Sunday, December 16, 2007

The Mitchell Report

薬物使用の報告書にボンズら大物選手の名前
Major League Baseball: News: Mitchell Report

薬物使用の実態を調査した報告書、通称ミッチェルレポートが公表された。400ページにも及ぶこの報告書には、現役選手を含む89人の名前が記載されている。

The Mitchell Report (PDF)
George J. Mitchell (Wikipedia)

関連記事をざっと読んでみたが、肝心の公表の是非については触れられていなかった。事が起こってからでは遅いかも知れないが、少なくともクレメンスの殿堂よりは重要なことだと思う。

処罰が目的なら公表する必要はないので、見せしめなのは疑いようがない。確かに抑止力という意味では効果的、手っ取り早い方法でもある。ただこういう形で公表してしまうと、名前の有無で善悪を決めるような風潮になりかねない。

報告書に相当程度の信憑性があったとしても、100でないなら同じこと。当事者レベルでは決して許されることではない。

「ミッチェル・リポート」問われる完成度…内容に疑念

本文中にあるように、レッドソックスの選手がガニエしかいないのは不自然。また別の記事によれば、調査協力をしたことで記載を免れた選手がいる。破棄した証拠があったというのが理由らしいが、逆に言えば特定できないまま載せたケースもあったことになる。

薬物使用の現役選手に処罰の可能性も

今後はセリグ次第になるが、外部の圧力(*1)や世論的なことを考えると何らかのアクションはあると思う。面白いのはこの報告書を作成したミッチェル自身が、処罰に反対しているところ。この先は言わなくても分かるだろう。(*1)WADAなど

禁止薬物の罰則が厳しくなったのは2004年以降、一方でこの報告書の大半は2002年以前のものが対象になっている。ルール違反なのは事実だが、子供たちのためと言うなら必ずしも過去をほじくり返す必要はない。

これではベーブ・ルースの墓を掘り起こしているのと変わらないわけで、自らの認識の甘さは棚の上。きちんと対処していれば、こんなに醜い真似はしなくて済んだはずだ。

F the Mitchell Report Video - Burly Sports

大儀のための犠牲と言う人もいるかも知れないが、そんな人のためにこのビデオを用意した。スポーツはエンターテイメント、ドーピングなんて気にしない。言ってることは無茶苦茶だが、前述の理屈よりは数倍マシ。何より小バカにしたようなところが堪らない。

Baseball's Mitchell Report Players - Baseball-Reference.com

最後にこの報告書に記載されている選手を載せておく。あくまで参考程度に見てもらえると嬉しい。詳細はこちら

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