Friday, December 07, 2007

American Way-2

自分のためなのか、それとも。

すぐにでも探して欲しかったが、事はそう簡単ではなかった。というのも荷主の調査依頼(Stolen Investigation)がないとUPSは何もできないらしく、これ以上話しても進展は得られそうにない。落ち度のないこちらが動くのは不本意だが、仕方なくスワロフスキーに調査依頼を申請した。

申請はしたものの、調査は通常10日前後かかるとのこと。UPSの過失が確認されれば返金されるが、実際のところその保証はない。仮に過失が認められたとしても、それが半年後の可能性もある。つまり所定の手続きを踏んだだけでは気休めにしかならず、泣きを見ないためには二重三重にも手を打つ必要がある。

オーバーに聞こえるかも知れないが、これがアメリカ社会の実情。自分の利益は自分で守るのが当たり前だし、黙っていればほぼ間違いなく損をする。黙っていることが時には美徳、暗黙の信頼関係で成り立っている日本とは根本的に違う。

「名乗り出なければ警察に届ける」

荷物が盗まれたとすれば、犯人は同じアパートの住人の可能性が高い。そこでこんな趣旨の張り紙を考えたが、あまり効果はなさそう。何より恥をさらしているようで、気が進まない。警察が相手にしてくれるかは別として、最後の手段として取っておくことにした。

購入時に使ったアメックスには、ショッピングプロテクションというサービスがある。カード会社に肩代わりしてもらうのは気が引けるが、それが適用されれば少なくとも持ち出しはなくなる。

通販がさかんなアメリカなら、同様のトラブルも多いはず。それなら日本の消費者センターに該当する機関があるだろう。そう思って調べようとしたが、そんなことをするぐらいなら弁護士に聞いた方が手っ取り早い。この程度なら無料相談のサービスで事足りる。

訴訟という手段がないわけではないが、これには金額以前に苦い経験がある。詳しくは機会があれば書くとして、ゲームに勝って勝負に負けたと言えば察しはつくだろう。弁護士のリストアップをして、その日はベッドに入った。(続く

American Way-1

2 comments:

Anonymous said...

今晩はkmfis氏。ひまわりさんのNYでの12月を見る度にため息が出ます、素敵ですね。
貴殿も12月は忙しくなるのでしょうか?給料の何倍ものお金が飛んでいく?とは本当ですしょうか。本当っぽいですが

それにしても通販・カード・訴訟大国と言われているアメリカでそれはないでしょう!と感じます。ひどい話、とは言いつつ何でも過剰だと言われている日本にいるせいで感じているだけ?それも悲しいですが。

ケン・ラッセルときたらデレク・ジャーマンといきそうですが、早速アルダート・ステーツを観る事にしましたよ。感想を報告致します(ウィリアム・Hでしたね)。
音楽と映画が一致する監督なんて、私の中ではJ.カーペンターかD・アルジェント位で。
あぁまた長くなりそうなので、私もまたの機会に・・・と。

いつか素敵な12月のNYを載せて下さい。
それではおやすみなさいです。

KMFIS said...

記事は読んでいないので分かりませんが、
確かにこの時期の出費は多いと思います。
彼女のようにきちんとした会社で働いていると、
付き合いも多いのでなおさらでしょう。

NYは誰にも負けないぐらい好きです。
ただ僕の場合はその空気が好きななだけで、
物理的なものにはあまり興味を感じません。

どこにでもきれいなもの、いいものはあるわけで、
NYを特別扱いするのは趣味じゃないです。
相変わらず能書きばかりですが、
機会があれば写真でも撮って載せますね。




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