が野手の正面をつくことも多々あり、一歩間違えばとっくにノックアウトされていた。

参考ビデオ:Rays' D keeps Sox in check

これと正反対だったのがレッドソックスブルペン。8失点は言い訳のしようがないとはいえ、打球がことごとく野手の間を抜けていったのも事実。HRが呼び水になったのか、まさに予定調和の世界だった。

参考ビデオ:Rays plate five in the sixth

最後を締めくくったのはエドウィン・ジャクソンという投手。本来は先発だが、シーズン終盤には抑えとして登板している。99マイルを連発し、ほとんど全てがストレートという堂々たる内容。パワーピッチャーだけに制球難がネックだが、有り余る伸びシロがあるのは間違いない。

参考ビデオ:Jackson K's four over 1 1/3

原石だらけのレイズだからこそできるのかも知れないが、こういうフレキシブルな起用法は正直うらやましい。先発は先発、中継ぎは中継ぎ。まるで生まれながらに決まっているかのようで、足りなくなれば外から買ってくることしか知らない。もちろんこれはヤンキースのこと。未だに将来がある(チェンバーレイン)と騒いでいると思うとおかしくなる。

それにしても、アプトンロンゴリアで10本のHR(ポストシーズン)というのは凄い。マニーが1人でオクトーバーなら、レイズはみんながオクトーバー。監督がモヒカンにしているだけのことはある。

Video:
Rays score three in the first
Crawford's five-hit night
Sox react to Game 4 loss

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