ALCS 2008 G-1 BOS 2 @ TB 0
Open and shut down
Box Score (MAJOR.JP)
大輔は大輔、マドンはマドン
レッドソックスの先発は松坂。甘いボールは多かったものの、3種類のストレート(*1)やチェンジアップなど打者に的を絞らせなかったことが好投に繋がった。慎重にサインを出すバリテックのリードも大きかったように思う。(*1)フォーシームとツーシーム、カッター
松坂大輔(2007→08) 防御率:4.40→2.90(リーグ3位) 投球回/試合:6.4→5.8 四球/9回:3.5→5.0 被安打率:.246→.211 WHIP:1.32→1.32
今季は見違えるような成績を残した松坂だが、面白いことにWHIPは変わっていない。もちろん四球は1つしか進塁できないから、ランナーの数が同じでも意味は違う。ただそれを考慮しても防御率との関係は不自然。
防御率/WHIP リー(リーグ1位)2.54/1.11 ハラデー(リーグ2位)2.78/1.05
こんな現象を生んだのは被安打率の低さがその理由。特に得点圏における被安打率は.164と驚異的で、満塁時(14打数)にいたっては1本のヒットも許していない。記者が好んで使う表現に要所を抑えたというのがあるが、松坂に限ってはそれが当てはまる。
なぜピンチに強いかはちょっと分からないが、この日も初回の2死満塁と7回の無死1.3塁をいずれも無失点に抑えている。投球回を別にすれば、今季の松坂を象徴するようなピッチングだった。
盗塁→1死2塁→四球(オティース/左)→1死1.2塁→レフト前ヒット(ユーキリス)→
2点目→1死2.3塁→死球(ドリュー)→1死満塁→三振→内野フライ
レイズベンチは8回1死1塁の場面で左のハウエルに継投。これが裏目に出て2点目を奪われるのだが、この采配には笑ってしまった。タイムリーヒットを打ったユーキリスは右打者であり、得点圏打率はチームトップの.374。次打者が左のドリューとはいえ、続投させるのは虫がよすぎる。
抑えのバルフォー(右)がウォームアップを終えていたことから考えても、役目を果たせなかった(四球を出した)時点で継投すべきだろう。結局バルフォーは1死2.3塁になったところで登板。最終的に温存したのなら別だが、こうなると救いようがない。
レイズの2点ビハインド 無死1.2塁(カウント3-0、岡島)→ヒッティング→ライトフライ→
1死1.2塁→併殺→攻撃終了
さらに驚いたのがその裏の攻撃。何度も書いているように、無死1.2塁とは打者次第で状況が一変する。仮に満塁になれば、ノーヒットで同点にすることも可能。甘いボールが来る確率は確かに高いが、それに賭ける必要性は見当たらない。せっかくのチャンスをドブに捨てるようなもので、これでは負けるのも当然。
どんなに処理能力が高くても、プログラムが間違っていれば意味がない。セイバーメトリックスなどの影響で要素だけは増えたが、使う側がこの程度ならレベルアップはまだまだ先の話。こんなものに没頭する自分が惨めに思えてくる。
追記:バルフォーが抑えというのは間違い。パーシバル離脱後はこれといった投手に決めていないようで、しいて言えばウィーラー。軽率なことを書いて申し訳ない。
Video:
Recap: BOS 2, TB 0 Gm 1
Dice-K strikes out nine
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