Monday, February 18, 2008

Friendly Rivalry-1

新世代DVD:東芝、HD完全撤退を19日午後に発表 - 毎日jp

今から20年ほど前、VTRの規格(ベータとVHS)でも同様の争いがあった。性能面で圧倒的に優位に立ちながら、結局はベータ陣営(主幹ソニー)の敗北。当時はいわゆるベータ派だったので、自分のことのように悔しかった記憶がある。

Toshiba D-R400: DVD Recorder* with 1080p** Upconversion

このニュースの直後、偶然にも東芝製のDVDレコーダーを買った。お目当てはアップコンバート(アップスケーリング)という機能。画素数をHDレベルまで拡張してくれるため、ふれこみ通りなら(HDテレビでは)DVDがより鮮明になる。

アップスケーリングとは 【アップコンバート】 - 意味・解説 : IT用語辞典

買うまでは半信半疑だったものの、いざ使ってみるとなかなかいい。画面のザラつきがなくなり、全体的にも滑らか。デジタル放送とまではいかないまでも、そう遠くもない。録画機能のないものならさらに安いので、現状の画質に不満な人は試してみるといいだろう。

この機種を選んだ理由はいくつかある。まずは互換性。使っているテレビが同じ東芝製ということで、他のブランドは選びたくなかった。価格のわりに、レビューが高評価だったことも大きい。ただそれとは別に、東芝というブランドに思い入れがあったのも事実。ソニーが嫌いというのもあるが、従来のブランド名を貫いているところに好感が持てる。

パナソニックのようにあか抜けているわけでもなく、発音もしにくい。そんなハンデがありながら、アメリカでも立派にやっているところが何とも力強い。これはタグライン(コーポレートスローガン)にも表れていて、オリジナリティーに欠ける(*1)タグラインを平気で使っているソニーとは根本的に体質が違う。

Leading Innovation (東芝)
Like No Other (ソニー)

ちなみに東芝を英語で発音するとトシィバ(シィにアクセント)。自分ではそれっぽく発音したつもりだったが、残念ながらすぐには通じなかった。(*1)代表的なのはHummerのLike Nothing Else

東芝のHD撤退に株価は好感、損失額・ブランド低下は限定的の見方 Reuters

消費者を置き去りにしたとの声も聞かれる東芝だが、意外にも株価は上昇。この記事によれば、早期に見切りをつけたことが評価に繋がったようだ。いずれにしても次世代メディア(DVD)はこれで一本化。ハードのコストダウンは時間の問題で、1年もすれば手の届く価格になるだろう。

次世代DVD - Wikipedia

前回の雪辱を果たしたソニーと違って、個人的には2連敗。当事者でもないのに言うのもおかしな話だが、考えてみると似たようなケースは多い。コカコーラとペプシがいい例で、ほとんどの人がそのどちらかを支持していると思う。ということで、次回はそんなライバル関係を身近なところで書いてみる。

Friendly Rivalry-2

4 comments:

Anonymous said...

携帯、PC、テレビ、デジカメがソニー、
DVDレコーダが東芝。

どちらに転んでも良かったんですが、
早めの決着で一安心です。

もう一段落したらBRレコーダを考えます。

KMFIS said...

今回のニュースは消費者には朗報ですね。
早くデジタル放送を録画してみたいです。

Anonymous said...

いまさらですが、テレビはどうやって
見てるんですか?
CATV?衛星放送?地上波?

そちらもデジタル化は進んでるんですか?

一度見てしまうともう戻れませんね。
今はテレビ放送の方がDVDの映像より
綺麗なので。

ブルーレイの実態をまだ見てないのでなんとも言えませんが、
早く見てみたいです。

KMFIS said...

ケーブルです。
マンハッタンは電波の状態が悪いので、
地上波を受信している人は少ないと思います。

デジタル化はある程度進んでます。
YESにもHDチャンネルがあるぐらいですから。
僕もアナログ放送は見なくなりました。




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