Monday, June 02, 2008

The Second Move-2

先手が打てないヤンキース: その2

近年のヤンキースは打高投低。打たれる以上に打つことで、安定した成績を残してきた。その一方でプレーオフには弱く、過去3年はいずれもディビジョンシリース敗退。力はあっても、短期決戦では不利というのが一般的な見方だ。単純に運で片付ける人もいる。

Yankees Postseason Results

確かに短期決戦という性質上、運の要素は否定できない。ただしシステムが理由で勝てないのかと言えば、それは違う。本当に強い馬が馬場や距離に依存しないように、真の強さとはどんな条件でも一定の勝率を叩き出せることを指す。プレーオフで負けるのは単純に弱いから、ただそれだけに過ぎない。

ヤンキースが去年上げた総得点は968、1試合平均でおよそ6得点している計算になる。仮にこれが毎試合均等に起こればかなりの勝率を残せるはずだが、実際は.580。試しに今季の試合に代入してみたところ、思っていた通りの結果が出た。(2007年のチーム防御率4.50 2008年4.37)

4月: 17勝7敗、勝率.708 5月: 16勝7敗、勝率.696

今日12点取ったかと思えば、翌日は0点。相手投手が違うとはいえ、打線にはこのような波がある。もちろん投手にも波はあるが、打線に比べるとその振幅はかなり小さい。防御率4点台の投手が連続完封することはまずないし、逆に2点台の投手が炎上するケースもそう多くはない。

なぜそんな差が生まれるのか。最も大きな要因はプレースタイルの違い。ルール上の問題と言ってもいい。野手が共同作業で攻撃するのに対し、投手はたった1人でマウンドに立つ。個々の能力が反映されにくく、不確定要素に左右されやすいのが前者。その逆が後者になる。

振幅が小さいほど安定した勝率を残せるのは前述の通り。つまり投打のバランスが同じであっても、実質的には投手力の高いチームの方が強い。野球が投手といわれるのもこのためで、たとえAロッドが20人いようとモロさのあるチームに真の強さはない。この辺の理屈は、麻雀好きならすぐに理解できると思う。

ここからが本題なのだが、疲れてきたのでまた明日にでも。

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The Second Move-1

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